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ドラマ『地面師たち』ストーリー結末まで完全ネタバレ!実話55億円事件との違いや続編・相関図も徹底解説

通勤電車の吊り革につかまりながら、ふと窓の外のビル群を見て思うんです。

「このコンクリートの塊の底にある『地面』って、本当は誰のものなんだろう?」って。

 

毎日片道1時間、満員電車に揺られて都心へ通う一介の会社員である私ですが、2024年にNetflixで配信された『地面師たち』を観てからというもの、不動産屋の「売物件」の看板を見る目が変わってしまいました。

 

今はもう2026年1月。

あの熱狂から少し時間が経ちましたが、未だにこの作品が残した「爪痕」は私の脳裏に焼き付いて離れません。

 

私の年収何百年分ですか?

っていう112億円もの大金が、書類と演技だけで右から左へとかっさらわれる。

 

今回は、あの衝撃作『地面師たち』について、あらすじから結末、そしてモデルとなった実話との恐ろしいほどのリンクまで、主婦兼会社員の目線で、ねっとりと、かつ詳細に解説していきたいと思います。

 

ネタバレ全開でいきますから、まだ観てない方は、ここで引き返すか、覚悟を決めて読み進めてくださいね。

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この記事でわかること

こんなモヤモヤありませんか?

  • 毎日の仕事や家事に追われる中で、スカッとする刺激を求めて『地面師たち』を観始めたものの、
    「結局、最後はどうなったの?」
    「どこまでが本当の話?」
    と、消化不良なモヤモヤを抱えていませんか?
  • 登場人物が多すぎて
    「誰が誰を裏切ったのか整理しきれない」
    あるいは専門用語や早口の展開についていけず、
    「大事な伏線を見落とした気がする」
    と不安になっていませんか?
  • ネット上の考察記事を読んでも
    「あらすじが薄すぎて満足できない」
    「もっと深い心理描写や背景を知りたい」
    と、物足りなさを感じていませんか?

これは単なるドラマではない

ドラマ『地面師たち』は、単なるエンタメ作品ではありません。

2017年に実際に起きた「積水ハウス地面師詐欺事件」という、日本経済界を震撼させた実話をベースにした、現代社会の闇を暴く教本です。

 

しかし、その展開の速さと情報の密度ゆえに、一度観ただけでは「詐欺の手口」や「登場人物の心理的な機微」を完全に理解するのは困難です。

また、ドラマならではの脚色と史実が入り混じっているため、正しい情報を整理しないと、誤った認識のまま終わってしまう可能性があります。

 

この作品の真の恐ろしさは、表面的なストーリーの奥にある「人間の認知バグ」にあるのです。

筆者について

私は、平日はフルタイムで働きながら、小学生の息子と夫、そして義理の両親と暮らす、ごく普通の40代主婦です。

しかし、通勤時間の全てをエンタメ作品の分析に捧げ、副業のライターとしては数多くのレビュー記事を執筆してきました。

 

原作小説『地面師たち』および続編『ファイナル・ベッツ』を読破し、モデルとなった事件の関連書籍や報道資料も徹底的にリサーチ。

主婦としての生活実感と、会社員としての組織論の視点を交え、この複雑怪奇な物語を「誰よりもわかりやすく、深く」解剖します。

記事の内容

この記事では、ドラマ全7話のストーリーを「マイクホームズ事件(10億円)」「石洋ハウス事件(112億円)」の2部構成で完全ネタバレ解説します。

 

単なるあらすじの羅列ではありません。

「なぜ、その嘘がバレなかったのか?」

「その時、キャラクターは何を考えていたのか?」

という心理描写に加え、ドラマ版独自の演出意図、実在の事件との詳細な比較データ、そして続編の可能性まで、網羅的に記述します。

読者のメリット

この記事を読めば、ドラマ『地面師たち』の全貌が手に取るように分かり、

「あのシーンにはそんな意味があったのか!」

という深い納得感を得られます。

 

友人や同僚との会話で

「実はあの事件、実際はこうだったんだよ」

と語れる知識が身につくだけでなく、現代社会に潜む詐欺や組織の落とし穴に対する「防衛本能」も研ぎ澄まされるでしょう。

何より、この長文を読み終えた時、あなたはもう一度ドラマを見返したくてたまらなくなるはずです。

結論

結論として、『地面師たち』は「地面」を巡る詐欺を描きながら、実は

「人間の脆さ」と「社会システムの脆弱性」

を浮き彫りにした作品です。

この記事を通して、その深淵を覗き込み、エンターテインメントの枠を超えた「知的な戦慄」を体験してください。

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序章現代の怪談「地面師」とは何か?

