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十角館の殺人ネタバレ|原作の犯人は誰?最後の瓶まで明かす

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ここからは、綾辻行人の原作小説『十角館の殺人』の犯人・動機・結末のネタバレです。

真犯人はヴァンこと守須恭一(もりす・きょういち)。島にいるヴァンと、本土で江南の相談に乗る守須は、同じ人物なんです。恋人・中村千織の死をめぐる復讐が犯行の動機で、最後には自分が海へ流した告白文入りの瓶と向き合います。

「ちょっと待って、さっき本土にいましたよね?」。名前をメモしていたら、まじめに書いた二行を結び直すことになる。ちゃんと読んでいたつもりなのに、少し悔しい!

原作は一冊で結末まで描かれた小説で、Huluの全5話ドラマはその映像版です。以下の犯行と終幕は原作小説の内容。

ヴァンと守須は同じ人? 二つの名前が指す犯人

島のヴァンと本土の守須が一人の人物に結びつくイメージ

島のヴァン=本土の守須恭一。二人いると思っていた人物が、一人になります。

原作で登場する場所呼び名立場
角島の十角館ヴァン合宿に参加するミステリ研究会の一人
本土守須恭一江南が事件について相談する友人

原作の終盤、警察の事情聴取で守須が研究会での呼び名を答え、二つの名前が同じ人物を指すと分かります。その後は、守須自身の回想によって犯行が語られるんですね。

江南や島田の調査と、守須の犯行の回想は、それぞれ別の人物の行動です。ここで「本土にいた友人なら犯人ではない」と思ったままだと、名前の仕掛けに引っかかります。

なぜ本土にもいた? 守須が船で往復した理由

角島と本土を船で往復し江南へ電話する流れの図

守須は、船で角島と本土を行き来していました。犯行の回想には、島から船で岬へ戻り、本土の自分の部屋から江南に電話する行動が描かれています。

江南は、守須が本土にいることの証人になる相手なんです。島では合宿の仲間として過ごし、本土では江南と接点を持つ。守須は両方の場所に姿を見せていました。

島と本土の章が交互に続くので、読者は二つの集団を別々に覚えてしまうんですね。名前が違うことと、海で隔てられていることが重なり、一人の移動を見落とす。犯人、思っていたより忙しい!

復讐の対象は六人。千織の死をめぐる守須の動機

守須と中村千織は、研究会の仲間にも知らせずに交際していました。千織は研究会の飲み会で飲酒したあとに亡くなります。守須は、その場にいた六人に千織の死の責任があると考え、復讐のために殺害を計画したんです。

守須が六人を千織の死の責任者だと考えたことと、六人が故意に千織を殺したことは同じではありません。

原作の回想では、守須自身も、オルツィは積極的に加担したというより、その場で見ていたのだろうと考えています。それでも復讐の対象から外さない。私には、その一方的な裁きが怖いんですよね。

「恋人のため」と聞くと悲しみに目が向きますが、六人を殺しても千織は戻ってきません。守須の喪失と、守須が他人の命を奪った責任は、どちらも残ります。

六人はどう殺された? エラリイも被害者です

原作小説で、合宿メンバーのうち守須に殺される六人の結末を並べます。

人物原作小説の結末
オルツィ絞殺され、左手が切断される
カー毒を仕込まれたカップでコーヒーを飲み、死亡する
ルルウ守須に石で殴られて死亡する
アガサ口紅に仕込まれた毒で死亡する
ポウタバコに仕込まれた毒で死亡する
エラリイ薬で眠らされ、守須の放火で死亡。焼身自殺した犯人に見せかけられる

カーが使ったのは、十角形のカップに交じった十一角形のカップ。形の違いが、毒のあるカップを見分ける目印になります。十角館だから全部十角形だろう、と思ってしまうんですね。名前に続いて、今度はカップまで数え直すことになる!

