Vは結局、生き延びたのか。『サイバーパンク2077』を終えたあと、そこが引っかかりますよね。仲間と街を出られたとしても、「これで治った!」とは簡単に喜べない結末です。
本編では、Vが自分の身体を取り戻す結末でも寿命の問題が残ります。荒坂に人格を預ける道もあれば、身体をジョニー・シルヴァーハンドに譲る道もあるんです。誰と荒坂タワーへ行くか、その先で誰が身体に戻るかによって、最後の景色が変わっていきます。
対象はゲーム本編の終盤です。悪魔・星・太陽・節制・自死と、隠しルートの結末までネタバレを含みます。拡張パック『仮初めの自由』とアニメ『エッジランナーズ』は別の物語として区別してください。
本編のVとナイトシティを映像で確かめたい方へ。日本語吹替の公式予告です。
結末ネタバレ:屋上で決まる協力相手と、その先の選択
屋上の返事だけで、最後まで決まるわけではない
大きな分岐は、最終ジョブ「夜想曲第15番」で訪れます。ハナコとの面会後、ヴィクターの診療所を経てミスティと屋上へ上がり、ジョニーと二人で話す場面です。ここで荒坂を頼るか、パナムに助けてもらうか、ジョニーとローグに任せるかを選びます。
ただし、パナムやローグに頼む選択肢には、それぞれのサイドジョブを終えていることが必要。屋上まで来てから「そういえば、あの依頼を放置していた」と気づくと困りますよね。あとで別の道を試すつもりなら、面会前のセーブは残しておきたいところです。
パナムやローグと神輿へ到達した場合は、さらにVとジョニーのどちらが身体へ戻るかを選びます。神輿は、荒坂が人格データを保管する施設です。パナムと突入してVが戻れば星、ローグと突入してVが戻れば太陽となり、ジョニーが戻ると節制へ分かれます。
このため、隠しルートを加えて「六つ」と数える攻略もありますが、隠しは太陽・節制へつながる別の襲撃方法です。最後の生き方が一つ増える仕組みとは違います。出典:パワーピックスの分岐案内、ウマロのゲームブログの各分岐。
ジョニーを分離しても、Vの身体は元どおりにならない
頭に入ったレリックは、ジョニーの人格を宿したチップです。その影響でVの身体には変化が進んでおり、人格を分けるだけでは健康を取り戻せません。
神輿で助けてくれるオルト・カンニガムは、ネット上に存在するAIです。人格をデータ化するソウルキラーを使い、Vとジョニーを分離しますが、V自身も人格データになるんです。そこから身体へ戻るか、オルトとサイバー空間へ行くかを選ぶことになります。
Vが戻る場合、告げられる余命は約半年。人物同士の別れが済んでも、身体の問題は残ったままです。ジョニーとの共同生活を終えれば全部解決、とはいかないのがつらいところですね。出典:ゲームプレッシャーの神輿の場面、ゲーマーズヒーローズの終盤の選択、ウマロのゲームブログの結末紹介。
悪魔:荒坂を頼ったVは、宇宙で契約を迫られる

悪魔(The Devil)は、屋上でハナコの提案を受け入れる道です。荒坂の技術に命を託そうとするVに、ジョニーは反対します。それでもVはハナコと協力し、ヨリノブを追い詰める側へ回るんです。
父殺しの決着で、復活するのはサブロウ
荒坂タワーで明かされるのは、殺されたサブロウの人格がデータとして残っていた事実です。ハナコはその人格を取締役会に示しますが、ヨリノブ側の襲撃が起こり、Vは戦いながらヨリノブのもとへ向かいます。
アダム・スマッシャーを倒したVはヨリノブと対面し、彼をハナコに任せて立ち去ります。その後、宇宙の施設で流れる報道が伝えるのは、ヨリノブの身体を使ったサブロウの復活。Vの救命を求めて進んだ道で、荒坂の父親のほうが身体を取り戻すんですよね。この結末の怖さは、契約書が出てくる前から始まっています。出典:ツインフィニットの荒坂側の展開、ゲームプレッシャーの悪魔ルート、ゲーマーズヒーローズの荒坂を頼る選択。
