アニメ

フルーツバスケット漫画の最終回ネタバレ!透と夾は結婚する?

フルーツバスケット漫画の最終回ネタバレ!透と夾は結婚する?

※原作漫画『フルーツバスケット』の最終回ネタバレです。『フルーツバスケット』の恋は、抱きしめたい相手に手を伸ばすところから、もう大仕事なんです。

高屋奈月の原作漫画『フルーツバスケット』は、1998〜2006年に連載され、全23巻で完結しました。

透の恋の相手は夾で、二人は結婚して孫を持つまで共に生きます。ただ、その幸せにたどり着くまでには、猫憑きの宿命、今日子の死、草摩慊人の支配を乗り越える長い道のりがありました。

テント暮らしの透が、草摩家の秘密を知るまで

夾・由希・紫呉の変身する動物

本田透は、幼い頃に父・勝也を、高校生になってから母・今日子を亡くしています。身を寄せた祖父の家が改装に入ったため、学校とアルバイトを続けながら、山でひとりテント生活をしていました。

その山の土地は草摩家のもの。透の暮らしを知った草摩紫呉と、同級生の草摩由希が、彼女を家に迎え入れます。高校生が住まいの心配まで抱えているんですから、まず屋根のある場所で眠ってほしいですよね。

そこへ、由希に勝負を挑む草摩夾(きょう)がやってきます。透が彼らに抱きつく形になった拍子に、夾は猫、由希は鼠、紫呉は犬に変身! 同居が始まる前から、家の中は大騒ぎでした。

草摩家には、十二支と猫の物の怪が憑く人々が生まれます。異性との抱擁などで動物に変わる体質に加え、当主の慊人(あきと)を「神」とする結びつきに縛られているのです。秘密を知った透も、慊人の許可で紫呉の家に住み続けることになりました。

紅葉とはとりの過去で分かる、変身する体の重さ

兎憑きの紅葉は、明るく人懐っこい少年です。その母は物の怪憑きの子を受け入れることに苦しみ、はとりによって紅葉に関する記憶を消されています。紅葉は母と妹を大切に思いながら、母の前では自分が息子だと名乗れない立場でした。

草摩家の医師・はとり自身にも、恋人の佳菜と別れた過去があります。結婚の許しを求めた際に慊人から傷つけられ、左目の視力をほとんど失いました。自責の念で心を病んだ佳菜を救うため、はとりは彼女の中から、自分との恋の記憶を消すのです。

変身の秘密を守る暮らしは、家族や好きな人との関係にも及んでいました。透は一人ずつ事情を知り、傷ついた人のそばで話を聞くようになります。

夾の「本来の姿」を知っても、透は一緒に帰りたい

夾には、猫の姿に加えて、強い腐敗臭を放つ異形の姿があります。腕の数珠は、その「本来の姿」を封じるためのものでした。母を亡くし、父からも見放された夾を育てたのは、武術の師匠・草摩藉真(かずま)です。

藉真は、夾が透に自分を受け入れてもらえるよう、あえて数珠を外します。透もその姿を恐れました。それでも、逃げようとする夾を追い、一緒に暮らしたいという気持ちを伝えるんです。

平気な顔で全部を受け止める透より、怖くても手を離さない透のほうが、私はずっと好きです。夾にとっても、自分を知ったうえで帰ろうと言ってくれる人ができた、大きな出来事でした。

夏の別荘で、透はさらに残酷な決まりを知ります。猫憑きの夾には、高校卒業後に幽閉される未来が迫っていました。慊人との賭けは、在学中に由希に勝てば猫憑きの幽閉を免れるというもの。透はこのまま夾と別れることに耐えられず、呪いを解く方法を探し始めます。

慊人の秘密は「女性」と「紅野の解呪」だった

酉憑きの紅野を通じて、透は二つの秘密を知りました。慊人は男として育てられた女性で、紅野の呪いは物語が始まるずっと前に解けています。

紅野は中学生の頃に物の怪との結びつきを失いました。けれど、泣いてすがる幼い慊人を突き放せず、そばに残ると約束します。その後も慊人を優先し、透の親友・魚谷ありさに惹かれても、自分の恋を選べずにいました。

慊人にとって、十二支との永遠の絆は、自分がひとりにならずに済む保証です。紅野の解呪を知ってから、その保証が失われる恐怖はさらに強くなりました。十二支が外の人と親しくなるたびに、慊人は暴力や束縛で引き戻そうとします。

