ここからは『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』の結末ネタバレです。『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』は、2022〜2023年にNetflixで配信されたパート1・2、全16話の作品です。
ヨンジンは刑務所へ。ドンウンは復讐を遂げても、命を絶とうとするほど苦しみ続けます。「やっと終わった」と息をついたところで、屋上の場面が来るんですよね。
ドンウンは生き残り、半年後にヨジョンと再会します。ラストでは二人が愛を確かめ、今度はヨジョンの復讐に向かいます。そしてミョンオの死には、ヨンジンの収監理由だけでは分からない真相があるんです。
最終回の結末:加害者5人はどうなった?

ドンウンを傷つけた5人は、それぞれ異なる罰を受けます。誰が生きて、誰が命を落とすのか。
| 人物 | 本編の結末 |
|---|---|
| パク・ヨンジン | ソヒとミョンオの殺害の罪で収監。仕事、結婚生活、娘との暮らしを失う |
| ソン・ミョンオ | 死亡。ヨンジンに殴られたあと、ギョンランが最後の一撃を加える |
| イ・サラ | 薬物問題が表沙汰に。ヘジョンの首を刺して再び逮捕される |
| チェ・ヘジョン | 生存するが声帯を損傷。声の回復が難しいと告げられ、ジェジュンにも捨てられる |
| チョン・ジェジュン | 目薬への細工で視力を損ない、事故に遭う。その後ドヨンに突き落とされて死亡 |
高校時代に暴力といじめを受けたドンウンは、成人後、ヨンジンの娘イェソルの担任になります。ヨジョンから囲碁を習い、囲碁を好むヨンジンの夫ドヨンにも近づきました。学校、家庭、友人関係へと接点を増やしていく計画です。
ドンウンはミョンオにソヒの死の情報を渡しました。一方、ジェジュンはイェソルの実父だと知って、娘を引き取りたがります。それぞれがお金や娘を欲しがる気持ちを、ドンウンは利用するんです。仲良しに見えた集団なのに、守りたいものがぶつかると急に足並みが崩れます。悪事の相談相手はいても、困ったときの相談相手はいない。なんとも寒い人間関係ですよね。
ヨンジンの最後:仕事も家族も失い、刑務所で天気予報

ソヒの殺害と、消せなかった過去
ユン・ソヒも、ヨンジンたちにいじめられていた女子生徒です。ヨンジンは自分と似た服を着たソヒに腹を立て、屋上で追い詰めました。ソヒに火をつけ、もみ合ううちに屋上から突き落として殺してしまいます。
ソヒの死は、当初は自殺として扱われました。遺族はその判断に納得していません。遺体は病院に保存されたままだったんです。ドンウンはこの事件を調べるよう刑事に働きかけます。時間がたったから消えたことにできる、というヨンジンの暮らしを崩す事件なんです。
さらにサラが、ヨンジンによる高校時代のいじめの映像を公開しました。ヨンジンは気象キャスターの仕事を辞め、記者会見ではソヒとの関係を美談に変えようとします。謝る機会まで、自分を守るために使うんですよね。イェソルも母の過去を知り、憧れていた母への気持ちを失っていきます。
ミョンオを殺したのは誰?最後の一撃はギョンラン
ミョンオはソヒ殺害の情報を使い、ヨンジンを脅して金を得ようとしました。場所はジェジュンの衣料品店「シエスタ」の試着室です。追い詰められたヨンジンは酒瓶で彼を殴り、その場から逃げます。
ただし、この時点でミョンオはまだ生きていました。近くにいた店員のキム・ギョンランが物音に気づき、試着室に入ったあとが決定的なんです。彼に足をつかまれたギョンランは、過去に受けた性的暴行を思い出し、瓶で最後の一撃を加えます。
ミョンオに致命傷を与えたのはギョンランですが、殺害の罪を負って収監されるのはヨンジンです。ヨンジンの襲撃後、まだ生きていたミョンオにギョンランが最後の一撃を加えました。
