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塔の上のラプンツェル ネタバレ|結末で二人は何を選ぶ?

塔の上のラプンツェル ネタバレ|結末で二人は何を選ぶ?

ランタンが上がる直前、小舟に乗ったラプンツェルは、フリンに不安を打ち明けます。楽しみなはずなのに、夢がかなったら次はどうしよう、と考えてしまう。あの落ち着かなさ、少し分かる気がするんです。

『塔の上のラプンツェル』は2010年のディズニー長編アニメーション映画です。※結末までのネタバレがあります。

すべては魔法の花から。ゴーテルが王女をさらった理由

黄金の花から髪へ受け継がれた魔法

若さを保つ力が、花から赤ん坊の髪へ移る

物語の始まりは、太陽の雫から咲いた黄金の花でした。歌に反応して傷や病気を治す花を、ゴーテルはひそかに独占し、その力で何百年も若さを保ってきます。

ところが、妊娠中の王妃が重い病気になり、王国の人々が花を見つけて持ち帰ります。花のおかげで回復した王妃が産んだのが、ラプンツェルです。赤ん坊の金色の髪には、花の魔法が受け継がれていました。

城へ忍び込んだゴーテルは、髪の一房を切り取ります。その途端、切った髪は茶色に変わり、魔力を失ってしまうんです。

若返りを続けたいゴーテルは、ラプンツェルをさらい、母親だと信じ込ませて育てます。森の奥の塔は、その秘密と魔法の髪を隠す場所になりました。

塔で過ごす毎日と、誕生日だけに現れる灯り

成長したラプンツェルは、掃除や読書、お菓子作り、絵を描くことなどで一日を埋めています。そばにいる友達はカメレオンのパスカル。部屋の中でできることはずいぶん増えたのに、行ける場所は同じままです。

18歳の誕生日を前に、彼女は毎年その日にだけ空へ浮かぶ灯りを、間近で見たいと頼みます。ゴーテルの返事は拒絶でした。外の世界は危険で、世間知らずのあなたには無理だと、彼女の自信をくじいてしまいます。

ラプンツェルは、その言葉を長年信じてきました。それでも、窓の向こうへの憧れが大きくなっていたんですね。

盗んだティアラと引き換えに、フリンが案内役になる

城から王女のティアラを盗んだフリン・ライダーは、共犯のスタビントン兄弟を出し抜いて逃走します。衛兵と、警護隊長の馬マキシマスに追われ、逃げ込んだ先がラプンツェルの塔でした。

そこで待っていたのは、フライパンの一撃です。気絶したフリンを髪で縛り上げ、ラプンツェルは彼の鞄にあったティアラを隠しました。料理道具までこんなに頼もしいとは!

彼女はゴーテルに遠くの土地の絵の具をねだり、留守になる時間を作ります。そしてフリンに持ちかけた条件は、灯りの場所まで連れて行き、塔へ送り届けること。その約束を果たしたらティアラを返す、という取引です。

しぶしぶ引き受けたフリンと塔を出ると、ラプンツェルは大喜びしたり、ゴーテルの言いつけに背いたと落ち込んだりを繰り返します。外へ出る一歩に、あんなに勇気がいったことが伝わってきました。

怖い酒場の人たちにも、かなえたい夢があった

フリンは彼女を怖がらせて諦めさせようと、荒くれ者が集まる酒場へ連れて行きます。ところが指名手配の顔がばれ、捕まりそうになるのはフリンのほうでした。

ラプンツェルが自分の夢を話すと、酒場の面々も胸にしまっていた夢を語り始めます。こわもての人たちと、すっかり打ち解けてしまうんですね。ゴーテルから教わった外の世界と、実際に会う人たちが違ってきます。

