【シーズン8最終回のネタバレ注意】最後のポーカーでも、スーザン、ブリー、リネット、ガブリエルはいつものように集まっています。ところが、また4人でカードをしようという約束は、これが最後に。事件を一緒に乗り越えたあとで、別々の街へ向かうんです。
米国版『デスパレートな妻たち』は、シーズン8第22話「劇的な証言」と第23話「晴れやかな妻たち」で完結しました。
ブリーの裁判はカレン・マクラスキーの虚偽の告白で終わり、4人はそれぞれウィステリア通りを去ります。リネットはトムと復縁し、ガブリエルは商売で成功、ブリーはトリップと結婚して政治の世界へ。マイクを失ったスーザンは、子どもたちと孫の暮らしを支える道を選びます。
同じ通りで顔を合わせていた人たちが、引っ越しを境にばらばらになる。住所を知っている友達と、玄関先でつかまる友達では、会う手軽さが違いますよね。この最終回は、そこまで含めて寂しいんです。
アレハンドロ事件はどう終わる?ブリーの裁判とカレンの告白

殺したのはカルロス。隠蔽が始まるのはシーズン7最終回
発端は、ガブリエルの継父アレハンドロが再び彼女を襲おうとしたことです。彼はガブリエルを幼いころに性的に虐待した人物で、彼女の家まで現れました。そこへカルロスが駆けつけ、妻を守るため燭台でアレハンドロの頭を殴ります。
その一撃でアレハンドロは死亡。ガブリエル、ブリー、リネット、スーザンは、カルロスを守ろうと事件を隠し、遺体を森に埋めることにします。食事会の裏で、4人が殺人の隠蔽を引き受けてしまったんです。
シーズン8では、この秘密が4人の暮らしを圧迫していきます。スーザンは罪悪感を抱え、ブリーは刑事チャックとの交際と秘密の間で追い詰められる立場に。ご近所付き合いにしては、共有する秘密が重すぎます。
脅迫状の送り主はオーソン。ブリーの孤立を利用した
ブリーに届く脅迫状の送り主は、元夫のオーソンでした。彼はブリーを監視し、遺体の隠蔽も知っていたんです。ブリーを友人たちから引き離し、自分に頼らせようと脅しを重ねます。
チャックを車ではねて殺したのもオーソン。ブリーは、彼の部屋でアレハンドロの遺体を運ぶ写真を見つけ、手紙とチャックの死の裏にいた人物を知ります。「愛しているから」と迫るオーソンを拒絶しました。
するとオーソンは、事件の証拠を警察へ郵送します。やがてアレハンドロの遺体をめぐる捜査が進み、ブリーとベンの会話も録音されることに。仲間を守ろうとしていたブリー自身が、殺人の被告人になります。
トリップに真相を話しても、ブリーはガブリエルを守ろうとする
ブリーの弁護を担当するのはトリップ・ウェストンです。裁判では、ベンがブリーに不利な証言を拒んで拘束されました。婚約者のレネは、ベンを守るため、事件の夜に泥や葉を付け、シャベルを持っていたブリーについて証言します。
追い詰められたブリーは、トリップにカルロスが殺したと打ち明けます。ただ、ガブリエルを証言台に立たせることには反対でした。夫の罪に結びつく話を友人にさせるのは、ブリーが避けたい展開なんです。
トリップはガブリエルを呼び、被害者が彼女の継父だという事実を引き出します。ブリーは失神したふりをして審理を中断させることに。裁判を勝ち抜くための弁護と、友人を守るブリーの思いがぶつかります。
カルロスは自分が名乗り出ようとし、ガブリエルも夫とブリーのために罪をかぶる決意をしました。その話を聞いていたのが、病床のカレンです。
カレンが罪を引き受け、ブリーへの訴追が取り下げられる
カレンはトリップに証言を申し出て、法廷で自分がアレハンドロを殺したと告白します。ガブリエルが再び襲われるのを見て、燭台で殴ったという証言でした。実際に燭台を振るったのはカルロスで、カレンの告白は仲間を助けるための嘘です。
この証言を受け、検察はブリーへの訴追を取り下げます。高齢で病状も重いカレンへの起訴も見送る判断に。カルロスとガブリエルも、事件で刑務所へ行く危機から救われました。
