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ミスター・ガラス ネタバレ|3人が死んだ結末、誰が勝った?

ミスター・ガラス ネタバレ|3人が死んだ結末、誰が勝った?

病院の駐車場にできた、あの浅い水たまり。『ミスター・ガラス』を思い返すと、高層ビルよりあの場所が頭に残るんですよね。

『ミスター・ガラス』の結末のネタバレがあります。

『ミスター・ガラス』は、『アンブレイカブル』『スプリット』に続く2019年の映画です。

デヴィッド、ケヴィン、イライジャは3人とも死亡します。それでも、イライジャが仕込んだ監視映像は病院の外に残り、超人が実在する証拠として公開されるんです。

生き残ったのは、デヴィッドの息子ジョセフ、ケヴィンに寄り添うケイシー、イライジャの母。3人が映像を広めたことで、エリーたちの隠蔽は破られます。命を失った側の計画が、最後に成功する。すっきり喜ぶには、犠牲が重すぎる結末ですね。

前二作の因縁を引き継ぎ、デヴィッドとビーストが衝突する

3人が集められる病院の不穏な雰囲気が分かる、Universal Picturesの公式予告第2弾です(英語)。

力で守るデヴィッド、頭脳で仕掛けるイライジャ

『アンブレイカブル』のデヴィッド・ダンは、大惨事になった列車事故からただ1人生還した男です。並外れた力と頑丈な身体を持ち、人に触れると、その人が犯した悪事を感じ取れます。

彼に自分の能力を意識させたのが、骨が極端にもろいイライジャ・プライス。コミックに夢中だったイライジャは、自分と正反対の壊れない人間がいると信じ、事故を起こして生存者を探していました。あの列車事故も彼の仕業だったんです。

デヴィッドは人を守るために力を使い、イライジャは自説を証明するために人を犠牲にする。同じ超人の存在を信じても、行動はまるで違います。前二作から続く関係は、次のようになりますね。

人物能力と、本作につながる背景
デヴィッド・ダン怪力と頑丈な身体、人に触れて悪事を感知する力。水が弱点です。息子ジョセフと犯罪を追っています。
イライジャ・プライスミスター・ガラス。壊れやすい身体と優れた頭脳を持ち、列車事故を起こした後、病院に収容されました。
ケヴィン『スプリット』から続く、24の人格を持つ男。人格の1つであるビーストは怪力を持ち、壁を登るなど超人的な動きをします。

『スプリット』でケヴィンの人格たちに誘拐され、生還した少女がケイシーです。彼女も虐待を経験しており、ビーストはその傷に気づいて命を奪うのをやめました。ケイシーとケヴィンの接点は、恐ろしい事件の中で生まれています。

誘拐された4人を救った後、2人とも病院へ

本作のデヴィッドは、成長したジョセフと防犯用品の店を営みながら、犯罪者を追っています。ジョセフは情報を調べ、イヤホン越しに父を支援。家族経営の防犯ショップが、店の外でも防犯に本気です。

ケヴィンの人格たちは、新たに4人のチアリーダーを廃工場に監禁していました。街を歩くデヴィッドがケヴィンに接触し、監禁場所の手がかりを得たことで救出につながります。

少女たちを解放したデヴィッドは、戻ってきたビーストと戦います。頑丈な男と怪力の人格がぶつかり合い、争いは工場の外へ。そこで待っていた武装した人々に、両者とも捕らえられるんです。

2人を引き取るのは精神科医エリー・ステイプル。レイヴンヒル記念病院には、すでにイライジャが収容されていました。ヒーロー、凶暴な超人、事故を仕組んだ男が、同じ施設にそろいます。

病院でエリーが狙うのは、3人に能力を疑わせること

エリーの診察と能力を抑える病室の設備

デヴィッドには水、ケヴィンには点滅する光

エリーは、自分を超人だと思い込んでいる患者を診る医師として3人に接します。彼女の話し方は穏やかですが、病室には相手の弱点に合わせた設備があるんですよね。

デヴィッドの部屋では、危険な行動を取ると水が噴き出します。ケヴィンの部屋では、光の点滅が人格の交代を引き起こし、ビーストのまま行動するのを妨げる仕組み。収容したばかりなのに、弱点への備えが妙に行き届いています。

