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シャーロック(BBC)シーズン4最終回ネタバレ|妹はなぜ兄を試す?

シャーロック(BBC)シーズン4最終回ネタバレ|妹はなぜ兄を試す?

棺に刻まれた「愛している」の一言で、あのシャーロックが追い詰められます。犯人を当てるより、この言葉を電話で言わせるほうがずっと苦しい。シーズン4の最終回は、そんな試練が続く回でした。

※人物の正体と結末のネタバレがあります。BBC実写ドラマ『シャーロック』シーズン4第3話「最後の問題」は、2017年放送のシーズン最終話です。

事件を仕掛けたユーラス・ホームズは、シャーロックとマイクロフトの妹です。彼女は二人の兄とジョンを閉じ込め、命を使った実験を始めます。そして、シャーロックが飼い犬だと思っていたレッドビアードの正体は、幼なじみのヴィクター・トレヴァーでした。

最後にシャーロックがたどり着くのは、助けを求める妹の部屋。そこでユーラスを抱きしめたことが、井戸に閉じ込められたジョンの救出につながります。難しい謎を解く頭と、誰かに手を差し伸べる心。その両方が試されるんです。

妹の存在を問い詰めると、ベイカー街221Bが爆破される

マイクロフトが隠していた三人目のホームズ

前の回でジョンを撃ったセラピストは、ユーラスの変装でした。使ったのは鎮静剤で、ジョンは生きています。シャーロックを訪ねたフェイス・スミス役の女性も、同じ妹だったんです。

シャーロックとジョンは、役者や仕掛けを使ってマイクロフトを怖がらせ、妹の存在を認めさせます。そのあと、221Bで家族の秘密を問い詰めました。

ここでマイクロフトは、ジョンを外そうとします。シャーロックは彼を家族として残すことを選びました。後の「兄か友人か」という試練より先に、ジョンがどれほど近い人なのかが分かる場面です。

国家の秘密を抱えるマイクロフトも、ハドソン夫人には依頼人用の椅子に座るよう言われます。まずは着席。ホームズ家の話し合い、そこからひと仕事なんですよね。

ユーラスはシャーロックより一つ年下で、兄たちを上回る知能の持ち主でした。幼いころ、レッドビアードを隠したあとに実家へ火を放ち、家族から引き離されます。シャーロックは当時の出来事で深く傷つき、妹の存在も忘れていました。

マイクロフトが両親に話したのは、妹が施設の火事で亡くなったという嘘。実際のユーラスは、孤島の厳重な施設シェリンフォードに収容されていたんです。マイクロフトは、その管理を引き継いでいました。

動いたら爆発するドローンが飛んでくる

妹は外に出られるはずがない、とマイクロフトが言い張っている最中に、手榴弾を載せたドローンが部屋へ入ってきます。人の動きを感知して爆発する仕掛けでした。

三人が気にするのは、下の階で掃除をしているハドソン夫人です。シャーロックとジョンは、彼女が掃除機を片づける位置とタイミングを計算し、逃げる瞬間を合わせます。

マイクロフトはハドソン夫人の救出へ向かい、シャーロックとジョンは窓から飛び出しました。全員が生き延びる一方、221Bは爆発で大きく壊れます。妹を確かめに行くため、三人はシェリンフォードへ渡ることになりました。

シェリンフォードは、すでにユーラスの支配下にある

ユーラスの支配下にある施設と三人

三人は船や変装を使って施設へ潜り込みます。シャーロックがユーラスの部屋へ向かい、ジョンとマイクロフトは所長から事情を聞く役を引き受けました。

ところが、所長を含む職員たちはユーラスに取り込まれています。彼女は会話を通じて相手を操り、自分の指示に従わせていたんです。

シャーロックは、バイオリンを弾くユーラスと向き合います。ガラス越しの面会だと思って手を伸ばすと、妹がじかにその手をつかみ、襲いかかりました。隔離されているという思い込みまで、罠に使われていたんです。

