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22年目の告白のネタバレ!犯人は誰?逮捕後に続く復讐の結末

22年目の告白のネタバレ!犯人は誰?逮捕後に続く復讐の結末

犯人を名乗る男が告白本の発売会見に立ち、そのまま有名人になっていきます。謝罪会見かと思ったら宣伝会見。テレビの前で座り直したくなる始まりですよね。

『22年目の告白-私が殺人犯です-』は、入江悠監督による2017年公開の日本映画です。

※ここから結末と犯人のネタバレがあります。

連続殺人の真犯人は、報道番組「NEWS EYES」のキャスター・仙堂俊雄です。では、最初に名乗り出た曾根崎雅人は何者だったのでしょうか。

曾根崎の正体は小野寺拓巳。牧村と山縣が支えた告白本

小野寺と曾根崎の関係、告白本を支えた協力者

里香の婚約者が、顔を変えて名乗り出た

曾根崎雅人の正体は、刑事・牧村航の妹、里香と婚約していた小野寺拓巳です。里香の行方を捜し続けた小野寺は、2010年に事件が時効を迎えると絶望し、投身自殺を図りました。

一命を取り留めた小野寺が、その後に選んだのは、姿を変えて犯人を捜す道です。被害者遺族でもある医師・山縣明寛が整形手術に協力し、小野寺は「曾根崎雅人」として世間の前に出ます。

捜査で得た情報を、牧村が本にした

『私が殺人犯です』を実際に書いたのは、事件を追ってきた牧村航でした。捜査情報を知る刑事が執筆したため、曾根崎の告白には事件の具体的な内容がそろっています。

小野寺と牧村は、犯人の強い自己顕示欲に賭けました。自分の犯行を他人に横取りされ、大勢から注目まで奪われれば、黙っていられなくなるはずだ、と考えたんです。

顔をさらす出版会見も、遺族への謝罪も、その相手を動かすための挑発でした。小野寺は殺人犯として憎まれる危険を引き受け、牧村は刑事という立場まで懸けて計画を進めます。

1995年の連続殺人と、里香が消えた夜

発端は1995年、東京で起きた5件の連続殺人です。犯人は背後から縄で首を絞め、家族など被害者に近しい人にその最期を目撃させ、目撃者を生かして残すというやり方を取っていました。

飲食店の店主から始まり、岸美晴の父、暴力団組長・橘大祐の愛人、山縣の妻へと犠牲が増えます。山縣の妻が殺された事件では、牧村が現場に戻った犯人と対峙しました。牧村は顔に傷を負い、犯人の肩には牧村が撃った銃弾の傷が残ったのです。

当時、牧村のアパートには、阪神・淡路大震災で被災した里香と小野寺が身を寄せていました。牧村に恨みを抱いた犯人は、今度は彼の命を狙います。

殺害予告を受けた牧村は、先輩刑事の滝幸宏とともに自宅へ急ぎました。先に室内へ入った滝が罠にかかり、首を吊られたうえにガス爆発に巻き込まれて殉職。牧村は、すぐ目の前で先輩を失います。

そのころ、里香は別のビルの屋上に拉致されていました。犯人の当初の狙いは、兄が殺されるところを妹に見せること。滝が犠牲になったことで、その計画は崩れたのです。

里香はそのまま姿を消し、屋上で彼女の婚約指輪が見つかりました。

2017年、告白本の大ヒットで遺族が再び傷つく

曾根崎の登場を紹介する、ワーナー ブラザース公式の本予告です。

事件から22年後の2017年。時効に守られた犯人を演じる曾根崎は、世間の批判と熱狂を集め、告白本をベストセラーにします。凶悪事件の告白に、発売イベントまで付いてくる。売り方だけは妙に手慣れているのが、また嫌なんですよね。

病院へ報道陣を連れて行く謝罪も、山縣と牧村が協力した芝居でした。曾根崎は牧村に耳打ちで自分を殴るよう促し、遺族を逆なでする男と、怒る刑事の対立をカメラの前で作り出します。

ただ、父親を奪われた書店員の美晴にとって、店頭で告白本が売れていく苦しさは本物です。自分の家族を殺したと名乗る男の本が、日々の商品として並ぶのですから。

出版記念のサイン会には、橘の組の構成員・戸田丈が拳銃を持ち込み、曾根崎に向けて発砲しました。混乱のなか、美晴もナイフで曾根崎を襲おうとします。

牧村は曾根崎を守り、美晴の刃物も止めました。泣き崩れる彼女を会場から逃がすのも牧村です。犯人をおびき出す計画が、ほかの遺族を犯罪へ追いやりかける。この場面には、作戦の成功だけを願って見ていられない苦さがあります。

テレビ対談は、覆面男の替え玉で崩れる

テレビ対談で偽装と替え玉が明らかになる流れ

仙堂は自身の番組で曾根崎を追及し、告白本から抜けている「第6の事件」を持ち出しました。被害者は里香です。動画投稿サイトには、拘束された里香と、牧村のアパートが爆発する様子を収めた映像が投稿されていました。

さらに投稿者が、自分こそ真犯人だと番組に連絡。曾根崎と牧村も出演するという条件で、覆面の男を交えた対談が実現します。

男が持参したDVDには、その続きが入っていました。兄の死を目撃させる計画が崩れたあと、犯人は里香も殺害していたのです。映像には首を絞める犯行と、彼女の指から婚約指輪を抜き取る様子が残っていました。残虐な内容のため放送は見送られ、スタジオ内で確認することになりました。