衛兵が踏み込んだときには、彼らが隠し通路へ逃がしてくれました。相手の話をまっすぐ聞くラプンツェルの強さが、二人を助けます。

洞窟の危機を越え、魔法の髪と本名を打ち明ける

追手から逃れる途中、二人は水が流れ込む暗い洞窟に閉じ込められます。そこで脱出を助けたのが、ラプンツェルの髪の光です。歌で髪を輝かせ、水中の逃げ道を見つけて生き延びました。

ラプンツェルはフリンの手の傷も治し、髪の秘密を打ち明けます。一方、彼の本名はユージーン・フィッツハーバート。孤児として育ち、憧れた物語の主人公にあやかって、フリン・ライダーを名乗っていたんです。

ラプンツェルが気に入ったのは、素顔のユージーンでした。

ランタンの夜、ラプンツェルは自分を待つ王国を訪れる

塔へ戻って彼女の不在を知ったゴーテルは、フリンに恨みを持つスタビントン兄弟と手を組みます。さらにラプンツェルと二人になった際には、フリンはティアラが欲しいだけだと吹き込みました。隠してあった鞄を渡し、返して相手の反応を試すように仕向けるんです。

翌朝、フリンを捕まえに来たマキシマスは、ラプンツェルに頼まれて誕生日の一日だけ休戦します。二人は王国へ入り、町の少女たちに長い髪を編んでもらい、お祭りを楽しみました。

そこでラプンツェルが目にするのが、太陽の紋章と、行方不明の王女を思う人々です。夜空のランタンは、国王夫妻がさらわれた娘の帰りを願って、毎年その誕生日に飛ばしてきた灯りでした。

夜、フリンはラプンツェルを小舟に乗せ、ランタンを間近で見られる場所へ連れ出します。彼女はティアラを返し、二人は互いへの愛情を確かめ合いました。

手放したくない宝物が変わったんですね。あの軽口ばかりだった泥棒が、彼女といる時間を大事にしているのがうれしいです。

フリンの裏切りに見えた夜は、ゴーテルの仕組んだ罠

ゴーテルと兄弟が仕組んだ罠の関係

船で去ったフリンは、兄弟に縛られていた

岸にスタビントン兄弟を見つけたフリンは、ティアラを渡して話をつけようと、一人で会いに行きます。兄弟は彼を気絶させ、船に縛りつけた状態で王国へ流してしまいました。

ラプンツェルのもとへ現れた兄弟は、フリンがティアラを持って逃げたと嘘をつきます。遠ざかる船を見た彼女には、ゴーテルの忠告どおりに捨てられたように思えたんです。

兄弟が今度は魔法の髪を狙って迫ると、ゴーテルが二人を倒し、救い主の顔で現れます。ラプンツェルを襲う役も、助ける役も、ゴーテルの計画のうちでした。傷ついたラプンツェルは、彼女と一緒に塔へ帰ります。

一方、船に乗せられたフリンは衛兵に捕まり、処刑を待つ身になりました。

部屋に描いた太陽から、自分が王女だと気づく

塔へ戻ったラプンツェルは、王国から持ち帰った太陽の紋章を眺めます。その形は、自分が部屋の壁や天井に何度も描いてきた模様と重なりました。

無意識に描いていた太陽、誕生日に上がる灯り、失われた王女。そのつながりから、ラプンツェルは自分の正体に気づきます。ずっと遠くにあると思っていた王国が、自分の生まれた場所だったんです。

彼女はゴーテルの嘘を問い詰め、これからは自分の髪を利用させないと告げました。ゴーテルは彼女を拘束し、さらに遠くへ連れ去ろうとします。

その頃、フリンの牢獄には酒場の仲間たちが駆けつけていました。マキシマスが助けを呼び、彼らの協力でフリンは脱出します。あんなに追い回していた馬が、今度は彼を乗せて塔へ急ぐ。この頼もしさには、つい馬の出番を待ってしまいますね。

