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【2025年最新版】ウィッチャー2王の暗殺者ストーリー完全解剖&全分岐・結末の深層考察

2025年11月、東京の風もすっかり冷たくなってきましたね。

満員電車で揺られながら、ふと窓の外の曇天を見上げると、まるでテメリアの空みたいだな…

なんて現実逃避してしまう今日この頃です。

 

通勤時間の1時間が私の唯一の自由時間であり、ゲーム考察の時間。

家では夫の両親と同居、息子は反抗期予備軍の小学4年生。

職場でも家でも「調整役」ばかりやっている私にとって、ゲームの中の政治劇は他人事じゃありません。

 

さて、CD PROJEKT REDの新作『Project Polaris』や初代リメイクの足音が聞こえてくる今、

『ウィッチャー3』の興奮冷めやらぬ中で「そういえば『2』ってどんな話だったの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

  • 『ウィッチャー3』をプレイしたけれど、前作の知識がないせいで「レソ」や「ロッシュ」との会話の熱量が半分も伝わっていない気がする。
  • ネットであらすじを検索しても、断片的なWikiや専門用語ばかりで、結局「誰が何のために戦っていたのか」という感情の部分がわからない。
  • ロッシュとイオルヴェス、どちらを選ぶのが正解なのかわからず、選択肢の前で30分以上フリーズしてしまった経験がある。

もしあなたがこれらに一つでも頷いたなら、この記事はあなたのためのものです。

 

昨今のゲームは設定が膨大すぎて、仕事と家事の合間にプレイするだけでは全容を把握するのが本当に難しいですよね。

特に本作は「大人の政治劇」すぎて、一度プレイしただけでは理解不能な部分が多すぎます。

攻略サイトを見ても、「フラグ管理」の話ばかりで物語の深層までは教えてくれません。

 

私は普段、しがない会社員兼ライターをしていますが、こと『ウィッチャー』に関しては違います。

家事と仕事の隙間時間を全て捧げ、原作小説から設定資料集まで読み漁ってきた自他共に認める「ウィッチャーおたく」です。

息子が寝静まった後に夜な夜なポーション(という名の缶チューハイ)を片手に、北方諸国の年表を整理するのが趣味なんです。

 

この記事では、そんな私が『ウィッチャー2』の物語をプロローグから16種類のエンディングまで、時系列順に完全解説します。

 

単なるネタバレではありません。

「なぜゲラルトは王殺しの濡れ衣を着せられたのか?」

「サスキアの正体と悲劇とは?」

「レソの真の目的は?」

といった核心部分を、主婦目線、会社員目線の比喩も交えながら、わかりやすく噛み砕いてお話しします。

 

この記事を読むことで、あなたはもうネットの海を彷徨う必要はありません。

たった1記事で『ウィッチャー2』の全てを理解し、来たるべき新作や『ウィッチャー3』の再プレイを、これまでの10倍、いや100倍深い解像度で楽しめるようになります。

 

さあ、覚悟を決めてください。

この記事を読み終える頃には、あなたは北方諸国の歴史の目撃者となり、ゲラルトが背負った「選択の重み」を共有することになるでしょう。

 

それでは、終わりのない旅へご案内します。

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1. イントロダクション1271年、火薬庫と化した北方諸国

物語の舞台は1271年。前作『The Witcher』の直後から始まります。

 

まず、この世界の状態を一言で表すなら「火薬庫」です。

北方諸国(テメリア、エイダーン、ケイドウェン、レダニアなど)は、南の超大国ニルフガード帝国の脅威に晒されつつも、内輪揉めで忙しい状態。

 

これ、会社が傾きかけているのに派閥争いをしているダメな組織の典型ですよね。

私の職場でもよく見る光景です。

 

主人公はおなじみ、リヴィアのゲラルト。

彼はこの時、記憶喪失の真っ最中です。

自分が何者かも思い出せないまま、テメリア王フォルテストの護衛なんていう中間管理職的なポジションに就いています。

登場人物という名の「駒」たち

この物語を理解するには、まずプレイヤー(盤面)上の駒を知る必要があります。

名前がカタカナばかりで覚えられない?