レリックは摘出されても、治療は完了しない
Vは手術後、荒坂の宇宙施設で検査を繰り返します。レリックは取り除かれ、ジョニーの人格は消されますが、Vの身体に残った損傷までは治せません。白い部屋で同じような検査を受け続ける場面には、戦闘とは別の息苦しさがあります。
最後に示されるのが、「魂の救済」プログラムの契約です。署名すればVの人格はデータとして神輿に保管され、拒めば地球へ戻って残された命を生きることになります。契約の説明役は、「索敵と殲滅」でタケムラを救出したかどうかにより、タケムラかヘルマンに変わります。
署名しても、Vが新しい身体で復活する場面までは描かれません。保管されることと、もう一度人として暮らせることは別です。命がかかった契約に、こんな大きな未確定部分が残るのはきついですよね。出典:ゲームプレッシャーの手術後の場面、ゲーマーズディサイドの悪魔の結末、パワーピックスの契約分岐。
星:犠牲を経て、Vはパナムたちと街を出る
星(The Star)を目指すなら、パナムの「嵐の乗り手」「友の力を借りて」「ハイウェイの女王」をクリアし、屋上でパナムに協力を頼みます。味方になるのは、彼女とノーマッドの集団アルデカルドスです。
仲間入りの夜から、ソウルを失う襲撃へ
パナムに迎えられたVは、アルデカルドスのキャンプで仲間として受け入れられます。ジャケットを渡され、襲撃の前には仲間と過ごす時間もあるんです。頼みごとを聞いてもらうだけでなく、Vに居場所ができる場面ですね。
作戦は、地下から荒坂タワーへ入り、神輿を目指すもの。V、パナム、ソウルは内部へ進みますが、アダム・スマッシャーとの戦いでソウルが殺されます。Vとパナムはスマッシャーを倒し、ようやく神輿へ到達します。街を離れる希望のある結末にも、ソウルを失う犠牲があるんです。出典:ゲームズレーダーのパナムとの襲撃、ゲーマーズヒーローズのキャンプと戦闘。
別れのあとに残るのは、治療を探す希望
神輿でVが身体へ戻ることを選ぶと、ジョニーはオルトとサイバー空間へ去ります。Vは約半年という余命を抱えながら、パナムたちとナイトシティを離れるんです。街の外で助かる方法を探そうとするところに、星の希望があります。
星は、Vが仲間と生きる場所を選び直す結末です。治療が成功したあとの場面はありませんが、一人で終わりを待つ景色とも違います。豪華な部屋より、隣に誰かがいるほうが安心することってありますよね。
さらに、ジュディと恋人になっている場合は、彼女も街を離れるVに同行します。誰もが同じ相手と旅立つわけではなく、そこまでに築いた関係も最後の顔ぶれを変えます。出典:ツインフィニットの星の結末、ゲームズレーダーの同行者と旅立ち、ゲーマーズディサイドの星の場面。
太陽:ローグを失い、Vは伝説として宇宙へ向かう
太陽(The Sun)は、ジョニーとローグによる襲撃を経て、最後にVが身体を取り戻す道です。「鉄腕の男」と「焼け付くような愛」を進め、屋上で二人に任せる選択をすると、この作戦に入れます。
このときジョニーがVの身体を動かすのは、荒坂タワーを襲撃するための一時的な交代。後の節制で身体を譲る選択とは、まだ違います。ここを一緒にしてしまうと、結末を取り違えますよね。
ローグの最期と、神輿での別れ
作戦の拠点はアフターライフ。ジョニーとローグにウェイランドも加わり、荒坂タワーへ向かいます。侵入後、神輿へ進む途中でローグはアダム・スマッシャーに殺されてしまうんです。ジョニーは彼との戦いを経て、神輿でVとオルトに会うことになります。
そこでジョニーがオルトと去り、Vを身体へ戻すと太陽へつながります。Vは命を取り戻した感覚を味わえるものの、残された期間は約半年です。ローグを助けてから一緒に乾杯、という終わり方には届きません。出典:ゲームズレーダーのローグとの襲撃、ツインフィニットのローグの最期、ウマロのゲームブログの太陽エンド。
