列車の連結部へ向けられた、ユジンの最後の一発。エシンと一緒に逃げたいはずの人が、なぜ日本兵のいる車両へ戻ったのか。『ミスター・サンシャイン』の最終回は、あの数秒が胸に残りますよね。エンドロールまで気を抜けず、ティッシュを取りに立つタイミングすら悩む終盤です。
『ミスター・サンシャイン』は、2018年に放送された全24話の韓国ドラマです。最終回の死亡人物と、1919年の最後の場面までネタバレがあります。
結末からいうと、ユジンはエシンと義兵たちを逃がして銃撃され、亡くなります。エシンは生き延び、満州で戦いを続けました。ヒナ、ドンメ、ヒソンもそれぞれ命を落とします。誰がどう亡くなったかを追うと、列車でユジンが守ったものも、より切実に感じられるんです。
最終回の結末は?主要5人の生死と別れの話数

主な5人の結末は、次のとおりです。ヒナとの別れは第23話、男性3人との別れは第24話に訪れました。
| 人物 | 結末 | 最後の出来事 |
|---|---|---|
| ユジン・チェ | 第24話で死亡 | 列車の連結部を撃ってエシンたちを逃がし、日本兵の銃撃を受ける |
| コ・エシン | 生存 | 満州へ渡り、2年後には新たな義兵の射撃訓練を担う |
| ク・ドンメ | 第24話で死亡 | 武臣会の剣士たちと戦い、致命傷を負う |
| キム・ヒソン | 第24話で死亡 | 写真や義兵の情報をめぐる尋問で拷問を受け、命を落とす |
| 工藤ヒナ | 第23話で死亡 | ホテル爆破で重傷を負い、ドンメに背負われた海辺で息を引き取る |
恋の中心にいた5人のうち、生き残るのはエシンです。その後には、義兵の訓練と、成長したドミの墓参りが続きます。恋人同士の別れから、次の世代へ話がつながっていくラストでした。
ユジンとエシンが、命を懸ける相手になるまで
祖国から逃げた少年と、祖国を守ろうとするお嬢さま
ユジンは朝鮮で奴婢の子として生まれ、幼いころに両親を失いました。身分の低さゆえに家族を踏みにじられ、命からがらアメリカへ逃れます。成長して戻ったときの身分は、米海兵隊の将校。かつて彼を追い詰めた朝鮮に、今度はアメリカの軍服を着て足を踏み入れるんです。
そこで出会うエシンは、名家に育った女性でした。表の顔はお嬢さま、もう一つの顔は銃を持つ義兵。義兵とは、国を守るために自ら武器を取り、抵抗する人々のことです。エシンはチャン・スングに射撃を教わり、密かに任務をこなしていました。
お嬢さまの習い事にしては、ずいぶん物騒ですよね。けれど、エシンの銃には、独立のために活動して命を落とした両親の志も重なっています。ユジンを傷つけた祖国を、エシンは守りたい。二人の恋は、最初からこの食い違いを抱えて進みます。
互いに引かれても、エシンには義兵として果たしたい役目がありました。ユジンは彼女の危険な生き方を知り、その任務を助けるようになります。恋人を安全な場所へ連れていきたい気持ちと、彼女が選んだ道を支えたい気持ち。その両方が、最後の列車へつながるわけです。
婚約者、剣士、ホテルの女主人もエシンを守る
キム・ヒソンはエシンの婚約者でした。彼の家はユジンの両親の死に関わっており、ヒソンは家の過去と向き合います。エシンに愛する人がいると知ると、婚約を解消。その後は新聞を作り、彼女と同じ時代の暴力に、自分の方法で立ち向かいました。
ク・ドンメは、身分の低い家に生まれ、幼いころにエシンに助けられた男です。日本の剣士集団・武臣会の一員になって朝鮮へ戻り、刀を振るう恐ろしい存在になりました。エシンへの思いは深く、やがて組織に逆らってでも彼女を守ろうとします。
工藤ヒナは、グローリーホテルの女主人。朝鮮に生まれ、日本人の夫との結婚を経て、日本名で生きている女性です。ホテルには各国の人間が集まり、彼女自身も情報を集めて義兵を助けていました。エシンへの対抗心も抱えたヒナが、終盤にはエシンと並んで戦う。この変化も見逃せません。
日本で交わした指輪と、3年間の離別