結末で髪を切るのはフリン。ゴーテルの最期と涙の奇跡

髪の切断から涙の奇跡までの流れ

命を救う代わりに、ラプンツェルが差し出した約束

塔から下りてきた髪を伝って上ったフリンを、ゴーテルが短剣で刺します。助けに来たはずの彼は重傷を負い、目の前には縛られたラプンツェルがいました。

彼女はゴーテルに、自分は一生逆らわず、どこへでもついて行くと約束します。その代わり、フリンを治させてほしいと頼みました。フリンを救うために引き換えにするのは、ようやく手にしたラプンツェル自身の自由です。

ゴーテルは条件を受け入れ、彼女をフリンのそばへ行かせます。

フリンは、彼女が一生囚われる未来を断つ

治療を受ければ、ラプンツェルは約束を守ってゴーテルのもとへ戻ってしまう。そう悟ったフリンは、傷を治してもらう前に、割れた鏡の破片でラプンツェルの髪を切り落とします。

髪は短く茶色に変わり、治癒の魔力を失いました。ゴーテルが彼女を囲い続ける目的を、自分の手で消したんです。彼が引き受けた代償は、その傷で命を落とすことでした。

どちらも相手のこれからを思って動くので、見ている側はたまりません。

ゴーテルは急速に老い、塔から落ちる途中で塵になる

髪の魔法が消えた途端、ゴーテルは急速に老いて取り乱します。パスカルが引いた、切り落とされた髪に足を取られました。

そのまま塔の窓から落ち、地面へ届く前に身体が塵となり、命を落とします。

息絶えたフリンを、ラプンツェルの涙が生き返らせる

フリンはラプンツェルの腕の中で、互いが新しい夢になったことを確かめ、息を引き取りました。

こぼれた涙が彼に落ち、傷へ届くと、黄金の光が広がります。花の魔法を残した涙によって傷が癒え、フリンは息を吹き返しました!ラプンツェルは目覚めた彼と口づけを交わします。

助かったと分かった瞬間は、こちらまでほっとしました。

本当の両親と再会し、二人の結婚まで語られる

ラプンツェルとフリンは城へ戻り、国王夫妻と再会します。王国全体が、その帰還を祝いました。

フリンの罪は許され、彼は盗みをやめて、ユージーンとしてラプンツェルと歩む人生を選びます。締めくくりの語りでは、二人が後に結婚したことまで明かされました。目の前の危機を越えた二人に、一緒に暮らしていく先の時間もあるのがうれしいです。

「あなたのため」という言葉が重く感じる場面もある

明るい冒険の合間に、ゴーテルがラプンツェルの容姿や力をからかい、笑い話のように自信を削る場面もあります。優しい声で言われるぶん、言い返しづらい。そういう息苦しさを感じる人もいると思います。

子どもと観るなら、怖がったときに一度止めたり、「あの言い方はどう思った?」と話したりする余地があるとよさそうです。楽しい歌の途中にも、相手の望みを押しつぶす言葉が混じっています。

二人のやり取りを映像で楽しみたいときに

フリンの軽口とラプンツェルの反応は、声の調子まで含めて楽しいですね。本編の配信やパッケージの案内は、ディズニー公式の作品ページにまとまっています。

FAQ|『塔の上のラプンツェル』のよくある質問

2010年の映画なのに、日本では2011年公開なの?

全米公開は2010年11月24日、日本公開は2011年3月12日です。国ごとに公開時期が違うため、製作年と日本の公開年が一年ずれています。

ランタンの場面で二人が歌う曲の名前は?

「輝く未来」で、原題は「I See the Light」です。ラプンツェルとフリンのデュエットで、アラン・メンケンが作曲し、グレン・スレイターが作詞しました。

まとめ

『塔の上のラプンツェル』を観ると、好きな相手の望みをどれだけ尊重できるか、考えたくなります。大事だからそばにいてほしい気持ちと、その人が行きたい場所へ送り出す勇気。あの温かいラストには、そんな難しさまで引き受けた二人への喜びがあると思うんです。

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