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エルピス最終回ネタバレ|真犯人は誰?恵那は最後に何を選ぶ?

エルピス最終回ネタバレ|真犯人は誰?恵那は最後に何を選ぶ?

『ニュース8』の本番前に、元恋人が放送を止めに来る。『エルピス』の最終回は、この息苦しい対話から目が離せません。

『エルピス―希望、あるいは災い―』は、2022年にカンテレが制作した連続ドラマです。

最終回までのネタバレがあります。少女殺害、性暴力、いじめ、自殺に関わる内容です。

真犯人は本城彰。恵那が雑貨店で会っていた男

本城彰と父親、大門雄二の関係

八頭尾山少女連続殺人事件の真犯人は、本城彰です。恵那が商店街の雑貨店で出会った、あの不気味な男でした。

彰は、地元の有力企業「本城建託」の社長の長男。その父親は、副総理の大門雄二を支える有力者でもあります。

このつながりのため、事件を追う恵那と拓朗は、警察やテレビ局への圧力に阻まれていきました。

冤罪調査の始まりは、さくらが覚えていた誕生日

松本に助けられた少女の記憶

浅川恵那は、スキャンダルで報道番組を降板し、深夜の情報番組『フライデーボンボン』に移ったアナウンサー。若手ディレクターの岸本拓朗から持ちかけられたのが、連続殺人の犯人として死刑が確定した松本良夫の冤罪疑惑でした。

拓朗を動かしたのは、ヘアメイクの大山さくら、通称チェリーです。14歳のころ、自分を松本が保護してくれた過去がありました。誕生日にはカレーを作り、ショートケーキまで用意してくれた人なんです。

恵那は、さくらが残していた裁判記録から、事件当日の松本の行動を調べます。検察の説明に無理があると気づき、弁護士の木村卓や新聞記者の笹岡まゆみの協力も得ました。

さらに、松本が拘束されている間に、同じ八頭尾山で中学生の中村優香が殺されます。過去の事件と手口も発見場所も重なる殺人が起き、冤罪を疑う理由が増えていきました。

恵那たちは、松本の自供を引き出した元刑事にも取材。その受け答えから、恵那は取り調べのあり方にも疑いを深めます。

放送への反響と、再審請求の棄却

制作した特集は、恵那の独断で『フライデーボンボン』に流れました。上司には叱られた一方、反響と視聴率は好調です。局内にも、取材を続けられる空気が生まれます。

ところが、松本の再審請求は棄却。裁判をやり直してもらう望みが退けられ、責任を感じたさくらが自殺を図る事態に至りました。

拓朗自身も、中学生のころ、いじめを受けていた友人を見捨て、その友人が自殺した過去に向き合います。強い立場の相手を恐れ、助けられなかった後悔を抱えていたのです。軽い気持ちで始めた取材が、自分の生き方にもつながってしまったんですね。

拓朗が崩した、逮捕の決め手となった目撃証言

取材継続を止められても、拓朗は単独で目撃者の西澤正を調べました。そして元妻の吉村由美子から、西澤の証言を覆す話を聞き出します。松本を見たという、逮捕の決め手だった証言が虚偽だと分かったのです。

村井喬一はこの情報を『フライデーボンボン』で大きく報道。ほかのメディアも動き始め、恵那は『ニュース8』で自分が取材したことを明かしました。

その後、拓朗は経理部へ、村井は子会社へ異動し、恵那は『ニュース8』のキャスターに返り咲きます。取材してきた仲間の職場が、ばらばらになってしまいました。

『フライデーボンボン』も終了しますが、スタッフの多くが残り、番組は『ウィークエンドボンボン』へ。名前を掛け替える仕事だけは、ずいぶん手際がいいんですよね。

優香のストールが結んだ二つの事件と、報道封じ

ストールとスカートのDNA型の一致

被害者の友人が持っていた写真

大門の周辺を調べる中で、拓朗は本城彰に迫ります。優香と親しかった高岡ひかるへの取材では、ひかるが好きだった男性を優香に取られ、仲たがいしたことが判明。その男性が彰でした。

ひかるの持つ写真を手がかりに、拓朗は刑事の平川から優香の携帯電話の写真データを入手します。そこには、彰と優香の接点を示す写真が残っていました。

拓朗が優香の母親から借りたのは、彰が優香に贈ったストールです。その付着物のDNA型が、過去の被害者・井川晴美のスカートから検出されたDNA型と一致しました。

この鑑定結果は、松本の冤罪を示す強い証拠になったのです。

週刊誌のスクープまでつぶされる

拓朗は鑑定結果を『ニュース8』に持ち込みますが、滝川雄大は警察発表に基づく情報ではないことを理由に放送を断ります。恵那も番組の判断に同調しました。

そこで恵那は村井を通じて『週刊潮流』の編集長につなぎ、週刊誌の報道をテレビが追う方法を探ります。しかし掲載前に、警察が優香の風俗店でのアルバイトに関する情報を公表。『ニュース8』でもそのニュースが読まれ、週刊誌の記事は差し替えられてしまいました。

核心をつかんだ取材が止まり、平川への脅迫を理由に、拓朗は大洋テレビを解雇されます。しかも、自分のスクープをつぶす形になったニュースを読んでいたのは恵那です。

拓朗には、最後に信じていた相手まで遠ざかったように感じられました。第9話では、恵那も放送に抵抗した経緯が分かります。二人とも局の決定に押され、互いの苦しさを共有できなくなっていたんです。