まず、基本のおさらいからいきましょうか。

「地面師(じめんし)」。

字面だけ見ると、なんだか土いじりが得意な職人さんみたいで牧歌的ですけど、やってることはエグいです。

 

他人の土地の所有者になりすまして、勝手に売却し、巨額の代金を騙し取る詐欺師集団のことです。

 

これ、泥棒みたいにコソコソ盗むんじゃないんです。

堂々と、スーツを着て、豪華な応接室で、弁護士や司法書士といった専門家たちの目の前で、

「私が持ち主です」

って嘘をつき通す。

 

言ってみれば、

「大人の度胸試し」

であり、

「究極の演劇」

なんですよね。

 

ターゲットは大金持ちの地主と、喉から手が出るほど土地を欲しがっている不動産会社。

ドラマの舞台は、オリンピック特需や再開発で地価が高騰する東京。

私の住んでるエリアなんて、狭小住宅でも「えっ?」って声が出る値段しますけど、彼らが扱うのは桁が違います。

10億、100億の世界。

私の年収で換算すると……

いや、計算するのはやめましょう。

悲しくなるだけなんで。

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狂宴のキャスト役割分担とキャラクター相関図

この詐欺、単独犯じゃ絶対に無理なんです。

リーダーがいて、交渉役がいて、偽造屋がいて、ニセモノを演じる役者がいて……

まるで映画の撮影クルー、あるいは会社組織みたいに、役割分担が徹底しています。

 

登場人物を整理しておかないと、誰が誰を騙してるのか分からなくなりますからね。

私の独断と偏見まじりの紹介でいきますよ。

【地面師グループ】狂ったオーケストラ

リーダー:ハリソン山中(豊川悦司)

この物語の諸悪の根源。

元暴力団幹部とも噂される男ですが、見た目はシュッとした紳士。

常に敬語、スーツもビシッと決まってるんですが、目が笑ってない。

というか、目が「深淵」なんです。

彼にとって詐欺は金稼ぎじゃなくて「狩り」。

人が破滅する瞬間を高いワイン片手に楽しむような、真正のサイコパスです。

豊川さんのあの低音ボイスで

「死人がゴロゴロ出るようなヤマ」

なんて言われたら、私なら即座に実家の長崎に逃げ帰ります。

五島うどん食べて震えて待ちますよ。

交渉役:辻本拓海(綾野剛)

元不動産会社の営業マン。

ある事情で闇落ちした主人公なんですが、綾野剛さんの「虚無」を背負った演技がたまらない。

誠実そうな顔をして、相手を信じ込ませるフロントマン(表の顔)です。

でもその瞳の奥には、ドス黒い復讐の炎が燃えている……

このギャップに、世の女性(私も含む)はやられちゃうわけです。

法律屋:後藤義雄(ピエール瀧)

元司法書士。

関西弁でまくし立てる、威圧感の塊。

「もうええでしょう」

というセリフは、当時我が家でも流行りました。

息子が宿題やりたくないときに

「もうええでしょう!」

って言うもんだから、夫が「アカン!」って返すのが定番コントになってたくらい。

相手を思考停止に追い込む話術のプロです。

手配師:稲葉麗子(小池栄子)

なりすまし役のキャスティング担当。

「あんた、髪剃れる?」

って平然と言い放つ肝っ玉母ちゃん的な怖さがあります。

でも、情にもろいところもあって憎めない。

小池栄子さんの迫力、画面越しでも圧がすごいんですよ。

この人がPTAの役員にいたら、絶対逆らえません。

図面師:竹下(北村一輝)

情報屋。

土地の情報を拾ってくる役回り。

仕事はできるんですが、重度の薬物中毒で情緒不安定。

北村一輝さんの怪演っぷりが凄まじい。

「ルイ・ヴィトーン!」

って叫ぶシーンとか、夢に出てきます。

いつ裏切るかわからない時限爆弾みたいな存在です。

ニンベン師:長井(染谷将太)

