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悪の花(韓国)ネタバレ|真犯人は誰?記憶を失った夫は家族に戻れる?

悪の花(韓国)ネタバレ|真犯人は誰?記憶を失った夫は家族に戻れる?

優しい夫が、妻に隠れて何をしているのか。韓国ドラマ『悪の花』は、そこを疑い始めると娘とのほほえましい場面まで落ち着いて見られません。家族で笑っていた人が、工房の地下では記者を縛っている。ちょっと、同じ家で温度差がありすぎませんか!

犯人の正体から最終回まで、核心のネタバレがあります。『悪の花』は2020年の韓国ドラマで、全16話です。

先に答えると、連続殺人犯ト・ミンソクの共犯者は本物のペク・ヒソン。ヒソンを名乗って暮らす夫の本名はト・ヒョンスで、父の連続殺人には加わっていません。

ただし、犯人が分かって夫婦がそのまま元どおり、とはいかない結末です。ヒョンスは頭を撃たれて生き延びるものの、妻と娘と過ごした記憶を失います。それでも最後には、ジウォンとウナを自分から抱きしめる。あの再会に至るまでには、姉を守った過去と、偽名で築いた家庭の両方があります。

悪の花の真犯人は誰?「ペク・ヒソン」は2人いる

夫ヒョンスと本物のヒソン、父の関係

顔は別人なのに名前が同じ。途中でこんがらがるのも無理はありません。

人物正体と家族との関係
ヒソンを名乗る夫本名はト・ヒョンス。金属工芸家として働き、刑事チャ・ジウォン、娘ウナと暮らす。連続殺人犯ト・ミンソクの息子。
本物のペク・ヒソンヒョンスに身分を使わせた両親の実の息子。長く意識不明で、自宅に隠されていた。ミンソクと連続殺人を行った共犯者。

ヒョンスは、父の息子だというだけで周囲から恐れられてきました。そこへ別の殺人事件の容疑まで重なり、逃亡することに。一方、本物のヒソンは両親に守られ、存在を隠されたまま生きています。

妻が追う事件の犯人は、夫が借りている身分の持ち主だったのです。

ヒョンスが偽名で生きた理由|姉の事件と身分交換

自治会長を殺したのは姉ヘスだった

父の連続殺人が明らかになったあと、村ではヒョンスにも父と同じ危険性があると決めつけられていました。自治会長はヒョンスに悪霊払いを受けさせ、姉ヘスが抗議すると、彼女にも暴力を向けます。

その場で自治会長を刺したのはヘス。弟は姉を守るために現場の指紋を拭き、自分がやったことにして逃げました。ヒョンスがかばっていたのは、自治会長を刺した姉ヘスでした。

ヒョンスが両方の犯人だと思われていたことで、正体を明かす道がふさがれてしまいます。ヘスも、弟だけが逃げ続ける現実を長く背負うことに。

車にはねた男の名前を使うことになった

2005年、逃亡中のヒョンスは本物のヒソンが運転する車にはねられます。ヒソンは負傷した彼を助けるどころか、生きたまま埋めようとしていました。

母親は、息子がヒョンスを埋めようとしている現場を目撃。ヒョンスを殺そうとする息子を刺して止めます。こうして本物のヒソンは意識不明になり、ヒョンスのほうは生き残りました。

両親は実の息子を自宅で寝かせたまま、その身分をヒョンスに使わせます。逃げ場のない彼には、別人として暮らせる誘いだったのです。名前を借りた先に、妻と娘までできる。

ジウォンは夫の正体にどう気づく?腕時計から始まる疑い

腕時計と本名、会話から深まる妻の疑い

ヒョンスの過去を知る記者キム・ムジンが工房を訪れると、夫は彼を地下に監禁します。ムジンは昔の同級生で、ヒョンスの顔を知っていたからでした。その後、2人は父の共犯者を探すために協力し、ヘスも加わります。

ジウォンが夫を疑うきっかけになるのは、第5〜6話の誘拐事件です。連続殺人事件で妻ミスクを失ったと思っているタクシー運転手が、ヒョンスを連れ去り、妻の居場所を問い詰めます。

ジウォンは事件現場で、夫に贈った腕時計を発見。救出した夫が意識のないまま本名に触れる言葉を口にし、工房にはムジンを監禁した血痕も残っていました。見覚えのある時計ひとつが、家で待っているはずの夫と容疑者をつないでしまうのです。

第8話では、ヘスが弟にジウォンを愛しているのか尋ねます。ヒョンスは自分にはそうした感情が分からないと答え、その会話を妻が聞いてしまう。夫の正体を知った痛みに、これまでの愛情まで嘘だったのかという痛みが重なりました。

それでも第11話、ヒョンスが人身売買組織のヨムに接触して危険に陥ると、ジウォンは助けに向かいます。夫も彼女を守り、2人は真実を知ったうえで一緒に生きる道を選びました。夫が泣き、妻にすがる姿には、本人が言葉にできなかった感情が出ています。