ジョンとマイクロフトも拘束され、三人はユーラスが用意した試練へ追い込まれます。管理する側だと思っていた兄が、管理される側になる。マイクロフトの自信も、ここで崩れてしまいました。

モリアーティとの面会は、五年前のクリスマス

モリアーティがヘリコプターで島へ降り立つ場面は、事件の五年前です。マイクロフトは、ユーラスの分析能力を政府のために使い、その見返りに贈り物を与えていました。

その年の希望が、モリアーティと監視なしで五分間話すこと。クリスマスの贈り物に宿敵との面会とは、物騒すぎませんか。

ユーラスが面会で持ち出した話題は、レッドビアードでした。シャーロックの過去を知る妹と、兄を壊したい宿敵が、ここで接点を持ちます。

最終回で流れるモリアーティの声や映像は、彼が生前に録音・録画したものです。今それを再生し、試練を進めているのはユーラス。モリアーティは死後も、兄を追い詰める道具として使われます。

施設内の四つの試練で、所長一家もモリーも巻き込まれる

三人には、飛行機にいる少女から助けを求める声が聞こえます。機内の大人たちは意識を失い、少女は一人で怯えている状態です。ユーラスは試練の合間だけ通話をつなぎ、シャーロックに救助を急がせました。

所長を撃てば、妻を助けるという条件

最初にユーラスが迫るのは、所長の殺害です。ジョンかマイクロフトが所長を撃てば、拘束している妻を助けるという条件でした。シャーロックが撃つと条件違反になるため、銃を渡す相手まで選ばされます。

マイクロフトは実行できず、ジョンが銃を引き受けました。妻メアリーを失ったジョンに、所長は自分の妻を救ってほしいと頼みます。ジョンは所長へ銃を向けますが、引き金を引けません。

追い詰められた所長は自ら命を絶ち、ユーラスはその妻も射殺しました。ジョンたちがためらう様子まで、ユーラスの観察の対象だったんです。

ガリデブ三兄弟から犯人を当てる

次の部屋では、過去の狙撃事件の犯人を特定するよう求められます。容疑者はガリデブ三兄弟で、ユーラスは三人を窓の外へつり下げていました。

シャーロックは銃と写真から推理します。眼鏡をかけたネイサンには発砲の反動で負うはずの傷がなく、ハワードには手の震えがある。目の手術を受けたアレックスが撃った、と結論づけました。

犯人はアレックスで正解です。ところがユーラスは、先に残る二人を海へ落とし、続いてアレックスも落下させます。三兄弟は全員死亡しました。

答えを当てれば誰かが助かる、という期待まで利用される試練です。頭の回転が速いほど、次の答えを出さされる。観ている側も息をつく暇がありません。

モリーに「愛している」と言わせる電話

三つ目の部屋には棺があり、ふたには「愛している」と刻まれていました。シャーロックたちは、それがモリー・フーパーのために用意された棺だと気づきます。

ユーラスは、モリーの家を約三分で爆破すると脅します。解除の条件は、シャーロックへの愛の言葉を本人に言わせること。危険や爆弾について伝える行為も禁じられました。

事情を知らないモリーは、お茶をいれていて、最初の電話に出ません。普段どおりの台所と、秒読みを聞いている三人。その差がつらいんです。

ようやくつながった電話で、モリーはシャーロックの頼みを拒みます。その言葉は自分の本当の気持ちだから、気軽に口にできないと打ち明けました。そして、まずシャーロック自身が本気で言うことを求めます。

彼が先に告げ、モリーも残り二秒で応じました。電話で交わされた想いは、モリーにとってずっと抱えてきたものです。

その直後、ユーラスは爆薬を仕掛けていなかったと明かします。爆破の話はユーラスの嘘で、モリーの想いを無理に告白させるための脅しでした。シャーロックは感情を抑えきれず、モリーのための棺をたたき壊します。