大丈夫、特徴で覚えましょう。

  • リヴィアのゲラルト
    主人公。
    伝説のウィッチャーですが、記憶がないため状況に流されがち。
    でも剣の腕と女性へのモテっぷりは健在。
  • トリス・メリゴールド
    赤毛の女魔術師でゲラルトの恋人。
    テメリア王国の顧問。
    献身的ですが、実は「女魔術師会(ロッジ)」という怪しいサークルの一員。
  • ヴァーノン・ロッシュ
    テメリア特殊部隊「青軍」の指揮官。
    愛国心の塊。
    青いターバンを巻いた強面ですが、部下思いな一面も。
  • イオルヴェス
    エルフのゲリラ「スコイア=テル」のリーダー。
    隻眼のエルフ。
    人間を憎むテロリストですが、その根底には種族への深い愛があります。
  • レソ(王の暗殺者)
    山のような巨体のウィッチャー。
    王様を次々と暗殺する危険人物。
    でも、ただの悪人には見えない知性を感じさせます。
  • サスキア
    「聖処女」
    「ドラゴンスレイヤー」
    と呼ばれるジャンヌ・ダルク的な女性指導者。
    民衆の希望の星。

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2. プロローグ王の死と、仕組まれた冤罪

物語は、テメリア王国のフォルテスト王による攻城戦から始まります。

 

相手は自国の貴族ラ・ヴァレッテ家。

王様の愛人マリー・ルイーズとその子供たち(王の隠し子)を取り戻すための、いわば「壮大な痴話喧嘩」の決着戦です。

王様も元気ですよね、戦争中に愛人のもとへ駆けつけるなんて。

ラ・ヴァレッテ城攻防戦

ゲラルトは王の護衛として戦場を駆けます。

ここで最初の重要な選択。

反乱軍の若造、アリアン・ラ・ヴァレッテをどうするか。

  • 殺す
    簡単ですが、後味が悪い。
    母マリーは後にニルフガードへ亡命します。
  • 降伏させる
    彼は生き延び、後に脱出の手助けをしてくれます。
    情けは人の為ならず、ですね。

暗殺者の影

勝利し、子供たちとの再会を果たしたフォルテスト王。

やれやれと思ったその瞬間、部屋にいた盲目の修道僧がいきなり動き出します。

 

この男こそレソ

ウィッチャーならではの超人的な動きで王の喉を掻き切り、窓から脱出。

 

駆けつけたゲラルトは、血まみれの王を抱きかかえているところを兵士に見られ、「貴様がやったのか!」とお約束の展開に。

王殺しの現行犯逮捕。

冤罪もいいところです。

 

私がもしこんな目に遭ったら、夫の実家に帰るどころか実家の長崎まで泳いで逃げ帰りますよ。

牢獄での取引

地下牢で拷問を受けるゲラルト。

尋問するのはヴァーノン・ロッシュ。

彼は冷徹ですが無能ではありません。

「王を殺したのはウィッチャーのような動きをする男だった」

というゲラルトの話に、真実の匂いを嗅ぎ取ります。

 

「真犯人を追うなら出してやる」

 

利害の一致。

ロッシュの手引きで脱獄したゲラルトは、トリスと共に、レソが逃げた港町フロットサムへ向かう船に乗ります。

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3. 第1章フロットサムの泥沼と「究極の二択」

フロットサムは湿っぽくて陰気な港町。

ここは悪徳代官ロレドによる圧政と、森に潜むスコイア=テル(イオルヴェス率いるエルフ部隊)との抗争でピリピリしています。

ご近所トラブルなんてレベルじゃありません。

怪物カイランとの死闘

街の悩みは、港を封鎖している巨大タコのような怪物「カイラン」。

ここでゲラルトは、女魔術師シレ・ド・タンサーヴィルと共闘します。

 

彼女、美人ですが目が笑ってないタイプ。

カイラン退治後、怪物の死体から何か採取している姿は明らかに怪しい。

こういう「裏がありそうな美人」って、ママ友に一人はいそうです。

記憶の断片とレソの再会

「記憶のバラ」というロマンチックな名前の花を探す過程で、ゲラルトは断片的に記憶を取り戻します。

自分がかつてワイルドハント(幽鬼の軍勢)と一緒にいたこと。

これは衝撃です。誘拐犯と一緒にいたわけですから。

 