カレンは4人に助けてもらう身でありながら、最後には4人の生活を守ります。あの口の悪いご近所さんが、ここで全部を引き受けるんです。法廷で驚いた4人の顔も、カレンの迷いのなさも、胸に残りますね。
マイクは第16話で死亡する。スーザンとMJに残る悲しみ
高利貸しとの衝突から、スーザンをかばって撃たれる
マイク・デルフィーノが亡くなるのは、シーズン8第16話「最愛の人」です。ベンに金を貸した高利貸しがレネを脅します。彼女の家へ押し入った男を、マイクは追い出しました。この衝突が、マイクへの報復につながるんです。
家の前でスーザンと話していたマイクに、高利貸しが車から銃を向けます。マイクはスーザンをかばい、自分が胸を撃たれることに。夫婦の穏やかな会話が、そのまま最期の時間になるんです。
ブリーの裁判が迫る一方で、スーザンは夫を、MJは父親を失います。マイクの死を受け止めながら、残された家族の暮らしも続いていく。スーザンの終盤には、この苦しさがずっとあります。
MJとジャムの瓶を投げる場面は、父を失った怒りの表れ
マイクを失ったあと、スーザンはMJを厳しく叱れず、朝からアイスを食べたり、夜中にゲームをしたりするのも許してしまいます。ジュリーは弟の振る舞いを心配していました。やがて学校で教師に物を投げる騒ぎが起き、スーザンも息子の怒りと向き合うことに。
第18話では、スーザンとMJがジャムの瓶を壁に投げつけます。父がいなくなった悲しみを、親子で外へ出す場面なんです。スーザンもつらいまま、それでもMJの隣に立とうとします。
最終回の同じ日に、結婚と出産とカレンの死が重なる
レネとベンの結婚式は、ジュリーの破水で大混乱
裁判を乗り越え、レネとベンは結婚式を迎えます。ところが会場へ向かうリムジンでジュリーが破水し、レネのドレスを汚してしまいました。花嫁は着替え、妊婦は病院。どちらも急ぎです!
ガブリエルはレネを百貨店へ連れていき、新しいドレスを調達します。その間にスーザンはリムジンを運転して、ジュリーを病院へ。レネとガブリエルは取り残され、歩いて式場へ向かう羽目になります。
それでもレネはベンと結婚しました。最後の日まで、予定どおりに事が運ばないウィステリア通り。結婚式の朝なら着替えと移動だけでも大仕事なのに、この人たちは事件まで乗り越えてきたんですよね。
ジュリーは娘を出産。父親はリネットの息子ポーター
ジュリーのおなかの子の父親は、リネットとトムの息子ポーターです。妊娠が分かったころ、ジュリーは養子に出すつもりでした。スーザンは孫を育てたいと考え、ポーターも自分で育てる意思を示します。
最終回ではジュリーが女の子を出産し、自分の娘として育てていくことに。スーザンやポーター、トム、リネットが病院に集まります。同じ赤ちゃんによって、スーザンとリネットはともに祖母になるんです。
カレンは自宅で、ロイに見守られて亡くなる
カレンの癌は進行し、夫のロイひとりでの介護は難しくなっていました。自宅で最期を迎えたいという願いに応え、4人が交代で世話を引き受けます。カレンにとって、慣れた家で過ごせる時間になりました。
ジュリーが娘を産むころ、カレンはロイのそばで静かに息を引き取ります。流れるのは、お気に入りのジョニー・マティスの曲。結婚披露宴、新しい命、ひとりの最期が重なります。
カレンは法廷で皆を守り、皆は彼女を家で支える。私は、その助け合いのあとに訪れる別れがつらいです。長年の小言まで懐かしくなる相手って、いますよね。
4人はなぜ街を去る?夫婦関係と仕事のその後

リネットはトムと復縁し、ニューヨークでCEOになる
リネットとトムは、別居から離婚寸前まで進んでいました。トムが訪ねてきたとき、リネットは復縁の話を期待します。一方のトムは、彼女が別の男性と交際していると思い込み、離婚の手続きを進めると告げるんです。