ギョンランは凶器の瓶を隠し、ドンウンに助けを求めました。ドンウンは彼女を守りながら、瓶と匿名の通報で警察をシエスタへ導きます。凶器が映る動画を送られたヨンジンが店に駆け込むと、すでに警察が現場を調べていました。隠しに来た先で逮捕されるわけです。
娘を失い、母にも背を向けられる
ヨンジンの母は、かつて娘の犯罪を隠していた人です。しかしドンウンに自分の犯罪を突きつけられると、保身のため、ソヒの事件に関わるヨンジンの名札を差し出します。娘を守ってきた関係が、娘を差し出す関係に変わりました。
この名札だけでは、殺人の立証に至りません。ドンウンが狙ったのは、ヨンジン自身に母の裏切りを見せることでした。最後まで母は自分を守ってくれる、という頼みまで壊すんです。
収監後、ドヨンは離婚の書類を持って面会に来ます。彼がイェソルと英国へ移ると知っても、ヨンジンには引き止められません。同じ刑務所に入った母と廊下ですれ違っても、母は呼びかけに応じない。近くにいるのに頼れない、という最後です。
ドンウンも面会に現れますが、ミョンオ殺害の本当の経緯は教えません。ヨンジンは、自分が何を知らないのかさえ分からず取り乱しました。収監と孤立に加え、答えをもらえない疑問まで残されます。
刑務所では、ほかの受刑者に天気を尋ねられ、かつてのキャスターのように天気予報をする姿が描かれます。誇っていた仕事を、怯えた状態で再現させられるんです。ヨンジンの結末は、これまで自分を守っていた人と地位を失ったまま生きることです。
ドンウンが求めた「誰もそばにいない状態」が、刑務所で完成したと感じます。逮捕の瞬間より、天気予報の場面のほうが重く残るのは、そのためなのでしょう。
サラ・ヘジョン・ジェジュンは、仲間同士で壊れていく
サラはヘジョンを刺し、再び逮捕される
サラは薬物使用が表沙汰になり、一度逮捕されました。その後釈放されますが、ヘジョンを見下す態度は変わりません。助けに来た相手にまで、ドンウンがいなければいじめの標的になっていたと突きつけるんです。
腹を立てたヘジョンは、ミョンオの端末に残っていたサラとの性的な映像を公開します。葬儀の場で公開した相手がヘジョンだと知ったサラは、髪に挿していた筆記具で彼女の首を刺しました。そこでまた逮捕。外へ出られたから元通り、とはいきませんでしたね。
声を失ったヘジョンが、ジェジュンに報復する
ヘジョンは命を取り留めますが、声帯を傷つけられ、声を取り戻すのは難しいと告げられます。ジェジュンはそんな彼女を見捨てました。ヘジョンが望んだ彼との生活も、ここで途切れてしまいます。
病室を訪れたドンウンは、ジェジュンが使う目薬に細工すれば報復できると持ちかけました。実行するかどうかはヘジョンに任せる形です。荷物を取りに行った彼女は、再び見下す態度を取るジェジュンに腹を立て、目薬に薬剤を混ぜます。
医師は声の回復が難しいと告げています。
ジェジュンは事故で終わらない。突き落としたのはドヨン
ジェジュンはイェソルを自分の娘として引き取りたがっていました。ところが学校へ行くと、すでに海外の学校へ移ったと知ります。苛立った彼はドンウンに連絡し、車で向かう途中、細工された目薬を使って視力を損なうんです。
車は大型車と衝突しますが、ジェジュンはこの事故を生き延びます。その後、建設現場にいるジェジュンが、建物の上からセメントの中へ突き落とされます。突き落とした人物はドヨンです。
場面では相手の顔をはっきり映さず、あとからジェジュンの最期を見せます。目薬を細工したのはヘジョン、転落させて死に至らせたのはドヨンです。車の衝突だけで話を終えると、ドヨンがしたことまで消えてしまうんですよね。
ドヨンの行動は、イェソルを奪おうとするジェジュンを排除するものだと私は解釈します。ただ、娘への愛情があっても、彼が殺人を犯した事実は残ります。イェソルを連れて去る姿を、手放しで立派な父親の結末とは呼べません。
ドヨンとイェソル、ヒョンナムはどうなる?
