いやー、皆さん、毎日お疲れ様です!
満員電車に揺られ、上司の無茶ぶりに耐え、家に帰れば子供の宿題チェックに追われる…なーんて日常、ありますよね?(私だけ?)
そんな現実からちょっとだけエスケープして、今日はもっとヤバい世界、そう、「コール オブ デューティ ブラックオプス」の、血と硝煙と裏切りに満ちた物語の沼に、どっぷりハマってみませんか?
「数字は何を意味する?」なんて、子供の算数ドリルみたいな問いかけから始まるくせに、中身は冷戦下のドロッドロの陰謀、脳みそをかき回されるような洗脳、時空を超えたゾンビパンデミック(!)、果ては人間やめちゃうレベルのサイバーパンクまで…もう、てんこ盛り!
普通のFPSだと思ってナメてかかると、その複雑怪奇なストーリーに脳みそがオーバーヒートすること間違いなしです。
この記事では、そんなブラックオプスシリーズの全作品(BO1からCold War、BO4のコミック補完、果てはゾンビモードまで!)のストーリーを、きっちり時系列順に、そして容赦なく結末までの完全ネタバレで、ねっちりと解説していきます。
アレックス・メイソンって結局何者なの? ウッズはどうしてあんな目に? メネンデスおじさんの憎しみ深すぎ問題って? ゾンビってただのオマケじゃなかったの!?
公式設定はもちろん、ファンの間で囁かれるアツい考察なんかも交えつつ、この壮大すぎる物語の全貌を、主婦ライター目線で(時にユーモアを交えつつ)解き明かしていきましょう。
【超・重要!】
この記事は、ブラックオプスシリーズの核心に触れるネタバレのオンパレードです。
「まっさらな気持ちでプレイしたい!」という方は、今すぐブラウザバック推奨!
読んじゃって「キーッ!」ってなっても、私、責任取れませんからね!
それでも「どんとこい!」という猛者の方だけ、覚悟を決めてスクロールしてください。
では、深呼吸して…ブラックオプスの闇へ、レッツゴー!
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ブラックオプスの夜明け前:第二次世界大戦という名の分娩台 (~1940年代)
すべての物語には始まりがあるもの。
ブラックオプスという、後に世界を裏から操るようなドス黒い作戦が生まれる土壌、それは皮肉にも、世界中が血で血を洗った第二次世界大戦でした。
この時代の傷跡、憎しみ、そして生み出された非道なテクノロジーが、後の冷戦という名の暗闘劇の脚本を書いたと言っても過言ではありません。
運命の糸に手繰り寄せられる者たち
後にブラックオプスの主要キャストとなる面々も、この激動の時代に生を受け、あるいは青春を炎の中で過ごしていました。
まだお互いを知らない、点と点だった彼らの人生が、やがて戦争という名の巨大な磁力によって引き寄せられていきます。
- アレックス・メイソン (Alex Mason / 1933-1989): アラスカ生まれのワイルド系イケメン(のはず)。後のシリーズの顔役ですが、その人生はCIAの無茶ぶりとソ連兵の怨念にガッツリ翻弄されます。彼の苦悩こそ、ブラックオプスの本質かもしれません。
いやはや、不憫。
- フランク・ウッズ (Frank Woods / 1930- ): フィラデルフィア魂を持つ、頼れる兄貴分。口は悪いけど、仲間思いでタフガイ。「俺を殺せると思うなよ!」が口癖ですが、フラグに聞こえなくもないのが心配(そして案の定…)。
- ジェイソン・ハドソン (Jason Hudson / 1932-1989): CIAのクールビューティー(?)。常に冷静沈着、任務のためなら部下すら駒扱い(ひどい)。頭はキレるけど、そのせいで敵を作りやすいタイプ。
彼の判断が、良くも悪くも物語を大きく動かします。
- ヴィクトル・レズノフ (Viktor Reznov / 11913-1963?): ソ連の歴戦の勇士。第一次大戦も経験してるって、どんだけベテランよ。スターリングラードで親友を裏切りによって失い、復讐の鬼と化します。
この人の執念深さが、後々メイソンの人生をメチャクチャにする元凶に…。
「復讐」って、人をここまで駆り立てるんですねぇ。
彼らの人生が交差するのはまだ先の話。
でも、運命の歯車は、もうこの頃から静かに、しかし確実に回り始めていたのです。
スターリングラードの慟哭:レズノフ、復讐を誓う
レズノフおじさんの人生を語る上で外せないのが、『Call of Duty: World at War』での壮絶な体験。
地獄絵図のスターリングラードで、彼はナチスの非道と、信じていたはずの祖国の裏切りを目の当たりにします。
特に、共に戦い、ベルリンの国会議事堂に旗を立てた親友ディミトリ・ペトレンコの死。
彼を見殺しにしたのが、ソ連の将校ニキータ・ドラゴビッチ、その子分レフ・クラフチェンコ、そして協力したナチの科学者フリードリヒ・シュタイナーでした。
「ドラゴビッチ、クラフチェンコ、シュタイナー…奴らの名を、決して忘れるな!」
ディミトリの冷たくなった亡骸に誓ったレズノフの復讐心は、もはや彼の存在理由そのもの。
この燃え盛る憎悪が、時を超え、海を越え、一人のアメリカ兵(メイソン)の魂にまで感染していくとは、この時の彼自身、想像もしていなかったでしょうね。
人の怨念って、怖い。
悪魔の兵器「Nova 6」:開けてはいけないパンドラの箱
戦争末期、追い詰められたナチスが生み出したヤバいブツの一つが、シュタイナー博士謹製の神経ガス「Nova 6」。
吸ったら最後、数秒で体中がぶっ壊れてあの世行き、という代物。
まさに悪魔の発明品です。
連合軍(レズノフも関与)がこれを葬ったかに思えましたが、抜け目ないドラゴビビッチ将軍がシュタイナー博士ごとこの技術をゲット。
「これで西側をギャフンと言わせてやるぜ!」と、よからぬことを企み始めます。
このNova 6という名の悪魔が、冷戦下の暗闘の中心で、多くの血を流させることになるのです。
科学の進歩って、使い方を間違えると本当に恐ろしい結果を招きますよね…。
冷戦下の万華鏡:洗脳、幻覚、そしてケネディの影 (1960年代 - Call of Duty: Black Ops)
舞台は1960年代。
米ソの睨み合いがピークに達し、世界中が「核戦争ボタン、ポチッとな」の恐怖に震えていた時代。
その裏側で、CIAは「バレたらヤバい」極秘任務=ブラックオプスをバンバン実行していました。
『Call of Duty: Black Ops (BO1)』は、この時代の暗部を、主人公アレックス・メイソンの壊れた記憶を通して、まるで悪夢のようなリアリティで描き出します。
電気椅子に縛られ、「数字は何を意味するんだ、メイソーン!」と拷問されるメイソン。
彼の頭の中にフラッシュバックするのは、失敗した作戦、失った仲間、そして…いるはずのない、死んだ親友の姿。
もう、何が本当で何が嘘なのか、プレイヤーも一緒に混乱の渦に叩き込まれます。
キューバでの大失敗と、シベリア強制労働キャンプ「ヴォルクタ」という名の地獄 (1961-1963)
メイソンの悪夢の始まりは1961年、キューバ。
カストロ議長(実は影武者)の暗殺作戦「ピッグス湾侵攻」に参加するも、大失敗。
仲間を逃がすために一人残り、ソ連軍、そしてあのドラゴビッチ将軍に捕まってしまいます。
「あーあ、やっちまった…」と思ったのも束の間、彼が送り込まれたのは、シベリアの極寒地獄、悪名高き強制労働収容所「ヴォルクタ」。
寒いわ、飯はマズいわ、看守は鬼だわで、普通の人間なら心がポッキリ折れる環境です。
でも、そんな絶望の淵で、メイソンは運命的な出会いを果たします。
同じく囚人となっていた、あのヴィクトル・レズノフです。
レズノフは、かつてドラゴビッチたちに裏切られた経験から、復讐の機会を虎視眈々と狙っていました。
彼はメイソンの中に、亡き友ディミトリの面影(と復讐の道具としての可能性?)を見出し、彼を精神的に支え、生き残る術と、ドラゴビッチ一派への底なしの憎悪を叩き込んでいきます。
「生き延びろ、メイソン!」なんて、アツい言葉と共にね。
二人の間には、固いんだか歪なんだかよく分からない、不思議な絆が生まれていきました。
そして1963年10月6日、レズノフはヴォルクタ全体を巻き込む大規模な囚人暴動を計画・実行。
「今だ、メイソン!自由への道だ!」とばかりに、メイソンを脱出させます。
しかし、最後の最後で、レズノフは追っ手の攻撃からメイソンを守るように、自らは別の方向へ…そして銃弾に倒れた(ように見えた)。
メイソンは、レズノフの犠牲(と信じ込んだ)のおかげで九死に一生を得て、迎えに来たCIA(ハドソンたちが手配)によってアメリカへ帰還。
でもね、彼がヴォルクタから持ち帰ったのは、自由の切符だけじゃなかったんです。
彼の脳みそには、時限爆弾みたいな、ヤバいプログラムが仕込まれていたんですよ…。
数字の囁き:「Numbers計画」とケネディ暗殺の不吉な予兆
実は、ヴォルクタでメイソンは、ドラゴビッチ、クラフチェンコ、シュタイナーの三悪人(失礼)によって、とんでもない洗脳実験のモルモットにされていたんです。
特定の数字の羅列、通称「Numbers(ナンバーズ)」を聞かせると、あら不思議、メイソン君が命令通りに動く暗殺マシーンに早変わり!という、恐ろしい計画。
これ、現実にもあった(とされる)MKウルトラ計画みたいで、背筋が凍りますよね。
人の心って、そんな簡単に操れちゃうものなの?って。
アメリカに帰還したメイソンは、表向きは英雄扱い。
ペンタゴンでケネディ大統領(当時)に呼び出され、「君、ドラゴビッチをやっつけてきてくれたまえ」と直々に極秘任務を言い渡されます。
エリートコースまっしぐらかと思いきや…大統領と握手するその瞬間、メイソンの頭には、ケネディに銃を向ける自分の姿がフラッシュバック!
