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シュタインズ・ゲート ネタバレ|二人を救う世界線はなぜ可能?トゥルーエンドの逆転

シュタインズ・ゲート ネタバレ|二人を救う世界線はなぜ可能?トゥルーエンドの逆転

『シュタインズ・ゲート』は2009年発売のアドベンチャーゲームです。原作のトゥルーエンドまでのネタバレがあります。

まゆりを助けると紅莉栖を失い、紅莉栖と過ごす世界ではまゆりが死ぬ。岡部倫太郎が追い詰められた末に見つけるのは、過去の自分をだます救出作戦でした。成功の理由は、最初のメール、仲間たちが取り消した願い、未来からの動画にそろっています。

トゥルーエンドでは、まゆりも紅莉栖も生きています

世界線ごとに異なる未来

岡部が到達するシュタインズ・ゲート世界線では、まゆりと紅莉栖の二人が生存します。紅莉栖の論文を巡る第三次世界大戦も回避され、負傷から回復した岡部は秋葉原で紅莉栖と再会。二人がまた出会うところで、原作のトゥルーエンドを迎えます。

そこまでに岡部が経験するαとβは、それぞれ似た運命へ向かう世界線のまとまりです。細かな出来事を変えても、同じまとまりの中では大きな結果に引き戻される。この「収束」が、まゆり救出を難しくしていました。

世界線のまとまりまゆりと紅莉栖の運命未来に起きること
α(アルファ)紅莉栖は生存。まゆりの死へ収束するSERNがタイムマシンを独占し、支配する社会
β(ベータ)まゆりは生存。紅莉栖の死へ収束するタイムマシン開発競争から第三次世界大戦へ
シュタインズ・ゲートまゆりと紅莉栖の双方が生存二つの破局を避けた、未知の未来

始まりは7月28日、紅莉栖の死を知らせたメール

血だまりの紅莉栖と、何事もなく現れる紅莉栖

2010年7月28日。岡部は秋葉原のラジオ会館で中鉢博士の発表を聞き、その後、血だまりに倒れた牧瀬紅莉栖を発見します。友人の橋田至、通称ダルへ送ったのが、紅莉栖が刺されたというメールでした。

ところが送信を境に周囲の様子が変わり、後には生きた紅莉栖と出会います。ダルの携帯には、さっき送ったはずのメールが過去の日付で届いていたんです。岡部だけが改変前の記憶を保つ能力が、リーディング・シュタイナー。本人にとっては連続した体験でも、周りの人には新しい過去が当たり前になっています。

このメールが、βからαへの変動を起こした最初のDメールでした。ダルが実験していた電話レンジ(仮)が、情報を過去へ送ってしまったわけです。電子レンジの仕事としては、ずいぶん大きな脱線でしょう。

Dメール・タイムリープ・タイムマシンは、運ぶものが違います

ラボで試したDメールは、過去の受信者の行動を変えます。宝くじの番号や個人的な願いを送るうち、街の風景も仲間の過去も変わっていく。紅莉栖は研究に加わり、記憶を過去の自分へ送るタイムリープマシンの開発を担います。

方法時間を越えるもの物語での役割
Dメールメールの情報過去の行動を変え、世界線を変動させる
タイムリープ現在の記憶過去の自分の体で、経験した時間をやり直す
鈴羽のタイムマシン搭乗者の身体岡部自身が7月28日の現場へ戻る

SERNのシステムを調べるうち、ラボはそのタイムトラベル研究と、人間を使った実験の危険を知ります。一方、最初のDメールは通信傍受システムに捕捉され、SERNのデータベースに保存されていました。楽しかった実験が、ラボを狙う手がかりになっていたんです。

α世界線では、逃げてもまゆりの死に追いつかれます

萌郁の襲撃から、終わらない救出へ

完成したタイムリープマシンを前に、ラボへ武装した一団が踏み込みます。その中にいた桐生萌郁は、SERNの実働部隊「ラウンダー」の一員でした。岡部、ダル、紅莉栖を連れ去ろうとする彼女は、まゆりを撃ち殺します。

岡部はタイムリープで襲撃前へ戻り、まゆりを逃がそうと動きます。駅へ走り、別の逃げ道を探し、襲撃そのものを止めようとする。けれど、まゆりは銃撃や事故など、形を変えた死に襲われるんです。

αのままでは、直前の行動を変えてもまゆりの死へ収束します。岡部は同じ喪失を覚えたまま、仲間がまだ笑っている時間へ戻り続けます。明るいラボの会話まで痛くなるのは、この経験を彼だけが背負っているからでしょう。

