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ザ・コール(韓国映画)ネタバレ|ラストの母はなぜ消えた?

ザ・コール(韓国映画)ネタバレ|ラストの母はなぜ消えた?

古い電話が、1999年のヨンスクと2019年のソヨンをつなぎます。 『ザ・コール』は、エンドロールに入ってからも安心させてくれません。

『ザ・コール』は2020年の韓国映画です。結末までのネタバレがあります。

最後に勝つのはヨンスクです。助けを求める相手を信じたくなるぶん、その後の裏切りがこたえます。古い電話ひとつで、ここまで追い詰められるとは。受話器を置くにも勇気がいる映画なんですよね。

古い電話がつなぐのは、同じ家の20年前

同じ家の過去と現在をつなぐ電話

Netflix Japanの公式予告編です。

母を責めるソヨンと、養母に閉じ込められたヨンスク

2019年、キム・ソヨンは病気の母を訪ねるため、昔暮らした実家へ戻ります。幼いころに父を火災で亡くし、その原因を母の不注意だと思い続けていました。母が入院していても、二人の会話には冷たいものが残っています。

道中でスマホをなくしたソヨンは、家にあった古いコードレス電話を使い始めます。そこへかかってきたのが、母に殺されそうだと助けを求める女性からの電話でした。落とし物の問い合わせをしたい日に、ずいぶん重い用件です。

ソヨンは壁の奥に隠れた地下室で、日記と女性の写真を発見します。日記には、母から火をつけられるほどの虐待が書かれていました。近所のイチゴ農家・ソンホに写真を見せると、オ・ヨンスクという名前がわかります。

電話の相手は、そのヨンスクでした。彼女が暮らすのは1999年の同じ家で、実母を亡くし、霊媒師の養母に支配されています。ソヨンとヨンスクは、20年離れた時代から会話していたんです。

二人はともに28歳で、親との関係に苦しんでいるという共通点もありました。ソヨンはヨンスクに未来の音楽を聴かせ、スマホのある暮らしを話します。顔を合わせる代わりに受話器へ向かって話す時間が、二人の友情を育てていきました。

父を救ったヨンスクを、今度はソヨンが救う

家の下見に来た父の声から、火災を防ぐ計画へ

1999年の家には、幼いソヨンと両親が下見にやってきます。ヨンスクが電話をつなぐと、2019年のソヨンに、生前の父や子どもだった自分の声が届きました。録音を再生しているのとは違い、父は電話の向こうで生きています。

ヨンスクは、これから起きる火災を防げば父を救えると考えます。ソヨンから火災の情報を聞き、当時のソヨン一家の家へ向かって、事故を食い止めました。

すると2019年の実家が明るく整った家へ変わり、ソヨンの足の火傷痕も消えます。父も母も元気で、家族三人が一緒に暮らす日々が戻ったのです! 古い電話を処分しなくてよかった、と言いたくなるくらいの変化ですよね。

ソヨンが家族との時間を楽しむ一方、無断で外出したヨンスクは養母から罰を受けます。電話に出てもらえないことへの苛立ちも募っていきました。

殺される夜を知ったヨンスクが、養母を殺す

ソヨンは過去の事件を調べ、養母が魔除けを口実にヨンスクを殺すことを知ります。父を救ってくれた友人が危険にさらされている。そうわかった以上、ソヨンは電話でその夜の襲撃を知らせました。

養母はヨンスクが大勢を殺す未来を恐れ、寝床へ刃物を突き立てます。警告を受けていたヨンスクはそこを避け、逆に養母を殺しました。支配から解放された彼女は、買い物や食事を楽しむため街へ出かけます。

ソンホの消失から、父の殺害と幼いソヨンの監禁へ

父の殺害による消失と過去のソヨンの監禁

冷蔵庫の中の遺体を見つけたソンホ

1999年、イチゴを届けに来たソンホが、ヨンスクの家の冷蔵庫から養母の遺体を見つけます。ヨンスクは、犯行を知られた相手も殺してしまいました。

2019年では、ついさっきまでソヨンの家にいたソンホが消えます。イチゴも消え、両親はソンホとの付き合いを覚えていません。ソヨンが農園へ走ると、そこは荒れた場所になっていました。

