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ひぐらしのなく頃に解・原作ネタバレ|黒幕はなぜ村を滅ぼす?

ひぐらしのなく頃に解・原作ネタバレ|黒幕はなぜ村を滅ぼす?

綿流しのお祭りが近づくたび、また誰かが死ぬ。あの雛見沢で、梨花は六月を生き延びられるのでしょうか。

犯人の正体と、最終章の結末までのネタバレがあります。原作PC版『ひぐらしのなく頃に 解』は、目明し編・罪滅し編・皆殺し編・祭囃し編の四編です。

答えは、村の大量殺人を企む黒幕は鷹野三四で、梨花たちは祭囃し編でその計画を阻止し、六月を生き延びます。しかも最後には、敗れた鷹野にも富竹が手を差し伸べるんです。

誰が何をしたのか。そして仲間を信じられた皆殺し編で、なぜ勝てなかったのか。祭囃し編で鷹野と山狗の計画を止めると、梨花は夏休みにやりたいことを考えられるようになります。ようやく普通に遊べる! それだけで、こんなにうれしい作品も珍しいですよね。

黒幕は鷹野三四。祟りの裏には病気と人間の計画がある

雛見沢症候群と鷹野・東京・山狗の関係

入江診療所の看護師として村に溶け込んでいた鷹野は、雛見沢症候群の研究に関わる人物です。雛見沢症候群は、寄生虫によって疑心暗鬼や幻覚などが生じる、作品独自の病気。追い詰められた人は周囲を敵だと感じ、攻撃に走ったり、喉をかきむしったりします。

この症状と、村に根づくオヤシロ様の祟りの噂が重なります。誰かが不審な死を遂げれば「今年も祟りだ」。園崎家も、自分たちが村を支配しているように振る舞い、事件への疑いを引き受けてしまう。怖がっている人にとっては、疑いを深める材料ばかりです。

その一方で、診療所の背後には「東京」という秘密組織があり、鷹野はその支援で研究を進めています。「山狗」は研究機関の警備や工作を担う部隊で、村を滅ぼす実行部隊にもなります。鬼や祟りに見えていた恐怖の中に、人間の組織が入り込んでいたんですね。

目明し編では詩音が身近な人々を襲い、罪滅し編ではレナが二人を殺します。鷹野が動かすのは、それらとは別に進む、梨花の殺害と村人の大量殺人です。

目明し編――魅音の顔で殺していたのは詩音

悟史を失った怒りが、園崎家への復讐に変わる

詩音は全寮制の学校を抜け出し、興宮で暮らし始めます。そこで出会った悟史に惹かれ、彼のそばにいるため、双子の魅音と入れ替わることもありました。悟史は叔父・叔母の家で沙都子を守ろうとし、疲れ切っていた少年です。

悟史が叔母殺しを疑われると、詩音は自分の正体を明かして彼をかばいます。園崎家の処罰で爪を三枚剥がす痛みに耐えた直後、今度は悟史が失踪。ようやく会えた大切な人が消えてしまう。この喪失が、翌年の惨劇につながります。

詩音が悟史の失踪を疑った相手は、園崎家です。昭和58年の綿流しのあと、魅音を捕らえて自分が魅音として振る舞います。お魎をスタンガンで襲って死なせ、公由村長を拷問して殺害。圭一たちが接していた「魅音」の言動が不気味に変わるのは、この入れ替わりがあるからです。

悟史との約束を思い出したときには、手遅れだった

詩音は、悟史に負担をかけた相手として沙都子にも怒りを向け、拘束したうえで殺害します。悟史が自分に沙都子を託していたことを思い出すのは、その後。ここは、読んでいて胸の中が冷えます。

梨花は詩音を止めようとして対決しますが、追い詰められ、自ら命を絶ちます。捕らわれていた魅音も、詩音によって井戸へ落とされ死亡。詩音は魅音の姿で犯行を重ね、本当の魅音を殺したあと、自分は詩音として保護されます。

やがて詩音は圭一を刺し、自宅のマンションへ戻ろうとして転落死します。恋の相手を取り戻したい気持ちが、妹を預けた悟史の願いまで壊してしまう結末です。

魅音への疑いが強まっていた物語の裏で、魅音自身も犠牲になっていた。真相が分かるほど、これまでの会話が痛くなります。双子の顔は同じでも、抱えていた気持ちは違ったんですよね。