その映像と男の態度に激昂した曾根崎は、仙堂の万年筆を奪って襲いかかります。取り押さえられたあと、曾根崎と牧村は、生放送で自分たちの偽装と計画を明かしました。

ところが、追い詰められた覆面男も、金銭と引き換えに動画投稿や出演を請け負った代行業者だと白状します。体を調べても、牧村の銃撃を受けた犯人にあるはずの傷が見つかりません。

二人が用意した計画は全国に知られ、目の前にいたのは雇われた替え玉でした。ここで仙堂は、騒ぎを総括するキャスターの立場に戻ります。自分の番組で何が起きたかを、自分の言葉で締められる男。正体を知ると、この落ち着きがぞっとしますね。

仙堂が婚約を知っていた理由と、別荘での告白

公になっていなかった婚約が口から出る

放送後、小野寺が注目したのは、仙堂が番組内で里香の婚約に触れていたことです。二人の婚約を知っていたのは、里香本人、小野寺、兄の牧村でした。

その話を知らされていない人が婚約を知る手掛かりは、里香の指にあった指輪です。殺害映像を確認するより前に、仙堂はその事実を口にしていました。

小野寺は、密着取材のため仙堂が滞在する別荘へ向かいました。山縣から借りた車で乗り込んだのです。

仙堂は、自分と同じ目撃者を作ろうとした

別荘で小野寺に追及された仙堂は、犯行を認めます。かつて海外で取材中に反政府勢力に拘束され、友人のジャーナリストが目の前で殺され、自分だけ解放された過去がありました。

なぜ自分だけが生き残ったのか。仙堂はその疑問を抱え、自分と同じ体験をする人間を作って観察しようとしたのです。大切な相手を殺され、その場に生かして残される人。それが、彼の犯行で用意される「目撃者」でした。

仙堂は殺人を記録し、遺族にも取材していました。人の傷を取材する顔と、その傷を作った顔を使い分けていたんです。事件を自分の作品と考える彼には、曾根崎がそれを横取りして注目を浴びることが我慢できませんでした。

東京タワーの消灯で、殺害日が4月28日だと分かる

消灯と日付の変化から逮捕につながる流れ

別荘で小野寺は仙堂の脇腹をナイフで刺し、首を絞めて殺そうとします。仙堂も里香の死を侮辱する言葉を投げ、小野寺を挑発していました。彼は、自分が小野寺に殺されることまで望んでいたんです。

山縣から小野寺の行動を聞いた牧村は、車のGPSを頼りに別荘へ駆けつけました。彼が小野寺を止めた理由は、里香の事件を法律で裁けると分かったからです。

殺害映像の東京タワーが消灯しており、里香の殺害時には日付が1995年4月28日に変わっていました。牧村は映像を見直し、この午前0時の変化を捉えます。

第5の事件が起きた4月27日と、里香が殺された28日。この一日の差で、里香の事件には改正された時効制度が適用され、仙堂を裁けると判明したのです。

小野寺は殺害を踏みとどまり、牧村が仙堂を逮捕します。捜査で別荘周辺から里香の遺体も見つかりました。

ここは、ようやく息を吐ける場面です!

ラストの注意点。空港の広告と、戸田による襲撃

小野寺の旅立ちと手記の広告、戸田の襲撃

小野寺を見送る空港に、仙堂の手記の広告がある

小野寺は、里香が殺されたビルの屋上に花を手向けました。そのあと、牧村や山縣、美晴に見送られ、空港から海外へ旅立ちます。美晴は彼を襲おうとしたことを謝り、小野寺は里香の命日に戻ると約束しました。

その出発の場に掲げられているのが、仙堂の手記の広告です。また本ですか、と言いたくなりますよね。偽の告白本で始まった騒動の先で、今度は犯行を重ねた本人の言葉が商品になろうとしています。

エンドロール後、刃物を握るのは戸田丈

最後に動くのは、サイン会で発砲した戸田です。彼は第3の事件で殺された女性の息子で、橘の組に属していました。

病院で護送される仙堂に、清掃員に扮した戸田がナイフを手に走りかかります。映画の終幕は、この襲撃です。襲撃後の仙堂の生死は未確定です。

考察:私は、戸田の襲撃に、事件解決のニュースから取り残される遺族の怒りを感じます。「解決しました」と聞いて喜ぶ側との距離が、最後にずしんと残るんですよね。

再鑑賞では、仙堂が置いた万年筆も気になる

もう一度対談の場面を観るなら、小野寺が奪う直前の万年筆にも注目したくなります。仙堂は、曾根崎が手に取りやすい位置に万年筆を置いていました。

小野寺が怒るところまで、仙堂は誘導しようとしていたんです。何気なく置いた文具まで怪しいとは、あのスタジオでは安心してメモも取れませんね。

よくある質問(FAQ)

曾根崎と、若いころの小野寺を演じているのは誰?

曾根崎役は藤原竜也さん、小野寺役は野村周平さんです。整形の前後にあたる同じ人物を、二人の俳優が演じています。

牧村は、なぜ妹の失踪を警察へ届けなかった?

身内が被害者になったと知られると、捜査から外されると考えたためです。担当刑事として犯人を追う立場を保とうとし、小野寺とともに里香の行方を捜していました。

美晴は、父親が殺されるところを見ていた?

父親の殺害を目撃したのは美晴の母です。当時5歳の美晴は別室に閉じ込められていました。

まとめ

嘘を見破る爽快さより、殺人の記録が商売になる居心地の悪さが残る一本です。犯人の顔を知ったあとで、自分が何を見たくてテレビを見ていたのかまで気になってきます。

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