ここから先は、漫画『俺だけレベルアップな件』本編の結末、ウェブトゥーンの後日談、小説での帰還のネタバレを含みます。
2026年10月4日時点で、TVアニメは第1期12話と第2期13話までで、物語は未完です。劇場版『俺だけレベルアップな件』(Beyond the System)も未公開で、漫画の結末とは区別してください。アニメ公式の各話紹介と劇場版の制作告知で確認できます。
「旬って、最後は生きているの?」。寝る前の「もう一話だけ」って、あまり信用できませんよね。生死が気になったら、なおさら本を閉じづらいもの。漫画本編には、帰還まで描かれた結末があります。
漫画の結末で旬はどうなる?
漫画本編の終わりで、水篠旬は死んだまま終わりません。杯で時間を巻き戻し、次元の隙間で27年(地球側では2年)かけて君主たちを倒したあと、ゲートのない世界へ帰還して生きています。
ただし、地球での竜帝との決戦と、時間を戻したあとの再戦では、とどめを刺す側が違います。杯の前後を分けると、旬がなぜ勝利のあとにも戦うのかが分かるんですね。
漫画の結末については、ポップバース(Popverse)の終盤記事とシアター(ciatr)の最終巻・結末紹介を参照しています。
最終決戦の前に、旬が引き継いだ影の君主の力
レベルアップは先代の力を受け入れる準備だった
旬のレベルアップには、先代の影の君主アスボーンの力を、その身体で受け入れられるようにする目的がありました。成長を促すシステムは、強大な力に身体を慣らすための仕組みだったのです。終盤でこの事情を知ると、序盤の地道な成長も、君主との戦いにつながって見えます。
作品Wikiのシステム解説とポップバースの終盤解説が、この設計意図を伝えています。ゲームならレベルアップの通知に喜んで終わる私ですが、身体の改造まで含まれると話は急に重たいですね。
一度は命を落とすが、アスボーンの力で復活する
竜帝との決戦より前、旬は君主との戦いで命を落とします。ところが、先代のアスボーンが現れ、影の君主の力を渡して旬を復活させるのです。成長を助けてきたシステムも役目を終え、消去されます。
この復活とシステムの消去は、作品Wikiのシステムの経緯とファンダムワイヤー(FandomWire)の漫画場面紹介にも記されています。「死亡する場面がある」と聞いても、それを最終話の生死へ直結させないでください。
このとき旬には、現実の世界へ戻る選択肢が示され、本人は戻る道を選びました。作品Wikiのアスボーンの経緯とエピックストリーム(Epicstream)の生死の解説が伝えるのは、戦いをほかの人々に任せたままにはできないという選択です。
戦いの途中では、父の水篠潤一郎(ソン・イルファン)が旬の身体を守ったあと、命を落としています。この出来事は作品Wikiの父の経緯とファンダムワイヤーの君主戦の紹介が一致する場面です。
破滅の君主との戦いに、支配者の軍が加わる
旬が対峙するのは竜帝アンタレス
影の君主の力を得た水篠旬が、決戦で対峙するのは破滅の君主アンタレス(竜帝)。地球は、人類を巻き込む君主たちとの戦争の場になっています。旬は戦闘による被害を広げないため、竜帝とともに離島へ移り、そこで対決するのです。
竜帝は同盟を持ちかけますが、旬は拒み、戦いを続けます。離島への移動は作品Wikiの竜帝戦とポップバース、同盟の拒絶は同じWikiとシアターの最終決戦の紹介に記された場面です。
竜帝が倒れ、地球での戦争に決着がつく
対決の途中で、支配者の軍が到着します。支配者は君主から人類を守ろうとする側で、その軍が竜帝を倒すことに。杯を使う前の竜帝討伐を、旬ひとりの勝利と説明するのは誤りです。
しかも、この到着は旬が最初から狙っていたものでした。作品Wikiの支配者の戦歴とシアターは、旬が支配者を呼ぶつもりで竜帝と戦っていたと説明しています。最後に助けが来ただけ、と読むと、旬が用意していた策を見逃してしまうんですね。
勝利の褒美に旬が願ったのは、杯で過去へ戻ること
失った命を取り戻すため、10年前へ巻き戻す
決戦のあと、旬は支配者に褒美として杯を使ってほしいと願います。理由は、戦いで失った人々を取り戻すため。勝利しても、すでに失われた命がそのまま戻ってくるわけではなく、旬は時間そのものを巻き戻す方法を選んだのです。