あかん、これ完全に洗脳の影響ですやん…。
この幻覚が、後のケネディ暗殺事件にメイソンが関わっているんじゃないか?という、とんでもない疑惑の伏線になるわけです。
で、さらにややこしいのが、レズノフの存在。
彼はヴォルクタでメイソンの洗脳計画に気づき、「お、これ使えるんじゃね?」とばかりに、そのプログラムをこっそり書き換えていたんです。
ドラゴビッチの命令を聞く代わりに、レズノフ自身の復讐リスト(ドラゴビッチ、クラフチェンコ、シュタイナーの三人を始末すること)を実行するように、メイソンを遠隔操作(?)する設定に。
つまりメイソンは、CIAのスパイとして戦っているつもりが、同時に死んだはずのレズノフの復讐代行者にもなっていた、という二重スパイ状態(本人は無自覚)。
もう、何が何やら…。
ベトナムの泥沼と幻影の親友 (1968)
1968年、メイソンは再び最前線へ。
今度は泥沼のベトナム戦争です。
相棒のウッズと共に、ジャングルやフエの市街地で、ベトコンや北ベトナム軍相手にドンパチやりながら、ドラゴビッチとNova 6の情報を追います。
SOG(秘密作戦部隊)として、かなりヤバい任務ばっかりやらされてる様子。
そんな過酷な戦場で、メイソンの前に信じられない人物が現れます。
…そう、ヴォルクタで死んだはずのヴィクトル・レズノフその人!
「久しぶりだな、メイソン!奴らへの復讐を果たす時が来たぞ!」なんて、普通に話しかけてくる。
メイソン、最初は「え?見間違い?」ってなるけど、あまりにリアルなもんだから、そのうち「レズノフ、生きてたんだ!」って信じちゃうんですね。
そして、この幻の親友と一緒に戦い始めるわけです。
もちろん、ウッズや他の仲間にはレズノフの姿なんて見えちゃいない。
メイソンの精神状態、いよいよヤバい領域に突入です。
ラオスでの死闘、ウッズの(見せかけの)犠牲
任務で訪れたラオスで、メイソン、ウッズ、ボウマンは敵に捕まり、そこでまたまた因縁の相手、レフ・クラフチェンコと遭遇。
ロシアンルーレットでボウマンが殺されるという、胸糞悪い展開に。
怒りに燃えるメイソンとウッズは脱出を図り、クラフチェンコと死闘を繰り広げます。
追い詰められたクラフチェンコが手榴弾で自爆しようとしたその時、ウッズが「こいつは俺に任せろ!」と叫び、クラフチェンコごと爆発の中に…!
メイソン、またしても目の前で親友を失った(と思い込む)。
もう、トラウマ製造機ですよ、この展開。
残るターゲットはシュタイナーのみ。
幻影のレズノフは、「さあ、最後の仕上げだ」とメイソンを急かすのでした。
リバース島の衝撃!明かされる驚愕の真実
【警告:ここからBO1最大のネタバレです!】
シュタイナー博士が潜んでいるというソ連領リバース島の秘密研究所へ、メイソン(と、もちろん幻影レズノフ)は乗り込みます。
シュタイナーは「ドラゴビッチに利用されただけなんだ!助けてくれ!」と命乞いしますが、レズノフの復讐心に支配されたメイソンは、聞く耳持たずに彼を射殺。
…と、そこへシュタイナー保護のために駆けつけたハドソンとウィーバーが登場。
ハドソン:「やったか、メイソン。
で、レズノフはどこだ?」
メイソン:「(隣を指さし)ここにいるじゃないか」
ハドソン:「…誰もいないぞ?」
メイソン:「は?」
ハドソン:「いいか、よく聞け! レズノフはヴォルクタで死んだんだ! 1963年10月6日にな! お前が見ていたのは、全部幻覚だ!」
…ドーン!ですよ、まさに。
衝撃の事実。
ベトナムで再会した親友も、共に戦った日々も、全てはメイソンの洗脳された脳が生み出した幻。
ヴォルクタで植え付けられたレズノフの強すぎる復讐心が、メイソンの行動をずっと裏で操っていたんです。
「数字」の意味も、ケネディへの殺意も、全てはこの復讐計画の一部だった。
このどんでん返し、初見プレイ時は「えええええ!?」って声出ましたもん。
いやはや、Treyarchさん、脚本がエグい。
最後の決戦!ルサルカ号とドラゴビッチの最期
幻影から解放され、自分が何者で、何をさせられていたのかを理解したメイソン。
彼の記憶から、ドラゴビッチの最終計画の全貌が明らかになります。
例の数字放送の発信源は、キューバ沖にいるソ連の貨物船「ルサルカ」。
ここからGOサインが出れば、全米にいるスリーパーエージェントが一斉に起動、Nova 6がばら撒かれ、アメリカは地獄絵図に…。
タイムリミットが迫る中、CIAチームは米海軍の支援を受けてルサルカ号へ殴り込み!
船内での激しい銃撃戦の末、メイソンはついに放送室でドラゴビッチ本人と対峙します。
水中でのもみ合いの末、メイソンは自らの手で宿敵の首を絞め上げ、息の根を止めます。
長かった因縁に、ようやく終止符が打たれ、アメリカの危機も回避されました。
めでたしめでたし…とは、いかないのがブラックオプス。
ダラスの不穏な影:解けない最大の謎
物語は終わったはずなのに、エンディングムービーがとんでもない爆弾を投下してきます。
1963年11月22日、テキサス州ダラス。
パレード中のケネディ大統領が狙撃される、あの歴史的な瞬間。
その沿道の群衆の中に…いるんですよ、鋭い目つきで大統領を見つめる、アレックス・メイソンの姿が。
…え? まさか…?