鈴羽の正体と、1975年への失敗した旅

助けを与えるのが、2036年から来た阿万音鈴羽です。掲示板のジョン・タイターの正体も彼女で、父親はダル。αの未来ではSERNが社会を支配しており、鈴羽はそれを変えるために過去へやって来ました。

必要なのは、SERNのデータを解読できる古いコンピューター、IBN5100です。鈴羽には1975年へ渡ってこれを確保する使命がありました。ところが岡部が彼女を引き留めたことで出発が遅れ、雨で損傷したタイムマシンでの移動は失敗。鈴羽は記憶を失い、使命を果たせず、後年に自ら命を絶ちます。

その結果は、過去を生きた鈴羽の手紙として岡部へ届きます。一緒に過ごせた時間の先に、あんな結末が待っていたなんて。岡部は彼女を引き留めたDメールを取り消し、損傷前に出発できる過去へ変えます。別れを選ぶことで、鈴羽の使命が成功するんです。

Dメールを取り消すたび、仲間の大切な願いも失われます

鈴羽の出発を修正しても、IBN5100を手に入れるまでには、ほかのDメールの影響が残っています。岡部は改変を逆からたどり、フェイリス、るか、萌郁が送ったメールの効果を取り消していきます。

フェイリスは、生きている父親との暮らしを手放します

フェイリス・ニャンニャンのDメールは、父親を飛行機事故から救っていました。その父の選択が変わった影響で、秋葉原の街並みも萌え文化とは違う姿になっています。

改変を取り消すことは、フェイリスにとってもう一度父を失う選択です。彼女は改変前の記憶も思い出し、まゆりを救うために取り消しのメールを送る決断をします。取消後は秋葉原の街並みが戻り、父は飛行機事故で亡くなった人物になります。

岡部が頼んでいるのは、友人の人生のやり直しです。メール一通の操作にしてしまうには、相手が手放すものがあまりに大きいんですよね。

るかは、岡部とのデートを経て改変を取り消します

漆原るかは、母親へ送ったDメールの影響で、女性として生まれる過去を得ていました。岡部への恋心を抱えるるかにとって、その改変を取り消すことも苦しい選択です。

るかが求めたのは、岡部と一日デートすることでした。ぎこちない時間を過ごした後、まゆりを救うためにメールを取り消し、男性として生まれた過去へ戻ります。願いをかなえた世界と、好きな相手との時間。その両方を知ったうえでの決断でした。

萌郁を操るFBの正体は、ミスター・ブラウンです

萌郁は携帯電話の機種変更を口実に、IBN5100の所在を過去の自分へ送っていました。彼女が柳林神社から持ち去ったIBNを追う岡部は、指示を出していた「FB」が天王寺裕吾、ミスター・ブラウンだと突き止めます。ラボの大家で、階下のブラウン管工房の店主でもある人物です。

萌郁は、自分を必要としてくれたFBからのメールに強く依存していました。岡部はFBの携帯を手に入れ、IBN5100の捜索中止を命じるDメールを送ります。過去の萌郁が従う相手はFB。取り消しには、指示の内容と送り主の両方が必要だったんです。

原作第9章では、天王寺が自ら命を絶ち、その後に娘の綯が萌郁を殺害します。綯の中にあるのは、未来からタイムリープしてきた復讐者の記憶。幼い姿のまま、父の死に対する執念を抱えていたという正体です。

岡部はさらに過去へ戻って改変を取り消し、IBN5100を確保します。萌郁を止めたところで一件落着、と息をつきたい場面でしょう。

SERNの記録を消した先のβでは、紅莉栖を失います

SERNの記録削除でβへ戻る流れ

紅莉栖が、まゆりを救う決断を支えます

IBN5100による解読が可能になり、ダルはSERNのデータベースにある最初のDメールの記録へ到達します。これを削除すれば、SERNがラボの研究を知るきっかけが消え、β世界線へ戻れる。ただ、そのβは、7月28日に紅莉栖が死ぬ過去につながっていました。

岡部は紅莉栖に真実を打ち明けます。まゆりを救うには、これまで一緒に戦ってくれた紅莉栖を失う。紅莉栖は、繰り返す救出で壊れていく岡部を見て、自分を犠牲にしてまゆりを助ける決断を支えます。

二人は互いへの思いを認め、キスを交わします。助手と呼び、くだらない言い合いをしていた時間の先に、やっと届いた告白でした。βへ戻る選択をした岡部には、紅莉栖と恋をしたαの記憶が残ります。

岡部が記録を消すと世界線は変動し、まゆりは生き延びます。紅莉栖はすでに死んだ人物となり、ラボで過ごした日々を岡部が抱えることに。まゆりを助けた喜びと、紅莉栖を失った痛みが同時に来るんです。

