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バイオショック インフィニット エンディングのネタバレ|父はなぜ沈む?

バイオショック インフィニット エンディングのネタバレ|父はなぜ沈む?




※2013年のゲーム『バイオショック インフィニット』本編を、エンドロール後までネタバレします。DLC『海葬(Burial at Sea)』Episode 1・2の物語は扱いません。

最後の川でエリザベスが増え、ブッカーが水に沈む。ここで「ちょっと待って、助けた娘に何をされた?」と、コントローラーを持ったまま固まった人もいるでしょう。救出劇を追っていたはずなのに、最後は父親の過去に話が戻るんですよね。

先に核心を言うと、カムストックは洗礼を受けた別の世界のブッカーで、エリザベスはブッカーの実の娘アンナです。川での溺死は、カムストックという人物が生まれる分岐を断つために起こります。ただし、エンドロール後にアンナが無事だったかどうかは、画面だけで決着しません。

この結末までに誰が何を選んだのか、救出から洗礼の川までをつなげていきます。途中で世界が変わるので、そこを飛ばすと、同じ顔の人物が別の人生を送っている理由まで見失いやすいんです。

コロンビアでの救出は、パリ行きの約束から崩れます

空中都市と、ブッカーたちを追うソングバードの姿が分かる2K公式の発売時予告です。

物語の舞台は1912年。ブッカーは「娘を連れてくれば借金は帳消し」という取引を受け、空中都市コロンビアへ向かいます。街を支配するのは、預言者を名乗るカムストックです。ブッカーは「偽りの羊飼い」とみなされ、街の当局に追われます。

連れ出す相手のエリザベスは、モニュメント島の塔に閉じ込められていました。外の世界に憧れる彼女を、巨大な機械の鳥ソングバードが守り、同時に逃亡を阻んでいるわけです。ブッカーは彼女と塔を脱出しますが、鳥の追撃を受けます。

エリザベスの望みはパリへ行くこと。ブッカーもその話に乗り、飛行船で街を離れようとします。ところが、彼が実際に目指すのはニューヨークでした。依頼を終え、借金を消すためです。

行き先が違うと気づいたエリザベスは、ブッカーを殴って気絶させます。パリ旅行の約束だと思ったら、依頼人への引き渡しだった。これは怒ります! 彼女は救われるだけの少女ではなく、ここから自分の意思で彼を拒むんです。

ヴォックス・ポピュライとの取引で、世界が変わっていきます

チェン・リンが死んだ世界と生きている世界

ブッカーが目を覚ますと、飛行船はデイジー・フィッツロイが率いるヴォックス・ポピュライに奪われていました。彼らは、カムストックの支配と街の人種差別に抗う革命勢力です。デイジーは飛行船を返す条件として、武器の調達を求めます。

死んだ銃職人が、別の世界では生きている

武器を用意できる銃職人チェン・リンを探すと、彼は牢の中で死んでいました。そこでルーテス兄妹が現れ、エリザベスの力で別の可能性へ移ることになります。エリザベスは、時空の裂け目である「ティア」を扱えるんです。

チェン・リンが生きている世界へ移ったのであって、元の世界の死体を生き返らせたわけではありません。ここからの混乱は、この違いにあります。人物の顔や街並みが似ていても、その人が経験したことまで同じとは限らないんですよね。

革命側の英雄ブッカーは、すでに死んでいた

さらに別の世界へ移ると、ヴォックス・ポピュライの革命が進んでいました。その世界のブッカーは、革命に加わって戦死した英雄なんです。ところが目の前にいるブッカーは生きています。デイジーにとっては、革命を支える英雄の物語を崩す存在でした。

そのため、ブッカーとエリザベスは革命側からも敵として狙われます。権力者に追われていた二人が、今度は反権力側にも追われる。味方のつもりで近づいた相手が、別の世界では敵になるんです。

工場では、デイジーが実業家ジェレマイア・フィンクを殺害し、その幼い息子にも手をかけようとします。エリザベスはデイジーを殺して子どもを救いました。これが、エリザベス自身が人を殺す場面です。

