ネタバレ注意:この記事には『最終楽章 響け!ユーフォニアム』後編の最後のソリと、卒業後へつながる終盤の内容が含まれます。
久美子と麗奈で、最後のソリを吹いてほしい。ここまで二人を追ってきたら、そう願いたくなりますよね。部長として全員を率いる久美子にも、奏者として譲れない願いがある。その両方を抱えたまま迎えるのが、最終楽章の後編です。
後編は2026年9月11日公開。10月1日にはファイナルPVも公開されました。ただ、このPVには終盤の姿も映ります。「予告だけなら」と再生したくなる指、ここは少し待ってください! 未見なら映画を先に観るほうがおすすめです。公式の後編公開告知と、ファイナルPVの公開案内で日付を確認できます。
未見の方は、まず見る順番と上映・特典情報へ。結末を知りたい方は最後のソリと卒業のネタバレへ進めます。上映・配信の情報は2026年10月1日時点です。
映画は前編→後編。TV版を見ていても前編から

映画版を観る順番は、『最終楽章』の前編から後編です。前編をまだ観ていないなら、先に配信で追いつけます。
『最終楽章』は、TVアニメ『響け!ユーフォニアム3』をもとに、新しい場面や脚本を加えた映画。公式サイトも、TVで描かれなかった演奏シーンが加わると案内しています。TV版の結末を知っていても、映画でどんな表情や言葉が足されるかは別の楽しみです。作品公式サイト
後編の物語は、北宇治が関西大会を突破し、文化祭を迎えるところから。久美子たちの3年目を映画の流れで追うなら、前編で部内の空気を思い出してから後編へ進むのが自然です。久しぶりの鑑賞で「この子、誰だっけ」と名前を検索し始めると、結末まで一緒に出てくることがありますから。
前編は、U-NEXTの作品ページで見放題を確認できました。ほかのサービスを使っている方は、公式の配信案内で前編の欄を確認してください。検索するときは「前編」まで入れると、TV版との取り違えを防げます。
後編は上映中。10月2日からドルビー版も選べます

10月1日時点で、後編は全国公開中です。さらに2026年10月2日(金)から、ドルビーシネマ版の上映が始まります。上映館は全国9館。東京なら丸の内ピカデリーと新宿バルト9が対象です。公式のドルビーシネマ上映案内
ドルビーシネマは、対応した映像・音響設備で観る上映形式です。吹奏楽の音を劇場で楽しみたい人には、もう一度観るときの選択肢になります。通常の鑑賞料金に追加料金がかかり、後編のムビチケを使う場合も追加料金が必要。金額は利用する劇場で確認します。
「全国公開中」と聞くと、週末に近所で観られる気になりますよね。でも、希望する日の上映時刻は劇場ごとの確認が必要です。仕事帰りに寄るつもりが、その日は昼の回しかない。そういうすれ違いは避けたいところです。上映館は公式サイトから案内されている劇場一覧で探せます。
入場特典は10月2日に第4週へ切り替わります
10月1日は第3週の最終日。10月2日からは、特典の内容が変わります。公式の入場者プレゼント案内では、次の期間が示されています。
| 配布期間 | 入場者プレゼント |
|---|---|
| 第3週:9月25日(金)〜10月1日(木) | オーディオドラマダウンロードカード。全2種からランダムで1種 |
| 第4週:10月2日(金)〜10月8日(木) | スタッフのイラストを収めた「Special Thanks Book」。全1種、A5・フルカラー24ページ |
期間内でも、特典はなくなり次第終了です。ドルビーシネマ版の特典も通常上映と同じ。特典目当てなら、上映形式より先に、その劇場の配布状況を確認したいですね。
ここから結末ネタバレ。最後のソリは誰が吹く?