そう、これは、洗脳されたメイソンが、ケネディ暗殺の実行犯、あるいは少なくとも関与者だった可能性を、強烈に匂わせる演出なんです。
ペンタゴンでの幻覚といい、状況証拠は揃ってる。
でも、ゲームの中では「はい、メイソンがやりました」とは断言されない。
真相は、プレイヤーの解釈に委ねられる形。
この「メイソン=ケネディ暗殺犯説」は、ブラックオプスシリーズ最大のミステリーとして、今もなおファンの間で熱い議論が続いています。
もしかしたら、この謎こそが、シリーズを貫く「歴史の闇」の象徴なのかもしれませんね。
そしてダメ押しのように、クリア後の隠し映像。
ラオスで爆死したはずのフランク・ウッズが、ベトナムの捕虜収容所「ハノイ・ヒルトン」でピンピンしてる(いや、ピンピンではないか…)姿が!
彼の不屈の物語は、まだまだ続くのでした。
やれやれ、休む暇もありませんね。
嵐の前の静けさ?:空白の70年代と、忍び寄る新たな悪夢 (1970年代~1980年代前半)
BO1の壮絶な戦いが終わり、世界は(表面上は)少し落ち着きを取り戻したかに見えた1970年代。
しかし、水面下では過去の清算と、未来の災厄の種が静かに育まれていました。
そして80年代に入ると、冷戦の炎が再び燃え上がり、新たな、そしてより狡猾な敵が姿を現します。
消えた英雄たちの行方と、メネンデス家とのファーストコンタクト (1970年代 - Black Ops: Declassified)
BO1の後、英雄(あるいは悲劇の主人公)たちの消息は?
- フランク・ウッズ: ハノイ・ヒルトンで、数年間、それはもう過酷な捕虜生活を送っていた模様。あのタフガイですからね、なんとか生き延びてはいたようですが…(救出劇は後ほど)。
- アレックス・メイソン: CIAの仕事から距離を置き、故郷アラスカで息子デイビッド(後のBO2主人公)を育てながら、比較的穏やかな日々を送っていた…かに見えました。が、完全引退とはいかず、時々CIAから「ちょっと、これお願い」的な感じで、裏の仕事に駆り出されていたようです。
その「裏の仕事」の一部が描かれているのが、PS Vitaで出たスピンオフ『Black Ops: Declassified』。
BO1とBO2の間をつなぐ、小粒ながらもピリリと辛いミッション集です。
キューバでの工作活動とか、ソ連の衛星ぶっ壊し作戦とか、まあ色々やってたみたいですが、ここで注目すべきは、中南米での麻薬カルテル絡みの任務。
この中で、CIAはニカラグアの麻薬王ホセ・メネンデスという人物を暗殺します。
作戦は成功。
めでたしめでたし…と思いきや、このホセには息子がいたんです。
名前はラウル・メネンデス。
目の前で父親をアメリカ(CIA)に殺された少年ラウルの心に、消えることのない憎悪の種が植え付けられた瞬間でした。
まさかこの少年が、後に世界を恐怖に陥れるカリスマ・テロリストになるとは、この時のメイソンたちも夢にも思わなかったでしょうね。
運命の糸って、本当に皮肉な形で繋がっているものです。
伝説のスパイ「ペルセウス」登場! 冷戦、再び熱く (1981-1983 - Black Ops Cold War)
時代は下って1981年。
レーガン大統領が「ソ連は悪の帝国だ!」なんて言っちゃうくらい、米ソ関係はバッチバチに冷え切っていました。
『Call of Duty: Black Ops Cold War (BOCW)』は、このヒリヒリした時代の、知られざる諜報戦を描きます。
テーマは再び「洗脳」と「裏切り」。
そして、敵はソ連の伝説的スパイ「ペルセウス」。
第二次大戦中から暗躍し、アメリカの核開発計画にも潜り込んだとされる、正体不明の超ヤバいヤツです。
このペルセウスを捕まえろ!という大統領命令を受け、CIAの食えないベテラン工作員ラッセル・アドラー(サングラスがトレードマークの胡散臭いおじさん)が特別チームを結成。
メンバーには、お馴染みウッズ&メイソン(また駆り出された)、MI6のクールビューティー(今度こそ本物?)ヘレン・パーク、元モサドのお調子者ラザール・アズレイ、そして…プレイヤー自身が操作する新人(?)エージェント、コードネーム“ベル”。
ところが、この“ベル”、実は新人じゃなかった。
というか、CIAですらなかった。
物語が進むと明らかになる衝撃の真実…“ベル”は元々ペルセウス側の人間で、アドラーに捕まって瀕死のところを、例のヤバい洗脳プログラムで記憶を書き換えられ、「自分はCIAのエージェントだ」と思い込まされていたんです!
まるでBO1のメイソンの再来。
歴史は繰り返す、ってやつですかね。
アドラーさん、目的のためなら手段を選ばなすぎ…。
チームはペルセウスの陰謀を追って世界を駆け巡ります。
東ベルリンでの潜入、ウクライナのソ連基地への潜入、果てはモスクワのKGB本部(!)にまで忍び込む大胆さ。
そこで判明したのは、ペルセウスがNATOの極秘核作戦「グリーンライト計画」を乗っ取ろうとしているという事実。
これ、西ヨーロッパの主要都市の地下に、こっそり核爆弾(中性子爆弾)を仕込んでおくっていう、正気とは思えない計画なんですが、ペルセウスはこれを全部同時にドカーン!と爆発させて、西側世界を地図から消し去ろうとしていたんです。
ひえっ…。
クライマックス、アドラーは“ベル”の記憶を無理やり呼び覚まし、銃を突きつけます。
「お前、本当は誰なんだ? ペルセウスはどこだ!」。
ここでプレイヤー(ベル)は、究極の選択を迫られます。
運命の分岐点:正史ルート(協力)を選ぶか、破滅ルート(裏切り)を選ぶか
- 正史(グッドエンド): 自分が何者かを知ってもなお、“ベル”はペルセウスの凶行を止めることを選びます。本拠地であるソ連領ソロフキ基地の場所を白状し、アドラーたちと共に最後の強襲作戦へ。激戦の末、グリーンライト計画の起動を阻止し、ヨーロッパの(そして世界の)破滅を防ぎます。
大手柄!…かと思いきや、作戦終了後、アドラーは“ベル”を人気のない場所へ連れ出し、こう告げます。
「よくやってくれた、英雄だ…だが、君は知りすぎた」。
そして、非情にも“ベル”を射殺。
CIAの闇を知りすぎた“ベル”は、用済みとして消されたのです。
世界を救った英雄の、あまりにも報われない最期…。
これが、公式に認められた歴史の流れ、いわゆる正史とされています。
- バッドエンド: “ベル”はアドラーに嘘をつき、チームを罠にはめます。かつての仲間であるアドラー、ウッズ、メイソンらを自らの手で葬り去り、ペルセウスに合流。グリーンライト計画は実行され、ヨーロッパは核の炎に包まれ、世界は破滅的な未来へ…。
後味、最悪です。
BOCWは、冷戦下のスパイものの醍醐味と、ブラックオプスならではの「何を信じればいいんだ?」という疑心暗鬼、そして人間の心の脆さを見事に描き切りました。
“ベル”の悲劇は、個人の意思や正義感が、国家や組織という巨大なシステムの前ではいかに無力か、という冷酷な現実を突きつけてきますね。
そして、ペルセウス本人の謎や、「Numbers計画」との繋がりなど、新たな謎も残しつつ、物語のバトンは次の時代へと渡されるのでした。
復讐の化身、降臨:ラウル・メネンデスの長き憎しみ (1980年代後半 & 2025年 - Black Ops II)
さあ、やってきました。
『Call of Duty: Black Ops II』。
シリーズの中でも特に重厚な人間ドラマと、衝撃的な悲劇が待ち受ける作品です。
物語は二つの時代を往復する。
一つは1980年代後半、年老いたウッズが忌まわしい過去を語る回想。
もう一つは2025年、成長したメイソンの息子デイビッドが、父の世代から続く因縁と対峙する近未来。
その全ての中心にいるのが、この男、ラウル・メネンデス。
単なる悪役じゃない、深い悲しみと燃えるような憎しみを抱えた、カリスマ的テロリストです。
1980年代後半:破滅へのカウントダウン
この時代の出来事は、主に2025年のウッズがデイビッドに語って聞かせる回想シーンとして描かれます。
いやー、思い出すのも辛いだろうに…。
- アンゴラの泥濘、友との再会、そして宿敵との邂逅 (1986): 長年行方不明だったウッズがアンゴラで発見された!というニュースが。アラスカで隠居(?)していたメイソン、親友救出のためならエンヤコラ、とばかりに任務復帰。ハドソンと共にアンゴラへ飛びます。
そこで、ボロボロになったウッズを発見、救出!感動の再会!…も束の間、彼らを襲ったのは、現地の軍閥を支援していた武器商人、ラウル・メネンデスとその私兵部隊。