ドヨンは血のつながらない娘と英国へ
イェソルの実父は、ヨンジンと関係を持っていたジェジュンです。それを知ってもドヨンは娘を手放さず、ヨンジンと離婚して英国へ連れていきます。血のつながりを知った後も、育ててきた娘への愛情は変わらないんです。
ヨンジンの過去が広まり、イェソルは母への憧れを失い、学校でもつらい思いをしました。娘からの謝罪を受けたドヨンは、イェソルが責任を感じる必要はないと伝えます。大人たちの罪を子どもに背負わせない言葉として、この場面にはほっとしました。
ヒョンナムは夫の暴力から解放され、娘は留学先で暮らす
ドンウンの調査を手伝ってきたカン・ヒョンナムの夫、イ・ソクジェは、ヨンジンの母を脅して金を得ようとしていました。母は彼を車ではねて殺し、同乗させた汚職警官シン・ヨンジュンを事故の証人にしようとします。
しかし最終的には殺人として捜査され、ヨンジンの母も逮捕されました。ヨンジュンは逃亡を図りますが、汚れ仕事をしてきた手下たちに殺されます。ヨンジンを守っていた側にも、逃げ切れる結末はありません。
ヒョンナムは夫の暴力から離れ、娘ソナはドンウンの援助で米国に留学しています。母娘は離れて暮らしますが、娘は安全な場所にいるんです。ヒョンナム自身は惣菜店で働き始めました。
その後、ドンウンからまた手伝いを求める連絡が来ます。ヒョンナムは喜んで応じました。重い場面が続く作品で、この人が動き出すと少し空気がほぐれますね。こちらも思わず「待っていました!」となる再登場です。
ドンウンはなぜ消えた?屋上から半年後の再会へ

自分の母と離れても、復讐の後には屋上が待っていた
終盤、ドンウンの母は娘の部屋に火をつけました。ドンウンとヨジョンはその映像を使い、母をアルコールの問題を治療する施設へ入れます。娘の生活を壊す母に対しても、ドンウンはようやく距離を取れたわけです。
ヨジョンも、ドンウンが復讐のために自分へ近づいたと知っていました。それでも彼女を支えると決め、最後まで協力します。利用されたと知った後も、彼女の支えになったんです。
復讐を終えた二人は海へ出かけ、灯台のそばでビールを飲み、恋人のような時間を過ごしました。ところがヨジョンが追加のビールを買いに行った間に、ドンウンは別れを告げて消えます。せっかくビールを飲める時間が来たのに、と思うと苦しい場面です。
ドンウンが向かったのは、ソヒが命を落とした廃ビルの屋上でした。加害者たちの写真を燃やし、自分の命も絶とうとします。復讐を果たした後も、ドンウンは生き続けることに苦しんでいました。
そこへヨジョンの母が現れ、息子を救ってほしいとドンウンに頼みます。父を殺したカン・ヨンチョンからの手紙に苦しむヨジョンには、彼女が必要でした。ドンウンを救おうとする母の必死な願いが、彼女を屋上で止めるんです。
大家との過去が明かす、復讐以外のつながり
ドンウンに親切だった大家とは、若い頃にも出会っていました。若い頃、川に入って命を絶とうとしたドンウンは、同じように川へ入っていく女性を引き戻しました。その女性が、後の大家です。
二人はその日に互いの命をつなぎ、大家は再会したドンウンを覚えていました。ドンウンも昔の出来事を思い出し、部屋を去るときに感謝の手紙を残します。私には、彼女の人生に加害者以外の人もいたと実感させる回想でした。
半年後、ヨジョンのそばへ戻る
ドンウンは寺で半年を過ごし、ヨジョンの家へ戻ります。突然消えた彼女を責めるヨジョンに、会いたかったと気持ちを示しました。二人は口づけを交わし、関係を取り戻します。