杯によって世界が戻る幅は10年で、ゲートが現れる前へ巻き戻されます。失われた人々を救いたいという動機と10年の巻き戻しは、作品Wikiの杯の項目とシアターの「過去への回帰」が一致しています。
ただし、巻き戻しただけで敵との問題が解決するわけではありません。新しい時間でも君主を倒す役目を、旬が引き受けます。勝利の褒美で再戦を頼むとは、私ならまず休暇の相談をしてしまいそう。人々の命を取り戻すことと、再び地球が戦場になるのを防ぐことを、旬は一緒に引き受けるんですね。
戻った世界には、束の間の平穏がある
巻き戻った世界では、旬に短い平穏が訪れます。戦争に勝った直後の荒れた地球から、ゲートがまだない時代へ戻ったあとに挟まる時間です。ポップバースとシアターは、ともに、この平穏を経て再戦へ向かう流れを記しています。
旬は次元の隙間へ向かい、君主たちとひとりで戦う
地球から離れた場所で、再戦を引き受ける
旬は地球を離れ、ひとりで次元の隙間へ向かいます。地球で敵を迎え撃つ戦いから、敵が人類を襲う前に倒す戦いへ。この場所と目的は、ポップバースの再戦の説明とシアターで確認できます。
旬の側で27年、地球側では2年が過ぎる
君主たちを討つまで、旬が次元の隙間で過ごすのは27年。一方、地球で過ぎる時間は2年です。杯で過去へ戻した10年とは、いずれも別の数字。巻き戻しの幅と、再戦に要した期間を混ぜないでください。
| 場所・出来事 | 時間 |
|---|---|
| 杯による世界全体の巻き戻し | 10年さかのぼる |
| 次元の隙間 | 27年 |
| 地球側 | 2年 |
旬が経験した27年を、そのまま地球の暦に足すのは間違いです。外からは2年でも、本人には27年の戦いがある。「ちょっと出かけてきます」で済ませるには、さすがに長すぎますよね。
再戦で最後に残る敵もアンタレス
次元の隙間での討伐で、最後に残るのはアンタレスです。旬は再び竜帝と対峙し、今度は自分で倒します。巻き戻し前は支配者の軍がとどめを刺しましたが、再戦では旬が決着をつけるという違いがあるんですね。
作品Wikiの竜帝の終幕とシアターの次元の隙間での決着が、最後の敵とその結果を伝えています。最初の勝利のあとに過去へ戻るので、竜帝との決着は二度あるわけです。
君主たちを倒し、ゲートのない世界で旬も暮らす

討伐を終えた結果、人類が脅かされる未来を避ける
君主たちの討伐が終わると、人類がゲートやモンスターに遭遇する未来は避けられます。漫画本編の帰還先は、ゲートのない地球です。杯で過去へ戻したうえで、旬が脅威を取り除いた結果として、この世界が残ります。
ゲートは、異次元と地球をつなぐ通路です。アニメ公式の作品紹介でも、この設定を確認できます。
この到達点の出典は、ポップバースの全君主討伐の記述とシアターの「戦争もダンジョンもモンスターもない世界線」です。
生きて帰り、人々とともに過ごす日常へ
戦いを終えた旬は、地球へ生きて戻ります。守った世界から本人だけが消えてしまう結末ではなく、旬にも、人々と過ごす日常が残ります。私は、帰宅まで描かれるところに、ほっとしました。
以前はハンターだった最上真(チェ・ジョンイン)は、この世界で会社勤めをしています。作品Wikiの最上真の職業と最終話の記事にもある、戦う職業から離れた暮らしです。炎の魔法で仕事の山を片づけたくなりそうですが、書類まで燃やしたら別の大事件。
帰還した旬は、向坂雫(チャ・ヘイン)とも再び出会います。作品Wikiの本編終幕の記述とエピックストリームは、巻き戻し後の出会いを紹介しています。私は、地球を守る話の最後に、こうした人と人の接点が残るのが好きです。
後日談で分かる、影の兵士アイアンの変化
ウェブトゥーンの後日談では、巻き戻し後の影の兵士の変化も分かります。上原悠真(キム・チョル)をもとにしたアイアンは、新しい時間では影の兵士にならず、人間の上原悠真として生きるのです。以前の人生の記憶は持っていません。
この変化は、作品Wikiの上原悠真の巻き戻し後とエピックストリームのアイアンの結末解説で一致しています。旬にとっての兵士が、人として暮らせるようになる。私はここに、戦力を増やすこととは別の、杯を使った意味を感じます。
小説版について
小説では、杯で時間を巻き戻したあと、27年ひとりで戦い、生きて地球へ戻る。
水篠旬の名前が海外記事で違うのはなぜ?