そしてエルフの遺跡でレソと対峙。

レソは「俺たちは昔、仲間だったんだぜ」と語りかけますが、ゲラルトには響かない。

そこへロッシュ軍とイオルヴェス軍が乱入し、大混戦に。

 

その隙にレソはトリスを誘拐し、魔法で隣国エイダーンへテレポートして逃亡。

なんて手際の良さ。

仕事ができる男は違います。

運命を分かつ選択:ロッシュか、イオルヴェスか

さあ、ここです。

このゲーム最大の問題点であり、最大の魅力。

第1章の終わり、エイダーンへ向かう船を手に入れるために、誰と手を組むか。

 

これ、単なるルート分岐じゃありません。

「第2章以降のゲーム体験がまるごと変わる」のです。

マップも、クエストも、会える人も違う。

まるで別のゲームソフトを2本買ったかのような変化です。

  1. ロッシュルート(秩序と国家)
    • テメリアの特殊部隊と共に、ロレド代官の陰謀を暴く。
    • こちらは「刑事ドラマ」的。
      国家、政治、裏切り。
      ハードボイルドな男の世界。
  2. イオルヴェスルート(自由と革命)
    • エルフのゲリラと共に、囚われたエルフの女たちを救う。
    • こちらは「革命劇」的。
      種族差別、自由への闘争、ファンタジーの王道。

どちらを選んでも正解で、どちらを選んでも後悔する。

それがウィッチャーです。

人生の選択に似ていて、胃が痛くなりますね。

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4. 第2章並行世界で紡がれる二つの歴史

ここからは、選んだルートごとに全く異なる物語が展開されます。

まるでパラレルワールド。

【ルートA】ロッシュの道:血塗られた野営地

舞台は、隣国エイダーンを虎視眈々と狙う、ケイドウェン王ヘンセルトの巨大な軍事野営地。

泥と血と鉄の匂いがしそうな場所です。

  • 亡霊の霧
    野営地の周りは、3年前の戦争で死んだ兵士たちが永遠に殺し合いを続ける「霧」に覆われています。
    これはヘンセルト王が生きたまま焼き殺した魔女サブリナの呪い。
    ゲラルトは除霊師のごとくこの呪いを解く羽目に。
  • 王の裏切り
    呪いを解き、暗殺者から王を守ったのに、ヘンセルト王の態度は最悪。
    なんとロッシュがいない隙に、彼の部下「青軍」を宴会に呼んで全員絞首刑に。
    さらに副官の女性ヴェスを陵辱。
    権力者の横暴ここに極まれり。
    許せませんね、こういう上司。
  • ロッシュの決断
    怒り狂うロッシュ。
    ゲラルトと共に王を追い詰めます。
    ここでプレイヤーへの問いかけ。
    「王を殺すか、見逃すか」

    • 殺せばスッキリしますが、北方の軍事大国ケイドウェンは混乱します。
    • 生かせばロッシュは屈辱に耐えることになりますが、対ニルフガードの戦力は保たれます。

【ルートB】イオルヴェスの道:理想郷ヴァーゲン

舞台は、種族差別のない理想郷を目指すドワーフの山岳都市ヴァーゲン。

ドワーフたちの酒盛りの声が聞こえてきそうな、活気ある場所です。

  • サスキアの危機
    民衆のカリスマ、聖処女サスキアが毒を盛られて倒れます。
    犯人は誰だ?
    治療するのは女魔術師会の重鎮フィリパ・エイルハート
  • サスキアの正体
    解毒剤を集める過程で判明する驚愕の事実。
    サスキアは人間じゃなかった。
    彼女は人の姿に変身できる黄金のドラゴン(サエセンテシス)だったのです。
    父は伝説の金竜。
    ドラゴンが人間社会に紛れて革命を起こすなんて、ロマンがありますね。
  • フィリパの毒牙
    しかし、治療したフィリパはタダでは済ませない。
    「魔法のバラ」を使って、サスキア(ドラゴン)の精神を完全に支配してしまいます。
    最強の兵器を手に入れたフィリパの笑いが聞こえてきそう。
  • 防衛戦
    ヘンセルト軍が攻めてきますが、ゲラルトとイオルヴェス、そしてドラゴン・サスキアの活躍で撃退。
    勝利の美酒に酔いますが、サスキアはフィリパに連れ去られてしまいます。
    操り人形として。

