朝の通勤電車、隣の人のスマホ画面が近すぎて「それ、課金しすぎじゃない？」と心の中でツッコミを入れている今日この頃。
いかがお過ごしでしょうか。
満員電車に揺られながら、ふと思うんです。
「ああ、私の人生にもドラゴンがいれば、この渋滞もひとっ飛びなのに」って。
あるいは、「サラマンダーより速く会社に着きたい」とか。
はじめましての方も、そうでない方も、こんにちは。
家では夫の両親と同居し、小4の息子（我が家の怪獣）を育てながら、フルタイム勤務とライター業の二足のわらじを履く、ごく普通の40代主婦です。
長崎から上京して早数十年、標準語にもすっかり慣れましたが、心の中ではまだカステラの甘さとちゃんぽんのコクを求めています。
さて、今日は少し昔話をしましょう。
それも、ただの思い出話ではありません。
1996年、私たちがまだ若く、世界の終わりなんて考えもしなかった頃、スーパーファミコンという小さな箱の中で繰り広げられた、ある「伝説」の話です。
その名は『バハムートラグーン』。
美しいドット絵、切ない音楽、そして
……あまりにも衝撃的なヒロインの「裏切り」。
2025年12月現在、この作品のリメイクを待ち望む声は、ネットの海を漂う幽霊船のように消えることがありません。
「もう30年近く経つのに、なんでリメイクされないの？」
「続編の噂はどうなったの？ リークはないの？」
そんな疑問をお持ちのあなたへ。
今日は、主婦の勘とライターのリサーチ力、そしてちょっとした「大人の深読み」をフル稼働させて、この未解決事件の真相に迫ってみたいと思います。
公式発表がないなら、状況証拠を積み上げて推理するまでです。
覚悟はいいですか？
サラマンダーより速く、情報の渦に飛び込みますよ！
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バハムートラグーン全ネタバレ解説！ヨヨの「裏切り」の真実と、30年越しに分かる「おとなになる痛み」【トラウマ克服】
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スクウェア3大悪女と呼ばれるその由来や理由は？ 25年目の真実と完全解説
この記事を読むべきなのは、こんなあなたです
- 「バハラグのリメイク、いつ出るの？」と30年間待ち続け、検索窓に「バハムートラグーン リメイク」と打ち込むのが日課になってしまっているあなた
- 「出る出る詐欺」
のようなネットの噂に一喜一憂し、公式からの供給がない渇きに耐えられなくなっていませんか？ - 「HD-2Dでリメイクされたら絶対に買うのに！」
と、財布の紐を緩める準備はできているのに、肝心の商品がない焦燥感を抱えていませんか？ - 同窓会で
「あのゲーム、ヤバかったよね」
と語り合いたいのに、今の若い子には通じなくて寂しい思いをしていませんか？
- 「出る出る詐欺」
- 最近のスクエニのリメイク攻勢を見て、「次は絶対バハラグだろ」と期待と不安の入り混じった複雑な心境でいるあなた
- 『ライブ・ア・ライブ』や『ドラクエ3』がリメイクされたのを見て、「次は俺たちの番だ」と確信しつつも、「もしスルーされたらどうしよう」という恐怖と戦っていませんか？
- 情報の取捨選択が難しく、どれが本当のリークでどれが願望なのか、見分けがつかなくなっていませんか？
- 「ヨヨのあの展開、今の時代に出せるの？」
という、倫理的な懸念を抱いていませんか？
- 「ヨヨ」という名前に過剰に反応してしまい、あのトラウマをもう一度体験したいような、したくないような、アンビバレントな感情を抱えているあなた
- 「サラマンダーより、ずっとはやい!!」
という言葉を聞くと、当時の切なさと怒りがフラッシュバックしませんか？ - 大人になった今なら、彼女を許せるかもしれない