罪滅し編――レナを救った圭一も、別の世界では加害者だった

父を守るための殺人から、仲間への疑いへ

レナの父に近づいた間宮リナは、北条鉄平と組み、父から金を奪おうとしていました。母との離別を経験しているレナにとって、父と暮らす家は必死に守りたい場所です。二人の企みに気づいたレナは、リナと鉄平を殺害します。

遺体を隠す作業を圭一たちに知られたレナは、責められると思って身構えます。けれど仲間たちは、なぜ相談してくれなかったのかと問い、レナの苦しみを受け止め、一緒に遺体を隠すんです。一度は、そこで関係を取り戻せたように見えます。

その後、富竹と鷹野が死んだという知らせや、鷹野から受け取ったスクラップ帳が、レナの不安を膨らませます。寄生虫と陰謀の話を信じ、周囲の動きを自分への攻撃として受け取るようになる。仲間による遺体の移動さえ、裏切りの証拠だと思ってしまいます。

鬼隠し編の記憶と、屋上での決着

圭一はレナを説得する中で、別の世界の記憶を取り戻します。鬼隠し編では、自分がレナと魅音を敵だと思い込み、二人を殺していました。相手の親切を恐怖に変えていたのは、自分の疑いだった。その記憶を知った圭一が、今度は同じ状態に陥ったレナを救おうとします。

レナは学校の子どもたちを人質に取り、校舎を爆破する計画を進めます。仲間が人質を逃がし、圭一は屋上でレナと向き合う。鉈を持つレナと、バットを持つ圭一の勝負です。部活で競い合った二人の感覚が戻り、レナは疑心暗鬼から抜け出します。

やっと取り戻した笑顔。ここで安心したくなりますよね。私も、お茶をひと口飲む余裕くらい欲しくなります。

しかし、学校でレナを救ったあと、この世界には雛見沢大災害が起きます。後日談のTIPS「悪魔の脚本」で赤坂たちが訪れるのは、長い封鎖を経た村です。罪滅し編で変えられたのは仲間同士の惨劇で、村を消す計画はなお進んでいました。

皆殺し編――沙都子を助けた仲間たちが、なぜ全滅するのか

別々の世界で起きる各編の事件と結末

梨花と羽入が繰り返していた、昭和58年の六月

梨花は、死ぬたびに羽入の力で別の世界へ移り、惨劇の前からやり直していました。羽入はオヤシロ様の伝承につながり、梨花とともに反復を続けてきた存在です。各編の事件は、別々の世界で起きています。小さな梨花が、ずっと長い時間を抱えていたんですね。

やり直しても、梨花は六月を越えられずに殺されます。しかも、死の直前の記憶は次の世界で失われがちでした。犯人を知る機会まで失い、同じような惨劇を繰り返す。やり直せる時間も、次第に短くなっていきます。

皆殺し編の梨花には、罪滅し編で圭一が起こした変化が希望になっています。その世界の記憶がほかの仲間にも夢のように残り、それぞれが以前の失敗を避けようとする。今度こそ届きそうな六月です。

沙都子が助けを求め、村ぐるみの救出が実を結ぶ

ところが鉄平が戻り、沙都子への虐待が始まります。沙都子は、悟史に頼りすぎたせいで兄がいなくなったと思い、自分が耐えれば兄が帰ってくると考えていました。助けを求めることにも、強い抵抗があります。

圭一たちは児童相談所に働きかけ、学校の仲間や村人を巻き込んで沙都子の救出を求めます。園崎家を含む村の側も、北条家への長年の敵意を越えて協力。そして沙都子自身が電話で助けを求め、保護につながります。

ここは本当に大きな勝利です。相談所への訴えが、あれほど熱い場面になるとは。雛見沢の部活、活動範囲が広すぎます。

鷹野が姿を現し、仲間の命を奪う

梨花は圭一たちに、自分が狙われていることを打ち明けます。仲間は信じて守ろうとしますが、背後で動いていた山狗が襲撃。圭一、レナ、魅音、沙都子は殺され、梨花も捕らえられます。

ここで姿を現すのが、死んだはずの鷹野です。焼死体は鷹野の死を偽装するためのもの。富竹には、症候群を強制的に発症させる薬H173が使われ、喉をかきむしって死ぬ状態へ追い込まれていました。

鷹野は梨花を殺し、女王感染者の死を理由に「終末作戦」を発動します。村人を集めて毒ガスで殺害し、村の壊滅は火山性ガスによる災害として処理されます。人の手で起こした虐殺が、雛見沢大災害の正体でした。