ピンク色の部屋で3人を向かい合わせたエリーは、彼らの経験に日常的な説明を与えようとします。デヴィッドの犯罪を察する力や、ビーストの驚異的な身体能力も、別の理由で説明できると説くんです。

デヴィッドとケヴィンの人格たちは揺らぎます。自分が確かに経験したことでも、落ち着いた声で疑いを重ねられると自信が削られる。派手な殴り合いとは違う怖さがありますね。

エリーの診察は、実在する能力を本人に疑わせ、使うのをやめさせるための働きかけです。終盤で明らかになる彼女の正体によって、この場面の意味も変わります。

ケイシーの面会で、本来のケヴィンが戻ってくる

病院の外ではジョセフが父を助けようとし、イライジャの母も息子を訪ねます。ケイシーはかつて自分を誘拐した男に会いに来て、ほかの人格の奥にいるケヴィンに呼びかけるんです。

面会でケイシーが触れると、ケヴィン本人の人格が表に出ます。彼女は、虐待した叔父を告発したことも話します。恐怖を経験した2人が、今度は自分の言葉で話せる短い時間ですね。

エリーも、ケイシーがケヴィンを呼び戻せると知ります。この面会で生まれた接点が、病院の外でケヴィンの最期にも関わってしまうんです。

イライジャは寝たふりを続け、脱出と対決を仕組んでいた

車いすに座ったイライジャは、薬でぼんやりしているように見えます。ところが夜になると部屋を抜け出し、資料を調べ、ケヴィンの人格パトリシアと交渉していたんです。

鎮静状態は、周囲を油断させる演技。薬をすり替え、頭を働かせる余地を確保していました。イライジャ、寝たふりの規模が大きすぎます。

無断で部屋を出たことを監視映像で知られ、イライジャは脳に処置を受けます。しかし、彼は事前に装置へ細工をしていました。処置の後も計画を進められる状態を保ち、スタッフのダリルをガラス片で殺害して脱出に取りかかります。

ビーストは、骨折の痛みを抱えて生きてきたイライジャを、自分が重んじる「苦しみを知る者」として受け入れます。イライジャはケヴィンを解放し、ビーストの力を借りて病院から出ようとするんです。途中ではビーストもスタッフのピアースを殺し、警備員たちを襲います。

オオサカタワーの計画が、デヴィッドを動かす

イライジャが持ちかけるのは、新しい高層ビル、オオサカタワーでの対決。大勢が注目する場所でビーストとデヴィッドが戦えば、超人の存在を世間に示せるという話です。

デヴィッドには、ビーストを止めなければタワーを爆破して大勢を殺すと脅します。人を守りたいデヴィッドの性格まで、計画に組み込んでいるんですよね。

能力への疑いを抱えていたデヴィッドは、部屋の鋼鉄の扉を破って脱出します。ビーストとイライジャは地下を通り、建物の外へ。ケイシー、ジョセフ、イライジャの母も病院に到着し、3人の対決を目撃することになります。

実際の決戦は、オオサカタワーへ移動する前の病院の敷地内で起こります。この場所にとどまったことが、最後の映像公開につながる仕掛けでした。

ジョセフが暴く列車事故――ケヴィンの父も犠牲者だった

同じ列車事故で生還した男と亡くなった父

病院の外でデヴィッドとビーストが戦う中、ジョセフがケヴィンの父について調べた事実を明かします。

ケヴィンの父は、デヴィッドが生還したのと同じ列車事故で死亡していました。事故を仕組んだ犯人はイライジャです。

父を失ったケヴィンは、虐待する母のもとに残されました。彼を守る人格たちとビーストの背景に、イライジャの犯罪がつながります。『アンブレイカブル』の事故は、デヴィッドの能力を明らかにすると同時に、ケヴィンの人生も壊していたんですね。

イライジャは、自分がビーストの誕生にも関わったと誇ります。彼にとっては、超人についての自説をさらに裏づける発見。ビーストにとっては、守ろうとしているケヴィンが苦しんだ理由です。