……そんな淡い期待と、「やっぱり許せん」という感情の間で揺れ動いていませんか？ - ネット上の「悪女」というレッテルだけで語られることに、少しだけ違和感を覚えていませんか？
- 「サラマンダーより、ずっとはやい!!」
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なぜ、この記事が必要なのか？
2025年の今、ネット上には『バハムートラグーン』に関する情報が溢れています。
しかし、その多くは
「個人の願望」と「事実」が混ざり合った、不確かなもの
ばかりです。
「リメイク決定！？」
という煽りタイトルの記事を開いてみれば、中身はただの予想だったり。
「リーク情報あり！」という動画を見れば、数年前の古い噂の焼き直しだったり。
正直、疲れませんか？
私は疲れます。
夕飯の献立を考えるだけでも脳のリソースを使っているのに、ガセネタに振り回されるのは御免です。
だからこそ、
「事実（ファクト）」と「推測（オピニオン）」を明確に分け、現在判明している全ての情報を網羅し、整理された記事
が必要だと感じました。
断片的な情報を繋ぎ合わせるパズルは、もう終わりにしましょう。
この記事を書いているのは誰？
私は、ただの主婦ではありません（キリッ）。
これまでに数多くのゲーム記事やガジェット記事を執筆し、情報の裏取りには定評があるウェブライターです。
そして何より、
1996年当時、リアルタイムで『バハムートラグーン』をプレイし、ヨヨの裏切りに枕を濡らした「被害者の会」の一員
でもあります。
SFCの実機で育てたドラゴンの数は計り知れず、当時の攻略本はボロボロになるまで読み込みました。
大人になり、親になり、妻になった今だからこそ見える視点も交えて、この作品を解剖します。
ネットの噂話レベルではない、
「大人の事情」まで踏み込んだ徹底的な分析
をお約束します。
この記事でわかること
この記事を読み進めることで、あなたは以下の情報を手に入れることができます。
- 公式情報とリークの完全な精査結果：
2025年12月時点で、スクウェア・エニックスが動いている形跡はあるのか？
NVIDIAリーク事件の真相とは？
商標登録の現状は？
これらを白日の下に晒します。 - リメイク実現の可能性と具体的時期の予測：
『ライブ・ア・ライブ』などの過去事例と比較し、ビジネス的な観点から「いつ」「どのハードで」発売される可能性があるのかを論理的に予測します。 - 「ヨヨ問題」への多角的なアプローチ：
最大の懸念点であるストーリー（NTR展開）について、リメイク時にどう扱われるべきか、3つのシナリオ（改変なし、マイルド化、深掘り）を提示し、それぞれのメリット・デメリットを考察します。 - 作品が持つ「オーパーツ」としての価値の再確認：
ドット絵、システム、音楽など、なぜこの作品が今なお色褪せないのか、その魅力を言語化します。
あなたが得られるメリット
- もう、怪しい「速報ブログ」や「フェイクニュース」に踊らされることがなくなります。
- 2026年の30周年に向けて、心の準備（と貯金）を整えることができます。
- ヨヨに対するモヤモヤした感情を整理し、自分なりの「答え」を見つけるヒントが得られます。
- もしリメイクが発表されなかったとしても、「なぜ出ないのか」の理由が腑に落ち、納得して前を向くことができます。
結論：可能性はゼロではない。むしろ、今が一番「熱い」。
先に結論を言っておきます。
現時点で公式発表はありません。
しかし、状況証拠を並べれば並べるほど、
「水面下で何かが動いている可能性」
は否定できません。
この記事を読み終わる頃には、あなたもきっと「オレルスの空」を見上げたくなるはずです。
さあ、心の準備はいいですか？
伝説の扉を、一緒に叩きに行きましょう。
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第1章：沈黙する神竜2025年現在の捜査状況と公式情報の全貌