警察で調べたソヨンは、ヨンスクが殺人事件で逮捕された過去を知ります。電話で殺人を問いただしたとき、その逮捕の話まで相手に漏らしてしまったのです。

ヨンスクが食いつくのは、捕まった理由でした。父の命を救った恩を持ち出して、捜査の決め手を調べろと要求します。恩返しで殺人の後始末まで頼まれたら、たまったものじゃありません。

家の売買で訪れた父娘が、人質にされる

ソヨンが協力を拒むと、1999年の家へ幼いソヨンと父が訪ねてきます。家の売買を進めるための訪問でしたが、ヨンスクは父を殺し、幼い娘を監禁します。

そのころ2019年のソヨンは、父と車に乗っていました。隣にいた父の姿が消え、車も消失し、ソヨンだけがその場に取り残されます。

荒れた家に戻ったソヨンへ、ヨンスクから再び電話がかかります。過去に囚われた子どもは、ソヨン自身。1999年の幼いソヨンを傷つければ、現在のソヨンにも被害が及びます。

ソヨンには未来の記録を調べる手段があり、ヨンスクには過去の家族を直接襲う手段があります。遠く離れた時代の電話相手が、もう自分の身体に手をかけている。受話器を置くことさえ難しい状況でした。

爆発の罠が失敗し、家の持ち主まで変わる

未来の事故情報を使った反撃と、火傷による報復

ソヨンは、ヨンスクが逮捕される手掛かりを調べるふりで反撃します。過去に爆発が起きたビニールハウスへ、凶器の情報を口実にヨンスクを誘い込んだのです。

ところがヨンスクは爆発を生き延びます。怒った彼女は幼いソヨンを火傷させ、2019年のソヨンにも傷痕が現れました。未来の情報を知っていても、相手を狙いどおりに止めるのは難しかったんです。

ヨンスクは、最初の火災の原因についてもソヨンを責めます。母が止めたガスを再び出したのは、幼いソヨン自身でした。父の死を母のせいにしてきた彼女は、その記憶とも向き合うことになります。

凶器の処分で逮捕を逃れたヨンスクが、現在にも現れる

ソヨンは警察の手帳を手に入れ、正しい捜査情報をヨンスクへ渡します。凶器を拾った古物商が、逮捕につながる人物でした。ヨンスクはその古物商を殺し、凶器を処分します。

逮捕を逃れた結果、ヨンスクは殺人を続けながら年を重ねます。ソヨンの周囲には、遺体を保管する冷蔵庫が何台も現れました。

2019年の家の持ち主も、生き延びたヨンスクへ変わります。ソヨンは自宅にいるつもりで、殺人犯の住まいに立っていたんです!

母娘の反撃でヨンスクが消え、墓前で母と再会する

母の反撃からヨンスクの消失と墓前の再会へ

1999年の母と2019年の娘が、同じ家で襲われる

1999年、夫と幼い娘の帰りを心配したソヨンの母が、警官と一緒にヨンスクの家を訪ねます。2019年のソヨンは変化した警察の手帳から、その訪問を知りました。

ソヨンは家の中の電話を通じて過去の母に危険を知らせますが、ヨンスクは警官を殺し、母へ迫ります。同時に2019年のソヨンにも、年を重ねたヨンスクが襲いかかっていました。

母と娘はそれぞれ部屋へ逃げ、電話で声を交わします。ソヨンは母に反撃するよう訴えました。ずっと責めてきた相手へ、今は必死で生きてほしいと呼びかけているんです。

幼いソヨンが危険にさらされると、母は娘を守るためヨンスクへ体当たりし、二人とも二階の手すりを越えて転落します。その瞬間、2019年でソヨンを襲っていたヨンスクが消えます。冷蔵庫の並ぶ家も、再び荒れた家へ変わりました。