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5. 第3章ロク・ムインでの収束と竜の咆哮

どちらのルートを通っても、物語は古代遺跡都市ロク・ムインで合流します。

ここでは北方諸国の王と魔術師が集まるサミット(頂上会談)が開かれます。

G7サミットみたいなものですが、もっと血生臭い。

陰謀の解明

街にはニルフガード帝国の大使も来ています。

彼らが裏で糸を引いていたことがバレバレに。

トリスはニルフガードに捕まっています。

 

そして女魔術師会(フィリパやシレ)の狙いも判明。

彼女たちは、無能な王たちを排除して、賢い魔術師たちが裏から支配する世界を作ろうとしていた。

そのためにレソを雇い、王を殺させ、サスキアを洗脳したのです。

 

私がもし魔法使いだったら、もう少し穏便な方法で世界征服を考えますけどね。

PTA会長になる、とか。

究極の選択:誰を救い、何を捨てるか

サミット直前、ゲラルトはまたしても究極の決断を迫られます。

何かを得るには何かを捨てなきゃいけない。

人生と同じです。

ロッシュルートの場合

  • トリスを救う
    女魔術師会の陰謀を暴けますが、フォルテスト王の遺児アナイス王女は救えない。
    結果、テメリア王国は分割され消滅。
  • アナイスを救う
    王家の血筋を守れますが、トリスは見捨てることに。
    魔女狩りが始まってしまいます。

    • アナイスをナタリス将軍に渡せば、テメリアは独立維持。
    • アナイスをラドヴィッド王に渡せば、テメリアは属国化。

イオルヴェスルートの場合

  • トリスを救う
    陰謀は暴かれますが、サスキアはドラゴンのままフィリパの呪縛の下に。
  • フィリパを救う
    牢獄のフィリパを助け、解呪の短剣を手に入れる。
    サスキアを救える唯一の道ですが、トリスは見捨てられ、大規模な魔女狩りが勃発。

ドラゴンとの決戦

サミット会場に、洗脳されたドラゴン(サスキア)が襲来。

街は火の海。

ゲラルトは崩れゆく塔の上で、この悲劇のドラゴンと戦います。

 

戦いの果て、傷ついたドラゴンをどうするか。

「とどめを刺す」か「生かして去る」か

 

イオルヴェスルートで短剣を持っていれば、ここで洗脳を解き、彼女に自由を返せます。

「ありがとう」と言って飛び去るドラゴンの姿は、本作屈指の名シーンです。

泣けます。

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6. エピローグ王殺しの独白と、避けられぬ未来

全てが終わった後、ロク・ムインの静かな広場にレソが待っています。

彼は逃げも隠れもしない。

ウォッカを取り出し、「一杯どうだ?」と誘ってきます。

ここで語られる真実は、これまでの戦いが何だったのかを考えさせられる重いものです。

王殺しの動機

レソは快楽で殺していたわけではありません。

彼は、ニルフガード皇帝エムヒルと取引をしたのです。

 

「北方の王を殺し、国を混乱させろ。そうすれば、お前の故郷である蛇流派(ヴァイパー派)のウィッチャーを再興させてやる」

 

彼は仲間たちの居場所を作るために、汚名を被った。

女魔術師会もまた、彼の手のひらで踊らされていたに過ぎなかったのです。

仲間を想う気持ち、ちょっとわかってしまうのが辛いところ。

ゲラルトの過去:魂の代償

さらにレソは、ゲラルトの失われた記憶の最後のピースを埋めます。

 

かつてゲラルトは、ワイルドハントに連れ去られたイェネファー(最愛の人)を救うため、自分の魂を差し出してワイルドハントの騎手となったのです。

 

その後、どうにかしてこちらの世界に戻ったものの記憶喪失に。

レソはかつてゲラルトに命を救われた恩があり、記憶のないイェネファーやゲラルトの面倒を見ていた。

つまり、彼は敵であると同時に、恩人であり、友でもあったわけです。

複雑すぎます、男の友情。

最後の決断

全ての謎が解けた今、プレイヤーはどうするか。

  • レソと戦う
    けじめをつける。
    死闘の末、王殺しは死ぬ。
  • レソを見逃す
    「もういい、行け」と告げる。
    彼は静かに去っていく。