大門亨の告発と死が、村井をスタジオへ向かわせた

本城の捜査を阻む大門に迫るため、村井は拓朗を大門亨に引き合わせます。亨は副総理の娘婿で、秘書を務めていた人物です。

亨が告発しようとしたのは、大門による性暴力事件のもみ消し。加害者は大門と同じ派閥の議員で、その事件を大門が握りつぶしたという疑惑でした。

村井と亨には、以前にもこの問題を報道しようとして阻まれた過去があります。普段は大声で部下を振り回す村井にも、報道人として抱え続けていた挫折があったのです。

亨は大門の娘と離婚し、事務所も退職して告発を決意。ところが、その後に死亡します。警察は自殺と判断し、対外的には遺族の意向で病死と発表されました。

拓朗は大門による口封じを疑い、自分が亨を取材に引き込んだ責任に押しつぶされます。一方の村井は、権力者の保身と、それに目をつぶる報道への怒りを爆発させました。

村井が乗り込んだのは『ニュース8』のスタジオ。椅子を振り回してセットを壊す姿を、恵那は見つめます。あれだけ騒がしい人に、まだ黙らないでほしいと思う場面でした。

最終回、恵那は斎藤との交渉で何を選んだ?

告発を外す代わりに求めた妨害停止

手を引こうとする拓朗に、恵那が返した言葉

村井の怒りの理由を知ろうと、恵那は拓朗の家を訪ねます。亨の告発と死を聞かされても、拓朗はもう事件から降りるつもりでした。

恵那は、自分が『ニュース8』で告発を報じると決意します。拓朗は命の危険を訴えて止めましたが、恵那は理不尽に屈して生き続けることへ怒りをあらわにしました。

そして、自分が取材を続けてこられたのは拓朗がいたからだと感謝します。亨にとって拓朗が希望だったことを知り、恵那も自分を支えていた相手に気づいたんです。

大門の告発を取り下げ、本城への妨害停止を求める

恵那はトップニュースで告発を流そうと動きます。滝川が連絡したため、大門のもとで働く斎藤正一が放送直前に現れました。

斎藤の説得は、大門を失脚させれば政治が混乱するというもの。自分が力を得たときに状況を変えるから、信じて時間をくれと求めます。

恵那が提示したのは、具体的な交換条件でした。大門の性暴力事件もみ消し疑惑をその夜のニュースから外す代わりに、本城彰の捜査と報道への妨害をやめさせることです。

本城の父と大門の関係を伏せる条件も付き、斎藤は了承を得ます。ただし、放送するのは今夜のトップニュース。明日まで待てば事故や病気で出演できなくなる、と恵那に告げました。

元恋人への言葉がそこまで冷たいと、さすがにぞっとします。交渉の席でも、恵那にかかる圧力は続いていたのです。

拓朗が持っていたVTRが、その夜の放送を可能にした

時間が迫る中、恵那が連絡すると、拓朗はテレビ局のロビーにいました。しかも、以前つぶされた本城に関する取材VTRを用意しています。

恵那はそれを受け取り、松本の冤罪疑惑の続報として放送しました。

ここは思わず「よし!」と声が出るところでした。

放送後の牛丼と、松本・さくらが迎えた食卓

恵那たちの仕事と松本・さくらの再会

大盛りを食べる恵那と拓朗、そこへ現れる村井

放送を終えた恵那は、拓朗と牛丼を食べに行きます。二人とも大盛りを頬張り、そこへ村井がやってきました。迎える二人の笑顔が、もう本当にいいんです。

このドラマでは、恵那も拓朗も心身が追い詰められると食事を受け付けなくなっていました。牛丼がここまでごちそうに見えるとは!

2020年、カレーを作るのはさくら

松本の冤罪は晴れ、釈放後の彼とさくらが再会します。2020年の後日談で、さくらが作っていたカレーの相手は松本でした。

14歳のときに食べさせてもらった料理を、今度はさくらが振る舞います。二人でショートケーキも食べ、さくらは涙を浮かべました。

自分で作った食事を松本に食べてもらえる。私はここに、助けてもらった子が、大切な人を迎える側になった喜びを感じます。

恵那はキャスターを続け、拓朗は村井と働く

その後も恵那は『ニュース8』に残り、ニュースを読み続けます。拓朗が働くのは、村井が立ち上げた映像企画会社です。

拓朗のこの着地には、肩書への執着から少し自由になったような頼もしさがありますね。

大門への追及が続く結末に、苦さも残る【考察】

政治の側では、笹岡が大門に本城との関係を問いただしています。

さくらの笑顔に救われる気持ちと、性暴力の被害者や亨への悔しさが、同時に残ります。私は、この居心地の悪さまで含めて「希望、あるいは災い」という題名なのだと感じました。

とくに、権力のある側が「いずれ変える」と言ったとき、その「いずれ」を待つ人の時間が気になります。待っている間にも人生は続く。その重さが、斎藤の立派な理屈への引っかかりになりました。

『エルピス』のBlu-ray・DVD公式PV

2022年の連続ドラマ『エルピス―希望、あるいは災い―』のBlu-ray・DVD公式PVです。

FAQ

『エルピス』は全何話?最終回の放送日は?

全10話で、最終回の放送は2022年12月26日でした。脚本は渡辺あやさんが手がけています。

本城彰を演じていた俳優は誰?

永山瑛太さんです。登場したときの静かな話し方と視線に、落ち着かなさを感じる役でした。

まとめ

『エルピス』を見終えると、いつものニュースで誰が何を語り、誰の声が届いているのかまで気になってきます。テレビの向こうの出来事を、自分から遠い話として聞いていたかもしれない。そんな後ろめたさも残す、見応えのある最終回でした。

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