トムの背中を押すのはロイでした。カレンとの別れが近づくなか、ロイは大切な思いを伝える時間について話します。トムはリネットへの愛を告げ、リネットも気持ちを返して、通りの真ん中でキスを交わしました。
復縁したところへ、フランスで冷凍食品の事業を成功させたキャサリンが戻ってきます。リネットに持ちかけるのは、ニューヨークで米国事業を率いる仕事です。大きな仕事の機会に心が動くリネットと、やっと戻った夫婦の暮らしを大切にしたいトムは、再び衝突します。
レネの結婚式でのスピーチを通して、リネットは今ある愛情の大きさを言葉にしました。トムはその思いを受け止め、仕事を引き受けるよう勧めます。ふたりは復縁したうえでニューヨークへ移り、リネットはCEOになります。
将来はセントラルパークを望む最上階の住まいで暮らし、6人の孫と公園で過ごす日々へ。仕事と夫婦の暮らしを、一緒に続けられる結末なんです。
ガブリエルは買い物の腕で成功し、カルロスとカリフォルニアへ
カルロスが仕事を辞めると、ガブリエルは家計を支えるため働こうとします。百貨店は彼女の買い物の腕に目を付け、顧客の買い物を手伝う仕事を任せました。好きなものに詳しいことが、そのまま仕事になる。ガブリエルにはぴったりですよね。
やがて昇進し、ガブリエルは仕事で忙しくなります。今度はカルロスが寂しさを抱え、若い女性の庭師を雇って妻を嫉妬させることに。妻に構わず働く夫と、その夫に不満を抱く妻という、以前の夫婦の役回りがひっくり返るんです。
ふたりはこの揉め事を経て、お互いの仕事と暮らしについて話し合います。その先でカルロスも協力し、ガブリエルは買い物サービスのサイトを立ち上げました。事業はテレビ通販番組へと広がり、夫婦でカリフォルニアの大きな家へ移ります。
成功したあとも、ふたりの言い合いは続きます。穏やかに黙っているガブリエルを想像するほうが難しいです。
ブリーはトリップと結婚し、ケンタッキー州議会議員になる
裁判が終わっても、ブリーは勝手にガブリエルを証言台へ呼んだトリップに腹を立てています。恋愛へ進む前に、ふたりにはこのわだかまりが残っていました。トリップは、カレンが望んでいたレコードを探すなど、病床の彼女にも心を配ります。
レネの結婚式で、ブリーは自分の秘密や過去を知るトリップと向き合います。彼は、それも含めてブリーを愛する気持ちを示しました。ブリーが彼を受け入れて、ふたりの関係が動き出すんです。
のちにブリーはトリップと結婚し、ケンタッキー州ルイビルへ移ります。地元の保守派の女性団体に加わって政治活動を始め、州議会議員に当選するまでに。法廷で人生を失いかけた彼女が、別の街で人前に立つ役目を得ます。
スーザンはMJ、ジュリー、孫と出発する
スーザンが家を売って引っ越すのは、ジュリーの子育てを支えるためです。親しい3人には、なかなか出発を言い出せずにいました。仲のいい友人ほど、日常が変わる話を切り出すのはつらいですよね。
それでもスーザンは引っ越しを決め、MJ、ジュリー、生まれた孫とウィステリア通りを離れます。4人のなかで、最初に出発するのが彼女なんです。マイクと過ごした家を離れ、娘と息子のこれからを支える暮らしへ向かいます。
最後のポーカー、亡き住人の見送り、そして秘密の箱
4人のポーカーの約束は、実現しないまま終わる
スーザンの引っ越し前に、4人はもう一度ポーカーをします。また一緒にカードをしようと約束しました。そのあとに続くナレーションで、この卓が4人で遊ぶ最後の機会だったと分かります。
4人は事件を乗り越えたあと、それぞれの家庭や仕事のために離れて暮らします。引っ越しの日を決める人がいて、仕事の誘いが来る人がいて、新しい夫と街を変える人がいる。別れは、ひとりずつ進んでいくんです。
「また集まろう」と言いながら、日付まで決めるのは難しい。家族の予定と仕事の予定を合わせるだけでも一苦労ですからね。命がけの秘密を共有した4人にも、その寂しさが訪れます。