アフターライフの頂点から、最後の大仕事へ
後日、Vは豪華な住まいからアフターライフへ向かいます。いまやナイトシティの伝説となったVを待つのは、新しい依頼。行き先は宇宙にあるクリスタル・パレスです。
最後は、宇宙服姿のVが銃を持って宇宙へ出る場面で終わります。太陽のラストで描かれるのは、大仕事への出発までです。依頼を成功させた結果や、その後の治療成功は映りません。立派な家まで手に入れて、まだ出勤先が宇宙!Vの仕事、最後まで落ち着きませんね。
星でVが仲間と街を去るのに対し、太陽では名を残す傭兵として仕事に挑み続けます。どちらが好みかは分かれても、Vが完治した結末として扱うのは違います。出典:ゲームプレッシャーの宇宙への出発、ツインフィニットの太陽の最終場面、ゲーマーズディサイドのクリスタル・パレス。
節制:Vが身体を譲り、ジョニーが日常へ戻る
節制(Temperance)は、神輿でジョニーを身体へ戻す結末です。パナムと進んだ場合も、ローグと進んだ場合も選べます。Vの人格はオルトとサイバー空間へ行き、地上でVの身体を使って暮らすのはジョニーになります。
節制では、Vとジョニーが一つの身体で共同生活を続けるわけではありません。外見がVでも、その後の日常を送る本人はジョニーです。Vが元の暮らしへ戻れた結末とは分けて考えたいですね。
ギターを贈り、Vを弔って街を去る
ジョニーは少年と楽器店へ行き、ギターを買って彼に贈ります。さらに墓地を訪れ、Vを弔う場所に形見の首飾りを残すんです。最後はバスに乗り、ナイトシティを去ります。
派手な襲撃のあとに、買い物と墓参りとバス。急に生活の距離まで近づくので、かえって別れが重く感じられます。「ジョニーが生きられた」で片づけるには、Vが失ったものが大きい結末でしょう。出典:ウマロのゲームブログの節制エンド、ゲーマーズヒーローズのギターと墓地の場面、ツインフィニットの身体を譲った後。
自死:荒坂タワーへ向かわず、屋上で物語が終わる

屋上では、襲撃や治療を選ばず、Vが自ら命を絶つ道もあります。薬を捨ててこの選択を確定すると、荒坂タワーの戦闘には進まず、エンドクレジットへ移る結末です。ジョニーもこの決断を受け入れ、二人の会話はそこで最後を迎えます。
そこで流れるのは、Vを失った仲間たちのメッセージ。悲しみや怒りが残り、周囲に何も起こらず終わったわけではないと分かります。戦闘を省けることと、穏やかな決着になることは結びつかないんですよね。出典:パワーピックスの屋上の結末、ゲームプレッシャーのジョニーとの会話、ゲーマーズディサイドの仲間の反応、ゲームズレーダーの最後のメッセージ。
隠しルート:仲間を連れず、荒坂へ正面から乗り込む
隠しルート「死神なんて怖くない」(Don't Fear the Reaper)では、Vとジョニーが仲間を襲撃に同行させず、荒坂タワーへ乗り込みます。パナムたちやローグを連れて行く作戦とは、ここが違うんです。
油田での会話と、屋上での待機が必要
前もって「鉄腕の男」の油田で、ジョニーとの会話に特定の返答をしておく必要があります。その後「焼け付くような愛」を終え、屋上でローグに任せる案を選んだあとの確認場面で、約5分返事をせずに待つと、ジョニーから単独襲撃の提案が出ます。
油田では、ジョニーをただ持ち上げればよいわけではありません。命を救ったことを認めつつ、失敗を指摘し、何を望んでいるか尋ね、最後のチャンスを与えます。返答の対応は、ウマロのゲームブログの油田の会話表とパワーピックスの隠し分岐で確認できます。ただ優しく返事をしていればよい、という条件ではありません。
確認場面で待つのは、ちょっと落ち着かないですね。いつもなら選択肢が出たら押すのに、ここでは押さずに待ちます。油田の会話を済ませていないデータで、屋上だけ長く待つ方法では解放できません。出典:ゲームズレーダーの待機する場面、ウマロのゲームブログの解放条件。