母・楝への憎しみと、紫呉が望んでいたこと

慊人を男性として育てるよう命じたのは、母の楝です。楝は夫・晶が娘を愛することに嫉妬し、慊人と激しく対立していました。父を亡くした慊人は、その魂が入っていると言われた箱を抱え、父から与えられた「特別な子」という立場にすがります。

紫呉が求めているのは、慊人との恋です。慊人が紅野と肉体関係を持ったことへの嫉妬から、紫呉は楝と関係を持ち、慊人に本家を追い出されました。いつもの飄々とした顔の下には、相手を傷つけてでも振り向かせたい執着があるんです。

透を自宅へ迎えた紫呉には、草摩家の外から変化を起こす狙いもありました。十二支が慊人から離れ、慊人自身が神の立場を手放し、一人の女性として自分に向き合うことを望んでいたのです。

依鈴も潑春を救おうとし、慊人に閉じ込められる

馬憑きの依鈴、通称リンも、呪いを解こうと動いていました。両親から虐待を受けた彼女にとって、恋人の潑春は大切な支えです。慊人に二人の仲を責められて重傷を負ってからは、潑春を守るために別れ、ひとりで解呪の方法を探します。

楝はその思いを利用し、呪いを解く方法を教えると持ちかけ、慊人の箱を盗ませようとしました。依鈴は慊人に見つかり、髪を切られ、猫憑きのための施設に閉じ込められてしまいます。

衰弱した依鈴を救い出したのは紅野でした。潑春も慊人に立ち向かい、依鈴との関係を取り戻します。藉真の家で療養する依鈴と、透の間にも、互いの本音を話せる関係が育っていきました。

透の恋を止めたのは、今日子への思いと夾の後悔

透の母への思いと夾の罪悪感

透は、亡くなった母をずっと一番に思うと決めていました。父の死後、今日子が深く落ち込んだ時には、自分まで置いていかれるのを恐れ、父の話し方をまねて母を引き留めようとした過去もあります。

ところが、今は夾が何より大切になっている。透はその変化を、母への裏切りのように感じていました。いつも他人を気遣う彼女にも、自分のために誰かと一緒にいたいという願いがあるんです。

夾に想いを寄せてきた楽羅は、透の気持ちを知り、本人に伝えるよう強く促します。透が告白しようとした時、夾のほうから、今日子の事故について話し始めました。

夾は今日子と親しく、事故の日にもその場にいた

幼い夾は今日子と知り合い、彼女から透の話を聞いていました。透が迷子になった時には、見つけて守ると約束したこともあります。実際に透を助けた少年は由希で、その時の青い帽子は、もともと夾の持ち物でした。

そして今日子が交通事故に遭った日、夾も現場に居合わせます。助けようとした瞬間、人前で猫に変身する恐怖にためらい、今日子を救えませんでした。死の間際に聞こえた「許さない」という言葉を、自分への非難だと受け取り、深い罪悪感を抱え続けていたのです。

夾は透を幸せにする資格がないと思い、彼女を拒もうとします。透は母への思いを抱えたまま、夾を好きな自分の気持ちを譲りませんでした。母が本当に彼を責めていたのなら、母に反抗してでも好きでいるという覚悟です。

それでも夾は「幻滅」と口にして、その場を去ってしまいます。透には振られたという痛みが残り、夾にも、自分を受け入れようとする彼女と向き合えない苦しさがありました。

透の崖転落を経て、夾と由希は互いの本音を知る

紅葉、続いて燈路の呪いが解けると、慊人の恐怖はいっそう膨らみます。楝との争いで、大切にしていた箱が空だという事実にも向き合いました。慊人は紅野を刃物で刺し、紫呉の家へ走ります。

透と対峙した慊人は、居場所を奪われた怒りをぶつけます。透は、自分も母との変わらない関係を願っていたと気づき、慊人の孤独に寄り添いました。十二支との約束でつながる関係を失っても、これから友達になれると手を差し出すのです。

その時、透の足元が崩れ、彼女は崖から転落しました。慊人は助けを呼び、由希が救急車を手配し、夾も駆けつけます。透と紅野はともに命を取り留め、入院することになりました。

夾は、自分がそばにいると透を傷つけると思い、動けなくなります。由希はそんな夾を怒り、透が誰の隣で笑っていたのかを突きつけました。

夾は、何でもできて恵まれているように見えた由希に憧れていました。由希のほうは、人と自然に関われる夾を羨んでいたのです。互いに相手になりたかったと知り、長く続いた反目がほどけていきます。隣の芝生が青いどころか、お互いに相手の庭へ引っ越したかったんですね。