βから来た鈴羽は、第三次世界大戦の阻止を求めます

その岡部に、再び鈴羽から連絡が入ります。今度の鈴羽が来た未来は、第三次世界大戦で荒廃したβの2036年です。彼女は、紅莉栖を救うことが大戦を避ける作戦につながると告げます。

火種になるのは、紅莉栖のタイムマシン理論の論文でした。父親である中鉢博士が娘の成果を奪い、自分のものとしてロシアへ持ち込みます。その理論を巡って各国がタイムマシンの開発を競い、戦争へ進む。紅莉栖の殺害現場と未来の戦争は、同じ論文でつながっていたんです。

最初の救出では、岡部自身が紅莉栖を刺してしまいます

岡部は鈴羽のタイムマシンに乗り、7月28日のラジオ会館へ戻ります。そこで見るのは、紅莉栖の才能に嫉妬し、論文を奪おうとする中鉢の姿。岡部は紅莉栖を守ろうとして争いに割って入ります。

ところが、中鉢へ向けた刃の前に紅莉栖が入り、岡部は自分の手で彼女を刺してしまいます。助けに来た本人が命を奪ってしまった。その衝撃で上げた叫び声こそ、物語の冒頭で岡部が聞いた声でした。

岡部は現場から戻り、救出をあきらめようとします。そこでまゆりが彼を叩き、背中を押します。まゆりを救うために走り続けた岡部が、今度はまゆりに立ち上がらせてもらうんです。

2025年の岡部が用意した、オペレーション・スクルド

最初の失敗を経験したことで、未来の岡部が送った動画を見られるようになります。送り主は2025年の岡部。紅莉栖を救えなかった後悔から研究を続け、救出の方法を見つけていました。

作戦名はオペレーション・スクルド。必要なのは、過去の岡部に「紅莉栖が死んだ」と思わせる光景を保ちつつ、紅莉栖の命を救うことです。血だまりの彼女を見た過去の岡部が、ダルへメールを送り、αで仲間と出会い、救出方法を探す経験を守ります。

さらに、戦争を引き起こす論文の焼失も必要でした。

これまでのつらい三週間を経験した岡部だから、紅莉栖を救うためにここへ来られた。未来の自分の言葉で希望を取り戻し、鳳凰院凶真が復活します。大げさな名乗りがこんなに頼もしく聞こえる日が来るとは!

二度目の7月28日で、メタルうーぱと血だまりを変えます

メタルうーぱの回収から論文焼失まで

メタルうーぱを先に引くと、論文が貨物室で燃えます

再挑戦した岡部は、過去のまゆりより先にカプセルトイを回し、メタルうーぱを手に入れます。まゆりが引くのは普通のうーぱになり、その後、落としたうーぱを紅莉栖が拾って論文と一緒に持つ流れへ変わります。

最初の流れでは、メタルうーぱが論文の封筒に入り、中鉢に奪われていました。飛行機に乗る際、金属探知機に反応したため論文が機内へ持ち込まれ、貨物室の火災を免れていたんです。

普通のうーぱなら探知機に反応せず、論文は貨物室へ送られます。そこで火災に遭い、論文は焼失。メタルうーぱの回収が、タイムマシン開発競争を生む論文を失わせます。あの小さな当たりを、ここまで必死に回収する理由がやっとつながります。

固まった血糊の代わりに、岡部が自分の血を使います

紅莉栖の死を装うために、岡部はラボのサイリウム・セーバーに入った血糊を用意していました。ところが、血糊は固まっていて使えません。ここで代わりにしたのが、自分の血です。

岡部は中鉢を挑発し、自分の腹を刺させます。用意したスタンガンで紅莉栖を気絶させ、さらに傷口を広げて血を流す。現場に残すのは、自分の血だまりに横たわる紅莉栖です。過去の自分が目撃した光景を、自分の血で作り直します。

血だまりに倒れた紅莉栖を見た過去の岡部は、彼女が刺されたとダルへメールを送ります。その知らせから、αでの三週間が始まる。救出に来た岡部は、その長い道のりを紅莉栖の生存へつなげます。序盤の自分へ向けた、命がけの引き継ぎでした。

重傷を負った岡部を鈴羽がタイムマシンへ運び、二人は元の時代へ帰ります。論文の焼失と紅莉栖の生存がそろい、シュタインズ・ゲート世界線に到達! 未来から来た鈴羽とタイムマシンは消え、岡部は傷の治療を受けます。