目覚めた真犯人の工作|父の死と、夫に着せられた罪

ミンソクを殺したのも本物のヒソン

ミンソクは自殺したと思われていましたが、実際にはヒソンに石で殴られて殺されています。そのとき、囚われていたミスクは逃げ延びました。彼女は連続殺人の現場と共犯者を知る、生きた証人です。

ただ、ミスクはその後もヨムによって隠されていました。夫が妻を死んだと思い、ヒョンスを襲ったころにも、彼女は生きていたのです。父の共犯者を追う捜査は、人身売買を経て被害者が連れ去られた経路にも及びます。

両親は家政婦殺害まで隠そうとする

長い眠りから目覚めた本物のヒソンは、家の秘密を知った家政婦を殺します。両親も息子をかばい、ヒョンスの車に家政婦の髪を仕込むなどして、殺人の罪を彼に着せようとしました。

捜査が夫に迫ると、ヒョンスはジウォンにナイフを突きつけて逃走。妻を自分の逃亡に協力した人物にしないため、脅されて連れ去られた形にします。ジウォンも共犯者を捕まえるために行動し、夫婦はヨムとミスクを手がかりに本物のヒソンへ近づきます。

ヒソンはさらにジウォンを狙って家へ向かいますが、そこで会ったのはヘスでした。ヘスはウナを隠して守り、ジウォンの身分証を見せ、自分が妻だと思わせます。ヘスは身代わりで刺されますが、生存します。ムジンに発見され、病院で治療を受けたあと、最終話の裁判に出廷するまで回復しました。

第15話の対決|「妻が死んだ」という嘘で夫が追い詰められる

妻の死亡を信じた夫と生きているジウォン

ヒョンスは父の工房でミスクを守り、ヨムを通じて共犯者をおびき寄せます。現れたのは、自分が名前を借りてきた本物のヒソン。ヨムも無事には済まず、ヒソンが渡した金に仕込まれた毒で命を落とします。

ヒョンスはいったんヒソンを取り押さえます。ところが、ヒソンが持っていたジウォンの身分証が事態を変えました。彼は妻を殺したと告げ、夫をわざと怒らせるのです。

警察も犯人を捕らえるため、ジウォンが死んだという偽情報を流していました。ヒョンスが警察に電話しても、聞こえてくるのは妻の死亡。身分証とその返答が重なり、彼は嘘を事実だと信じてしまいました。ジウォンはこのときも生きています。

ヒョンスは逃げるヒソンを山中まで追い、崖で刃物を向けます。父のような殺人者だと決めつけられてきた彼が、妻を奪われたと思った瞬間、本当に人を殺しかねないところまで追い込まれました。

そこへジウォン本人が到着。ヒョンスには父の幻覚が見えており、目の前の妻まで本物かどうか分からずにいます。それでも彼女の声を信じ、刃物を捨てて歩み寄りました。

その直後、ヒソンが発砲。ジウォンをかばったヒョンスは頭を撃たれ、倒れます。ヒソンは警察官に射殺され、連続殺人の共犯者との対決は終わりました。夫婦のほうは、ここからもう一度、関係を築くことになります。

最終回の結末|15年分の記憶を失った夫が家族を選ぶ

記憶喪失からノート、指輪、家族の抱擁へ

ヘスは処罰されず、留学へ。ヒソンの両親の暮らしは崩れる

第16話は銃撃から4か月後。ヒョンスは生存していますが、2005年の事故以降、15年分の記憶を失っています。ヒソンの名前を使っていたことも、結婚も、娘の誕生も、他人から聞かされる過去になっていました。

自治会長殺害事件では、ヘスが裁判を受けます。弟への悪霊払いをやめるよう抗議した彼女が襲われ、身を守るために刺した経緯が明らかになり、陪審は正当防衛と判断。ただ、裁判所はその判断に同意しません。当時ヘスが未成年だったことや、事件が夜間に起きたことを考慮して、処罰しない結論を出しました。弟が姉をかばって逃げ始めた事件も、ここでようやく決着です。

ヘスは海外へ留学し、ムジンとは電話でつながり続けます。ムジンにも、少年時代にミンソクの工房で被害者らしき人の入った袋を目撃しながら、恐ろしくて見過ごした過去がありました。終盤ではヒソンの父に向き合い、息子の本性から目をそらしていた責任を突きつけます。

本物のヒソンの母は収監され、父は入院して現実を受け止められない状態に。息子の犯罪を隠すために築いた暮らしは崩れました。一方、ミスクも生き延びました。

妻をだました自分が、妻に愛されていたことが苦しい

記憶のないヒョンスは、過去の自分を、何も知らない女性と偽名で結婚した男だと受け止めます。ジウォンが愛している夫は、自分の知らない自分。彼女の愛情をそのまま受け取れず、冷たく接して距離を取ろうとしました。