夾は父と向き合い、透へ会いに行く

透と生きるため、夾は実父のもとへ向かいます。父は母の死まで夾のせいにして責め続けますが、夾は高校を卒業しても幽閉施設に入らないと告げました。慊人もまた、猫憑きを閉じ込める施設を取り壊す決意をします。

透の退院日、迎えに来た夾を見た彼女は、振られたと思っていたため走って逃げます。ようやく会えたのに全力疾走。ここは、夾と一緒に「病み上がりなんだから!」と言いたくなります。

追いついた夾は謝り、透とこれから一緒に生きたいと告白しました。変身する体への不安も話しますが、透は彼を好きな気持ちを伝えます。二人が抱き合った時、夾は人の姿のままでした。

呪いは全員解ける――永遠の宴が終わる時

透と夾の抱擁と数珠をめぐる場面

夾は、封印の数珠を自分の手で引きちぎります。透は散らばった珠を拾い集めました。二人の間には、隠すことや遠ざけることで保っていた距離が、もう要らなくなったんです。

猫憑きの夾を含む13人全員が、最終的に物の怪の呪いから解放されます。綾女やはとりたちにも、それぞれの場所で別れの時が訪れました。

生まれた時から一緒にいた物の怪との別れには、喜びと寂しさが入り交じります。解放された人々の涙にも、それぞれが過ごしてきた時間を感じました。

解呪を迎えた人々と、その時の姿
人物解呪の場面
紅葉外を眺めている時に解放される
燈路妹の日向を抱く
綾女そばにいる美音を抱きしめる
利津猿の物の怪から解放される
杞紗燈路と日向と一緒にいる時に解放される
楽羅街を歩いている途中で解放される
依鈴・潑春一緒にいる時に解放され、触れて抱き合う
はとり辰の物の怪から解放される
紫呉外出中に解呪を迎える
由希真知との待ち合わせの時、鼠との別れを迎える

最初の猫が望んだのは、神様が外の世界で笑うこと

呪いの始まりは、孤独な神様と動物たちの宴でした。最初に神様を訪ねたのが猫で、のちに十二匹の動物が集まります。猫の命が尽きようとした時、神様は別れを恐れ、生まれ変わっても再会できる約束を、盃によって結びました。

猫は永遠に変わらない宴を望まず、いつか神様が人の輪に入り、そこで笑うことを願っていました。神様と動物たちはその思いを裏切りと受け取り、猫を仲間外れにしてしまいます。

長い年月を経て、かつての約束は草摩家の人々を縛る力になっていました。由希が鼠と別れる終盤には、その始まりが明かされます。猫の願いを知ると、夾がずっと背負わされてきた扱いに、胸が痛くなりました。

最終回のその後――それぞれが選んだ恋と暮らし

透と夾・由希と真知・慊人と紫呉の未来

慊人は当主として残り、紫呉と共に生きる

慊人は紫呉から贈られた振袖を着て、解放された人々の前に現れます。年少の十二支たちは、この時に彼女の性別を知りました。慊人は草摩家の当主として、皆の自由を守り、償いながら生きることを選びます。

そして、自分が求めてきた相手が紫呉だったと認め、彼のもとへ戻ります。長年待っていた紫呉もその気持ちに応えました。紫呉は小説家を辞めます。

由希が恋をする相手は、倉伎真知

由希が透に求めていたのは、幼い頃に得られなかった、母に包まれるような安心でした。その気持ちを生徒会の真鍋翔に打ち明けることが、由希自身を知るきっかけになります。

生徒会会計の倉伎真知は、学校で人気の由希の、孤独な内面に気づく人です。母から完璧を求められて育った彼女も、自分の居場所に悩んでいました。二人は互いの弱さを知り、少しずつ距離を縮めます。

由希は真知と交際し、遠方の大学へ進んで一人暮らしを始めました。新居の鍵を真知に渡し、離れて暮らす時間にも二人の未来をつなぎます。学校の王子様にも、ようやく気を抜ける相手ができたんですね。

紅野、はとり、綾女たちにも新しい日々が来る

紅野は草摩家を出て、別の町で就職します。入院中にありさと再会し、彼女も紅野のもとへ行く道を選びました。人に尽くし続けた紅野が、自分の好きな相手との暮らしへ踏み出します。

はとりは、透たちの担任で、佳菜の親友でもある白木繭子と心を通わせます。終盤には彼のほうから、これまで行ったことのない場所へ旅行しようと話すんです。失った恋の記憶を抱えてきた人が、今度は新しい思い出を作ろうとしていました。

綾女は美音と過ごしながら、大学へ旅立つ由希への荷物を考えます。かつて弟との間にあった距離も縮まり、兄の世話焼きが遠慮なく発揮される日々です。段ボールの中身を選ぶだけで、妙に大がかりになりそうな兄ですよね。