最後はラボメンのピンバッジと、紅莉栖との再会です

仲間たちは、新しい世界で日常を送っています

約一か月後、岡部がラボの仲間へ配って回るのが、特注のピンバッジです。まゆりもダルも、フェイリスもるかも生きていて、萌郁はブラウン管工房で働いています。天王寺も綯も、岡部が体験した悲劇を抜けた世界で暮らすことに。

岡部は、紅莉栖と鈴羽の分もピンバッジを用意しています。αでともに過ごした全員のつながりを、岡部がこの世界にも持ってきたんです。それがうれしい。

鈴羽とは、七年後に生まれてくる彼女とまた会う約束をしています。父親になるダルをからかう余裕も戻ってきます。未来を語れる日常が戻ったことに、ようやく肩の力が抜けるでしょう。

紅莉栖は命の恩人を探し、秋葉原で岡部と出会います

ピンバッジを配った岡部は、街で紅莉栖と再会します。彼女は7月28日に助けてくれた岡部へ礼を言うため、秋葉原で彼を探していました。岡部が相手にしているのは、血だまりから生きて戻った紅莉栖です。

紅莉栖には、αで過ごした日々の記憶が断片的に残っています。「助手」という呼び名にも反応し、岡部は彼女へ最後のピンバッジを渡します。苦しい世界線で育った気持ちが、新しい出会いの中にも残っているんです。

最後に岡部は、この結末をシュタインズ・ゲートの選択と呼びます。軽口として使っていた言葉が、仲間を助け、紅莉栖と再会した今の実感になる。私には、この再会にたどり着くための長い物語だったように感じられるんです。

原作には6エンディングがあり、TV版は全24話でトゥルーエンドを映像化しています

原作ゲームとTV版、追加話の違い

2009年の原作ゲームには、トゥルーエンドを含む6種類のエンディングがあります。電話への応答やメールの返信が分岐に関わり、トゥルーエンドの終盤は第11章「境界面上のシュタインズゲート」へ続きます。

2011年のTVアニメは全24話で、原作のトゥルーエンドを本筋として映像化した作品です。萌郁、天王寺、綯を巡る途中の事件には、ゲームとの変更があります。原作では、天王寺の死後に綯が萌郁を殺害する出来事が、復讐者としての綯の正体につながります。

第25話はTV未放送の追加エピソード、第23話βはTV版の改変話、『負荷領域のデジャヴ』は劇場版、『シュタインズ・ゲート ゼロ』は続編です。

原作ゲーム英語版の公式動画は、JASTが公開しています

原作ゲームの英語移植版を紹介する公式トレーラーです。

JASTの原作ゲーム英語版公式サイト

原作では、紅莉栖とのメールのやり取りがトゥルーエンドへの分岐に関わります。日常の会話が積み重なって、あの別れと再会に届く仕組みです。結末を知った後だと、助手との何気ない返信にも愛着が湧きますね。

FAQ

まゆりと紅莉栖は、どうして二人とも助かるのですか?

まゆりを救うためαから離れた岡部が、βでは紅莉栖の死亡を装い、同時に論文を焼失させます。7月28日に過去の岡部が見た光景を再現したまま実際の結果を変え、二人の生存する世界線へ到達する仕掛けです。

Dメールを消した時点で、結末の世界線になりますか?

SERNの記録削除で戻る先はβです。その後に鈴羽との二度の時間移動があり、オペレーション・スクルドの成功によって最終的な世界線へ移ります。

メタルうーぱは、紅莉栖の命を直接救うのですか?

回収によって変わるのは、盗まれた論文の運命です。金属探知機への反応がなくなり、論文が火災の起きる貨物室に送られます。紅莉栖の救命は、岡部が血だまりの光景を偽装する作戦が担います。

再会した紅莉栖には、別の世界線の記憶がありますか?

残っているのは、岡部とのやり取りに反応する断片的な記憶です。岡部はともに過ごした日々を覚えており、再会した彼女へラボメンの証を渡します。二人の関係がもう一度始まる、希望のある幕引きでした。

まとめ

仲間の願いを取り消してまゆりを救い、紅莉栖を失った痛みから、岡部はさらに過去へ向かいます。救出の失敗まで未来の自分へつながり、最後は自分の血で、かつて目撃した惨劇を生存の場面に変える。メタルうーぱの回収も重なって、戦争を生む論文は燃え尽きます。

ラストで岡部が手渡すピンバッジは、別の世界線で過ごした仲間との時間をつなぐものです。秋葉原で紅莉栖を見つけた瞬間、ようやくあの三週間の先へ進める。長い遠回りの末に、二人が同じ街で生きていることが何よりうれしい結末です。

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