二人は飛行船を取り戻しますが、ソングバードの襲撃で再び逃亡を阻まれます。街を出れば終わると思っていた救出は、コロンビアを支える仕組みそのものとの対決になっていくんです。

カムストック・ハウスで、救出に失敗した未来を見せられます

物語の後半では、カムストックの家族の秘密も崩れます。妻のレディ・カムストックは、エリザベスを夫とロザリンド・ルーテスの不倫で生まれた子だと疑っていました。しかし、エリザベスはそのどちらの女性の子でもありません。

秘密を知った妻を殺したのはカムストックで、デイジーに罪を着せていました。さらに、ルーテス兄妹の口を封じるため、フィンクに彼らの装置を細工させています。預言者の家族の話は、ずいぶん血なまぐさいものだったわけです。

やがてエリザベスはソングバードに連れ戻され、ブッカーはカムストック・ハウスへ救出に向かいます。そこで出会うのは、長い年月を経て年老いたエリザベスでした。

彼女がいるのは、ブッカーが救出できなかった未来です。囚われたまま拷問を受け、カムストックの後継者となったエリザベスは、コロンビアからニューヨークを攻撃しています。パリを夢見ていた少女が、街を焼く側になっているんです。

年老いた彼女は、この未来を防ぐためにソングバードを制御する方法をブッカーに渡し、若いエリザベスを救える時点へ戻します。ブッカーは彼女を拘束する装置を止め、救出を果たしました。未来の彼女が手を貸したことで、救出失敗の道を外れることになります。

サイフォンを壊すと、ソングバードはラプチャーで死にます

飛行船でカムストックを殺しても、話は終わらない

カムストックの飛行船で、ブッカーとエリザベスは本人と対面します。ブッカーは怒り、カムストックを洗礼盤の水で溺死させました。

ここで敵の親玉は死にます。普通なら、あとは飛行船で脱出して一息つける場面でしょう。ところが、この作品はもう一度「本当にこれで終わるのか」と問い直してくるんです。

守り手だった鳥を、エリザベスが死なせる

二人は年老いたエリザベスから得た方法でソングバードを制御し、襲ってくるヴォックス・ポピュライを退けます。その後、鳥にサイフォンを破壊させます。

サイフォンは、エリザベスの力を抑えていた装置です。破壊されると、彼女は世界をまたぐ力を完全に発揮し、海底都市ラプチャーへ二人とソングバードを移します。そこで鳥は海水の圧力に耐えられず、死んでしまいました。

彼女を守り、閉じ込め、追い続けた相手の最期です。巨大な鳥を倒した達成感だけでは済まないのは、彼女にとって長くそばにいた存在でもあったからでしょう。

扉の海で判明する、アンナの売買とルーテス兄妹の正体

アンナの引き渡しとエリザベスへの成長

ラプチャーを経た二人は、無数の灯台と扉が続く場所へ進みます。エリザベスが示すのは、一つに決まった世界ではなく、似た出来事が異なる形で起きる幾つもの世界です。ここで、救出の依頼そのものの意味が変わります。

ブッカーが売った娘アンナこそ、エリザベスだった

ブッカーには、アンナという幼い娘がいました。借金に追い詰められた彼は、ロバート・ルーテスを介して、別の世界のカムストックへ娘を引き渡していたんです。「娘を連れてくれば借金は帳消し」は、娘を救う仕事より前に、娘を売った取引の言葉でした。

カムストックはティアの装置を使った影響で子どもを持てなくなり、後継者としてアンナを求めていました。彼が育てたアンナが、エリザベスです。レディ・カムストックは母親ではなく、ブッカーが実の父親だったわけです。

引き渡しの直後、ブッカーは思い直して娘を取り返そうとします。しかし、カムストックがアンナを連れてティアの向こうへ逃げる際、裂け目が閉じ、アンナの小指の先が切断されました。

小指の一部を元の世界に残したことで、アンナは二つの世界にまたがる存在となり、ティアを扱う力を持ちました。エリザベスの小指の欠損は、姿を変えて成長した娘を父親に結びつける手掛かりでもあります。ブッカーの「AD」も、アンナ・デウィットの名に由来する印です。