まず最初に、皆さんが一番知りたいであろう「核心」から触れていきましょう。
私のライターとしてのプライドにかけて、徹底的に調べ上げました。
夫のへそくりを探す時よりも真剣に、です。
結論から申し上げますと、
2025年12月7日現在、スクウェア・エニックスから『バハムートラグーン』のリメイク、リマスター、ましてや続編（『2』）に関する公式発表は、1ミリもありません。
「えっ、ないの？ 本当に？」
はい、残念ながら。
公式サイトのニュースリリース、決算説明会の質疑応答資料、主要開発スタッフのSNS、国内外の商標データベース
……ありとあらゆる「公式ソース」を確認しましたが、バハムートラグーンの「バ」の字も見当たりませんでした。
しかし、ここでページを閉じないでください。
「情報がない」ということ自体が、実は大きな意味を持っている場合があるのです。
1-1. 「30周年」という名のタイムリミットと希望
カレンダーを見てみましょう。
オリジナル版の発売日は1996年2月9日。
ということは、
来る2026年2月9日で、なんと発売30周年を迎えるんです。
30年ですよ、30年。
生まれたばかりの赤ちゃんが、立派な三十路になり、社会の荒波に揉まれて「最近、肩こりが取れないな」と呟くくらいの歳月です。
ゲーム業界において、この「周年（アニバーサリー）」というのは一大イベント。
同窓会みたいなものです。
通常、企業がこのビッグウェーブに乗ろうとするなら、1年前か半年前、つまり
まさに今（2025年末）から2026年の頭にかけて、
何かしらのアクションを起こすのが定石です。
例えば『聖剣伝説』シリーズや『サガ』シリーズも、周年記念に合わせて新作やリメイク、オーケストラコンサートなどを発表してきました。
スクウェア・エニックスという会社は、この「節目」を非常に大切にする（というか、商機として逃さない）会社です。
今のこの不気味なほどの沈黙は、「何もない」からなのか、それとも「30周年という最大のサプライズのために息を潜めている」からなのか。
この「静けさ」こそが、逆に怪しいのです。
夫が急に家事を手伝い始めた時くらい怪しい。
もしプロジェクトが動いているなら、発表のXデーは
2026年2月9日付近
である可能性が極めて高いと言えます。
1-2. NVIDIAリーク事件の「不在証明」が示すもの
ここで少し、探偵のような推理をしてみましょう。
2021年9月、ゲーム業界を震撼させた「NVIDIA GeForce Now リーク事件」を覚えていますか？
大手半導体メーカーのデータベースから、未発表ゲームのリストが大量に流出したあの一件です。
あのリスト、今振り返ると恐ろしいほどの的中率でした。
『タクティクスオウガ リボーン』も、『クロノ・クロス リマスター』も、『アクトレイザー・ルネサンス』も、『ファイナルファンタジーIX リメイク』（※開発中と噂）も、リストに載っていました。
まるで未来からの予言書です。
で、肝心の『バハムートラグーン』はどうだったかというと……。
リストに名前がありませんでした。
これをどう読むか。
悲観的に見れば
「2021年の時点では、プロジェクトの影も形もなかった」
ということになります。
「なんだ、やっぱりスクエニに見捨てられてるのか」
と落ち込むのは簡単です。
でも、私はこう思います。
「リストにない＝未来永劫出ない」ではありません。
NVIDIAのリストはあくまで「2021年時点でPC版のテストが行われていたタイトル」のスナップショットに過ぎません。
ここで思い出してください。
『ライブ・ア・ライブ』のHD-2Dリメイクが発売されたのは2022年7月です。
この作品の大成功を見て、
「お、SFCのマイナー（失礼！）名作リメイク、いけるじゃん！」
とスクエニ上層部が判断し、
2022年後半以降に企画が立ち上がったのだとしたら？
当然、2021年のリストに載っているはずがありません。