父の墓に来た母の傷が、救出の代償を物語る

ソヨンは父の墓へ向かい、そこで母と再会します。母の首などに残った傷は、過去の争いを生き延びた痕でした。父はヨンスクに殺されたままで、ソヨンの前へ戻ってきたのは母です。

ソヨンは母と手を取り、並んで歩き始めます。母を責め続けた娘が、その温かさに触れるところまで来ました。これだけの目に遭った二人なら、穏やかに帰ってほしくなりますよね。

クレジット途中の電話で、ラストがひっくり返る

警告電話とヨンスクの生存、母の消失と監禁

未来のヨンスクが、過去の自分に警告していた

エンドロールの途中に、ヨンスク同士の通話が追加されます。未来のヨンスクは、ソヨンの母と警官が来ること、命を落とす危険があることを過去の自分へ警告しました。さらに、電話を手放さないよう言い聞かせます。

これは母と警官が訪ねてくる前のやり取りです。ソヨンが母を助けようとしている裏で、ヨンスクも自分自身を守る情報を受け取っていました。救助の電話が、敵にも一本つながっていたとは厄介ですよね。

続いて、転落したヨンスクが血の中で目を覚まします。墓地から帰るソヨンの隣では、母の姿が消えてしまいました。

最後の椅子に縛られているのは、成人したソヨン

最後は、家の一室で椅子へ縛られた人物の場面です。頭を覆う白い布が外されると、助けを求めているのは成人したソヨンでした。この結末は、彼女がヨンスクに囚われていることを示しています。

エンドロールくらいは息をつかせてほしいですよね。映画は、こちらが安心したところへ最後の一撃を足してきます。

ラストの母の消失と、電話の強さを考察する

母の消失は、過去で殺された結果と読める

母が消える理由は、生き延びたヨンスクが1999年で母を殺した結果だと考えられます。ソヨンの側からすれば、あれほど冷たく接してしまった母と、ようやく関係をやり直せた矢先でした。

自分自身から情報をもらえるヨンスクの怖さ

ヨンスクは、ソヨンとの協力を失っても、未来の自分から危険を教えてもらえます。電話の使い方が、ソヨンより一段しぶといんです。

時間の仕組みについては、違う未来へ分かれたという考察と、同じ未来が書き換わったという考察があります。私は、ヨンスク側の通話を最後に明かすことで、ソヨンの救出を覆す作りに怖さを感じます。敵も同じ手段を使えた、とわかった途端に、これまでの安心が崩れるからです。

『ザ・コール』をもう一度観るなら

『ザ・コール』のNetflix作品ページに、本編と予告編があります。見返すときは、ソヨンの変化に加えて、ヨンスクが電話相手へどんな態度を取っているかも気になるでしょう。

助けを求める声にも、苛立ちや相手を責める言葉が混じっています。正体を知ったあとなら、親しく話している時点のヨンスクにも別の怖さを感じるはずです。

よくある質問

ソヨンとヨンスクを演じているのは誰?

ソヨン役はパク・シネ、ヨンスク役はチョン・ジョンソです。ソヨンの母をキム・ソンリョン、ヨンスクの養母をイエルが演じています。

原案になった映画のタイトルは?

2011年の映画『恐怖ノ黒電話』(原題:The Caller)が原案です。監督はマシュー・パークヒルでした。

まとめ

『ザ・コール』の苦さは、ソヨンが父を救いたいと願ったことまで、ヨンスクに利用されてしまうところにあります。友人を見捨てたくない気持ちも、家族を守りたい気持ちも、相手に情報を渡す理由になってしまいました。

助けを呼ぶ声が聞こえたら、受話器を取ってしまう。その身近な行動から、家も身体も人生も奪われるところまで進むから、古い電話の着信音ひとつが怖くなるんです。

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