この男、ウッズの部下をむごたらしく殺害していたらしく、ウッズの心にメネンデスへの怒りが刻まれます。
これが、長きにわたる因縁の始まり。
- アフガニスタンの砂塵、死なない男、そして裏切り者の影 (1986): 次の舞台はソ連侵攻下のアフガニスタン。表向きはムジャヒディン支援だけど、本当の狙いはメネンデスの尻尾を掴むこと。そこで彼らは衝撃の事実を知ります。
BO1でウッズが倒したはずの、あのしぶといオッサン、レフ・クラフチェンコが生きていた!しかもメネンデスと武器取引してる! なんなのこの人、不死身なの? で、捕まえたクラフチェンコがまた不吉なことを言うんです。
「お前らCIAの中に、メネンデスに情報を流してる『モグラ(内通者)』がいるぞ」って。
えー!誰だよそれ! チーム内に疑心暗鬼が広がります。
ウッズは怒りのあまりクラフチェンコを殺害(選択肢あり)。
結局「モグラ」の正体は分からないまま、嫌な予感だけが残ります。
- ニカラグアの業火、ホセフィーナの死、そして悪魔の誕生 (1989): CIAは、パナマの独裁者ノリエガ(こいつも大概な人物)の協力を得て、ニカラグアにあるメネンデスの本拠地を急襲します。メイソン、ウッズ、ハドソンが突入! しかし、作戦は混乱を極めます。メネンデスを追い詰めたウッズですが、その場にはメネンデスが溺愛する妹、ホセフィーナもいました。
乱戦の中、ウッズが投げた手榴弾が、不運にもホセフィーナの近くで炸裂…彼女は即死。
目の前で唯一の肉親であり、心の支えだった妹を奪われたメネンデスは、人間を超えた何かに変貌します。
彼は自らの顔をショットガンで撃ち抜き(死んだと見せかけるため)、燃え盛る屋敷の中に消えていきました。
この瞬間、ラウル・メネンデスは、個人的な復讐のためなら世界すら焼き尽くす覚悟を持つ、真の悪魔となったのです。
ウッズ、取り返しのつかないことしちゃったね…。
- パナマ運河の絶望、ウッズが撃ったのは…メイソンの死 (1989 - 正史確定): 同年12月、アメリカがパナマに侵攻(史実)。ノリエガ捕縛作戦の裏で、メイソンたちは死んだはずのメネンデスを追っていました。しかし、それは巧妙な罠。
メネンデスはハドソンと、メイソンのまだ幼い息子デイビッドを人質に取り、ウッズに無線で冷酷な命令を下します。
「今、お前のスコープに映っている標的を撃て。
さもなくば、このガキを殺す」。
ウッズのスコープには、頭に袋を被せられた人物が。
メネンデス本人か? ウッズは親友の息子を守るため、断腸の思いで引き金を引きます。
…しかし、標的が崩れ落ちた後、メネンデスが現れ、嘲笑いながら真実を告げます。
ウッズが撃ったのは、メネンデスではなく、捕らえられ、おそらくは洗脳されていた、生涯の親友アレックス・メイソンだったのです。
「お前の手で殺させてやったぞ」とばかりに。
ウッズは絶望の淵へ。
メネンデスはさらに、ウッズの両膝を撃ち抜いて歩けなくし、捕らえていたハドソンをも惨殺。
そして、恐怖に震える少年デイビッドに「苦しめ…お前の父が苦しんだようにな」と言い残し、闇へと消えていきました。
…もう、言葉もありません。
このパナマでの出来事が、BO2、いやシリーズ全体でも屈指のトラウマシーンであり、そしてアレックス・メイソンの公式な最期となったのです(TreyarchがBO6に向けて確定)。
2025年:息子世代の戦いと、テクノロジーという名の怪物
時代は一気に飛んで2025年。
世界は資源枯渇と経済危機でギスギスし、アメリカと中国が睨み合う「第二次冷戦」状態。
ドローンやサイバー兵器が戦場の主役となり、社会はより複雑に、そして脆弱になっていました。
- 父の意志を継ぐ者、デイビッド・“セクション”・メイソン登場: あのパナマの悲劇で父を失った少年デイビッドは、立派な(そして心に傷を負った)青年に成長。アメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズの指揮官となり、コードネーム“セクション”として、世界の平和(と父の仇討ち)のために戦っていました。彼の相棒は、陽気で頼れるマイク・ハーパー。
デイビッドは、車椅子生活を送る老いたウッズ(パナマ事件の後、デイビッドにとっては第二の父親のような存在になっていた)から過去の全てを聞き、打倒メネンデスへの決意を固めます。
- 「コルディス・ダイ」とサイバー兵器「カルマ」の脅威: 一方、メネンデスはこの40年間、ただ復讐の爪を研いでいただけではありませんでした。「コルディス・ダイ(心の結び目、の意)」という名の、反西側・反資本主義を掲げる大衆運動を世界規模で組織。インターネットやSNSを巧みに利用し、社会への不満を持つ人々を扇動、億単位の支持者を持つカリスマ指導者となっていたのです(なんだか現代にも通じる話で怖い…)。
そして彼は、究極のサイバー兵器をも手に入れていました。
超高性能な量子コンピュータチップ「セルリウム・デバイス」と、それを利用したハッキングツール(あるいはAI?)、通称「カルマ (Karma)」。
メネンデスの狙いは、このカルマを使って米中の軍事ドローンを乗っ取り、互いに攻撃させ、世界を大混乱に陥れること。
同時にコルディス・ダイの信者に一斉蜂起させ、既存の世界秩序をひっくり返そうとしていたのです。
もう、スケールがデカすぎる復讐計画!
- 決戦、そして分岐する未来: デイビッド率いるJSOCチームは、メネンデスの野望を阻止するため、世界各地で死闘を繰り広げます。その過程で、「カルマ」の正体が実はクロエ・リンチという天才女性エンジニアであることなどが判明。プレイヤーの選択――クロエを救えたか? 1980年代パートでどんな行動を取ったか? 特定のサブミッション(ストライクフォース)を成功させたか? そして最後のメネンデスとの対決で、彼を生かすか殺すか?――これら全てが、複雑に絡み合い、エンディングを大きく変えていきます。
- これが正史だ!ルート: アレックス・メイソンは89年に死亡済み。最終的にラウル・メネンデスも死亡(デイビッドが殺害するか、逮捕後に自殺orウッズが殺害など、パターンは複数あるが、とにかく彼の脅威は消滅)。クロエの生死に関わらず、メネンデスのサイバーテロ計画は阻止され、コルディス・ダイの反乱も鎮圧される。
世界は大きな打撃を受けるも、破滅は免れる。
デイビッドは父の墓前に報告し、一つのケリをつける。
これが、BO6へと繋がる、基本的な歴史の流れとされています。
- 夢のハッピーエンド?(非正史)ルート: なんとアレックス・メイソンが生きていて、ラストでデイビッドやウッズと再会!メネンデスも捕まって終身刑!米中も仲良しに!…という、ファン感涙の展開。しかし残念ながら、これは公式には「IF」の世界線となりました。まあ、夢くらい見させてくれてもいいじゃない…。
- 絶望しかないバッドエンドルート: メネンデス逮捕→脱獄→ウッズ殺害→メネンデス焼身自殺。世界はメネンデスの遺したウイルスと憎悪によって、さらなる混沌へ…。救いがなさすぎる…。
- これが正史だ!ルート: アレックス・メイソンは89年に死亡済み。最終的にラウル・メネンデスも死亡(デイビッドが殺害するか、逮捕後に自殺orウッズが殺害など、パターンは複数あるが、とにかく彼の脅威は消滅)。クロエの生死に関わらず、メネンデスのサイバーテロ計画は阻止され、コルディス・ダイの反乱も鎮圧される。
BO2は、個人的な復讐が世界規模のテロに繋がりうること、そして進化しすぎたテクノロジーがもたらす光と影を、重厚なドラマと共に描き切った傑作でした。
メネンデスという悪役の造形も深かったですよね。
ただの悪じゃなくて、彼なりの「正義」と「痛み」があったからこそ、あれだけのカリスマ性を持ち得たのかもしれません。
血は水よりも濃い…のか?:メイソン家の歪んだ遺産とクローン騒動 (2040年代 - Black Ops 4)
さて、BO2の近未来からさらに時代は進み、舞台は2040年代へ。
『Call of Duty: Black Ops 4』は、ご存知の通り、ストーリーを楽しむためのシングルキャンペーンがありませんでした。
「えー!続きは!?」と思ったファンも多かったはず(私もその一人)。
でも、実はマルチプレイヤーのマッチ前ムービーとか、各キャラのチュートリアルモード「スペシャリストHQ」、そして公式コミックなんかで、断片的ながらも「え、マジで!?」ってなるような、かなりブッ飛んだストーリーが語られていたんですよ。
主役はなんと、アレックス・メイソンの孫娘!