この「不在」は、逆に言えば「誰も知らない極秘プロジェクトとして、水面下で進行している」可能性を残しているのです。
リストにないからこそ、サプライズ発表としての価値が高まるとも言えます。
1-3. 商標の動きと「偽りの続編」騒動の教訓
「商標登録」というのも、リメイクの予兆を知るバロメーターになります。
調べてみましたが、スクウェア・エニックスは日本国内において『バハムートラグーン』の商標を維持・更新しています。
まあ、これは「自社の知的財産権（IP）を守るため」のルーチンワークみたいなもので、これだけで「新作クルー！」と騒ぐのは早計です。
重要なのは「海外での商標出願」です。『ライブ・ア・ライブ』の時は、発表の約2年前に海外で商標が出願され、鋭いファンが「おや？」と気づきました。
現時点では、バハムートラグーンに関する新規の海外商標出願は確認されていません。
これは少しネガティブな材料です。
また、過去の苦い記憶も掘り起こしておきましょう。
2009年にニンテンドーDSで『ブラッド オブ バハムート』というタイトルが発売された時のことを覚えていますか？
タイトルに「バハムート」が入っているし、巨大な敵と戦うし、一部スタッフ（鳥山求さん）も被っている。
「ついに続編か！？ バハラグ2か！？」
とファンが色めき立ちました。
しかし蓋を開けてみれば、世界観のつながり（「巨獣」という概念など）は多少あるものの、ゲーム性はマルチプレイアクションRPGで、SFC版の戦略性や物語性を期待したファンにとっては「これじゃない感」が否めない作品でした。
この経験から、私たちは学ばなければなりません。
「タイトルが似ているだけで飛びついてはいけない」と。
つまり、現状では
「決定的な証拠（スモーキング・ガン）」は現場に残されていません。
しかし、証拠がないからといって、事件が起きていないとは限らない。
ここからは、なぜ今この作品が注目されるのか、その「動機（ビジネス的メリット）」を探っていきましょう。
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第2章：なぜ今、バハムートラグーンなのか？市場と技術の分析
そもそも、30年前のゲームを今の時代に蘇らせる意味があるのか？
「懐かしい」だけで商売ができるほど、今のゲーム業界は甘くありません。
開発費は高騰し、ユーザーの目は肥えています。
しかし、ビジネスの視点（と、家計を握る主婦のシビアな視点）で分析してみると、バハムートラグーンには意外な「勝算」が見えてくるのです。
2-1. 「HD-2D」という魔法の杖とドット絵の芸術性
最近のスクエニさんは、本当に商売上手というか、私たちおじさんおばさん世代のノスタルジーをくすぐるのがお上手です。
その最大の武器が「HD-2D」です。
ドット絵の懐かしさを残しつつ、背景やエフェクトは最新の3DCGで美しく描く。
これ、例えるなら
「築30年の実家を、外観の趣はそのままに、内装を最新のシステムキッチンと床暖房、さらにアレクサ対応にフルリノベーションする」
ようなものです。
住み心地は最新、でも雰囲気は実家。
最高じゃないですか。
『バハムートラグーン』は、SFC末期（1996年）の作品だけあって、ドット絵の書き込みが異常なレベルでした。
空に浮かぶ島々「ラグーン」の遠近感、流れる雲のスピード、飛空艇の甲板の質感、そして何より巨大なドラゴンの躍動感。
特に戦闘シーンのエフェクトやダメージ表示の数字の跳ね方などは、今の目で見ても「カッコイイ」と思えるセンスの塊です。
あれをそのまま3Dポリゴンにしてしまうと、どうしても「コレジャナイ感」が出てしまいます。
思い出の中の美しさと乖離してしまうからです。
でも、HD-2Dなら？
あの美しいドット絵が、キラキラした光の粒子を纏って、被写界深度（ボケ味）の効いた画面の中で動く。