ここからは最後のソリの相手と、映画の終盤に触れます。未見で結果を知りたくない方は、鑑賞前の確認へ進んでください。
麗奈とソリを吹くのは、黒江真由
全国大会へ向けた最後のソリを、麗奈と吹くのは黒江真由です。ソリは、少人数の奏者が一緒に受け持つ、目立つ旋律の部分。久美子が願っていた「麗奈と二人で吹く」という結末にはなりません。
映画版の根拠は、後編の公式サントラ収録曲です。「一年の詩 ~吹奏楽のための(全国大会直前 Ver.)」には、演奏名義として黒江真由・高坂麗奈が記載されています。TV版の記憶だけに頼らず、映画の音源でも確かめられる組み合わせです。
小川太一監督も、後編についてのインタビューで、TV版3期の大きな決断を映画で変えないことを軸にしたと語っています。映画だから久美子が選ばれる、という変更はされていません。
久美子の願いを知ると、「最後くらい吹かせてあげて」と言いたくなります。部長として背負ってきたことも、麗奈への思いもありますから。ただ、頑張った主人公が望みどおりの席を得る、という終わり方を選ばない。その厳しさが久美子に向けられる場面です。
「実力で選ぶ」が、自分の番になっても通るか
この展開の考え方は、脚本の花田十輝さんが語っています。花田さんのインタビューでは、TV版3期の制作時に、オーディションで久美子ではなく真由が選ばれる展開を提案したと説明。1期で支持した実力による選考を、主人公自身が負けるときにも守れるか、という問題につながっています。
1期では、先輩の中世古香織より麗奈が選ばれる判断を、二人は支持する側でした。今度は久美子が、選ばれない側になります。勝つときも負けるときも同じ選び方を受け入れる。その難しさが、久美子自身の問題になるんですよね。
人には「公平に決めよう」と言えても、自分が外れるとなれば話は別。私だって、頭で納得したあとに、しばらく文句を言うと思います。久美子にも「吹きたい」があるから、部長としての選択が重くなるんですよね。
一方、真由にも、みんなで楽しく演奏したいという思いがあります。公式のあらすじが描くのは、北宇治の実力主義と、その思いの食い違い。真由をただの強いライバルとして見ると、二人の苦しさを見落としてしまいます。
結末は、久美子から奏へノートが渡る
後編は、全国大会の結果発表だけで終わりません。卒業式や、久美子が奏にノートを渡す場面まで描かれます。
小川太一監督の後編インタビューでは、最後の場面を監督自身が付け足したと説明されています。真由をより深く描くことも、このノートを渡す場面へつなげるために必要だったそうです。
このノートは、先輩の田中あすかから久美子が譲り受けたもの。あすかの父が作った「響け!ユーフォニアム」の楽譜が書かれています。同インタビューによると、監督が映画の到達目標にしていたのも、この奏への受け渡しです。
私はこの受け渡しを、久美子が部で過ごした時間を、次の人へ託す場面だと受け取ります。最後のソリの席を得られなかったとしても、久美子が部長として残したものまで消えるわけではない。奏に渡せるものがある。その結末まで含めて考えると、「選ばれたか」だけでは久美子の3年間を測れなくなります。
同じインタビューでは、エンディングの最後にユーフォニアムの入ったケースが開いた状態になることにも触れています。小川監督が目指したのは、観た人の心に余韻が残る終わり方。久美子の卒業で一区切りをつけながら、音楽が次の人へ続いていくと感じられる締め方です。
ファイナルPVは鑑賞後に。終盤の姿も映ります
10月1日公開のファイナルPVについて、配給側の案内は、久美子・麗奈の大吉山でのやり取りや、ユーフォニアムパート4人の演奏、次の世代を描く映像に触れています。未見なら、映像も鑑賞後に回すのがおすすめです。予告のつもりで終盤の姿を先に知ってしまうのは、やはりもったいないですから。配給側のファイナルPV紹介
公式ファイナルPVです。後編の終盤を含むため、鑑賞後にどうぞ。
観に行く前は、上映時刻と特典を別々に確認
チケットを取る前の確認は、この順番で進めるとスムーズです。
- 上映館一覧から行ける劇場を探し、劇場の公式サイトで希望する日の後編の上映時刻を見る。
- 通常上映かドルビーシネマかを確認し、ドルビーなら追加料金も見る。
- 特典が欲しい場合は、劇場の告知で配布終了のお知らせが出ていないか確認する。
「前編」と「後編」の文字も、予約画面でもう一度確認。慣れた作品ほど、タイトルを最後まで読まずに押しがちです。席を取るときだけは、早押ししなくて大丈夫!
FAQ
TV版3期を見ていれば、映画の前編は飛ばしていい?
映画として観るなら前編からがおすすめです。TV版3期が土台なので人物関係は追えますが、『最終楽章』には新しい場面や脚本が加わっています。映画の前編から後編へ続く流れを楽しめます。
シリーズ初見でも、後編から観られる?
初めて触れるなら、TV版1期から人物関係を追うほうが入りやすいです。後編は久美子たちの最終学年の途中から始まるため、映画の前編だけを先に観ても、それ以前の積み重ねはあります。
ドルビーシネマ版はムビチケだけで観られる?
後編のムビチケは使えますが、追加料金が必要です。公式案内では料金の確認先が各劇場になっているので、予約する劇場の料金案内を確認してください。
特典はチケットを買えば必ずもらえる?
実際に入場した方への配布で、チケットの購入だけではもらえません。1人1回の鑑賞につき1つ、在庫がある間の配布です。配布期間内でも終了することがあります。
まとめ
後編で、全国大会へ向けて麗奈と最後のソリを吹くのは真由。久美子の願いがそのままかなう結末にはなりませんが、映画は卒業と奏へのノートの受け渡しまで描きます。私は、そこまで含めて久美子の3年間の終わりを考えたいです。
未見なら前編→後編、ファイナルPVは鑑賞後がおすすめ。10月2日からはドルビーシネマ版と第4週特典が始まります。誰がソリを吹くかを知っていても、音や表情をどう受け取るかは、観る人それぞれに残っています。