ビーストは自分の誕生とのつながりを認めても、ケヴィンを傷つけたイライジャを信用できなくなります。ビーストはイライジャの骨を砕き、致命傷を負わせます。

協力関係が崩れるのは、この告発があったから。ジョセフは、イライジャが握っていた物語を父の過去から調べ直し、隠されていた犠牲者へたどり着いたんです。

3人の最期――ケヴィンは狙撃され、デヴィッドは溺死する

ケヴィン、デヴィッド、イライジャの最期

ケヴィンは、ケイシーに抱かれて息を引き取る

イライジャを傷つけたビーストは、デヴィッドとの戦いを続けます。水が弱点だと知り、彼を貯水槽に押し込みますが、デヴィッドは槽を破って外へ出ます。流れ出た水で、デヴィッドはひどく弱った状態です。

ケイシーはビーストの前に立ち、ケヴィンの名前を呼びます。病院の面会と同じように、彼女の呼びかけが本来のケヴィンを表へ戻すんです。

ビーストが退いてケヴィン本人に戻った瞬間、狙撃手が彼を撃ちます。ビーストの強靱な身体で守られていた状態から、銃撃が致命傷になる状態へ変わったところを狙われました。

撃たれた後も人格が次々に交代し、最後にはケヴィンがケイシーの腕の中で死亡します。ケイシーが彼に届いた、その直後に命を奪われる。救えそうだった時間が短いぶん、つらい場面ですよね。

デヴィッドを殺したのは、水たまりに顔を押しつけた隊員

貯水槽から出たデヴィッドに、武装隊員が襲いかかります。弱った彼の顔を、浅い水たまりへ押しつけるんです。

そこでエリーが手を差し出し、デヴィッドは彼女に触れます。悪事を感じ取る力によって、クローバーの入れ墨を持つ人々の会合と、そこに参加するエリーの姿を知ります。

水から脱出した後に命を奪ったのは、ビーストとの格闘を止めに来た隊員たち。デヴィッドは顔を水中に押さえつけられ、溺死します。

列車事故を生き延びたほど頑丈な身体でも、弱点は水です。大きな怪物と戦える男が、足元の小さな水たまりで殺される。その落差が、ひどく生々しいんですよね。

イライジャも死亡するが、母に計画の意味を残す

ビーストから致命傷を受けたイライジャも、母がそばにいる中で息を引き取ります。彼は最期に、自分の存在を肯定し、起きた出来事を超人の物語が始まる話として語るんです。

3人の身体は、病院から無事に逃げ切れませんでした。ただ、イライジャはすでに別のものを外へ逃がしていました。力を使う彼らの姿を収めた映像です。

クローバーの秘密組織と、消せなかった監視映像

外に保存された監視映像が公開される流れ

エリーは、超人の存在を隠す組織の一員

エリーと一部の武装隊員は、同じクローバーの入れ墨を持っています。この印で結びつく秘密組織は、超人が世間に知られるのを防いでいました。

本人に能力を疑わせて活動をやめさせ、説得が失敗すれば殺す。エリーが3人に向けた診察と、病院の外での殺害は、同じ目的につながっています。

エリーたちが排除する基準は、その人物が超人であることです。人を守るデヴィッドも、殺人を重ねるケヴィンの人格たちも、隠す対象として追われます。善悪の違いより、存在が知られる危険を重く見ているんですね。

エリーは、組織が長い間、超人を抑えて秩序を保ってきたと語ります。彼女はイライジャの考えが正しかったことも認めます。3人の能力は実在していたからこそ、組織に狙われたんです。

タワーの騒ぎで注意をそらし、病院のカメラに力を残す

事件後、エリーは監視映像を消し、組織に任務の成功を報告します。ところがコミック店で、知略に優れた悪役が本当の計画を隠すという話を耳にし、イライジャの狙いを疑い始めます。

病院へ戻った彼女が知るのは、映像が外へ送られていた事実。イライジャは監視システムに細工し、施設の中だけで証拠が失われるのを防いでいたんです。

イライジャの本当の狙いは、カメラの前で超人的な力を使わせ、その証拠を外の世界へ届けることでした。地下を通った脱出も、駐車場での対決も、監視映像に残ります。

オオサカタワーで大事件を起こすという話は、人々の注意をそらし、デヴィッドを追わせるための仕掛けでした。エリーが消去したのは病院側の記録で、外に保存された映像は残っています。

派手な決戦を待っていたら、最後に勝負を決めるのは映像の保存先。イライジャの準備、地味なところまで抜かりがありません!