想像しただけでご飯3杯、いや明太マヨのおにぎりなら5個はいけます。
技術的な相性は、数あるSFC作品の中でもトップクラス。
むしろ「HD-2Dはこの作品のためにあるのでは？」と思えるほど、バハムートラグーンのビジュアルスタイルと合致しています。
2-2. 『ライブ・ア・ライブ』先輩の功績と売上データの真実
リメイク実現の可能性を語る上で、絶対に外せないのが『ライブ・ア・ライブ』の成功です。
あの作品も、長らく
「隠れた名作」
「カルト作」
と言われ続け、海外未発売でした。
状況がそっくりですよね？
でも、『ライブ・ア・ライブ』はHD-2Dでリメイクされ、世界中でヒットしました。
ここで面白いデータをお見せしましょう。
オリジナルのSFC版の国内売上です。
- ライブ・ア・ライブ：約27万本
- バハムートラグーン：約47万本〜60万本（資料によりばらつきあり）
そうなんです。
実は、『バハムートラグーン』の方が売れているんです。
もちろん売上が全てではありませんが、「弟分（売上規模的に）」が立派に成功して世界デビューを果たしたのに、「兄貴分」が黙っているわけにはいきません。
企業としても、
「SFC時代の資産をHD-2Dで蘇らせれば、完全新作を作るより開発費を抑えつつ、世界市場でフルプライス（7000円〜8000円）で売れる」
という成功体験を得ています。
株主総会でも「過去IPの活用」は重要戦略として語られています。
このドル箱ルートに、売上実績のあるバハラグを乗せない手はないはずです。
2-3. 海外勢の「Forbidden Fruit（禁断の果実）」願望
日本では「ワゴンセールの常連」なんて悲しい時期もありましたが、海外のゲーマーにとって本作は「幻の秘宝（Hidden Gem）」なんです。
公式に英語化されて発売されなかったため、彼らは長年、有志が作ったファン翻訳パッチ（ROMハック）を当てて、こっそりと遊ぶしかありませんでした。
「日本にだけ、ファイナルファンタジーのスタッフが作った、すごいドラゴン育成RPGがあるらしい」
「ストーリーがクレイジーで、王女がとんでもないらしい」
そんな噂が噂を呼び、海外のレトロゲームコミュニティ（Redditなど）での渇望感はパンパンに膨れ上がっています。
「いつか公式で遊びたい」という彼らの願いは、もはや執念に近いものがあります。
今リメイクして、公式にローカライズ（翻訳）して世界同時発売すれば、日本の懐古層だけでなく、世界の新規層をごっそり取り込める。
ビジネス的に見ても、これは家の裏庭に埋まっている「埋蔵金」を掘り起こすようなものです。
掘らない理由がありません。
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第3章：リメイクを阻む「ヨヨ」という名の劇薬倫理の壁
さて、ここからが本題であり、最大の難所です。
技術的には可能。
市場的にも勝算あり。
それなのになぜ、ここまで放置されてきたのか？
その答えの9割は、一人の女性に集約されると言っても過言ではありません。
ヒロイン、ヨヨ王女です。
※ここからは物語の核心に触れます。
未プレイの方はご注意を。
でも、これを知らないと始まらないんです！
3-1. 幼馴染の「裏切り」か、少女の「自立」か
物語の序盤、主人公ビュウと王女ヨヨは、言葉を交わさずとも通じ合う幼馴染として描かれます。
ビュウは戦竜隊の隊長として彼女を守り、彼女もまたビュウを頼りにしている。
「ああ、最後はこの二人でハッピーエンドね。王道だわ」
誰もがそう信じていました。
私も信じてました。
少女漫画の読みすぎだったのかもしれません。
しかし、カーナ王国は滅亡し、ヨヨは敵国グランベロス帝国に囚われます。
数年後、ビュウ率いる反乱軍が彼女を救出すると
……彼女は何かが変わっていました。
敵の将軍であるパルパレオスと、心を通わせていたのです。
これがいわゆる「NTR（寝取られ）」展開。