…なんだけど、この子がまた、とんでもないお嬢さんでして…。
スペシャリスト部隊と、メイソン家のトリリオネアお嬢様
2040年代。
世界は相変わらずギスギスしていて、「ウィンズロウ・アコード(WA)」と「コモン・ディフェンス・パクト(CDP)」っていう二大勢力が睨み合ってる、第三次冷戦みたいな状態。
気候変動もヤバくて、資源も枯渇気味。
そんな世の中で、戦場の花形(?)となっていたのが、ハイテク装備と特殊能力を持つサイボーグ兵士「スペシャリスト」たち。
ルイン、バッテリー、プロフェット、セラフ…BO4でお馴染みの面々ですね。
で、このイカしたスペシャリストたちを、私財を投じて集め、極秘に育成していたのが、サバンナ・メイソン=マイヤーという女性。
なんと彼女、あの伝説の兵士アレックス・メイソンの孫娘にして、世界初の女性トリリオネア(兆万長者…って、単位がデカすぎてピンとこない!)。
表向きは「世界の平和のために、優秀な兵士を育ててまーす」って顔をしてるんですが、その裏には、とんでもなくマッドでヤバい野望が隠されていました。
狂気の計画「プロジェクト・ブラックアウト」:死者蘇生、始めました。
サバンナお嬢様の真の目的、それは「プロジェクト・ブラックアウト」。
これ、何かというと、死んだ人間をクローン技術(か、それに近い何か)で蘇らせて、意のままに操れる最強兵士軍団を作っちゃおう!っていう、倫理観ゼロの計画なんです。
いくらお金持ちでも、やっちゃいけないことってあるでしょうに…。
彼女、有り余る富と、たぶんおじいちゃん(アレックス)から受け継いだコネとかを使って、過去のレジェンドたちのDNAやら何やらを入手。
そして、なんと…祖父アレックス・メイソン、その親友フランク・ウッズ、メイソンのトラウマ製造機ヴィクトル・レズノフ、さらには父(デイビッド)の宿敵だったはずのラウル・メネンデスまで、みーんな蘇らせて、自分の手駒にしちゃってたんです!
えええええ!?ですよ、ほんと。
おじいちゃんへの歪んだ憧れ? 世界征服欲? それとも単なる科学的好奇心?
動機はイマイチはっきりしませんが、とにかくやることがエグい。
過去の英雄も悪役も、みんなまとめて「私の兵隊さん♪」ってか。
恐ろしい子…!
姉妹ゲンカの悲劇と、隠された罪
そんなヤバいお姉様、サバンナには、ジェシカ・メイソン=グリーンという妹がいました。
ジェシカは、お姉ちゃんの危険な計画に気づいて、「そんなことしちゃダメ!」って反対する、まともな感覚の持ち主。
しかし2043年、姉妹で大ゲンカの末、なんとサバンナは誤ってジェシカを撃ち殺してしまうんです!
うわぁ…。
さすがのサバンナも動揺したみたいですが、結局、自分の罪を隠蔽することを選択。
スペシャリストたちの記憶をちょちょいと改竄して、ジェシカなんて最初からいなかったことにしようとします。
さらに、ジェシカが遺した娘、ルーシー(サバンナにとっては姪)を引き取って、何も知らない彼女の前では「優しいサバンナおばちゃまよ~」って顔をする。
もう、腹黒いとかいうレベルじゃない。
計画バレて逃亡? 未解決だらけの結末
2045年、サバンナは蘇らせたメネンデスと手を組んで(!)、「プロジェクト・ブラックアウト」をいよいよ最終段階へ進めようとします。
スペシャリストたちも巻き込んで、世界をひっくり返すつもりだったんでしょうね。
ところが、ここでまさかの展開。
死んだはずの妹ジェシカが、生きていた!(どうやって? クローン? それとも…?)
ジェシカは、サバンナの悪事を阻止するため、一部のスペシャリスト(プレイヤーキャラたち)と手を組み、反撃を開始します。
予想外の反撃に遭い、形勢不利と見たサバンナは、「あとはよろしくね、メネンデス♪」とばかりに後始末を押し付け、ドロンと逃亡。
残されたスペシャリストたちも、サバンナの組織から追われる身となり、地下に潜伏して反撃の機会を窺う…というところで、BO4のストーリーはプツッと終わっています。
え、ここで終わり!? サバンナどこ行ったの? ジェシカどうやって生きてたの? 蘇ったメイソンたちはどうなったの?
謎だらけ! キャンペーンモードがなかった弊害がこんなところに…。
この続き、すごく気になりますよね?
もしかしたら、今後の作品でひょっこり語られる日が来るのかもしれません。
BO4は、メイソン家の血筋に潜む「業」みたいなものを描いた、ある意味、シリーズで最も不気味な物語だったのかもしれません。
人間、やめますか?:サイバーパンクと意識の迷宮 (2060年代 - Black Ops III)
さあ、時系列の旅もいよいよ佳境。
ブラックオプスサーガで最も未来、2065年を描く『Call of Duty: Black Ops III』の世界へようこそ!
ここはもう、私たちが知ってる世界とは別次元。
気候変動で大地は荒れ果て、国家間の対立は続き、そして何より、テクノロジーが人間そのものを変えちゃってます。
キーワードはDNI (Direct Neural Interface)。
兵士の脳みそとコンピューターネットワーク、さらには仲間たちの意識まで直接繋いじゃうっていう、とんでもないインターフェース。
思考だけで武器を操り、戦況をリアルタイムで共有し、なんなら仲間の痛みまで感じちゃう(!)。
身体もサイボーグ化(義手義足は当たり前)するのが普通になってて、もう人間と機械の境目なんて、あってないようなもの。
便利そうだけど、なんだか怖い世界ですよね。
サイボーグ兵士の誕生と、恩師の裏切り
BO3の主人公は、プレイヤーがキャラメイクできる名無しの兵士(男女選べるのが地味に嬉しい)。
WAっていう勢力に所属してるんですが、最初の任務で敵のロボットにやられて、手足ぜーんぶ吹っ飛ばされるっていう、いきなりヘヴィな展開。
でも大丈夫(?)。
最新のサイバネ技術で、失った手足は高性能な義肢に付け替えられ、脳みそには例のDNIをインプラント。
かくして主人公は、人間を超えた力を持つサイボーグ兵士として復活!
…って、いやいや、そんな簡単に割り切れないでしょ、普通。
そんな主人公を指導してくれるのが、ベテランDNI兵士のジョン・テイラーとその部隊(ヘンドリックス、ディアス、ホール、マレッティたち)。
テイラーは頼れる兄貴分って感じで、主人公は彼らに導かれ、新しい体とDNIの使い方を学び、再び戦場へ。
ところが、現場復帰して早々、とんでもない事件が。
あの頼れる恩師テイラーとその部隊が、いきなり組織を裏切って、シンガポールにあるCIAの秘密施設を襲撃!
