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ゴーストトリック ネタバレ|シセルの正体は?結末で変わる10年前

ゴーストトリック ネタバレ|シセルの正体は?結末で変わる10年前

自分の遺体だと思っていた赤いスーツの男が、勝手に歩きだす。『ゴースト トリック』で疑わしくなるのは、犯人より先に「自分の顔」です。ずいぶん根っこから揺さぶってきますよね。

シセルの正体、事件の犯人、最後の運命改変まで重大なネタバレがあります。

『ゴースト トリック』は2010年発売のDS用ゲームで、2023年版は同じ物語を収録したリマスターです。

シセルの正体は黒猫。赤いスーツの男はヨミエル

黒猫の正体とヨミエルの隕石片

主人公シセルは、ヨミエルに飼われていた黒猫です。死者として目覚めたとき、自分の姿も記憶も失っていました。そこで目の前の男の身体を自分の遺体だと思い込み、魂の姿もその男に似たものになります。

赤いスーツの男の本名はヨミエル。彼が復讐のためにリンネを操り、自分の身体へ発砲させた際、最初の弾がそれて鞄の中の猫に当たりました。次の弾はヨミエルの身体に命中し、彼は死を装います。シセルが自分の死を調べる一夜は、この取り違えから始まったんです。

さらに、ヨミエルの婚約者も「シセル」という名前でした。人間のシセルは婚約者、猫のシセルは主人公、赤い服の男性はヨミエル。ヨミエルは組織との取引で「シセル」と名乗り、名前の取り違えまで重ねていたんです。

猫はヨミエルの体内にある隕石片のそばで死んだため、特別な力を得ました。物にトリツいて動かす力と、死者の死亡時点から4分前へ戻る力で、人々を救っていきます。文字を読めず、人間の常識にも妙に疎かったところまで、正体を知るとすっとつながりますね。

救出の一夜は、リンネとジョードの事件をつないでいく

ゴミ捨て場とアパートで、最初の死を変える

物語の始まりはゴミ捨て場。シセルのそばでは、女刑事リンネが殺し屋に狙われています。電気スタンドに宿るクネリから死者の力を教わり、彼女の死の直前へ戻って、周囲の物を動かしながら銃撃を防ぎました。

クネリは「夜明けには消える」とシセルを急がせ、自分の死の真相を追うよう促します。事情を説明してくれる電気スタンド、親切すぎると思ったんですよ。終盤で、その親切の長さに驚くことになります。

リンネの住むアパートでは、少女カノンとポメラニアンのミサイルが留守番をしていました。別の殺し屋が押し入り、犬を撃ち、少女を連れ去ります。シセルはここでも4分前へ戻り、ミサイルを助けてカノンを隠し、最初の誘拐を食い止めます。

リンネの恩人は、その夜に処刑される刑事

リンネが追っていたのは、妻殺しの罪で収監されたジョード刑事の事件です。彼は10年前、幼いリンネを人質事件から救った恩人でした。リンネは彼の無実を信じ、処刑を止めようと走り回っています。

捜査中のリンネは、再現された殺人の仕掛けで撃たれ、さらにレストランへ車が突っ込む事故にも巻き込まれます。シセルは仕掛けを変え、事故の原因をたどって死を回避。自分の記憶を探すつもりが、救命の用事で手いっぱいになる一夜です。

刑務所で分かったのは、ジョードの予定が翌日から空白になっている理由でした。処刑は今夜。電気椅子の試験中に事故が起き、正式な執行を待たずに彼が死んでしまいます。

シセルは部屋に人が来る前に椅子を爆発させ、ジョードの命を救いました。停電を利用して脱獄へつなげますが、外で待ち構えていたカバネラ警部が彼を確保します。ここで必要になるのが、処刑を止める法務大臣の判断です。

大臣を脅した誘拐事件と、ミサイルの2度目の死

連れ去られた少女はカノンだった

外国の組織を率いるシス司令は、「娘を誘拐した」と法務大臣を脅し、ジョードの死刑執行を急がせていました。電話を受けた大臣は発作を起こし、命を落とします。シセルが薬を飲めるよう運命を変えたことで、大臣との話がつながりました。