でも、大人になった今の私（既婚、子持ち、勤続年数長め）が見ると、少し違った景色が見えてきます。
ビュウは、ドラクエ型の「喋らない主人公」です。
プレイヤーの分身だからこそ、彼はヨヨに具体的な言葉をかけられなかった。
あるいは、幼馴染という関係に甘えて、言葉にするのをサボっていたのかもしれません。
一方、パルパレオスは敵でありながら、孤独な彼女に寄り添い、言葉を尽くし、一人の女性として扱った。
辛い時にそばにいてくれた人に惹かれる。
これ、現実の恋愛や結婚でもよくある話じゃないですか？
遠距離恋愛中の無口な彼氏より、毎日相談に乗ってくれる会社の優しい先輩、みたいな。
彼女は本当に「悪女」だったのでしょうか？
それとも、国を失い、親を失い、過酷な運命の中で必死に自分の居場所と愛を探した、ただの弱い少女だったのでしょうか？
そう考えると、彼女を一方的に責めるのは少し酷な気もしてきます。
3-2. 「サラマンダーより、ずっとはやい!!」の衝撃とプレイヤーの傷
とはいえ、プレイヤー（当時の純真な少年たち）の受けた傷は致命的でした。
理屈じゃないんです。
感情が追いつかないんです。
特に有名なのが、物語終盤の名台詞。
「サラマンダーより、ずっとはやい!!」
サラマンダー。
音速を超えるような伝説のドラゴンです。
それよりも速く、愛する男（パルパレオス）の元へ駆け寄るヨヨ。
……いや、速すぎでしょ。
プレイヤーとしては
「俺たちが必死に育てたドラゴンを、そんな恋の比較対象に使わないで！」
と言いたいところです。
「サラマンダーは君の恋愛の道具じゃないのよ！」
と、小4息子を溺愛する母としては叫びたくなります。
この生々しさ。この容赦のなさ。
これが、30年経ってもファンの古傷が疼く理由であり、本作を「ただのゲーム」に留めない要因です。
3-3. リメイクにおける「トロッコ問題」：どう改変すべきか
開発チームにとって、このヨヨの扱いは、倫理学の「トロッコ問題」並みに難問です。
どう扱っても、誰かが傷つく。誰かが怒る。
- 【選択肢A：そのまま再現する（ハードコア路線）】
- 当時のままの台詞、展開で出す。
- メリット
原作ファン（のトラウマ）を尊重できる。
「これぞバハラグ」という尖った作家性を守れる。 - デメリット
現代の倫理観やSNS社会では、「不快なゲーム」「女性蔑視的」として大炎上するリスクがある。
新規プレイヤーがドン引きしてコントローラーを投げるかもしれない。
CEROレーティングも上がるかも？
- メリット
- 【選択肢B：改変してマイルドにする（救済路線）】
- ヨヨの心情描写を増やして「仕方なかった」感を出したり、ビュウと結ばれるIFルート（マルチエンディング）を追加したりする。
- メリット
ストレスが減る。
ヨヨを救いたいと願っていたファンの魂が浄化される。
ハッピーエンドで終われる。 - デメリット
「日和った」「歴史修正だ」と、古参ファンから総スカンを食らう。
「あの毒があるからこそ名作なのに、ただの凡作になった」
という評価を下される。
- メリット
- 【選択肢C：深掘りして解像度を上げる（タクティクスオウガ路線）】
- 大筋は変えず（ビュウとは結ばれない）、テキストや演出を大幅に増強して、彼女の苦悩や葛藤、パルパレオスの誠実さを「大人のドラマ」として再構築する。
- メリット
原作を尊重しつつ、説得力を増すことができる。
- メリット
個人的な予想ですが、もしリメイクされるなら、
「選択肢C」をベースにしつつ、クリア後のおまけとして「選択肢B」を少し入れる形
になるのではないでしょうか。
『タクティクスオウガ リボーン』が、ストーリーの重厚さを増して成功したように、「嫌な女」ではなく、「戦争に翻弄された悲劇の王女」として描くことができれば、現代のプレイヤーにも受け入れられるはずです。