終盤、エシンは祖父を失い、家を離れて義兵の活動に身を投じます。第20話では、両親の死に関わるイ・ワニクを自ら射殺しました。ユジン、ドンメ、ヒナは、その後の処理で彼女をかばいます。立場の違う人たちが、同じ一人を守るために動く場面です。
第21話で日本へ渡る際、ユジンは偽造した婚姻証明書を用意し、エシンを自分の妻として同行させました。二人は指輪を交わし、日本で一緒に写真も撮ります。旅のための書類に、互いへの本当の思いが重なる。あの指輪がうれしいぶん、先の展開がつらいんですよね。
日本では武臣会の剣士たちに追われ、二人はアメリカ公使館へ逃げ込みます。ユジンはエシンを逃がすために発砲して拘束され、米国で軍法会議にかけられました。判決は3年間の服役。エシンは朝鮮へ戻り、二人は長く離れ離れになります。
ドンメも日本でエシンを守り、武臣会の報復を受けて海へ落とされました。その後は生き延び、満州で療養しています。1907年、ユジンとドンメが朝鮮へ戻ったとき、エシンの周囲ではすでに軍の解散と激しい弾圧が進んでいました。
第23話、ホテル爆破でヒナが迎えた最期

朝鮮の軍が解散させられると、スングは日本兵と戦い、若い兵士たちを逃がして命を落とします。エシンに銃を教えた師匠も、ここで失われました。一方、グローリーホテルでは日本兵が軍の解散を祝う宴会を開いています。
ヒナは自分のホテルを爆破する計画を立て、イルシクとチュンシクに爆弾の手配を頼みました。従業員を逃がし、少女スミには高宗へ届ける手紙を託します。手紙の内容は、スミの保護と、爆破の責任を工藤ヒナが引き受けるというもの。彼女は実行前から、残される人たちの安全まで考えていたんです。
ホテルへ来たエシンも計画に加わり、導火線を撃って点火しました。二人は逃げ出しますが、爆発に巻き込まれて重傷を負います。ユジンとドンメが救出に駆けつけ、ユジンはエシンを、ドンメはヒナを助け出しました。
ヒナはドンメに背負われ、海辺で、ずっと彼の帰りを待っていた思いを打ち明けます。そして、雪が降るころまで生きるよう願い、彼の背中で息を引き取りました。ドンメは彼女の朝鮮名、ヤンファを呼びながら泣きます。
ヒナの最後の願いは、ドンメに生きていてほしいというものでした。爆破の大胆さのあとに、この小さな願いが来る。ホテルの女主人として気丈に振る舞ってきた人の、本音が届く別れです。
第24話、エシンを守る人たちの最後の選択
ハマンとヘンランは、空の駕籠で追手を引きつける
エシンを幼いころから支えてきたハマンとヘンランは、空の駕籠を使って日本兵を引きつけました。エシンが乗っているように見せかけ、義兵たちが逃げる時間を稼いだのです。二人は銃撃され、ヘンランは第23話の終わりに命を落とします。
第24話で駆けつけたエシンは、瀕死のハマンを抱きかかえました。ハマンはエシンを案じながら息を引き取ります。追ってきた日本兵の前では、人々が並んでエシンを隠し、彼女を逃がしました。家で世話をしていた人たちも、道を歩いていた人たちも、エシンが生きる時間を作っていきます。
ヒソンは新聞と写真を残し、拷問で亡くなる
ユジン、ドンメ、ヒソンの3人は、最後に一緒に酒を飲みます。かつてはエシンをめぐって張り合った男たちが、ここでは互いを同志として認め合うんです。支払いをヒソンに任せるやり取りまであって、こんな状況でもお勘定の押しつけ合いは健在! 少し笑えるからこそ、3人が同じ席にいる時間がいとおしくなります。
ヒソンは、日本兵の暴力や義兵の姿を写真に残し、新聞で抵抗を続けていました。ユジンから渡された義兵の名簿も彼の手にあります。取り締まりが迫ると、ヒソンは写真と新聞を箱に収めて地中へ隠し、カメラを助手へ託しました。
やがて捕らえられ、義兵の写真や仲間の情報について尋問を受けます。ヒソンは名前を明かすことを拒み、拷問で命を落としました。人を守るために記録を残し、人を守るために口を閉ざす。その二つを最後まで貫いた人です。
ドンメはエシンと別れ、武臣会の剣士たちと戦う
エシンはドンメを訪ね、約束していた金を払います。ドンメは返済が済んだとして、彼女を自分から遠ざけました。エシンは助けを申し出ますが、彼は逃亡に付き合わせれば彼女が危険にさらされると考え、断ります。