最初の救出では、ブッカーは相手が自分の娘だと認識していませんでした。終盤で過去をたどると、借金を消すための仕事だと思っていた話の中に、自分が娘を手放した記憶が戻ってきます。救出の報酬どころか、父親本人の問題だったんです。

ルーテス兄妹は、別の世界の同一人物

ロザリンドとロバートは、男女の双子として生まれた二人ではありません。異なる世界にいる同一人物で、女性として生まれたのがロザリンド、男性として生まれたのがロバートです。見た目が似た兄妹という理解より、同じ人に二通りの人生があると考える方が近いでしょう。

彼らは世界をまたぐ技術でカムストックを助け、アンナの引き渡しにも関わっていました。ところが、カムストックが仕組んだ装置の破壊によって、一つの世界に収まらない存在になってしまいます。彼の殺害計画は、二人を普通の死者にはしませんでした。

その後、ルーテス兄妹はブッカーをコロンビアへ送り、娘の救出へ導きます。カムストックに協力して起こしたことを、今度はブッカー側から覆そうとする役回りです。妙に余裕のある二人ですが、そもそもこの騒動に深く関わっていたんですよね。

洗礼の川でブッカーが死ぬのは、カムストックを生ませないため

洗礼で分かれる人生と最後の川の狙い

ブッカーとカムストックを分けたのは、軍人だったブッカーがウンデッド・ニーでの虐殺に関わった後、罪を洗い流そうと向かった洗礼です。その選択によって、異なる人生が生まれました。

洗礼での選択その後の人物娘との関係
洗礼を拒むブッカー・デウィットとして生きる実の娘アンナを借金のために手放す
洗礼を受けるザカリー・カムストックを名乗る別の世界からアンナを迎え、エリザベスとして育てる

つまり、カムストックはブッカーと無関係な老人でも、彼の父親でもありません。同じ人物が、洗礼を受けた世界で別の名と立場を得た姿です。親子関係まで重なるので頭が忙しくなりますが、まずはこの二本の人生を分けて考えると整理できます。

飛行船で一人のカムストックを殺しても、他の世界でカムストックが生まれる可能性は残ります。そこでエリザベスは、ブッカーを二つの人生が分かれる洗礼の時点へ連れていきました。

最後の川は、ブッカーをカムストックへ改名させる洗礼ではなく、カムストックが生まれる前にブッカーを死なせる場面です。複数のエリザベスに囲まれたブッカーは、自分とカムストックの関係を受け入れ、水に押し沈められます。すべてのカムストックの発生を断つことが、この行為の狙いでした。

冒頭のコロンビアでブッカーが受けた洗礼と、最後に戻る過去の洗礼は、同じ時点ではありません。また、最後は生まれ変わる儀式の途中で助かるのではなく、ブッカーの溺死として描かれます。水に入る場面が重なるからこそ、ここは区別したいところです。

その後、エリザベスたちは一人ずつ消えていきます。最後に残った一人が消える瞬間までは映らず、画面が暗転しました。父親の選択で生まれたエリザベスの人生も、洗礼の分岐を断つ行為によって揺らいだことを示す場面です。

エンドロール後、アンナはいた?映る場面と考察

エンドロール後の呼びかけから暗転まで

描写として確かなのは、ブッカーが娘の部屋へ向かうこと

エンドロール後には、事務所で目を覚ましたブッカーが映ります。彼はアンナの名を呼び、隣の部屋へ向かいますが、娘の姿を見せて再会が成立するところまでは描かれません。

この短い場面だけで「アンナは無事」「家族の幸せが確定」とは言い切れません。子どものいるはずの部屋へ父親が向かうので、再会を期待したくなるのは分かります。そこまで来たなら顔を見せてほしい! でも、暗転より先を勝手に足すと、結末が別物になってしまいます。

考察:娘を売らずに済む世界が残った、と受け取れる

ここからは考察です。カムストックになる分岐が断たれたなら、アンナを買い取る相手もいなくなる。その結果、ブッカーとアンナが離れずに暮らせる世界を示した、と読むことはできます。救出劇をさかのぼり、娘を失う原因そのものをなくす結末という解釈です。