皆殺し編では仲間の信頼を取り戻し、沙都子を救っても、山狗の武力と組織の計画に敗れます。最後には羽入も、自分が勝利を信じ切れていなかったことを突きつけられるんです。次の世界では、彼女自身が戦う側に加わることになります。

鷹野はなぜ村を滅ぼそうとする? 祖父を救う夢が変わってしまった

祭囃し編で明かされる鷹野の本名は、田無美代子。幼いころに両親を事故で失い、預けられた施設で虐待を受けます。そこから彼女を救い、家族になったのが高野一二三です。美代子は一二三を祖父と慕い、ようやく安心できる暮らしを得ました。

一二三は雛見沢症候群を研究していましたが、その研究は認められず、失意の中で亡くなります。美代子にとっては、自分を救ってくれた人が踏みにじられたような出来事です。祖父の研究を完成させ、その名を残すことが、彼女の生きる目標になります。

成長した鷹野は「東京」の支援を得て、入江診療所で研究を進めます。しかし有力な後援者の小泉が亡くなると、組織内の勢力が変わり、研究の打ち切りが迫る。祖父の研究が再び否定される屈辱に、鷹野は追い詰められます。

その弱みにつけ込むのが野村です。野村は鷹野に、梨花を殺して終末作戦を実行し、祖父の研究を大事件として残す道を勧めます。一方で野村自身は、その事件を「東京」内部の権力争いに利用しようとしていました。

鷹野は村を滅ぼす実行側の中心。

救ってくれた人を大切に思う気持ちは、分かります。けれど、その名前を残すために村人を殺すところまで行ってしまう。過去を知ったあとも、皆殺し編で彼女がしたことの重さは残ります。

祭囃し編の結末――子どもと大人が力を持ち寄り、終末作戦を止める

裏山の迎撃と富竹の救出が村を救う流れ

羽入が転入し、梨花は大人にも助けを求める

最終章は三部構成です。鷹野の過去から、事件の断片をつなぐ「カケラ紡ぎ」、梨花たちの最後の戦いへと進みます。カケラ紡ぎで分かるのは、研究機関の事情や、悟史を含む人々の過去です。

羽入は実体を持ち、学校の転入生として仲間に加わります。梨花は皆殺し編の記憶を失っていますが、羽入が鷹野の正体を思い出し、二人は協力者を集め直します。

入江と富竹には、鷹野が追い詰められている事情まで含めて相談。大石、赤坂も協力し、園崎家の支えも加わります。仲間が気持ちを通わせるところから、情報と実際に戦える力を集めるところへ進んだわけですね。

「48時間作戦」で揺さぶり、赤坂が梨花を救う

作戦の一つが、梨花は48時間以上前に死亡したという偽の情報を流すことです。梨花は生きて隠れています。もし女王感染者が死んでも村人が平穏なら、全員が発症するという前提が崩れる。大石たちは死の情報を利用し、終末作戦を進める側を揺さぶります。

山狗は反撃に出て富竹を捕らえ、園崎家へも攻め込みます。地下からの脱出の途中で詩音と葛西が人質となり、梨花は仲間を守るために自分の身を差し出すんです。

その危機に駆けつけるのが赤坂です。山狗を退け、梨花を救出。ずっと助けを求めても届かなかった相手が、今度こそ来てくれた場面です。頼もしい大人が一人来るだけで、こんなに呼吸が楽になる!

裏山の罠と富竹の救出が、勝利につながる

梨花たち部活メンバーは裏山へ移動し、沙都子の罠と魅音の指揮で山狗を迎え撃ちます。土地を知っていること、相手を誘うこと、仲間同士で息を合わせること。普段の遊びで得た力が、命を守る戦いに使われます。

その間に、赤坂、入江、詩音、葛西が診療所へ向かい、富竹を救出します。富竹は「東京」の監査・連絡を担い、山狗を鎮圧する部隊「番犬」を呼べる人物です。彼を生かして外部へ連絡させることが、村を救う具体的な手段でした。

救出された富竹は、赤坂と村の包囲を突破し、応援を要請します。裏山では魅音が山狗の隊長・小此木と対決。部活メンバーが敵を引きつけた時間と、大人たちが富竹を救った働きがつながり、山狗は敗北して撤退します。

沙都子の罠には、もう「いたずらはほどほどに」と言いにくいですね。最後の最後に村の命を支える大仕事をしてしまいました。

敗れた鷹野も、富竹によって保護される

計画に失敗した鷹野は、山狗からも切り捨てられます。小此木に自決を迫られた彼女は逃走。最後には仲間たちへ銃を向けるところまで追い詰められます。

羽入は自分が撃たれる役を引き受け、鷹野の前に立ちます。鷹野が放った一発を、止まった時間の中で梨花が取り除く。梨花は羽入の命を守り、仲間全員で六月を越える未来をつかみます。