スーザンを見送るマイクと、最後に残る新しい住人
スーザンは出発の前に、家を買ったジェニファーと挨拶します。そして家族を乗せ、ウィステリア通りをもう一度車で回ることに。沿道にはマイクやカレン、メアリー・アリスをはじめ、亡くなった住人たちの姿があります。
マイクも、彼らとともにスーザンの出発を見送ります。スーザンと子どもたちは、新しい暮らしへ向かう車の中。
最後の場面は、スーザンの旧宅に入ったジェニファーへ移ります。彼女は小さな箱を、ガレージの戸棚に隠して鍵をかけました。4人が去った通りに、新しい住人と秘密が残ります。
考察:4人の幸せと、いつものポーカー卓との別れ
私には、この結末の寂しさは、ポーカー卓を囲む日常が終わることにあります。仕事で成功しても、夫婦がやり直せても、以前のように玄関を出れば友達に会える暮らしは変わってしまうんです。
そしてジェニファーが箱を隠す場面は、4人の物語のあとも通りの暮らしが続く、という締め方に感じます。きれいな家に新しい住人が入り、その人にも秘密がある。少し寂しくて、少し不穏な、デス妻の最後ですね。
話数と4人の引っ越し時期

米国で最終2話が放送されたのは、2012年5月13日です。第22話で裁判が決着し、第23話で結婚式、出産、カレンとの別れ、4人の将来へ進みます。日本の商品名は「シーズン8<ファイナル>」で、全23話の構成でした。
マイクを失う第16話、カレンを見送る第23話、仲間を救う第22話。最終2話には、喪失を経験したスーザンの出発が続きます。
また、スーザンの出発と、ほかの3人の将来は時間が離れています。彼女を送り出したあと、リネット、ガブリエル、ブリーもやがて街を去るんです。
裁判と別れを映像で振り返るなら、第22話と第23話
第22話「劇的な証言」では、ブリーが友人をかばう姿とカレンの覚悟がつながります。第23話「晴れやかな妻たち」では、復縁後のリネットの選択から、カレンのレコード、最後のポーカーまで続きます。裁判の決着のあとに、皆がどう暮らすかまで進む2話なんです。
第17話「さよならの向こう側」にはマイクの葬儀が続きます。日本版DVDの商品情報はディズニー公式「シーズン8<ファイナル>」へ。
ファイナル・シーズンの日本語予告編です(映画メディア「ムビコレ」掲載)。
よくある質問
アレハンドロを殺した真犯人はカレンですか?
殺害した人物はガブリエルの夫カルロスです。カレンはブリーたちを守るため、法廷で自分の犯行だと話しました。
マイクは最後に生き返りますか?
終幕のマイクは、亡き住人たちと並んでスーザンを見送る姿です。夫を失ったスーザンは、MJたちと家を離れました。彼女の再出発に、マイクとの思い出が重なります。
リネットとトムは離婚しますか?
ふたりは愛情を伝え合って復縁します。リネットの仕事をきっかけに、夫婦でニューヨークへ転居しました。その後の暮らしには、孫たちと公園で過ごす時間もあります。
4人は最後に絶交したのですか?
出発前の4人は、再びポーカーをする約束を交わします。その集まりが最後になり、それぞれ違う街で暮らしていく結末でした。寂しいのは、いつもの顔ぶれでカードをする日常が終わることなんです。
まとめ
アレハンドロ殺害を隠した4人の危機は、カレンが罪を背負う証言をしたことで収まります。マイクとカレンの死を経て、残された人たちには結婚、仕事、子育ての新しい暮らしが続きました。
リネットはトムとの再出発、ガブリエルはカルロスと育てる事業、ブリーはトリップとの結婚と政治活動、スーザンは娘と息子と孫との生活へ。皆がそれぞれ幸せを探して進むから、あのポーカー卓の寂しさが残るんですよね。
スーザンの車を見送る亡き人たちと、戸棚に箱をしまう新しい住人。ウィステリア通りでの4人の日々は終わり、次の暮らしが始まります。