水篠旬(ソン・ジヌ)は、同じ主人公の日本語版名と原語名です。韓国語版Wikipediaの人物欄に対応が載っています。海外記事の水篠旬(Jinwoo)も同じ人物なので、名前だけで主人公がふたりになったと思わなくて大丈夫。
漫画25巻とアニメ25話は、同じ結末ではありません
漫画の25巻は本編の結末、アニメの第25話は第2期の終わりです。数字が同じでも、物語が進んだところは違います。
「25まで読んだ」「25まで見た」だけだと、どちらの話か分かりませんよね。同じ作品を話していたつもりで、お互いに違う場面を思い浮かべていることもあるはず。巻と話、この一文字を省かずに確かめたいところです。
| 作品・媒体 | 確認できる区切り | 本編の結末 |
|---|---|---|
| 日本語版の漫画単行本 | 25巻が2026年6月23日発売 | 25巻で本編完結 |
| TVアニメ | 第1期12話+第2期13話。通算第25話まで | 物語は未完 |
| 劇場版『俺だけレベルアップな件』 | 2026年7月に制作発表 | 未公開 |
漫画の巻数と発売日は、カドカワ(KADOKAWA)の25巻発売告知に記載があります。TVアニメの話数は第1期の各話紹介と第2期の各話紹介、劇場版は公式サイトの制作発表で確認できます。
アニメ第2期の雰囲気を確かめる公式PV
アニプレックスが公開した、TVアニメ第2期のメインPVです。
漫画で知った帰還の場面と、アニメのシーズン終了を重ねないでください。劇場版の制作決定も、漫画の結末まで映像化されたという告知ではありません。
結末を漫画で読むなら、日本語版25巻へ

帰還までを漫画で確かめるなら、日本語単行本『俺だけレベルアップな件』25巻です。日本語版は25巻で本編完結と、出版社が案内しています。
カドカワの25巻の商品ページでは、発売日とISBNを確認できます。紙の本を探すときのISBNは9784046601421。作品名だけで検索して別の巻まで並んだときも、25巻かどうかを確かめられます。
すでに漫画を読んでいるなら、読みかけの巻から25巻まで続けて読む方法もありますね。初めて漫画を読む人は1巻から。結末を知ってから、旬がそこへ至る過程を読むのも楽しいと思います。
なお、上の商品ページの巻紹介は、ラストの全場面を掲載したものではありません。27年の戦いと帰還を絵や台詞で読みたいときは、漫画本文を確かめてください。
FAQ|漫画の結末で気になること
海外記事に出てくるジヌは、別の主人公?
日本語版で水篠旬という名前になっている主人公のことです。海外記事の名前が違っても、主人公が入れ替わる話ではありません。
公式PVで、漫画のラストを見られる?
ここに掲載した動画は、TVアニメ第2期を紹介するものです。漫画の帰還場面を視聴するための動画ではなく、アニメの雰囲気を確かめるPVとして見てください。
漫画本編の結末は、日本語版の何巻にある?
日本語版では、2026年6月23日発売の25巻です。出版社も本編完結と案内しています。
アニメ第2期を見れば、この結末まで分かる?
第2期まででは、漫画本編の結末には届いていません。2026年10月4日時点でTVアニメの物語は未完で、制作発表済みの劇場版も未公開です。
まとめ
旬の最後をたどると、竜帝との一度目の決着だけでは救えなかった命が、過去への願いにつながります。そこから人類に戦争を経験させずに済むよう、自分が長い再戦を引き受ける。知人が暮らす地球に、旬も戻ってこられるのがうれしい結末でした。
漫画本編を最後まで読むときは、日本語単行本25巻までを確かめてください。TV版は第2期までではそのラストに達しておらず、劇場版も制作発表の段階です。私は、強敵の倒し方だけでなく、戦う必要のなくなった人々の暮らしにも目を向けて読み終えたいと思います。