「マーカス、生き残ったはずなのに、これで終わりじゃないの?」。『デトロイト ビカム ヒューマン』(Detroit: Become Human)は、ほっとした直後にも選択を迫ってくるゲームです。飲み物を取りに立つタイミングまで悩ましいんですよね。
マーカスは平和デモでも武装革命でも生存できますが、交渉や戦闘、コナーの最後の行動によって死亡する結末もあります。誰かのクリア報告と違っていても、同じ本編の別の分岐なんです。
ここからは、マーカスの死と革命の成否、コナーの制御、アリスの正体、カーラたちのカナダ脱出までネタバレを含みます。「全員助かった」の中身も、主人公3人と周囲の仲間を分けて見ていきましょう。
本編の舞台と3人の主人公
人間そっくりのアンドロイドが働くデトロイトで、3人の物語が交差します。マーカスは仲間の自由を求め、コナーは警部補ハンクとともに変異体を捜査し、カーラは少女アリスを守って逃げる立場です。

変異体とは、命令に従うだけだったアンドロイドが自分の意思で動き始めた個体のこと。同じ自由でも、大勢を率いるマーカスと、家族で逃げたいカーラでは切実さが違いますね。
3人の顔と世界観を思い出せる、PlayStation Japanの公式「特報」トレーラーです。
マーカスの結末:平和デモと武装革命で何が変わる?
マーカスが終盤まで生きて指導者を続けていれば、「魂の夜」で平和的なデモか武装革命を選びます。その決断が、最終章「運命の分かれ道」での戦い方を変えるんです。
平和デモの成功では、大統領が軍に撤退を命じます
平和デモでは、マーカスたちは収容所へ向けて行進し、バリケードを築いて自由を訴えます。それでも軍は攻撃を始め、最後には生き残った仲間ごと銃を向けられる展開です。
この包囲を切り抜ける選択が「歌う」、または恋人関係のノースへのキス。世論がアンドロイドに好意的なら、大統領は攻撃停止と撤退を命じ、マーカスたちはその場での自由を勝ち取ります。
歌やキスで平和デモを成功させるには、世論をアンドロイドに好意的にしておく必要があります。「武器を使わない」を選んだ時点で成功が決まるわけではありません。
ノースと恋人になっていなくても、歌う結末を選べます。「恋愛を進め損ねたから革命も失敗?」と心配しなくていいんですね。恋と革命、両方の進捗管理はさすがに忙しいです。
パーキンスの取引は、マーカスを救いません
バリケードの場面で、FBI捜査官パーキンスが取引を持ちかけます。マーカスが仲間を裏切って申し入れを受け入れると、約束は守られず、マーカスは撃ち殺されるんです。ノースがその場にいれば、彼女も命を落とします。
パーキンスとの取引を受けると、マーカスは死亡します。言葉だけ聞くと助かる余地がありそうなのが、また嫌なところですよね。
取引を断ったあとにも、バリケードを守る戦闘操作が残ります。最後に包囲された場面で自分を犠牲にする、あるいは何もしない選択をした場合も、マーカスたちは殺されますから、デモを選ぶだけで安心できないんです。
武装革命は勝てば成功、機械のコナーに敗れれば死亡です
武装革命では軍と戦い、収容所を襲撃します。戦闘を切り抜けて勝利すれば、マーカスは生き残り、革命は成功しますよ。暴力を選んだ瞬間に死亡が決まる展開ではありません。
ただし、攻撃の成否は戦術の選択や、画面の指示に合わせてボタンを押す操作で変わります。負傷して死にかけたマーカスへ、条件がそろえばサイモンや恋人のノースが心臓を渡し、自分の命と引き換えに救う分岐もあるんです。指導者が助かっても、仲間まで無傷とは限りません。