原作では、警察はエラリイが五人を殺し、最後に焼身自殺したと見ています。真犯人は守須で、エラリイは罪を着せられた被害者です。事件がどう報告されたかと、実際に誰が殺したかが食い違います。

学生の被害者は六人で、守須は生き残っています。原作の事件後の新聞にも学生六人の死亡が記される。犯人の呼び名を二人分として足してしまうと、また人数が合わなくなるんですね。

最後の瓶は何? 原作は子どもに託すところまで

告白文入りの瓶を子どもへ渡す浜辺のシーン

瓶には、守須が犯行前に計画を記した告白文が入っています。原作のプロローグで海へ流され、エピローグでは守須の足元の波打ち際に現れるんです。

そして守須は瓶を拾い、子どもに渡して、近くにいる島田へ届けるよう頼みます。瓶が戻っただけで終わらず、守須が自分の告白を島田へ託すところまでが、小説の終幕です。

逮捕や刑罰まで想像すると、書かれている最後の行動より先の話になります。原作の結末として押さえたいのは、守須が瓶を渡したことですね。

瓶が戻る場面を、どう受け止める?

ここからは私の感想です。自分で海へ流した告白を、自分の手で他人に渡す。その行動に、守須が犯行を認める重さを感じます。

復讐を終えても、千織の存在で心が満たされる結末には見えません。冒頭では海へ委ねた言葉を、最後には島田へ届けようとする。犯人の名前が分かったあとにも、苦いものが残るんですよね。

Huluドラマは全5話。公式予告と配信日は?

ドラマ版の本予告を、登場人物と舞台を思い出すためにどうぞ。

Huluオリジナル『十角館の殺人』本予告。原作を映像化したドラマの紹介です。

Huluドラマは2024年3月22日に全5話が一挙配信されました。江南孝明を奥智哉さん、島田潔を青木崇高さんが演じています。原作は綾辻行人『十角館の殺人』(講談社文庫)。Huluの配信開始・本予告案内

公式ストーリーが紹介するのは、七人が合宿に訪れた十角館での事件と、本土で手紙の真相を調べる江南・島田です。この記事の殺害方法の表と、瓶を島田へ託す終幕は原作小説の記述。ドラマの各話で同じ細部が描かれた、と読み替えることはできません。日本テレビのドラマ公式ストーリー

本編はHulu『十角館の殺人』作品ページから見られます。小説で二つの名前を意識して読み返すなら、終盤の事情聴取、犯行の回想、エピローグを見比べたいところです。

原作を英語に訳した本は、The Decagon House Murders(Ho-Ling Wong訳、Pushkin Press)。この記事の小説の犯人と結末は、その本文と照合しています。書籍情報は英語版の出版社ページにあります。

『時計館の殺人』は別作品です。『水車館の殺人』のドラマは2027年3月にHulu独占配信予定で、2026年10月3日時点では未配信。十角館の犯人や結末を、そのまま別の事件へ当てはめることはできません。Huluの水車館配信発表

FAQ|十角館の犯人と原作の結末で気になること

原作の犯人は守須ですか、ヴァンですか?

どちらも同じ人です。守須恭一が本名で、ヴァンは研究会での呼び名。島と本土を行き来した一人の犯行が、二つの名前で語られています。

江南や島田が犯人だった、という結末ですか?

原作の真犯人は守須=ヴァン。江南は事件を調べる人物で、島田は最後に守須が瓶を届けようとする相手なんです。

最後の瓶は、犯行後に書いた自白ですか?

瓶の紙は、犯行前に守須が計画を書いた告白文です。プロローグで海へ流した瓶が、エピローグで守須の足元に現れます。

原作は瓶が戻ってきたところで終わりますか?

その後、守須は子どもに瓶を渡し、島田へ届けるよう頼んでいます。告白を自分の手で託す行動まで読むと、守須の結末の受け止め方も変わりますよね。

まとめ

原作小説『十角館の殺人』の真犯人は、ヴァンこと守須恭一。守須は、千織の死に責任があると考えた六人への復讐を実行します。島と本土にいた二人が、一人の行動としてつながるんですね。

最後には、海へ流した告白文入りの瓶が足元に現れ、守須は子どもを通じて島田へ渡そうとします。私はこの行動まで含めて、原作の結末を受け止めたい。犯人を知っただけでは片付かない後味です。

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