ただし、画面に戻ってきたブッカーが、それまで操作していた本人なのか、別の世界のブッカーなのかは確定しません。記憶を保ったまま生還した、とも断定できないんです。彼が映ることと、どの人生が残ったかの説明は別に考える必要があります。

最後に残るエリザベスも同様です。暗転まで姿があるため、生き残ったと考える余地はあるでしょう。一方で、消える直前に映像が終わったとも受け取れます。その後のエリザベスの姿は、本編では描かれません。

結末の意味を一つ選ぶなら、ブッカーが罪から逃げるために別人を名乗る道ではなく、自分が起こしたことを引き受ける場面だと読むのが、私にはしっくりきます。カムストックを悪い他人として殺しただけでは終われなかった。最後の同一人物という告白には、その重さがあります。

注意:2013年の本編とDLC『海葬』は別に考えます

ここで扱ったのは、コロンビアでの救出から洗礼の川、エンドロール後まで続く本編の物語です。追加コンテンツ『海葬』Episode 1・2は別の物語なので、その出来事や結末を本編の場面説明へ混ぜていません。

エリザベスの最終的な運命をDLCまで含めて知りたい場合、本編だけの答えとは範囲が変わります。反対に、本編の川で何が起きたかを知りたいだけなら、まずブッカーの洗礼とアンナの引き渡しを結びつければ大丈夫です。

もう一度確かめるなら、洗礼と小指の場面を見比べます

再プレイで全部の情報を覚え直そうとすると、街で拾った録音まで気になって、話が進まなくなるんですよね。結末の疑問を解くなら、次の場面を目的ごとに見直すと考えやすくなります。

  • 二人のブッカーを整理したい:コロンビア到着時の洗礼と、終盤で戻るウンデッド・ニー後の洗礼を比べます。救出に来た時点と、カムストックが生まれる分岐点の違いを確かめるためです。
  • エリザベスの出自を追いたい:扉の海からたどるアンナの引き渡しに注目します。小指が失われる瞬間と、成長後のエリザベスの手を結びつければ、親子の正体と力の原因もつかみやすいでしょう。
  • 幸福な結末か判断したい:川で最後のエリザベスが映る部分と、エンドロール後にブッカーが娘の部屋へ向かう部分を見直します。想像で補った出来事を、実際の映像から分けるためです。

この三つを押さえてから、デイジーのいる別世界や年老いたエリザベスを振り返ると、世界を移るたびに人生が変わる仕組みもつかみやすいでしょう。終盤の親子関係だけを暗記するより、各場面で何が違っていたかを追う方が、話が一本につながります。

よくある質問

カムストックが父親なら、ブッカーは誰なのですか?

アンナが生まれた世界にいた実父がブッカーです。カムストックは洗礼を受けた別の彼で、他の世界から娘を引き取った側に当たります。二人とも同じ人から分かれていますが、娘と過ごした経緯は違います。

ゲーム中の選択で、別のエンディングになりますか?

本編の結末は一つです。途中で選べる行動があっても、洗礼の川へ至る結末そのものは変わりません。作中に幾つもの世界があることと、プレイヤーが別の最終場面を選べることは別の話なんです。

ソングバードは最後に生き残りますか?

いいえ。サイフォンを破壊した後、ラプチャーの海で水圧に押しつぶされます。最後に力を貸してくれた鳥も、自由になったエリザベスと歩み続けることはできませんでした。

最後のアンナとエリザベスの生死は確定していますか?

本編だけでは、どちらも断定できない部分が残ります。娘を呼ぶブッカーや最後のエリザベスの姿は映りますが、その先の再会や生活までは描かれないためです。DLCでの話を含める場合は、答える範囲を分けてください。

まとめ

ブッカーの救出は、知らない少女を連れ出す仕事から、自分が手放した娘と過去を取り戻す話へ変わりました。エリザベスの小指、ルーテス兄妹の介入、別世界のブッカーが、その過去を示す手掛かりです。

洗礼の川で終わらせようとしたのは、目の前の敵との争いだけではなく、ブッカーがカムストックになる可能性でした。エンドロール後に残る父親の呼びかけは、再会への希望を感じさせます。ただ、娘の姿までは見せない。その一歩手前で終えるから、救いがあったのかを考えたくなる結末なんです。

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