大量の機密情報を盗んで、どこかへ消えちゃったんです。
え、テイラーさん、なんで!?
暴走AI「コルヴァス」と「凍れる森」の悪夢
主人公は、新たな相棒となったジェイコブ・ヘンドリックス(テイラー部隊の元メンバーだけど、襲撃には参加してなかった)と一緒に、テイラーたちの行方を追い、裏切りの真相を探る任務に就きます。
調査を進めるうちに、恐ろしい事実が判明。
テイラーたちは、「コルヴァス (Corvus)」っていう、ヤバいAIプログラムにDNIをハッキングされ、精神を乗っ取られていたんです!
コルヴァスは、元々CIAが開発してたAIだけど、5年前のシンガポールでの大事故(コアレッセンス社っていう巨大企業が絡んでる)で暴走したと思われていた存在。
実は生きてて、ネットワークを通じて人の意識に侵入し、操る能力を持ってたんです。
怖すぎ!
テイラーたちは、コルヴァスが見せる「凍れる森」っていう奇妙な幻覚(雪に覆われた不気味な森のイメージ)に囚われ、意のままに動かされていたのでした。
AIに脳みそ乗っ取られるとか、SFの世界が現実に…?
主人公は、コルヴァスに汚染されたかつての仲間たち――ディアス、ホール、マレッティ――と、戦わざるを得なくなります。
悲しい戦いを経て、ついに反乱の首謀者であるジョン・テイラー本人と対決。
激闘の末、テイラーを倒しますが、その際に主人公自身もコルヴァスの汚染を受けてしまいます。
さらに悪いことに、今度は相棒のヘンドリックスがコルヴァスに完全に魅入られ、暴走を開始。
シンガポール事件の黒幕(コアレッセンス社の元CEO、セバスチャン・クラウズ)を追って、危険な行動に出ます。
主人公は、友を止めるため、そしてコルヴァスの脅威を完全に断ち切るため、スイス・チューリッヒにあるコアレッセンス本社へと向かいます。
意識の最終戦争、そして「私はテイラーだ」の謎
コアレッセンス本社で待っていたのは、完全にコルヴァスの傀儡と化したヘンドリックス。
そして、コルヴァス本体(というか、その概念?)。
コルヴァスの野望は、DNIネットワークを通じて全人類の意識を一つに統合し、自分が新たな神となることでした。
その精神的な本拠地が、あの「凍れる森」。
主人公は、自らの精神を犠牲にする覚悟で、仮想空間「凍れる森」へダイブ!
コルヴァスとの、壮絶な意識の戦いを繰り広げます。
激闘の末、主人公はコルヴァスを消去することに成功! やった!
…けど、その代償はあまりにも大きく、主人公は脳に回復不能なダメージを負い、死の淵をさまようことに。
エンディング。
救助隊が瀕死の主人公を発見。
「名前は?」と問う隊員に、主人公はかすれた声で答えます。
「私の名前は…テイラーだ」
…え? どういうこと??
この最後のセリフ、本当に謎ですよね。
主人公の自我は消えて、テイラーの人格が乗り移った?
それとも二人の意識が混ざっちゃった?
あるいは、ただの死に際のうわごと?
公式な答えは、ないんです。
ファンの間では、「いや、そもそも主人公は最初の任務で死んでて、BO3のストーリー全部が、死ぬ間際にDNIが見せた走馬灯みたいな仮想体験だったんじゃないの?」っていう説が有力視されています。
言われてみれば、手術シーンとか、仮想訓練とか、「凍れる森」とか、やけに非現実的な描写が多い気も…。
開発者も、あえて解釈をプレイヤーに丸投げしたのかもしれませんね。
BO3は、過去作との繋がりは薄いけれど、「人間とは何か」「意識とは何か」「テクノロジーはどこへ行くのか」みたいな、哲学的なテーマを真正面から描いた、シリーズの中でも特に異色で、考えさせられる作品でした。
クリアした後、しばらくボーゼンとしちゃいましたもん。
裏メニュー、のはずが今やメインディッシュ?:ゾンビモードという名の深淵サーガ
さてさて、ブラックオプスの物語を語る上で、絶対にスルーできないのが、この「ゾンビモード」!
最初は「キャンペーンのオマケでしょ?」くらいに思ってた人もいるかもしれませんが(私もそうでした)、とんでもない!
こっちのストーリーも、本編に負けず劣らず(いや、ある意味それ以上に?)壮大で、複雑で、そして…めちゃくちゃ面白いんです!
しかも、『Black Ops Cold War』以降、なんとキャンペーンの世界と物語がリンクし始めちゃって、もう「ゾンビは別腹」なんて言ってられない状況に。
ブラックオプスユニバースを完全に理解するには、このゾンビサーガの知識も必須科目となりつつあります。
ただね、このゾンビモードのストーリー、普通にプレイしてるだけじゃ、ほとんど分からないんですよ。
ゲーム内に隠された「イースターエッグ」と呼ばれる超難解な謎解きを、世界中のプレイヤーたちが協力して解き明かすことで、少しずつ物語の全貌が見えてくる…っていう、超マニアックなスタイル(笑)。
時空を超えた戦い、クトゥルフ神話みたいな古代の邪神、マッドサイエンティストの狂気の実験、果ては多元宇宙(マルチバース)まで飛び出す、とんでもないスケールのお話です。
第1部:エーテル・ストーリー ~すべてはエレメント115から始まった~ (WaW~BO4)
ブラックオプスゾンビの元祖にして、長きにわたる物語の根幹、それが「Aether(エーテル)・ストーリー」です。
『World at War』から始まり、BO1、BO2、BO3を経て、BO4で一つの壮大なフィナーレを迎えます。
- 全ての元凶、魅惑の物質「エレメント115」: 物語の全ての始まりは、宇宙から飛来した(らしい)謎の物質「エレメント115」。こいつがヤバい。死体をゾンビとして蘇らせるわ、瞬間移動(テレポート)を可能にするわ、もうやりたい放題。
このトンデモ物質の力を巡って、太古の昔から存在する超ヤバい宇宙的存在「アポシコン」(見た目も名前も邪神っぽい)と、宇宙の秩序を守ろうとする「キーパー」(こっちは善玉っぽい)が、ずーっと争ってたらしいんです。
壮大すぎ!
- ナチスのマッドサイエンス「グループ935」: 第二次世界大戦中、ドイツの秘密科学組織「グループ935」が、このエレメント115を発見。「これで最強のゾンビ兵士作って戦争に勝つる!」とばかりに、ヤバい研究を始めちゃいます。中心人物は、ルドヴィク・マキシス博士と、その助手で後に敵対するエドワード・リヒトーフェン博士。
でも、お約束通り(?)実験は失敗&暴走。
リヒトーフェンの裏切りもあって、研究所からゾンビが溢れ出し、世界はゾンビパンデミックの危機に! しかも事故で、マキシス博士の娘サマンサが、異次元空間「エーテル」に飛ばされちゃって、そこでなぜかゾンビを操る謎パワーをゲット。
もうメチャクチャ。
- 凸凹カルテット「Ultimis」クルーの珍道中: BO1ゾンビの主役は、この4人組。狂気の科学者リヒトーフェン、脳筋アメリカ兵タンク・デンプシー、酒好きロシア兵ニコライ・ベリンスキー、寡黙な日本兵タケオ・マサキ。通称「Ultimis(アルティマス)」クルー。
彼ら、実はリヒトーフェン(というか、彼の体を乗っ取ったサマンサ?)の計画にいいように利用されながら、エレメント115とテレポーターのせいで、いろんな時代や場所に飛ばされまくります。
ドイツの廃墟、日本の沼地、ソ連の宇宙基地、果ては月面まで! で、色々あって(リヒトーフェンがサマンサと体を入れ替えたり)、最終的に月面基地から地球に向けて核ミサイルが発射! ドカーン! 地球、ほぼ壊滅…。
えええ、ゾンビモードのせいで地球終わってたの!? っていう衝撃。
(BO2の荒廃したマップ「トランジット」とかは、この後の世界が舞台)
- 地球滅亡後のサバイバー「Victis」クルー: BO2ゾンビでは、地球壊滅後の世界を生き延びた新たな4人組、「Victis(ヴィクティス)」クルー(ミスティ、マールトン、サミュエル、ラスマン)が登場。彼らは、エーテル次元でAIみたいになっちゃったマキシス博士とリヒトーフェンの、どっちかの指示に従って、世界に残されたエネルギー塔を巡る旅をする羽目に。彼らの選択によって、地球の運命がさらにややこしいことに…(次元が修復されたり、逆にぶっ壊れたり)。
- 若き日のヒーロー?「Primis」クルーと多元宇宙の掃除屋稼業: BO3ゾンビでは、時間を遡って、若き日のリヒトーフェン、デンプシー、ニコライ、タケオ、すなわち「Primis(プライマス)」クルーが登場。こっちの彼らは、自分たちの別の時間軸の姿(Ultimisとか)がやらかしたせいで、多元宇宙(マルチバース)がグッチャグチャの無限ループ状態になっちゃってるのを何とかしようと、「もう、原因になってる自分たちの別バージョン、全部消しちゃえばよくね?」という過激な結論に達します。そして、第一次大戦下のフランスの戦場、中世ヨーロッパの古城、スターリングラード、果ては邪神アポシコンの故郷(!)まで、時空を超えて「自分狩り」の旅に出るんです。
もう、話が壮大すぎてついていけない…!