最後の駅で、ジョセフ・ケイシー・母が公開の反応を見届ける

映像を受け取ったジョセフ、ケイシー、イライジャの母は、それを公開します。やがて3人は駅に集まり、周囲の人々がスマートフォンや画面で映像を知る様子を見届けます。

怪力を振るうデヴィッドや、驚異的な身体能力を見せるビースト。その姿が広まったことで、病院の中に閉じ込められていた超人の存在が、世間の知るものになります。

ジョセフは父の力の証拠を残し、ケイシーはケヴィンの中にあった力を世間に知らせます。イライジャの母は、息子が成し遂げようとした公開を助ける。超人と呼ばれた3人の死後、残された人々が計画を最後まで運ぶんですね。

イライジャが最期に語った、超人の物語の始まりという意味も、この場面でつながります。世の中の誰かが映像を見て、自分の中の力を信じるようになること。それが彼の望みでした。

考察:イライジャは勝った。でも、その勝利には犠牲が残る

この結末で勝ったのは、超人の存在を世界に知らせる目的を果たしたイライジャと、公開を担った3人でしょう。エリーの組織は命を奪うことには成功しても、秘密の維持に失敗しました。

ただ、私はこのラストを、イライジャが正しい人になった結末とは感じません。彼は列車事故で大勢を殺し、脱出でもスタッフの命を奪っています。デヴィッドとケヴィンの苦しみを、自分の証明に使い続けた人物です。

母には息子が存在した意味が残り、ジョセフには父が守ってきたものの証拠が残る。ケイシーには、短い時間だけ会えたケヴィンの記憶があります。3人が映像を公開しても、それぞれの喪失は消えません。

大逆転に胸が動く一方で、デヴィッドの死には納得しきれない。その両方が残るのも、この映画の苦さだと思います。

イライジャが望んだ変化を、駅での人々の反応から想像する余地がありますね。

もう一度観るなら、ピンクの部屋と地下通路が気になる

結末を知ってからの再鑑賞では、エリーの穏やかな診察を怖く感じるんですよね。ピンクの部屋で能力に別の説明を与える言葉は、患者の不安を和らげるように響きながら、その力への自信を削っています。

イライジャが病院の地下を通る場面では、遠回りする理由が分かります。彼が必要としていたのは、超人的な行動が映る場所でした。オオサカタワーの話に意識が向いていると、病院にあるカメラを見過ごしてしまうんですよね。

ケイシーが面会でケヴィンを呼び戻す場面も、最後の呼びかけとつながります。同じ親密な接触が、一度は会話を生み、最後には狙撃の機会に使われる。ここがつらくて、私はエリーの優しい声ほど警戒したくなります。

前二作の場面でつながるのは、『アンブレイカブル』の列車事故と、『スプリット』で語られる帰らなかった父。別々に見えていた2人の過去が、ジョセフの調査によって同じ事件へ結びつきます。

FAQ

3人の能力は、結局すべて妄想だったのですか?

超人的な力は本当にあります。エリーが普通の人間だと信じ込ませようとした背景には、その存在を隠す組織の活動がありました。ラストの映像も、能力を否定する説明を覆す証拠として広まります。

ケヴィンの父について真相を明かしたのは誰ですか?

調査してビーストに告げたのはジョセフです。父デヴィッドの過去とケヴィンの家族を結ぶ事実を突き止め、イライジャとの協力関係を崩すきっかけを作りました。

ケイシーはケヴィンと一緒に死亡しますか?

ケイシーは生き残ります。ケヴィンを看取った後、ジョセフとイライジャの母に合流し、映像の公開に参加。最後の駅にも彼女の姿があります。

オオサカタワーでの爆破や対決は起きますか?

戦いが起きるのはレイヴンヒル記念病院の外です。タワーをめぐる脅迫でデヴィッドを動かし、病院に設置された監視設備を証拠の記録に利用するのがイライジャの計画でした。

まとめ

『ミスター・ガラス』の結末では、命を奪われた3人の姿が映像として残り、ジョセフ、ケイシー、イライジャの母によって世間に届きます。エリーたちが守ろうとした秘密を破り、イライジャの長年の目的が達成されるラストです。

それでも、父を亡くした息子と、ケヴィンを看取ったケイシーの悲しみは重いまま。浅い水たまりで終わった命と、駅から広がる新しい可能性。その距離が、観終わってからも引っかかるんですよね。

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