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第4章：システムという名のオーパーツ開発の裏側
ストーリーばかり話題になりますが、ゲームとしての面白さも忘れてはいけません。
むしろ、システム面こそがこのゲームの真骨頂。
今の技術で遊んだら絶対に面白いはずなんです。
4-1. ドラゴン育成＝子育て？ シュールすぎる餌やり
このゲームのドラゴン、言うことを聞きません。
戦闘中に「行け！」と命令しても、勝手に草を食べてたり、昼寝したり、壁を壊したり。
これ、何かに似てると思ったら、うちの息子（小4）です。
「宿題しなさい！」と言ってもYouTube見てるあの感じ。
「片付けなさい！」と言っておもちゃ箱ひっくり返すあの感じ。
でも、エサをあげると目に見えて強くなる。
しかも、あげるエサがユニークです。
武器や防具はもちろん、毒キノコ、腐った肉、そして極めつけは「エッチな本」。
エッチな本を食べさせると、なぜか「かしこさ」が上がったり、性格が変わったりする。
どんな食育ですか。
スクエニさん。
進化した姿も独特です。
かっこいいドラゴンになるかと思えば、「うに」みたいな姿（通称：うにドラゴン）になったり。
この「何になるかわからないワクワク感」と「手のかかる子ほど可愛い」感覚。
スマホゲームのガチャや育成に慣れた現代っ子にも、絶対に刺さる要素だと思います。
リメイク版では、この餌やりUIをもっと快適にして、ドラゴンのリアクションをもっと可愛くしてほしいですね。
4-2. 地形ごと燃やし尽くす快感「フィールドエフェクト」
そして「フィールドエフェクト」。
森に火を放てば燃え広がり、川を凍らせれば道になり、雷で建物を破壊する。
最近だと『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』や『バルダーズ・ゲート3』で当たり前になった「環境利用」ですが、これを30年前にやっていたのがすごい。
現代の物理演算エンジンを使って、HD-2Dの美しい森が業火に包まれていく様を描写したら……。
背徳的だけど、美しくて気持ちいいでしょうね。
掃除機で部屋の隅のホコリを一網打尽にした時のような、あのアハ体験が待っているはずです。
戦略的にも「敵を倒す」だけでなく「足場を崩して落とす」みたいな戦い方ができるので、SRPGとしても奥が深いんです。
4-3. 開発スタッフの行方と再集結の可能性
オリジナル版のスタッフも豪華でした。
- ディレクター：野島一成さん（現・ステラヴィスタ代表。FF7、FF10、FF7リメイクのシナリオ）
- シナリオ・イベントプランナー：鳥山求さん（現・スクエニ。FF13、FF7リメイクの共同ディレクター）
- 音楽：松枝賀子さん（現在は表立った活動は少ないですが、ジャズテイストの名曲揃い）
みなさん、今はそれぞれの場所で活躍されています。
特に鳥山さんはスクエニの要職にあります。
『ライブ・ア・ライブ』の時田貴司さんがプロデューサーとしてリメイクを牽引したように、鳥山さんが「自分の原点」として本作を再始動させるシナリオは十分にあり得ます。
ただ、当時のあの尖りまくったテキスト（「うわ！ じじい！」「おとなになるって かなしいことなの……」など）のノリを、今の時代に誰が再現できるのか。
そこは、オリジナルスタッフの監修、あるいは彼らをリスペクトする若手スタッフの熱意が必須になるでしょう。
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第5章：未来予測Xデーはいつ来るのか？
さて、散らばったピースを繋ぎ合わせて、私なりの「プロファイリング（未来予測）」を提示します。
外れたら笑ってください。
でも、当たる自信はあります。
5-1. 発売日の予測：本命は2026年後半～2027年
繰り返しになりますが、2026年2月9日が30周年です。