どちらを選んでも、結果は変わりません。

北方の王たちは死に、国々は混乱し、魔法使いは信用を失った。

ニルフガードの思う壺です。

 

エンディングムービーでは、南から黒い軍団(ニルフガード軍)が怒涛のように川を渡り、北上を開始します。

ゲラルトが必死に駆けずり回った結果、起きたのは第三次北方戦争

 

個人の力ではどうにもならない歴史のうねり。

無力感と、それでも生き抜くしかないリアリティ。

これがウィッチャーの世界なんです。

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7. 16の結末と『ウィッチャー3』へのバトン

選択の組み合わせで生まれる16種類のエンディング。

これらは次作『ウィッチャー3』の世界にしっかりと痕跡を残します。

  1. テメリアの行方
    アナイスを救っていれば、テメリア再興の火種が残る。
    そうでなければ国は消え、ロッシュは山に籠もってゲリラ戦を続ける悲壮なパルチザンに。
  2. 魔術師の運命
    トリスを救っていれば「魔術師評議会」が再建。
    見捨てれば、ラドヴィッド王による狂気の「魔女狩り」が吹き荒れ、串刺しにされた魔女が街に溢れることに。
  3. レソのその後
    レソを見逃していれば、『3』のサイドクエストで再会できます。
    そしてなんと、ウィッチャーの拠点ケィア・モルヘンの防衛戦で背中を預けて戦ってくれる。
    これを見た時、私は泣きましたよ。
  4. あの刺青
    第1章のクエストで酔っ払って入れた「青軍の刺青」。
    消していないと『3』でも首筋に残ったまま。
    若気の至りは消えないのです。
    うちの息子も変なシールを顔に貼ったまま学校に行こうとしますが、あれと同じですね。

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ストーリーの深層心理と隠されたテーマなぜ私たちは「選ば」なければならないのか

ここまで『ウィッチャー2』の物語を追ってきましたが、皆さんは何を感じましたか?

「政治って大変だな」でしょうか。

それとも「ドラゴンかっこいい」でしょうか。

 

私は、このゲームの本質は「選択の代償(Lesser Evil)」にあると思います。

 

イオルヴェスを選べば、友であるロッシュを裏切ることになる。

トリスを選べば、国が滅ぶことになる。

あちらを立てればこちらが立たず。

これって、私たちの人生そのものじゃないですか?

 

完璧な解決なんてない。

正義と正義がぶつかり合う中で、泥臭く、悩みながら、自分で選んだ結果に責任を持つしかない。

 

『ウィッチャー2』が私たちに投げかけるのは、ゲームの攻略法ではなく、「不条理な世界でどう生きるか」という哲学的な問いかけなのです。

 

記憶を取り戻したゲラルトは、もはや政治の道具ではありません。

彼は自分の意志で、イェネファーと、娘同然のシリを探す旅に出ます。

その背中は、第1章の頃よりもずっと大きく、頼もしく見えます。

 

もし、あなたがこの物語のさらに深い部分、たとえば

「なぜゲラルトは記憶を失ったのか?」

「ワイルドハントの正体とは?」

といった深層心理や、キャラクターたちの行動原理に隠された心理学的背景に興味があるなら、ぜひ以下の記事も読んでみてください。

 

きっと、『ウィッチャー』の世界が、単なるファンタジーではなく、人間の本質を描いた文学作品のように見えてくるはずです。

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おわりに

2025年の今、新作を待つ間に、この「中間の物語」を体験することは、ただの予習ではありません。

それは、現代社会にも通じる「分断」や「差別」、そして「個人の無力さ」と向き合う旅でもあります。

 

さあ、あなたのゲラルトはどの道を選びましたか?

まだ選んでいないのなら、今すぐコントローラー(あるいはマウス)を握るべきです。

そこに広がるのは、今の時代だからこそ響く、重厚でビターな大人のファンタジーなのですから。

 

さて、私もそろそろ現実世界(家事と育児)に戻らなければ。

息子がまたゲームの時間を巡って夫と揉めている声が聞こえてきます。

我が家の「北方戦争」も、なかなか終わりが見えそうにありません。

 

それでは、また次回の記事でお会いしましょう!

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