偽造屋。

引きこもりの天才ハッカー。

パスポートから印鑑証明まで、彼の手にかかれば作れないものはない。

アジトに引きこもって猫と戯れている姿は、この殺伐としたドラマの唯一の癒やしかもしれません。

オロチ(アントニー)

竹下の手下。

半グレ上がり風ですが、どこか抜けてて憎めない。

運転手や雑用係ですが、最後にとんでもないことやらかします。

【追う側・騙される側】

下村辰夫(リリー・フランキー)

警視庁捜査二課のベテラン刑事。

定年を間近に控えながら、かつて取り逃がしたハリソン山中への執念を燃やす「昭和の刑事」。

リリーさんの枯れた色気がたまりません。

倉持(池田エライザ)

辰の部下となる新人刑事。

当初は地面師事件の複雑さに戸惑うが、辰の背中を追う中で刑事としての覚悟を決めていく。

ドラマオリジナルの重要キャラクターです。

青柳隆史(山本耕史)

業界最大手デベロッパー「石洋ハウス」の開発事業部長。

同期との出世争いに焦りを感じており、一発逆転の大型案件を渇望している。

「エリートの脆さ」を全身で表現する山本耕史さんの筋肉……

じゃなくて演技に注目です。

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第1部10億円の「手慣らし」マイクホームズ事件

物語はいきなりフルスロットルです。

まずは恵比寿の雑居ビル。

所有者は入院中のおじいちゃん。

地面師たちは、このおじいちゃんになりすます老人(佐々木)を用意します。

リアルすぎる「なりすまし」の裏側

ここで私が「うわぁ…」と唸ったのが、リアリティの作り込み方。

なりすまし役の佐々木(借金まみれの老人)に対するレクチャーシーンがあるんですが、

「好きなスーパーは?」

という質問に、

「ライフ。ピーコックは高いから」

って答えさせるんです。

 

これ、わかります?

主婦なら絶対わかる感覚。

「近所のスーパーに行きます」

じゃなくて

「高い安い」

の生活感覚を入れることで、一気に「そこに住んでる人」感が出るんですよ。

 

私も

「成城石井はご褒美用、普段はオーケーか西友」

とか使い分けてますから、この感覚的な正解を出されると、コロッと信じちゃう気持ち、わかります。

「損失回避」の罠

交渉役の拓海は、ターゲットになった中堅不動産会社「マイクホームズ」に接触します。

彼が使うテクニックはシンプル。

「急がないと他社に取られますよ」

「相続税の支払いで売り急いでいるんです」

という情報のささやき。

 

これ、行動経済学でいう

「損失回避性(プロスペクト理論)」

ってやつですよね。

人間、利益を得る喜びよりも、損失を被る(チャンスを逃す)痛みのほうが大きく感じるんです。

 

マイクホームズの社長は、

「この優良物件を逃したくない!」

という焦りから、本来なら慎重になるべき本人確認を急いでしまいます。

最初の殺人

本人確認の場。

マイクホームズ側の司法書士が鋭い質問を投げかけます。

「干支は?」

答えに詰まる佐々木老人。

張り詰める空気。

そこで拓海がすかさずフォローを入れ、後藤が

「失礼な質問攻めはやめてもらえまへんか!」

と威圧。

相手の思考を停止させ、強引に契約へ持ち込みます。

 

結果、10億円が振り込まれます。

地面師たちの祝杯。

しかし、用済みになった佐々木じいちゃんは……

事故に見せかけてトラックで轢き殺されます。

 

ハリソン山中が不敵に笑う。

「もっと大きなヤマを狙いませんか? 死人がゴロゴロ出るような」と。

ここからが本番、地獄の釜の蓋が開く瞬間です。

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第2部112億円の巨大プロジェクト「光庵寺」

次なるターゲットは、港区高輪にある「光庵寺(こうあんじ)」。

都心の一等地に残された広大な寺院。

市場価値は100億円オーバー。

そこに目をつけたのが、業界最大手デベロッパー「石洋ハウス」です。

ターゲット選定:聖域の綻び

このお寺の住職、川井菜摘(通称:尼さん)。

表向きは代々続く寺を守る厳格な聖職者なんですが、実は大きな秘密を抱えていました。

それは、ホスト狂い

 