ここでドンウンは、今度は自分がヨジョンの「処刑人」になると申し出ます。ヨジョンが彼女の復讐を支えたように、彼の復讐を手伝うと約束するんです。助けてもらうだけだった関係から、相手の苦しみを引き受ける関係へと変わります。
ラストの刑務所で、今度はヨジョンの復讐が始まる

ヨジョンの父を殺したカン・ヨンチョンは、刑務所にいても反省せず、手紙でヨジョンを苦しめていました。ドンウンとヨジョンは、彼が移されたジサン刑務所で復讐するため、準備を進めます。
ヨジョンは医務官として働き、ドンウンは読書討論の講師として刑務所に通います。ヨジョンは別の受刑者の家族を治療した縁も使って、協力を取りつけました。ドンウンが家庭教師をする子の父も矯正当局の関係者で、二人は刑務所の内外に接点を作るんです。
最後に二人は互いを愛していると口にし、刑務所へ進みます。
愛を確かめた二人が一緒に生きる点には希望があります。ただ、その先に選んだのも復讐でした。私は、安心して拍手できる幸福な結末より、救いと危うさが同時に残る終わりだと感じます。恋人同士の予定が刑務所勤務というのも、なかなか物騒ですね。
復讐とドンウンの再出発を描く終幕は第16話
パート1は第1〜8話、パート2は第9〜16話です。ヨンジンたちへの復讐とドンウンの再出発まで描く終幕は、第16話にあたります。パート1の第8話だけでは、ミョンオの真相も加害者たちの最期も決着していません。
とくにヨンチョンの生死は、最後の刑務所の場面だけで決着していません。二人が何をするつもりかという緊張を残して、本編は終わります。
第16話の面会室で残る疑問と、最後の刑務所
ミョンオの真相が描かれるのは、第16話のギョンランの回想と、ドンウンがヨンジンに面会する場面です。誰が最後に瓶を振るったか、ヨンジンには何が知らされないかを追えます。
ドンウンが生きる方へ戻る経緯は、屋上でのヨジョンの母の願い、半年後の再会、刑務所へ向かう二人の会話で確かめられます。再視聴は『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』Netflix作品ページから。第16話には、逮捕後の話もしっかり残っています。
パート2の公式予告編
復讐が決着へ向かう空気を振り返れる、Netflix公式のパート2予告編です(英語版)。
FAQ:最終回で気になること
ヨンジンは最終回で死ぬ?
生きたまま収監されます。
ミョンオ殺害はヨンジンの冤罪?
最後の打撃を加えた人物と、罪を負う人物が食い違います。ただしヨンジン自身も先にミョンオを酒瓶で襲っており、事件に直接関わった人物です。ギョンランの関与を知らないまま刑務所に入る結末です。
ドンウンはドヨンと結ばれる?
最終的に愛を確かめる相手はヨジョンです。ドヨンはイェソルを連れて韓国を離れ、ドンウンとは恋人として暮らす結末になりません。
ヨジョンの復讐も成功した?
ヨンジンへの報復の決着と、ヨジョンの計画の始まりが同じ最終回に入っています。
まとめ
ヨンジンを待っていたのは、夫と娘、母、仕事から切り離された刑務所生活でした。加害者たちは互いを傷つけ、ドンウンの狙いどおり関係を壊していきます。ミョンオへの最後の一撃とジェジュンの転落は、誰が手を下したかまで追うと、この復讐の複雑さが見えてきます。
屋上で引き止められたドンウンは、ヨジョンを支えるためにも生きる道を選びました。二人の未来に愛はありますが、復讐から離れた暮らしはまだ見えません。勝ったのに、簡単には笑って終われない。その余韻が残る最終回です。