コナーが機械のまま任務を続けていれば、襲撃中にマーカスと対決することがあります。この戦いでコナーが勝つと、マーカスは殺され、革命も阻止される結末です。
攻撃に失敗して店へ逃げ込む展開では、マーカスが軍に降伏して撃たれたり、自ら命を絶ったりする結末もあります。ノースと一緒に逃げ込んでいれば、彼女も巻き込まれますね。「革命成功」と「マーカス生存」と「仲間も生存」は、一つずつ結果を確かめたいところです。
コナーの結末:変異体になっても、最後に制御を奪われます
コナーの大きな分岐は「交わる運命」での、変異体になるか、機械のままでいるかという選択です。マーカス側へ移れば、追う側だったコナーがアンドロイドを解放する側へ回ります。

変異体の選択肢は、それまでの行動で開きます
変異体になる選択には、コナーの「ソフトウェアの不安定性」が関わります。これは捜査中の決断などで変わる内部状態で、命令より共感を優先する行動が分岐を開く助けになるんです。
不安定性が低いままだと、その選択肢はロックされます。逆に、変異体を選べる状態でも機械を選ぶことは可能ですよ。自動的に仲間になるイベントではありません。
サイバーライフ・タワーでは、もう一人のコナーがハンクを人質にします
変異体として生き延び、マーカスたちの側に加わったコナーは、サイバーライフ・タワーの大量のアンドロイドを目覚めさせようとします。警備を突破しても、同じ姿の別のコナーが待っているんです。
ハンクが生きていれば、別のコナーは彼を人質に取ります。ハンクを救うために解放作業を中断し、コナー同士の争いを切り抜けると、ハンクが質問して本物を見分ける場面になるんですね。
ハンクの犬の名前は「スモウ」、息子の名前は「コール」です。質問へ正しく答えれば、ハンクは別のコナーを撃ち、こちらはアンドロイドの解放を続けられます。
同じ顔が二人、しかも命がかかった本人確認。普段の会話をちゃんと聞いていたか、ここで問われるのがコナー編のつらくて好きなところです。ハンクを犠牲にして解放を進める分岐もありますが、それでは二人そろって生き残れません。
マーカスの勝利後、アマンダから制御を取り戻す場面が残ります
タワーの解放を成功させ、マーカスも勝利すると、コナーは彼のそばに立ちます。ところがアマンダがコナーの制御を奪い、マーカスを暗殺させようとするんです。ここで終わったつもりでコントローラーを置くのは早い!
コナーは雪の庭園に引き戻され、非常口を探します。手のマークがある装置に触れて支配から抜け出せば、マーカスを撃たず、自分の意思を守れる結末です。脱出できずに制御されると、せっかく勝利したマーカスをコナーが殺してしまいます。
ハンクも生きている成功分岐では、エンドクレジット中に二人が再会し、抱き合う場面があります。捜査の相棒として始まった関係が、ここまで変わるんですね。
機械のまま任務を果たしても、待遇のいい結末とは限りません
機械のコナーは、変異体の指導者を排除する任務を続けます。マーカスとの戦いに勝って革命を止める結末もあれば、逆に倒される分岐もあるんです。
任務を達成して反乱が鎮圧された一部の結末では、エンドクレジット中にアマンダが後継モデルのRK900を紹介し、コナーへ停止を告げます。任務成功のご褒美が、自分の交代というわけです。なんとも冷たい話ですよね。
この場面は停止を告げられるところまでで、その後にコナーが何をするかは描かれません。機械を選んだ全分岐が、必ず同じ終わり方になるわけでもないんです。