成功後は太陽か節制へ、ローグの末路は変わる
単独襲撃で神輿へ到達したあとも、身体の選択は残ります。Vが戻ると太陽、ジョニーが戻ると節制です。隠しルートの太陽では、襲撃に同行しなかったローグが生きています。通常の太陽と比べて、Vが伝説になるまでに失う仲間が変わるんです。
一方、道中は厳しく、Vの最大体力が減っていくうえ、戦闘で倒れるとクレジットへ進みます。仲間を危険に巻き込まない作戦でも、Vの命の問題がなくなるわけではありません。単独で突破したから完治、という特別な褒美まではないんですよね。出典:ゲームプレッシャーの単独襲撃と生存するローグ、ウマロのゲームブログの隠しルート、パワーピックスの成功・失敗の分岐。
結末を比べるときの注意:余命と、その後の出来事を分ける
星と太陽の約半年は、終盤で伝えられる余命です。半年後のVの死亡場面を見せる結末ではありません。星には治療を探す希望、太陽には新しい依頼が残るので、「必ず助かった」「最後に死亡した」と決めつけるのは早いんです。
悪魔では、レリックの摘出後も治らず、残された命を生きるか人格を預けるかが問われます。節制では、身体を使う本人がジョニーに変わります。同じ「生きている」でも、Vの身体・人格・地上での暮らしがどうなったかを分けて確かめたいですね。出典:ツインフィニットの各最終場面、ゲーマーズヒーローズの身体と人格の分岐。
別のエンディングを試すなら、面会前のデータを使う
エンバースでの面会から最終局面へ入ると、クリアまで未完了のサイドジョブを進められません。パナムとローグのジョブを追加で進めたいときは、ハナコと会う前のセーブを使ってください。
クリア後に、もう一仕事する選択で最終局面の前へ戻ることもできます。これはエンディングの後日談を自由に遊ぶ機能ではなく、分岐前へ戻って活動を再開するものです。別の結末を試すために、最初から全部やり直す必要はありません。出典:パワーピックスのクリア後の戻り方、ゲームズレーダーの最終局面と再開地点。
仲間と旅立つ場面ならパナムのジョブ、ローグと襲撃する場面ならジョニーのジョブを先に進めます。隠しルートを試したい場合は、さらに油田の会話を終える前のデータがあるか確認を。戦闘の準備と会話の条件は、別々に必要なんです。
FAQ:本編の結末で気になること
Vが治って、普通の暮らしに戻る本編エンディングはある?
ここで扱った本編の分岐には、Vの完治を描くラストはありません。手術を受ける悪魔も、身体に戻る星・太陽も、救命の問題を残して終わります。節制で地上に戻るのはジョニーです。
星を選ぶために、パナムと恋人になる必要はある?
恋愛関係は必須ではありません。パナムのサイドジョブを完了して協力を得ることが条件です。Vの恋人が誰かによって変わる同行者と、襲撃を頼める条件は分けて考えてください。出典:パワーピックスの星の条件、ゲームズレーダーのパナムとジュディの扱い。
タケムラを救っていないと、悪魔へ進めない?
悪魔の物語には進めます。変わるのはタケムラの登場と、悪魔のトロフィー・実績を獲得できるかどうかです。結末を体験する条件と実績の条件が違うので、実績も狙うなら救出したデータが必要になります。出典:ウマロのゲームブログのタケムラの条件、パワーピックスの悪魔の実績条件。
まとめ
本編のVは、命の問題を抱えたまま最後の選択に向き合います。荒坂との契約、仲間との旅立ち、伝説としての挑戦、ジョニーへの身体の譲渡。どの道にも、残されるものと失うものがあるんです。
私なら、治るかどうかだけで星と太陽の後味は比べられません。隣にパナムたちがいるVと、宇宙の仕事へ向かうVでは、同じ短い時間にも違う願いを感じます。結末を知るほど、屋上で誰に頼むかが重くなる作品ですね。