もしプロジェクトが動いているなら、以下のスケジュールが濃厚です。
- 2025年内～2026年初頭
制作発表（「30周年記念プロジェクト始動」のティザームービー公開など） - 2026年冬～2027年春
発売
『ドラゴンクエストI&II HD-2D』が2025年に出ますから、その後の「SFCリメイク枠」として投入されるのが一番きれいな流れです。
開発期間的にも、HD-2Dなら2〜3年。2022年の『ライブ・ア・ライブ』成功を受けて2023年頃から動いていれば、ちょうど計算が合います。
5-2. プラットフォーム：全方位外交
機種は間違いなくマルチプラットフォームでしょう。
- Nintendo Switch 2
ここは外せません。
ターゲット層が一番多い。 - PlayStation 5 / 4
高画質でドット絵を楽しみたい層へ。 - Steam (PC)
海外ファンへの供給ルートとして必須。
特に海外人気が高い本作では重要。
5-3. 続編『バハムートラグーン2』の可能性は？
残念ながら、
続編（完全新作）の可能性は極めて低い（ほぼゼロ）
と言わざるを得ません。
リメイクもされていない状態でいきなり続編を出すのは商業的リスクが高すぎますし、物語もビュウとヨヨの物語として（賛否あれど）完結しています。
もし「2」が出るとすれば、それはリメイク版が大ヒット（世界累計100万本以上など）を記録した後の、2030年以降の話になるでしょう。
あるいは、『サガ』シリーズのように世界観やシステム（ドラゴン育成）だけを継承した精神的続編が出る可能性の方がまだ高いかもしれません。
まずはリメイク、話はそれからです。
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結論オレルスの空は、まだ私たちを待っている
長い旅にお付き合いいただき、ありがとうございました。
最後に、これまでの調査結果をまとめましょう。
- 現状： 公式発表はなし。リークもなし。
- 希望： 30周年（2026年）というタイミング、HD-2Dの成功、海外の熱烈な需要。
- 課題： ヨヨのストーリーをどう扱うか（倫理の壁）。
今のところ、公式からの招待状は届いていません。
でも、状況証拠はすべて「クロ（開発の可能性あり）」を指しています。
『バハムートラグーン』は、単なるゲームではありません。
それは、私たちがまだ若く、純粋で、傷つきやすかった頃の「青春の傷跡」そのものです。
ヨヨの裏切りに本気で怒り、パルパレオスの強さに絶望し、それでも明日を信じてドラゴンにエサをやり続けた日々。
大人になった今、もう一度あの空に戻れたら、私たちはヨヨを許せるでしょうか？
それとも、やっぱり「サラマンダーより速いな」と苦笑いするのでしょうか？
その答え合わせができる日は、そう遠くない未来に来る気がします。
少なくとも、私はそう信じて待ち続けます。
へそくりも貯めておきます。
あ、その前に今日の夕飯の支度をしなきゃ。
うちの息子（ドラゴン）が「腹減ったー」と暴れる前に。
エッチな本はあげませんけどね。
ファンができること：神竜を目覚めさせる方法
公式の沈黙を破るのは、いつだってファンの声です。
ただ待っているだけでは、神竜は目覚めません。
- 声を上げる
SNSでハッシュタグ「#バハムートラグーンリメイク希望」をつけて呟く。
当時の思い出を語る。 - 公式に伝える
スクエニさんのアンケートがあったら、必ず「バハムートラグーン」の名前を書く。 - HD-2Dを買う
他のHD-2D作品（ドラクエ3など）を買って、「この路線のリメイクは売れるぞ」と数字で示す。
私たちの声という「エサ」を与え続ければ、いつかきっと、公式という名の神竜が目覚めてくれるはずです。
それでは、またオレルスの空でお会いしましょう！
バハムートラグーン全ネタバレ解説！ヨヨの「裏切り」の真実と、30年越しに分かる「おとなになる痛み」【トラウマ克服】