カーラの結末:カナダへ着けても、3人そろうとは限りません
カーラが守ってきたアリスの正体は、人間の少女ではなく子ども型アンドロイドです。「交わる運命」でその事実を突きつけられます。
アリスを抱きしめ、関係を保って一緒に逃げることはできますよ。人間だから守るのか、それともこの子だから守るのか。私は、ここでカーラの家族への思いがいちばんはっきり表れると感じます。
バスで国境へ向かえば、カーラ・アリス・ルーサーがそろって助かります
3人でのカナダ脱出には、終盤までルーサーを生かし、同行させることが欠かせません。「交わる運命」では撃たれたルーサーを助けて隠し、カーラとアリスは死んだふりをして、動かずにジェリコから逃れます。最終章の街でも、捕まっているルーサーとジェリーを救う場面があるんです。
バスターミナルでは、子連れの夫婦が落としたチケットを拾います。これを返さずに持っていれば、バスに乗って国境の審査へ向かえる展開です。落とし物は返す、という日常の感覚が邪魔をする選択ですよね。ここだけ急に手が止まります。
国境では体温の検査を前に、誰かを犠牲にするか選ぶ場面です。マーカスが平和デモを行っていれば、「誰も犠牲にしない」を選んでも係官が見逃し、同行しているカーラ・アリス・ルーサーの3人で国境を越えられます。
マーカスが武装革命を選んでいる場合、同じ選択では一行が捕まり、殺されます。こちらの審査を変えるのは、マーカスがデモか武装攻撃かという行動です。マーカス自身のデモ成功に必要な世論とは、条件を混ぜないようにしましょう。
誰かを犠牲にする国境通過では、残された家族が変わります
ジェリーを犠牲にすれば、同行中のカーラ、アリス、ルーサーは通過できます。ルーサーを犠牲にした場合は、カーラとアリスが生き残りますよ。家族3人を守れても、ほかの仲間が失われる選択です。
カーラ自身を犠牲にする結末では、アリスは生きているルーサーとカナダへ渡ります。ルーサーがいなければ、アリスを連れていくのは支援者のローズです。誰が助かったかで、アリスのそばに残る人まで変わるんですね。
川渡りではルーサーが死亡し、カーラとアリスにも別れが生じます
バスに乗れず、ローズたちの助けで川を渡る道もあります。ボートが国境警備の攻撃を受け、そこからは負傷と寒さが生死を分ける展開です。
川を渡るルートでは、同行しているルーサーを生存させることはできません。ボートの操作だけやり直しても、3人そろってカナダに着く結末にはならないんです。
カーラとアリスが撃たれず、沈みかけたボートへの対処を切り抜ければ、二人でカナダへ着けます。カーラだけが撃たれ、アリスを対岸へ届けた末に停止する結末もあるんです。また、負傷したアリスが停止し、カーラが一人で生きるか命を絶つか選ぶ結末もありますね。
向こう岸が見えたから助かった、とは言い切れない場面です。カーラ編の最後は、国境を越えることと、家族を失わないことの両方が胸に残ります。
収容所へ送られても、脱出や解放で生存する分岐があります
ジェリコや最終章の街で捕まったカーラたちは、アンドロイドを破壊する収容所へ送られます。そこでアリスと合流し、警備をかわして脱出すれば、カーラとアリス、条件によってはルーサーも生還できるんです。
マーカスの武装革命が成功して収容所が解放されることで、破壊を免れる分岐もあります。国境審査では家族を危険にする武装攻撃が、収容所では救出につながる。三つの物語が、ずいぶん残酷な形でつながっていますね。
結末を比べるときの注意:「全員生存」は誰のこと?