潑春と依鈴も、互いを支える関係を続けます。楽羅や利津、杞紗と燈路は、それぞれの気持ちで透と夾の旅立ちを見送ろうとしていました。

今日子の「許さない」は、透を守ってほしい願いだった

夾は将来、藉真の道場を継ぐことを考え、卒業後は知人の道場で学び、働くために町を離れます。今日子の墓前で透を誘い、透も一緒に行くと答えました。

ここで、今日子の最期の思いが明かされます。死を前にした彼女が案じたのは、残される透のことでした。昔の約束を果たして娘を守ってほしいと、夾に願ったのです。その最後の部分が「許さない」という言葉になって届きました。

夾も墓前で、遅くなった約束をこれから守ると誓います。責める言葉だと思って抱えてきた痛みが、娘の未来を願う母の思いへと変わる場面です。

空になった部屋から旅立ち、最後は老いた二人の散歩へ

卒業後、透と夾は引っ越しの準備を進めます。片づいた紫呉の家で、透は一緒に暮らした時間を思って涙ぐみました。あれほど居場所を求めていた彼女に、離れるのが寂しい家ができていたんです。

出発の前日、由希は透が自分にしてくれたことを話し、感謝を伝えます。いつもの名字での呼びかけから、初めて「透」と名前で呼びました。由希にとっても、言葉にして渡すお別れです。

時は大きく進み、小さな女の子が透と夾を探す場面になります。この女の子は二人の孫です。家には写真が飾られ、年を重ねた二人は手をつないで散歩に出ています。

恋がかなった瞬間から、こんなに遠くまで連れていってくれるんですね。猫の数珠を握っていた少年と、山でひとり暮らしていた少女の手が、老いてもつながっている。私はこの静かな終わり方に、いちばんほっとしました。

解呪の理由と、依鈴に残る傷で気をつけたいこと

紫呉は、長い年月の中で呪いが弱まり、十三の物の怪と神が揃った今回を、最後の宴と推測しています。慊人が神の立場を手放す決意と、残る人々の解放は、物語の終盤で重なりました。

私には、透が一人ずつ向き合ってきた時間と、草摩家の外にも生きたいと願う人々の変化が、宴の終わりを支えていたように感じます。透を魔法使いにするより、人と話し、泣き、好きになってきた彼女の姿が心に残るんです。

また、依鈴は最後まで慊人への怒りを抱え、周囲が前へ進むことにも戸惑っています。透はその苦しさを聞き、そばにいました。自由を喜ぶ人の隣に、傷ついた気持ちを抱える人もいる。その両方を残してくれたことに、私は誠実さを感じました。

重い場面には、親による虐待、恋人同士を引き離す暴力、自死や家族との死別もあります。かわいい変身や学校での笑いの間に、痛みの強い話が続く作品です。

終盤を原作で読み返すなら21〜23巻

通常版の21巻は、透と慊人の対峙、22巻は、恋と解呪が動く山場です。23巻には、その後の選択と最終話が収まっています。愛蔵版の最終巻は12巻で、通常版とは巻の区切りが異なる形です。

紙・電子書籍の購入リンクは、白泉社の通常版23巻、愛蔵版12巻にまとまっています。

関連する公式動画:アニメ『The Final』本PV

2021年のTVアニメ『フルーツバスケット』The Finalの公式本PVです。

FAQ

漫画の最終話は第何話ですか?

第136話です。通常版23巻には第132〜135話と、この最終話が収録されています。

最終23巻が出たのはいつですか?

2007年3月19日に発売されました。連載が終わった翌年に、最後の単行本が刊行された形です。

紅葉も透を恋愛相手として好きだったのですか?

紅葉は透に恋愛感情を抱いていました。夾に自分の想いをにじませて発破をかけ、透の幸せを願います。自分もこれから大切な人や幸せを見つけるという、彼自身の希望も残るんです。

愛蔵版の最終巻には、おまけもありますか?

愛蔵版12巻には、漫画に加えて高屋奈月のロングインタビュー、キャラクター紹介、連載ヒストリーが収録されています。本編を読み終えたあとに、作品が生まれた時間までたどれる一冊です。

まとめ

『フルーツバスケット』を読み終えて残るのは、大切な人が隣にいる日のありがたさです。好きな人に触れることも、家を出ることも、自分で選べる。その当たり前を得るまでの一人ひとりの時間があるから、最後の穏やかな日々を、心からよかったと思えるんですよね。

-アニメ