富竹は、敗れた鷹野のもとへ戻ってきます。彼女を保護し、救う側に立つ。鷹野は梨花たちを殺し続けてきた人物です。

祭囃し編は、梨花を守り、村の虐殺を止め、鷹野も生かして終わる結末です。梨花たちは綿流しのお祭りを楽しみ、その先の夏休みを考えられるようになります。六月の先に、予定がある。それが梨花の手に戻ってきた未来なんですね。

悟史は生きている。詩音は診療所で、眠ったままの彼に再会する

眠る悟史と治療を支える入江・詩音

失踪していた悟史は、入江診療所の地下で治療を受けていました。叔母を殺したあと、沙都子への誕生日の贈り物として大きな熊のぬいぐるみを買います。その帰りに症候群が重くなり、入江によって診療所へ収容されたのです。

悟史は強い被害妄想と攻撃性を伴う状態になり、薬で眠らされながら治療を続けています。祭囃し編では詩音が生存を知り、彼と再会。意識が戻り、みんなのもとへ帰るのは将来の願いです。

入江は脳波に回復の兆しがあることを話し、悟史を雛見沢へ連れ帰ると誓います。詩音も診療所へ通い、そばで待つことを選びます。目明し編では悟史を失った悲しみから沙都子を傷つけた詩音が、今度は沙都子を大切にしながら、悟史を待てるようになりました。

あの大きなぬいぐるみが、きちんと買われていたこともつらいんです。悟史は妹のことを考えていた。その贈り物を渡せる日を、入江と詩音が支えていく結末です。

梨花の死後「48時間で全員が発症する」は、研究上の仮説

高野一二三は、梨花を「女王感染者」と位置づけ、その死によって48時間以内に村人全員が重い症状を起こすという仮説を立てました。終末作戦は、この説を根拠に村人の一斉殺害を正当化します。

一方、梨花が詩音との対決で死ぬ世界でも、村には普段の生活が続きます。祭囃し編の48時間作戦も、そこを突くものです。

症候群による疑い、祟りの噂、研究を利用した殺害命令。それぞれが人を追い詰めています。

原作を読み返すと、部活の会話とTIPSが気になる

鬼隠し編の圭一の疑い、目明し編で悟史が詩音に託した沙都子、罪滅し編で仲間がレナに差し出した手。何気ない一言のそばで、誰かが限界まで我慢しているんですよね。

原作の「祭囃し編」製品には、解の四編が収録されています。また、各編にあるTIPSは、補足の短編です。「悪魔の脚本」のように本編の結末を受けた出来事もあります。

原作の収録内容:07th Expansionの製品FAQ

家庭用版『ひぐらしのなく頃に奉』の公式ゲーム紹介ムービーです。

FAQ

雛見沢の事件の犯人は、全部鷹野ですか?

詩音による連続殺人やレナによるリナ・鉄平の殺害があり、村の一斉殺害を計画するのは鷹野と山狗です。さらに鷹野の背後で、野村が事件の政治利用を狙っています。

皆殺し編と祭囃し編は、どこで勝敗が分かれますか?

前者で成立した仲間の信頼に、後者では羽入の参戦と大人たちの協力が加わります。裏山で敵を引きつける役と富竹を救う役を分け、外部の部隊へ連絡できたことが決着の決め手です。

悟史は祭囃し編で目を覚ましますか?

最終章の悟史は、診療所で眠ったままです。詩音が彼の居場所を知り、入江とともに回復を待つ関係へ進みます。脳波の変化が、その先への希望になっているんですね。

まとめ

『ひぐらしのなく頃に 解』は、詩音とレナの事件を解きほぐし、梨花の反復と、鷹野による終末作戦へたどり着きます。祖父の名を残したい鷹野の願いを、野村が権力争いに利用していました。

沙都子を救った皆殺し編の経験から、祭囃し編では子どもも大人も手を組みます。梨花たちは未来を取り戻し、富竹は鷹野を救い、詩音と入江は悟史の回復を支える。最後に残るのは、お祭りのあとにも続く暮らしです。

こんなに待ち遠しい夏休み、そうそうありません。部活の騒がしさまで、もう少し続いてほしい。あの六月を越えたあとなら、罰ゲームの一つや二つにも、少しだけ優しくなれそうです。

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