毎晩のようにホストクラブに通い詰め、ナンバーワンホストの楓(かえで)に入れあげていたのです。

人間の欲望って怖いですよね。

どんなに高潔な立場でも、心の隙間はある。

 

地面師たちはそこに漬け込みます。

拓海が特殊メイクで顔にケロイドのある別人に変装し、ホストクラブに客として潜入。楓に接触し、彼を脅しつつ抱き込むことで、川井の行動をコントロール下に置きます。

 

作戦はこうです。

「川井住職をホストとの沖縄旅行に行かせ、その留守の間に、ニセモノを使って土地を売却する」。

シンプルだけど、あまりにも大胆不敵な作戦。

大企業の病巣:石洋ハウスの事情

一方、騙される側の石洋ハウス。

ここには、私たち会社員なら誰でも共感できる(そして嫌気がさす)社内政治の闇があります。

 

開発部長の青柳(山本耕史)は、同期のライバル・須永に出世レースで負けそうになっていました。

「一発逆転するには、誰も手出しできなかった光庵寺の土地を手に入れるしかない」

彼はそう思い込みます。

 

ここで恐ろしいのが

「社長案件」

という言葉の魔力。

青柳は社長に取り入り、このプロジェクトを社長直轄の案件にしてしまいます。

こうなると、社内の誰も文句が言えなくなる。

 

部下が

「住職が土地を売るなんて怪しい」

「本人確認が不十分では?」

と真っ当な警告をしても、青柳は

「私の邪魔をする気か!」

と一蹴。

これ、会社勤めしてると痛いほどわかりますよね。

上の人が「白」と言えば、黒いカラスも白になる。

組織の論理が、正常な判断力を奪っていくんです。

「なりすまし」の狂気

麗子が用意した「ニセ尼さん」は、沖縄出身の女性でした。

借金まみれで、病気の子供を抱えているという、これまた切羽詰まった状況の人選。

しかし、本物の川井住職は気位の高い尼僧。

訛りのある彼女とは似ても似つきません。

 

麗子は彼女を廃墟のような施設に軟禁し、徹底的に仕込みます。

お経の読み方、所作、お茶の飲み方、そして過去の記憶。

髪を剃り上げ、人格すら塗り替えるようなスパルタ教育。

「あんたは川井菜摘なんだよ!」

その姿は、役作りというよりは洗脳、あるいは「人間改造」の様相を呈します。

見ていて背筋が寒くなりました。

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クライマックスデス・ゲームの幕開け

取引当日が近づくにつれ、事態は混迷を極めます。

地面師グループ内部の不和、警察の追跡、そして石洋ハウスの焦り。

全ての歯車が、破滅に向かって回転速度を上げていきます。

辰刑事の死

執念でハリソンを追っていた辰刑事。

彼は独自の捜査で、ついにハリソンたちの尻尾を掴みかけます。

しかし、彼はハリソンによって廃ビルの屋上へ。

 

対峙する二人。

そして辰刑事の退場。

 

リリー・フランキーさんの退場はショックでしたが、このシーンが物語の残酷さを決定づけましたね。

裏切り者の末路

一方、グループ内でも不協和音が。

薬物中毒が悪化した情報屋の竹下は、分け前に不満を持ち、独自の裏切り工作を画策します。

石洋ハウス側と直接繋がろうとしたのです。

 

しかし、全てを見通していたハリソンは、竹下を呼び出します。

場所はどこかの廃倉庫。

竹下はハリソンに殺されますが、その殺され方が……

詳しく書くのもはばかられるほどエグいです。

 

仲間だろうが何だろうが、不要になれば即座に「処分」する。

それがハリソン山中という男です。

伝説の「本人確認」:スイートルームの攻防

決済直前、石洋ハウス側は念には念を入れ、ホテルのスイートルームで川井住職(なりすまし)との最終面談を要求します。

ここでの攻防は、ドラマ全編を通じて最大の緊張感を生みます。

 

石洋ハウス側には、青柳だけでなく、顧問弁護士や司法書士も同席。彼らは疑いの目を向け、意地悪な質問を連発します。

 

「先代の住職の命日は?」

「お寺から見える五重塔の方角は?」

 

事前に暗記していた情報で必死に答えるニセ尼さん。

しかし、最後に想定外の質問が飛びます。

「お寺にある、あなたの干支の守り本尊は?」

 

……知らんがな!