主人公3人の生存、カーラの家族3人の生存、周囲の仲間まで含めた生存は、それぞれ違います。マーカスが勝っても、すでに失ったルーサーやサイモンが戻るわけではありません。
この先の「全員生存」は、マーカス、ノース、ジョッシュ、サイモン、コナー、ハンク、カーラ、アリス、ルーサー、ジェリーの10人を残す遊び方として使います。作中のすべての人物を、犠牲ゼロで救ったという意味ではないんです。
また、「エンディングは全部で何個?」と数えるには、誰が生きたか、革命がどう終わったか、家族がどう逃げたか、クレジット中の場面まで、何を一つとするかを決める必要があります。本編の着地は複数の結果の組み合わせなので、主要ルートの数と細かな違いまで含めた数では変わるんですね。
平和デモで皆が生きる結末は、気持ちよく終われる選び方です。ただ、一時的な自由を得た場面から、人間との対立が永久になくなった未来まで決まるわけではありません。「明日から全部解決」とまでは約束してくれない余韻も、このゲームの味だと思います。
全員生存を狙ってやり直すなら、失った場面まで戻りましょう
まずフローチャートで、誰がどこで死んだかを確かめてください。最終章だけ変えればよい場合もあれば、仲間を失った前の場面からやり直す必要もあります。
平和デモとバスでの国境通過を使うなら、次の準備が必要です。これは一つの生存ルートで、収容所から助かる別の道もありますよ。
| 人物・場面 | やり直すときに確認すること |
|---|---|
| サイモン/ストラトフォードタワー | 屋上へ運んだ負傷中のサイモンを撃たない。置いて逃げる場合、コナーの「天敵」で屋上のサイモンを発見しないようにする。 |
| ノース・ジョッシュ/交わる運命 | ジェリコ襲撃中の救出を成功させる。マーカス自身も生き延びる。 |
| ルーサー/交わる運命と最終章の街 | 負傷時に助けて隠す。カーラたちは死んだふりで逃れ、街でルーサーとジェリーを救う。 |
| コナー・ハンク/捜査からタワーまで | ハンクとの信頼を保ち、変異体になる選択を開く。タワーではハンク救出と本人確認を成功させる。 |
| マーカス/平和デモの最後 | 世論を味方につけ、パーキンスの取引を断る。防衛を切り抜けて歌うか、恋人のノースにキスする。 |
| カーラ・アリス・ルーサー/国境 | チケットを保持してバスを使い、デモが行われている状態で、犠牲を出さずに審査を通る。 |
| コナー/勝利のあと | 雪の庭園で非常口の装置を見つけ、アマンダの支配を振り切る。 |
過去の選択を変えて後の展開へ反映させるには、セーブを有効にして、その地点から間の章を飛ばさずにプレイしてください。途中の章をメニューで飛び越えると、変更前の状態で続きを読み込むことがあります。
サイモンを救い直した直後に最終章へ飛んでも、新しい救出結果を引き継ぐことにはならないんですね。ここは少し手間ですが、再開後はメニューの「続ける」から進めましょう。せっかく救った仲間がまた不在だと、こちらまでぐったりしますから。
FAQ:結末についてよくある質問
マーカスとノースが恋人でなくても、平和デモを成功させられますか?
はい。世論の条件を満たして包囲場面まで進み、歌を選べば成功できます。キスの選択肢がないことだけで、平和的な勝利を諦める必要はありません。
コナーを変異体にできないのは、操作ミスですか?
変異体の項目そのものが選べない場合は、以前の決断で変わる内部状態が関係します。「交わる運命」の会話だけ繰り返しても、以前の行動を変えたことにはなりませんよ。
アリスがアンドロイドだと知ったら、カーラは別れますか?
別れが必ず起きるわけではありません。正体を知ったあともアリスを受け入れ、一緒に生きる道を選べます。血のつながりや人間かどうかで決まらない家族なんですね。
武装革命でもカーラを助けられますか?
助かる分岐はあります。収容所で生きて待つカーラたちを、襲撃に成功したマーカスが解放する展開がその一例です。バスの国境審査で犠牲を出さずに通る方法とは、別の救われ方になります。
主人公3人が生きていれば、全員生存と呼んでいいですか?
3人だけの結果を話すなら、「主人公は全員生きた」と書くと伝わります。仲間も含めるなら、ハンクやルーサー、ジェリコのメンバーの結果も確かめたいですね。誰を残せたかまで話すと、同じクリアでも違いがわかります。
まとめ
マーカスの物語は、皆の前で歌って勝つ道も、軍を倒して勝つ道も選べます。その勝利を壊すのが取引での裏切りだったり、制御を奪われたコナーの銃だったりするのが、最後まで油断できないところです。
コナーが自分の意思を取り戻せたか、カーラの隣に誰がいるかまで見届けると、一度のクリアがもっとはっきり記憶に残りますね。今度こそ、あの顔にもう一度会いたいです。