武臣会の剣士たちが港へ来たとき、連れてきたのは、ドンメを捜して殺された部下ユウジョウの遺体でした。ドンメは刀を抜いて迎え撃ちます。数多くの敵を斬りながら、自身も刺され、最後は地面に倒れました。
死の間際に思い浮かべるのは、エシンとの思い出です。幼いころの救いと、その後に自分が彼女へ残した言葉。エシンの人生の一瞬にでも自分が残っていたことを受け止め、ドンメは命を落とします。ヒナの願いを聞いた背中が、今度は地面に横たわる。続けて観ると、かなりこたえる別れでした。
ユジンはなぜ列車に残った?最後の一発が救った命

ウンサンが逃がそうとしたのは、朝鮮の未来
義兵の拠点には密偵が入り込み、イルシクとチュンシクがそれを見破ります。日本兵が迫ると、二人は自分たちを追わせ、銃声で仲間に危険を知らせました。義兵は再び拠点を移しますが、追跡は続きます。
指導者ファン・ウンサンは、満州へ仲間を送ることを決めました。女性、子ども、若者、そしてエシン。彼らを国の未来と考え、ユジンに平壌行きの列車の切符12枚を頼みます。朝鮮人がまとめて購入すれば疑われるため、アメリカ人のユジンに買ってもらう計画です。
日本兵の服を着た仲間も準備し、エシンたちは列車へ乗り込みました。ウンサンらの部隊は、包囲された仲間を助けたあと、さらに大勢の日本兵に囲まれます。皆の手形を押した旗を掲げ、最後の戦闘へ向かいました。
一発を敵への攻撃に使うか、車両を切り離すために使うか
駅では義兵が列車にいると知られ、出発が止められます。エシンは増援が来る前に列車を動かそうと、機関士に銃を向けました。ユジンは日本人の男爵に近づき、彼の同行者として検問を通りました。列車が走り始めると、男爵を引き上げて自分も乗り込みます。
車内で再会した二人の手には指輪があります。エシンは自分を、すばらしいアメリカ人の妻だと語りました。ユジンは彼女の手を握りますが、彼の拳銃に残っていた弾は一発。日本兵は同じ列車に乗っており、仲間の安全を脅かしていました。
ユジンは男爵を人質にして、日本兵をエシンたちのいる車両から引き離します。そしてトンネルへ近づくと、最後の一発で連結部を撃ち、エシンたちの車両を切り離しました。自分は日本兵と同じ側に残ります。
エシンを乗せた車両は先へ進み、ユジンは日本兵の銃撃を受けました。二人の距離が広がる中、エシンは倒れるユジンを目にします。ユジンはここで死亡し、彼女と義兵たちは逃げ延びるのです。
どうして一緒に逃げなかったのか。あの一発で作れる逃げ道と、追手を引き受ける場所を、ユジンは自分の命と引き換えに選びました。幼いころに朝鮮から逃げた少年が、最後には、朝鮮を守りたい人たちを逃がす側になる。胸を締めつけられる着地です。
2年後の満州、そして1919年の墓参り

エシンは生き残り、新たな義兵を育てる
別れから2年後、エシンは満州にいます。新たな義兵たちへ銃の扱いを教え、射撃訓練を担っていました。かつてスングから教わる側だった彼女が、今度は教える側になるんです。
そこには、仲間たちの手形と弾痕が残る旗もあります。失った人たちの記憶と一緒に、エシンは抵抗を続けていました。ユジンがつないだエシンの命は、次の義兵を育てる日々へ続いています。生き残ったあとも戦い続ける。そこにも、この結末の厳しさを感じるんです。
最後にユジンの墓を訪ねるのは、成長したドミ
物語はさらに1919年へ進みます。ユジンの墓を訪れるのは、かつて彼のそばにいた少年ドミの、成長した姿でした。仲間たちと墓前に立ち、敬礼し、戦いを続ける決意を告げます。
ユジンが生きるよう励ました子どもが、大人になって戻ってくる。エシンの訓練に続いて、もう一人の生き残った人の時間が届くわけです。最後はユジンの墓碑と、そのそばを飛ぶ鳥で締めくくられました。
主要人物が次々に亡くなる第24話にも、生きて後をつなぐ人たちがいます。イルシクとチュンシクも追跡を切り抜け、店へ戻りました。エシン、ドミ、そして生き残った仲間たちに、亡くなった人の選択が引き継がれていきます。
ユジンの声が残るラストと、二人の愛をどう受け止める?