私は、大切な友人を傷つけた痛みが、シャーロック自身にも返ってきた場面だと感じました。

ジョンかマイクロフトか、最後の一発を誰へ向けるか

四つ目の試練では、二人のうち一人を殺すよう命じられます。ユーラスがシャーロックに選ばせるのは、実の兄と親友でした。

マイクロフトはジョンを軽んじ、シャーロックにも厳しい言葉をぶつけます。弟が自分を撃ちやすくするための演技だと、シャーロックは見抜きました。普段は感情を遠ざける兄も、弟とジョンを生かすために自分を差し出そうとしたんです。

シャーロックが最終的に銃を向けたのは、自分自身でした。自分を撃つと宣言し、数を数え始めます。ユーラスは動揺し、三人を麻酔で眠らせて止めました。

妹が作った二択を、シャーロックは自分の命を賭けて破ります。兄もジョンも失いたくないという気持ちが、はっきり行動になりました。

レッドビアードの正体と、飛行機の少女の声がつながる

レッドビアードと少女の声の正体

井戸に眠っていたのは、幼なじみヴィクター

目を覚ましたシャーロックは、実家マスグレーヴの敷地に置かれた仮設の部屋にいました。ジョンは近くの井戸の底で鎖につながれ、水が流れ込んできます。

ジョンがそこで見つけたのは、子どもの骨。ユーラスに過去を突きつけられ、シャーロックは幼いころの記憶を取り戻しました。

レッドビアードは、シャーロックの幼なじみヴィクター・トレヴァーの、海賊ごっこでの呼び名です。シャーロックの役はイエロービアード。二人はいつも一緒に遊んでいました。

兄と一緒に遊びたかったユーラスは、ヴィクターに嫉妬し、井戸へ閉じ込めて溺死させます。井戸の骨も、そのヴィクターのものでした。

シャーロックは親友を失った記憶を、飼い犬を失った記憶に置き換えていました。忘れていたのは妹の名前も含む、あのころの痛みだったんです。

その井戸で今、ジョンの命が危険にさらされています。幼いころに助けられなかった親友と、目の前で救助を待つ親友。過去の出来事が、もう一度繰り返されようとしていました。

歌の答えは、妹の部屋へ向かう助けの言葉

ユーラスが子どものころから繰り返していた歌には、暗号が隠されています。シャーロックは、敷地にある飾りの墓石の不自然な日付を手がかりに、歌の単語を並べ替えました。

浮かび上がるのは、兄の愛を求め、命を救ってほしいと訴え、自分の部屋へ来るよう呼びかける言葉です。シャーロックは実家へ走り、昔の部屋で怯えるユーラスを見つけます。

助けを求めていた飛行機の少女の声も、ユーラス自身です。高い空で一人きりになり、着陸の方法が分からない飛行機は、彼女の心の孤独を表していました。

シャーロックは妹のそばへ行き、抱きしめます。そしてユーラスに、ジョンを救うための助けを求めました。井戸へロープが下ろされ、ジョンは無事に引き上げられます!

ヴィクターの命は幼いころに失われました。今度はジョンが生きて戻り、ユーラスは警察に拘束されます。レッドビアードの真相を知ったことと、妹の声に応えたことが、今いる友人の救助へつながったんです。

結末は、妹との合奏とベイカー街の再出発

妹との合奏とベイカー街での再出発

マイクロフトも生存し、両親は妹の生存を知る

マイクロフトは、ユーラスの元の独房に閉じ込められていました。彼も生きており、シャーロックはレストレードに兄をいたわるよう頼みます。

ここでシャーロックは、レストレードを正しい名前のグレッグで呼びました。レストレードが語るシャーロックの姿も、優れた男から善い男へと変わります。人を気にかける、そんな短いやりとりが最後に残るんですよね。

兄たちは両親へ、ユーラスが長年生きていたと話します。両親はマイクロフトの嘘に怒り、どんな状態でも自分たちの娘だと主張しました。

ユーラスは警備を固めたシェリンフォードへ戻され、他者との言葉のやりとりを閉ざしています。シャーロックはバイオリンを持って訪ねました。やがて妹も弾き始め、二人は同じ曲を合奏します。