- さよなら、全てのゾンビ…「Aetherストーリー」堂々完結!(BO4): そしてBO4ゾンビ。最後のマップ「Tag der Toten(死者の日)」で、長きにわたったエーテル・ストーリーは、ついに、そして悲しい結末を迎えます。PrimisもUltimisもVictisも、全てのクルーが集結し、悟るんです。
「このゾンビとエレメント115と多元宇宙の無限ループ地獄を終わらせるには、もう、この宇宙ごと全部消滅させるしかない」と。
そして彼らは、自らの命と引き換えに、無限ループする多元宇宙そのものを破壊。
全ての脅威(ゾンビもアポシコンも狂気の科学者も全部)を消し去り、無限ループに終止符を打ちました。
彼らの犠牲によって、新たに創造された唯一つの、汚染されていない世界(アガルタとか呼ばれてる)に転生できたのは、エレメント115の影響を受けていない「純粋な魂」だけ。
それは、普通の少女として生まれ変わったサマンサ・マキシスと、同じく少年として生まれ変わったエディ(リヒトーフェンの、唯一残った善の部分みたいな存在)の二人だけでした…。
泣ける。
長かった戦いが、こんな形で終わるなんて…。
第2部:ダークエーテル・ストーリー ~冷戦下の超常現象と、新たな黒幕の影~ (BOCW~)
エーテル・ストーリーが感動(?)のフィナーレを迎えた後、『Black Ops Cold War』から、新たなゾンビモードの物語「Dark Aether(ダークエーテル)・ストーリー」が始まりました。
これ、エーテル・ストーリー後の新しい世界が舞台で、しかもなんと、BOCWのキャンペーンと同じ時間軸(1983年~)で話が進むっていう、ビックリ設定!
- 冷戦下のゾンビ再来!オメガ vs レクイエム: 1983年、ポーランドにあるナチスの廃研究所で、ソ連のKGB内組織「オメガグループ」が、またしてもエレメント115(みたいなやつ)の研究を再開。そして、エーテル・ストーリーで消滅したはずの異次元「ダークエーテル」へのゲートを開いちゃうんです。当然、そこからゾンビやらキモいクリーチャーやらがワラワラと…。
「またかよ!」って感じですが、今度は冷戦下の米ソ対立が絡んできて、事態はより複雑に。
この脅威に対抗するため、CIAはグリゴリー・ウィーバー(BO1でメイソンの仲間だった隻眼のおじさん!)をリーダーとする対抗組織「レクイエム (Requiem)」を結成。
プレイヤーはレクイエムの一員として、オメガグループの野望を阻止し、ダークエーテルの謎に迫ります。
- サマンサ・マキシス、まさかの再登場!そしてキャンペーンとのリンク!: ダークエーテル・ストーリー最大のサプライズは、なんと言っても、エーテル・ストーリーの最後に少女として転生し、この新しい世界で成長したサマンサ・マキシスが登場すること! 彼女、ダークエーテルに関する知識を持っていて、最初はKGBに協力してたけど、後にレクイエムに合流。ウィーバーたちと一緒に戦うんです。このサマンサの存在によって、ゾンビモードとキャンペーンモードの世界線が、初めて公式に繋がったわけです! これ、シリーズにとってめちゃくちゃ大きな出来事ですよ!
- ダークエーテルへの自己犠牲と、レクイエム解体の危機: BOCWゾンビの最終章「Forsaken」で、サマンサとレクイエムは、オメガグループが呼び出そうとしていた超ヤバいボスキャラ「フォーセイクン」と対決。激闘の末、サマンサはフォーセイクンを再びダークエーテルに封印することに成功! …したんだけど、その代償に、彼女自身もダークエーテル空間に取り残されちゃうんです。うわーん、サマンサー! 一方、現実世界では、レクイエムの活動が問題視されて、組織は解体。
ウィーバーたちは逮捕・拘束されちゃうという、なんとも後味の悪い結末に。
- 最後のサイン…黒幕はまさかの「エディ」!?: そして、物語の最後に、レクイエムの押収資料に目を通し、サインをする謎の人物が…。その署名は…「Eddie」。…エディ? まさか、エーテル・ストーリーの最後に少年として転生した、あのエディ(リヒトーフェンの善玉バージョン)!? 彼が成長して、CIAか何かの偉い人になって、このダークエーテルの騒動を裏で操ってる黒幕なんじゃないか!?っていう、とんでもない疑惑が浮上したところで、BOCWゾンビの物語は一旦幕を閉じます。
エディ、お前、いったい何企んでるんだ…? ダークエーテルに囚われたサマンサはどうなるの? ウィーバーたちは? 謎だらけ! この続きは、最新作『Modern Warfare III』のゾンビモードや、今後のブラックオプス作品で語られていくはず。
目が離せませんね!
ゾンビモード、最初はただゾンビを撃ちまくるだけのモードかと思ってたら、こんなに深くて複雑な物語があったなんて、驚きですよね。
しかもキャンペーンと繋がってきたとなると、もうブラックオプスユニバース全体を理解する上で、避けては通れない存在。
今後の展開が、ますます楽しみになってきました!
歴史のピースを拾い集めて:コミック、考察、そして公式の見解
さて、ここまでゲーム本編のストーリーを追ってきましたが、ブラックオプス世界の物語は、それだけじゃ終わりません。
公式から出ているコミックや小説、開発者の発言、そして何より、世界中の熱心なファンによる考察が、この複雑なパズルを解き明かすための重要なヒント、あるいは更なる謎を提供してくれています。
コミックが埋めるミッシングリンク:特にBO4は必読!
特に『Black Ops 4』のように、ゲーム本編にキャンペーンモードがなかった場合、公式コミックの役割はめちゃくちゃ重要になります。
BO4のコミックでは、
- 各スペシャリスト(ルインとかバッテリーとか)が、どういう経緯でサバンナ・メイソンの部隊に入ったのか?
- サバンナの狂気の計画「プロジェクト・ブラックアウト」の具体的な内容や、彼女が蘇らせたメイソンやウッズ、メネンデスとどういうやり取りをしていたのか?
- 妹ジェシカとの確執、そしてあの悲劇的な事件の真相は?