って叫びたくなりますよね。

マニュアルにない質問。

凍りつく空気。

拓海も助け舟を出せない。

しかし、彼女は麗子との特訓の記憶

——ふとした会話の中で出てきた仏像の話——

を呼び覚まし、奇跡的に正解を導き出します。

 

そこで畳み掛けるように、後藤(ピエール瀧)が叫ぶ。

「もうええでしょう!!」

「これ以上、住職を侮辱するなら取引は白紙や!」

 

机を叩き、怒鳴り散らす後藤。

この一喝で、石洋ハウス側は完全に思考停止。

「怒らせてしまった」

「取引が流れる」

という恐怖が理性を上回ります。

「申し訳ありませんでした!」

と頭を下げてしまう青柳たち。

詐欺師が被害者を謝らせる、逆転の構図。

これぞ心理戦の極致です。

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結末ネタバレ112億円の行方と、残された虚無

ついに決済が実行されました。

石洋ハウスから地面師グループの口座に、合計112億円が振り込まれます。

勝利を確信し、歓喜する後藤、安堵する麗子。

しかし、地面師たちの勝利?

いえ、ここからが本当の地獄です。

夢の跡、詐欺の発覚

入金確認後、すぐに資金は分散され、海外口座へ飛ばされます。

数日後、法務局から石洋ハウスに届いたのは一通の通知。

「登記申請却下」

 

つまり、

「書類は偽物でした。土地の所有権は移転できません」

という死の宣告です。

 

騙されたと知った青柳部長。

会社に莫大な損害を与え、自身のキャリアも人生も全て否定された瞬間。

彼は放心状態で会社の外へ出て、ふらふらと道路に飛び出し……

トラックにはねられて命を落とします。

(ドラマ版オリジナルの展開です。原作では生き残りますが、ドラマでは容赦ない破滅が描かれました)

出世欲に食い尽くされた男の末路。

あまりにも哀れで、見ていられませんでした。

地面師たちの粛清

一方、仕事を終えた地面師たち。

解散して、それぞれの人生を歩む……

なんてハッピーエンドはハリソンが許しません。

海外へ高飛びしようとしていた麗子と後藤。

彼らもまた、ハリソンの手下によって消されたことが示唆されます。

112億円という巨額を手にした直後に、彼らはその金を使うことなく命を落としたのです。

ハリソンにとって、彼らは「使い捨ての道具」に過ぎなかったわけですね。

雪山の決闘:拓海 vs ハリソン

拓海は、自身の家族を破滅させた過去の地面師詐欺の黒幕が、実はハリソンであったことを知ります。

ハリソンは最初から拓海の過去を知りながら、彼を仲間に引き入れ、最高のパフォーマンスを引き出していた。

 

「復讐」と「決着」のため、拓海はハリソンが潜伏するアジトへ向かいます。

そこは、ハリソンが趣味の狩猟を楽しむための雪山のロッジ。

 

拓海は銃を向けますが、ハリソンは動じない。

「あなたも私と同じ、こちら側の人間ですよ」

激しい格闘の末、拓海は腹部を刺され瀕死の重傷を負います。

そこに、辰刑事の遺志を継いだ倉持刑事が駆けつけますが、ハリソンは手榴弾を使ってロッジを爆破。

炎と混乱に乗じて、煙のように姿を消してしまいます。

エピローグ:巨悪は眠らない

一命を取り留めた拓海は、病院で倉持に逮捕されます。

彼は憑き物が落ちたような顔で、罪を償うことを受け入れます。

「全部、話します」

そう言って、彼は捜査に協力する姿勢を見せます。

 

しかし、画面が切り替わると……。

どこかの雪深い国で、優雅に狩猟を楽しむ男の姿が。

ハリソン山中です。

彼は112億円(の大部分)を持って、警察の手を逃れ、のうのうと生きている。

カメラに向けられた不敵な笑み。

「巨悪は滅びない」

そんなメッセージを突きつけられ、私はテレビの前で呆然としました。

正義が勝つとは限らない。

現実は理不尽で、残酷なものだ、と。

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【徹底考察】実話「積水ハウス地面師詐欺事件」との境界線

さて、ここからは少し視点を変えて、このドラマが私たちに突きつける「本質」について考えてみたいと思います。

「ドラマだから誇張してるんでしょ?」

って思いますよね。

確かに、殺人や爆破はドラマオリジナルの演出です。

でも、一番恐ろしい部分は「事実」のままなんです。

実話との比較:ここが違う!