ユジンは列車で死亡しています。終幕の彼の声は、エシンへ残した手紙や、二人の思い出と重なるものです。日本で撮った写真や釣りの記憶が戻ってくるぶん、つい、また隣に立ってほしいと願ってしまいますよね。
婚姻証明書は日本へ渡るために用意したもので、二人は指輪を通して愛を交わしました。最終話のエシンの「妻」という言葉も、その思いを表しています。二人が互いを伴侶として受け入れたことと、ユジンが命を落としたこと。両方がそろった、つらい結末です。
考察:ユジンが守ったのは、エシンが選んだ生き方
私は、最後の列車に、ユジンの愛の変化が集まっていると感じます。出会ったころの彼には、朝鮮を救うエシンの志を受け入れる難しさがありました。それでも最後には、彼女と子どもたちを送り出す役を引き受けます。
エシンは生き延びて、義兵を育てる仕事を続けました。愛する人の願いを抱え、自分の志も持ち続ける。その後ろ姿には、喪失と前へ進む強さが同時にあります。恋愛の結末としては悲劇です。ただ、墓前に立つドミまで含めると、守られた命が次の行動につながる物語として受け止めることもできるんです。
第23話と第24話をもう一度観るなら
第23話には、ヒナが従業員を送り出す場面、海辺でドンメへ思いを打ち明ける場面、ハマンとヘンランの囮作戦があります。第24話では、ヒソンが写真を隠す場面、ドンメとエシンの別れ、列車の指輪と最後の銃声が続きます。結末を知ったあとだと、別れの前に何を残そうとしていたか、いっそう胸に迫るでしょう。
本編の作品ページは、Netflix『ミスター・サンシャイン』です。再生ボタンを押す前からつらい回ですが、3人で飲む時間には少しだけ息をつけるはず。あのお勘定の話、もっと長く続いてほしかったです!
Netflix公式予告には、ユジンの帰郷と、エシンとの出会いがまとまっています。
FAQ
ユジンは最終回で本当に死んだのですか?
はい。日本兵を引きつけた車両に残り、銃撃を受けて死亡します。エシンの脱出は、その犠牲によって実現しました。最後に戻ってくるユジンの声は、残した手紙や思い出に重なる声です。
エシンは最後にどうなりますか?
列車で逃げ延び、満州へ渡ります。2年後には義兵の射撃訓練を担当していました。愛する人や身近な仲間を失ったあとも、抵抗運動を続ける結末です。
ヒナ、ドンメ、ヒソンが亡くなるのは何話ですか?
ヒナは第23話、ドンメとヒソンは最終回の第24話です。ヒナはホテル爆破の負傷、ドンメは武臣会との戦闘、ヒソンは尋問中の拷問で命を落としました。
ラストでユジンの墓に来る青年は誰ですか?
成長したドミです。1919年の場面で、仲間とともに墓前へ立ち、ユジンへ敬礼します。少年だったころに受けた励ましを抱え、戦いを続ける意思を示しました。
まとめ
『ミスター・サンシャイン』の最後で、ユジンは一発の弾を車両の切り離しに使い、エシンたちの脱出を成功させました。彼自身は銃撃で亡くなり、エシンは満州で新たな仲間を育てます。
ヒナはホテルと引き換えに仲間を守り、ヒソンは写真と新聞を残し、ドンメはエシンを危険から遠ざけて最後の戦いに臨みました。ハマンとヘンランの囮作戦も、彼女の生存につながっています。
指輪をつけた二人の時間は、列車で途切れます。その先にあるのが、エシンの訓練と1919年のドミの墓参り。ユジンを失った寂しさを抱えたまま、彼が守った人たちの人生が続いていくラストです。