なのに、なぜか結婚指輪をつけ続けている。自分では食べないものまで買い込み、冷蔵庫をいっぱいにしていました。ムジンにも、なぜそんなに買うのかとあきれられます。買い物って、考えるより先に手が伸びることがありますよね。

ジウォンは、記憶を取り戻せと夫を縛り続けることをやめ、家を売って離れる決心をします。ヒョンスも、出会ったころの記憶の断片に触れながら、今の自分が彼女に引かれていることに戸惑っていました。

工房のノート、結婚指輪、最後の抱擁

ヒョンスが以前の工房へ行くと、ジウォンの好きなものや苦手なものを書き留めたノートが残っています。妻のことを知ろうとした記録が、何冊も。名前は嘘でも、毎日彼女を気にかけていた行動は残っていました。

工房の名前は「明星の宿る空間」。ヒョンスは、その名前にジウォンへの思いを込めていたことを話します。自分が嫌っていた過去の夫は、本当に妻を愛していたのです。

そしてジウォンに、そばにいてほしいと伝え、これからも一緒に自分の過去を探してほしいと頼みます。彼女は受け入れ、預かっていた結婚指輪を彼の指に戻しました。思い出せるまで待つだけだった2人が、今の気持ちで再び夫婦として歩み始めます。

最後は2人でウナを迎えに行き、娘が父に飛びつきます。ヒョンスは娘を抱きながら、赤ん坊だった彼女を抱いた記憶の断片に触れ、ジウォンも抱き寄せる。家族3人が一緒に泣いて抱き合う場面で、本編は終わります。

殺人犯を捕まえたから幸せ、で終わらせないところが、この最終回の切ないところです。ヒョンスは家族を忘れてしまった。それでも、目の前にいる妻と娘から離れずに生きていこうと、自分で選べたのです。

記憶は全部戻る?最終回の話数にも注意

出会いのころや娘を抱いたころの記憶が断片的に浮かび、ヒョンスは妻と娘を抱きしめます。

また、ヒョンスはムジンを監禁し、他人の身分で暮らしていました。ジウォンとの愛情が本物だったことと、彼が隠してきた行動の両方が、最終話で彼自身を苦しめます。

日本の放送には全24話に分割した版もあります。全16話版の最終回は、銃撃から4か月後の裁判と家族の再会までを描く第16話。24話版では終盤が第23〜24話に分かれるので、同じ「第16話」だけで探すと、まだ物語の途中です。

見返すなら第8話の会話と、第16話の工房のノート

結末を知ったあとに見返したいのは、第8話でヘスが弟に愛情を尋ねる場面と、第16話で工房のノートを読む場面です。前者では自分の感情を分からないと言っていた人が、後者では自分の残した行動から妻への愛情を知る。初めて見たときとは、同じ夫の言葉が違って聞こえてきます。

夫婦が互いの正体と気持ちに向き合う経過を確かめるなら、第11話の救出後の会話も。犯人の顔だけを追っていると通り過ぎそうなところですが、この夫婦を最後まで見届けるなら外せません。

俳優の表情や家族の雰囲気を短く振り返るなら、日本版の公式予告編をどうぞ。あの優しい顔から工房の地下へ。やっぱり落差がすごい!

SPOのCinemartChannelによる『悪の花』日本版公式予告編です。

FAQ

夫のヒョンスが父の連続殺人を手伝っていた?

いいえ。父と犯行を重ねたのは、本来その名前を持っていたヒソンです。ヒョンスは姉をかばって自治会長殺害の疑いを引き受けていました。

ヘスは刺されて死亡する?

命は助かります。手術後に回復し、自治会長の事件で裁かれたのち、留学のため海外へ旅立ちました。

ジウォンとヒョンスは別れて終わる?

ジウォンはいったん離れる決意をしますが、終幕では夫の願いを受け入れます。指輪を受け取ったヒョンスは、妻と一緒にウナを迎えに行きました。

本物のヒソンの最後は?

山中でヒョンスに発砲したあと、警察官の銃撃で死亡します。父ミンソク殺害も、この男の犯行でした。

まとめ

『悪の花』の犯人探しでたどり着くのは、ヒョンスが借りていた名前の持ち主です。父の犯罪、ヘスが弟を守ろうとして起こした事件、両親による隠蔽が重なり、ヒョンスは妻にも本名を告げられず暮らしていました。

最後の抱擁までに、夫婦は正体の発覚も銃撃も記憶喪失も経験します。妻の好みを書いたノートを読み、結婚指輪をもう一度受け取る。その小さな場面で、ヒョンスは自分にも家族を愛する気持ちがあると知るのです。記憶の全部が戻らなくても、妻と娘を抱きしめられた。そこが、この結末でいちばんうれしいところでした。

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