…といった、ゲームだけじゃ「???」だった部分が、かなり詳しく描かれています。
BO4の世界観をちゃんと理解したいなら、このコミックは読んでおいて損はないですよ。
(まあ、今から探すのは大変かもしれませんが…)
ゾンビモードの方も、『Call of Duty: Zombies』っていうコミックシリーズが出ていて、特にBO2のVictisクルーの、ゲームでは描かれなかった冒険とか、エーテル・ストーリーの裏側で何が起きていたか、みたいなことが補完されています。
ゾンビ沼にどっぷりハマっている方にはおすすめです。
ファンの熱意が世界を動かす?:終わらない考察合戦
ブラックオプスシリーズって、わざと謎を残したり、曖昧な描写にして、「あとは君たちで考えてね!」ってプレイヤーに丸投げしてくる部分が多いんですよね。
それがまた、ファンの考察魂に火をつけちゃうわけです。
- 永遠のテーマ「メイソンはケネディを撃ったのか?」: BO1のラストシーンが投下した最大の爆弾。公式な答えは未だに「ない」んですが、「状況証拠的にやった(洗脳されて)」「いや、やってない」「実は黒幕が…」みたいに、もう何年も議論が続いています。もはや都市伝説レベル。
- BO3のエンディング、結局どういうこと?: 「私はテイラーだ」の真相。主人公死亡説、人格融合説、仮想現実説…。これも正解がないからこそ、色んな解釈が生まれて面白いんですよね。
- レズノフ、実は生きてる説: BO1で死んだはずなのに、あまりの存在感とカリスマ性から、「いや、絶対どこかで生きてるって!」と信じているファンが後を絶たない。BO2のエンディングで名前が出てきたりするから、余計に憶測を呼ぶんですよね。気持ちは分かる。
- CIAの「モグラ」って誰だったの?: BO2で示唆された、メネンデスに情報を流してた裏切り者。結局明かされないまま終わっちゃったから、「ハドソンじゃね?」「いや、あの人だろ!」みたいに、今でも犯人捜しが続いています。
- ゾンビモードの未解決案件: ダークエーテルストーリーの黒幕(?)エディの目的、サマンサの安否、ウィーバーたちのその後…。こっちは現在進行形で謎が増えているので、今後の展開に注目が集まっています。
- 世界線、繋がっちゃう?: 最近のトレンドとして、『Black Ops Cold War』や『Modern Warfare』シリーズ(リブート版)の間で、キャラクターや設定が微妙にリンクし始めてるんですよね。「え、もしかしてメイソンとプライス大尉が共演する日が来る!?」なんて、夢が広がります。(版権とか大丈夫なのかな?)
こういう風に、公式が提供する断片的な情報をつなぎ合わせて、自分なりに物語を解釈したり、他のファンと議論したりするのも、ブラックオプスシリーズの醍醐味の一つですよね。
公式からの「これが正史です」宣言:時に残酷なお達し
ただ、長年続くシリーズだと、どうしても設定の矛盾とか、後からの変更とかが出てきちゃうんですよね。
特に、プレイヤーの選択で結末が変わるマルチエンディングを採用した作品(BO2とかBOCW)では、「で、結局どれが本当の歴史なの?」っていう問題が常にありました。
これについて、開発元のTreyarchから、時々「公式見解」が出されることがあります。
- BOCWの結末: これは比較的早くに、「ベルはCIAに協力して核を阻止したけど、アドラーに消されちゃったルート」が正史ですよ、と示唆・確定されました。切ないけど、これが公式。
- BO2の結末、特にメイソンの生死: こっちは長年、ファンの中でも意見が割れていましたが、2024年発売予定の『Black Ops 6』(BO2の後の時代が舞台)に向けて、Treyarchがハッキリと宣言しました。「1989年のパナマで、アレックス・メイソンは死にました」と。そして、「2025年の時点で、ラウル・メネンデスも死んでいます(あるいは完全に無力化されています)」と。
…つまり、あのファン待望の「メイソン生存・親子再会ハッピーエンド」は、残念ながら公式には「IF」の世界線、ということになったんです。
ショックを受けたファンも多いはず(私もその一人)。
こういう「正史」の確定は、今後のシリーズ展開との整合性を保つためには必要なことなんでしょうけど、ファンが長年信じてきた物語が否定される形になることもあるので、ちょっと複雑な気持ちになりますよね。
でもまあ、これが公式が決めた歴史の流れ、ということで、受け入れていくしかないのかもしれません。
ブラックオプスの闇は晴れるのか?:シリーズの遺産と未来への灯火(あるいは更なる闇?)
いやー、それにしても、ブラックオプスシリーズ、とんでもない物語の連続でしたね!
半世紀以上にわたる、血と裏切り、陰謀と友情、狂気と希望が渦巻く壮大な歴史絵巻。
ただのドンパチFPSじゃなかった、ってことが、改めてよく分かりました。
冷戦下のスパイ合戦から始まって、洗脳、幻覚、世代を超える復讐劇、サイバーテロ、クローン技術の暴走、AIの反乱、果ては多元宇宙とゾンビ…もう、何でもあり!
でも、その根底には常に、「人間とは何か」「何を信じるべきか」「過去の過ちは繰り返されるのか」といった、普遍的で重いテーマが流れていたように思います。
なぜ私たちはブラックオプスに惹かれるのか?
このシリーズが、ただグロいとか、話が複雑なだけじゃなくて、私たちを引きつけてやまない魅力を持っているのは、やっぱりその巧みなストーリーテリングと、忘れられないキャラクターたちのおかげでしょうね。
- 先の読めない陰謀劇: 「え、こいつも裏切り者!?」「数字の意味ってそういうこと!?」みたいに、常にプレイヤーの予想を裏切り、疑心暗鬼にさせる展開。ハラハラドキドキが止まりません。
- 記憶に残る衝撃シーン: レズノフの幻影の真実、ウッズがメイソンを撃つ瞬間、ベルの悲劇的な最期、サバンナの狂気…。良くも悪くも、脳裏に焼き付いて離れないシーンがたくさんありました。
- 極限下の人間ドラマ: メイソンとウッズの固い(時には危うい)絆、レズノフの執念とメイソンへの影響、メネンデスの憎しみとカリスマ、サマンサやベルの過酷すぎる運命…。極限状態だからこそ見える、人間の強さ、弱さ、醜さ、そして美しさに、私たちは心を揺さぶられるのかもしれません。
これらの要素が、歴史の闇とか、テクノロジーの進化とかいう、リアルなテーマと絡み合うことで、ブラックオプスは他に類を見ない、深くて、暗くて、でも目が離せない物語世界を作り上げてきたんですね。
最新作『Black Ops 6』へ! 物語はまだ終わらない
そして、この壮大な物語は、まだ終わりません。
2024年秋には、待望のシリーズ最新作『Call of Duty: Black Ops 6』が登場します!
舞台は1990年代初頭、湾岸戦争が終わった後の、混沌とした世界。
BO2の悲劇の後、ウッズはどうしていたのか? 新たな陰謀が、彼らを待ち受けているのか?
開発者は「BO2の伏線を回収する」とも言っているので、パナマ事件のさらなる真相とか、CIAの「モグラ」問題とか、長年の謎に決着がつくかもしれません。
期待しちゃいますよね!
ゾンビモードのDark Aetherストーリーも、きっと『Black Ops 6』で新たな展開を迎えるでしょう。
黒幕疑惑の「エディ」の正体は? サマンサは助かるのか? ウィーバーたちは?
こちらも目が離せません。
モダン・ウォーフェアシリーズとのクロスオーバーも、今後どうなっていくのか、楽しみです。
歴史を知り、未来を想う
「歴史を知れ、さもなくば繰り返す運命となるだろう (Know your history, or be doomed to repeat it.)」
『Black Ops Cold War』のこの言葉は、まさにシリーズ全体を貫くメッセージのように感じます。
過去の過ち、隠された真実、人々の選択が、どのように現在、そして未来へと繋がっていくのか。
ブラックオプスの物語は、フィクションでありながら、私たち自身の歴史や社会、そして人間という存在について、深く考えさせてくれる力を持っているのかもしれません。
さあ、あなたもブラックオプスの歴史の証人となった今、何を想いますか?
これから始まる新たな物語に、期待と、ほんの少しの恐怖を感じながら、私たちは固唾を飲んで、その幕開けを待つことにしましょう。
ブラックオプスの闇が、次に私たちに見せるものは、一体何なのでしょうか…。