比較項目ドラマ『地面師たち』実話:積水ハウス事件(2017年)
被害企業石洋ハウス積水ハウス
被害金額112億円約55億5千万円
物件の場所港区高輪(光庵寺)品川区西五反田(海喜館・旅館)
真の所有者尼僧(川井菜摘)旅館の女将
所有者の警告青柳が握りつぶす実際に内容証明が届いたが無視された
犯人の末路仲間割れで殺害、主犯逃亡主犯格(カミンスカス操)はフィリピン逃亡後に逮捕
刑事の死辰刑事が殺害される刑事の死傷者はなし

特筆すべきは、

「本物の所有者から警告文が届いていたのに無視した」

という点。

実話でも、本物の地主さんから

「私、売るつもりないですよ? あんたたち誰と契約してるの?」

っていう内容証明郵便が、積水ハウスに複数回届いていたそうです。

なのに、企業側は

「これは取引を妨害するための怪文書だ」

「地主は気難しい人だから」

と決めつけて握りつぶした。

 

これ、

「確証バイアス」

ってやつですよね。

「この取引を成功させたい」

という思いが強すぎて、都合の悪い情報を脳がシャットアウトしちゃう。

人間って、信じたいものしか信じない生き物なんです。

ドラマの中の青柳の愚かな行動は、決してフィクションの産物ではなく、エリートたちが実際に陥った穴なんです。

「所有」という幻想

もっと深く考えると、「土地を持つ」ってどういうことなんでしょう?

地面なんて、地球の一部じゃないですか。

それを人間が勝手に線を引いて

「ここからここまで俺のもの!」

って言ってるだけ。

地面師たちは、その

「人間が作ったルール(登記制度や書類)」

という虚構をハックしているに過ぎないんです。

彼らにとっては、土地そのものに価値があるんじゃなくて、

「土地を所有していると信じ込ませる記号」

に価値がある。

 

私たちが必死に35年ローンで買ってるマイホームも、実は「書類上の約束」という薄氷の上に乗っかってるだけなのかもしれません。

そう考えると、満員電車から見える東京のビル群が、なんだか蜃気楼みたいに見えてきませんか?

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そして伝説へ…続編『ファイナル・ベッツ』の予感

2026年の今、ファンの間では「シーズン2」への期待が高まりまくってます。

だって、ハリソン逃げちゃいましたからね。

あれで終わりなわけがない。

 

実は原作小説には続きがあるんです。

『地面師たち ファイナル・ベッツ』。

舞台はシンガポール。

今度はカジノを含むIR(統合型リゾート)開発を巡って、北海道の土地でなんと

200億円規模

の詐欺を仕掛けるというスケールアップぶり。

 

しかも、逮捕された拓海が、司法取引のような形で捜査に協力し、かつてのボスであるハリソンを追う……

なんていう展開も噂されてます。

『羊たちの沈黙』のレクター博士とクラリス、あるいは『ヒート』のような関係になるんでしょうか?

想像するだけでご飯3杯いけますね。

 

ハリソン山中の狂気は、日本の土地だけじゃ収まりきらない。

世界を股にかけた騙し合いが、またNetflixで観られる日も近いかもしれません。

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おわりに明日は我が身?

『地面師たち』。

それは、現代社会の歪みと、人間の業を煮詰めて凝縮したようなドラマでした。

112億円なんて大金、私には想像もつきませんが、「欲」や「焦り」、「思い込み」といった心の隙間は、誰にでもあります。

 

夫の実家(同居中)の土地の権利書、ちゃんとお義父さんが管理してるかな……

なんて、急に心配になってきました。

今夜の夕食の時にでも、さりげなく聞いてみようかしら。

「お義父さん、最近『いい土地ありますよ』なんて話、来てません?」って。

 

甘い話と「もうええでしょう」という思考停止の誘惑には、くれぐれもご注意を。

地面師たちは、あなたのすぐ足元に、落とし穴を掘っているかもしれませんから。

 

さて、そろそろ最寄駅に着きます。

現実の世界に戻って、今日の夕飯の献立(もやし炒めかな、給料日前だし)を考えるとしますか。

それでは、また。

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