マイクロフトと両親も、その演奏を見守りました。家族との接点が、音楽を通じて生まれます。

メアリーの映像とともに、二人は再び事件へ走る

シャーロックとジョンは、壊れた221Bを修復します。慣れた部屋に家具や日用品が戻ってくると、それだけで妙にうれしい。あの散らかった部屋まで恋しくなっていたんです。

二人のもとには、亡くなったメアリーが残した新しい映像が届きます。彼女はシャーロックとジョンをよく知る人として語りかけ、追い詰められた人たちが最後に頼れる存在として、二人を送り出しました。

終幕には、ジョンの娘ロージーのそばで過ごす二人と、また事件に取り組む日々が重なります。友人たちも221Bに戻り、最後にはシャーロックとジョンが一緒に走り出す。シーズン4の締めくくりは、二人の冒険が続いていく姿でした。

妹はなぜ兄を試したのか――孤独と加害をめぐる考察

ユーラスは幼いころ、兄とヴィクターの仲を羨み、一緒に遊びたいと求めていました。歌の暗号にも、兄に自分を見つけてほしいという訴えが残っています。

私は、一連の試練には、シャーロックの感情を観察する残酷な実験と、兄に自分の孤独を分かってほしい気持ちが重なっていると受け取りました。モリーへの愛の言葉、兄か親友かという選択。妹は繰り返し、シャーロックが人を大切にする気持ちを揺さぶります。

飛行機の少女を助けようとし続けたシャーロックが、その声の持ち主を見つけて抱きしめる。妹の孤独を受け止める兄の姿に、私は温かさを感じます。

同時に、ヴィクターや所長夫妻、ガリデブ三兄弟は死亡しています。合奏で兄妹の距離が近づいても、収容が続く重さまで含めて、少し苦いラストでした。

モリーとの電話も、脅迫の最中に交わされた告白です。彼女の長年の想いと、シャーロックが棺を壊すほど動揺したこと。その二つを思うと、私は友人の心を傷つけた痛みを強く感じました。

もう一度観るなら、歌と電話とバイオリンの場面へ

再視聴では、ユーラスが兄に手を伸ばす場面、モリーが電話に出るまでの間、歌の暗号を解いたあとにシャーロックが取る行動が気になります。結末を知ると、助けを求める声と人を脅す声が、同じ妹から出ている切なさが増すんですよね。

最後の合奏では、最初の面会で妹が持っていたバイオリンが、二人をつなぐ楽器になります。対面したときと終幕とで、同じ楽器の音をどう聞くか。私はそこをもう一度観たくなりました。

BBC公式のシーズン4予告です。

FAQ

ユーラスはシャーロックの姉ですか?

一つ年下の妹です。ホームズ家の三人きょうだいは、年上からマイクロフト、シャーロック、ユーラスという並びになります。

モリアーティは最終回で生き返ったのですか?

モリアーティの登場は、五年前の面会と生前の収録映像です。現在の事件を動かす役を、ユーラスが担っていました。

井戸にあった骨は誰のものですか?

幼いヴィクター・トレヴァーの遺骨です。海賊ごっこでレッドビアードを名乗っていた少年で、シャーロックにとって当時の親友でした。

ジョンとマイクロフトは最後に助かりますか?

二人とも生存します。ジョンは水が満ちる井戸から救出され、マイクロフトも独房から解放されたあと、妹の事情を両親へ話すことになりました。

飛行機の少女とユーラスは別人ですか?

少女として話しているのはユーラスです。彼女が心に思い浮かべる飛行機の危機と、現実に井戸で危険にさらされるジョンの救助が、終盤で結びつきます。

まとめ

「最後の問題」でシャーロックが取り戻すのは、妹と幼なじみをめぐるつらい記憶です。その真相に向き合い、ユーラスの孤独に応えたことで、今度は親友ジョンを救うことができました。

妹とは施設で音楽を交わし、ジョンとは221Bで事件を追う。失った人への痛みを抱えながら、それでも誰かと一緒に生きていく。二人が並んで走り出す姿に、私はほっとしました。

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