ところが、組織が運んでいたスーツケースの中身はカノン。大臣の娘エイミンと取り違えた誘拐だったんです。大臣は電話で娘の無事を知り、身体を操られて死刑執行書類に署名したことも打ち明けました。さらにオルゴールに隠された銃が届き、ジョードの処刑を止める決意を固めます。

刑事を救う手続きは進んでも、カノンは連れ去られたままです。リンネのもとへオルゴールを届けに出た少女を、今度こそ助ける必要が残りました。

ミサイルは、生き返るよりカノンを守る力を選ぶ

カノンがさらわれたアシタール公園では、ミサイルもバイクにはねられて死んでいました。近くにある隕石の影響で、彼にも死者の力が宿ります。

ミサイルの得意技は、同じ形をした物の位置を入れ替える「トリカエ」です。落ちてくるミノくんの像を別の物と交換し、カノンを救うことには成功しました。ただ、その変更で公園のダビラが下敷きになるため、シセルと協力して彼の死も変えます。

救出の後も、ミサイルは死者のままでカノンを追いました。生き返れば使えなくなる力を保ち、誘拐された少女を守ろうとしたのです。小さな犬の決意が、最後の公園での救出まで支えになります。

10年前の隕石と、5年前の誕生日が復讐の始まり

人質事件から誕生日の事件までの経緯

ヨミエルは誤った容疑で追い詰められた

10年前、技師だったヨミエルはスパイ容疑で取り調べられていました。カバネラの厳しい追及に追い詰められ、置かれていた銃を奪って逃走。公園で幼いリンネを人質に取り、追ってきたジョードと対峙します。

そこで空から落ちたアシタール隕石の破片が、ヨミエルの身体を貫きました。彼の時間は死の瞬間に止まり、傷を修復する身体と、生きた人間まで操る力を得ます。死亡扱いになった彼を、婚約者シセルは失ったと思い、自ら命を絶ちました。

ヨミエルはのちにスパイ容疑が誤りだったと知ります。けれども、普通の暮らしも婚約者も失った彼は、取り調べに関わったカバネラ、追跡したジョード、人質だったリンネへの復讐へ傾いていきました。

そんな彼のそばにいたのが、黒猫のシセルです。婚約者の名前を付けた猫と、10年間をともに過ごしていました。終盤の正体告白には、ヨミエルが長く抱えていた孤独も重なります。

母を祝うカノンの仕掛けを、ヨミエルが凶器に変えた

5年前、カノンは母アルマの誕生日を祝うため、部屋に仕掛けを作りました。ところがヨミエルがそこに手を加え、電気をつけたアルマへ銃が発射される装置に変えてしまいます。

アルマを殺した事件を仕組んだのはヨミエルです。娘が母を死なせたと思ったジョードは、銃をオルゴールに隠し、自分が妻を撃ったと罪を引き受けました。父はカノンをかばったつもりでも、少女の罪悪感は残ります。

リンネが調べていた妻殺し、カノンが届けようとしたオルゴール、ジョードの処刑。その3つは、この誕生日の事件からつながっていました。祝おうとした子どもの気持ちを使う復讐は、やはりきついです。

カバネラが守っていた「白い経歴」の本当の目的

カバネラは、出世と潔白な経歴にこだわる警部として振る舞っています。その狙いは特別捜査班のトップに立ち、ジョードの事件を自分の手で調べることでした。人を操る存在に気付き、友人の無実へ近づいていたんです。

ゴミ捨て場の管理人は、かつてヨミエルの遺体を調べた元監察医。傷が修復する奇妙な身体と隕石を研究し、カバネラと協力していました。そこへ戻ってきたヨミエルは、爆発で管理人を殺し、カバネラにも発砲します。

シセルとミサイルは2人の死を変え、カバネラを救いました。彼は、10年前にヨミエルを追い詰めた取り調べと、銃を奪われる隙を作ったことを悔やんでいます。白いコートの奥にあったのは、友人を救いたい気持ちと、自分の失敗への責任でした。

カバネラはヨミエルへ発信機入りの弾を撃ち込み、ジョードに受信機の懐中時計を託します。逃げたヨミエルを追う道は、海の潜水艦へ続きました。

潜水艦でシス司令が裏切り、ヨミエルは救う側へ回る

取引の目的は、ヨミエルの身体にある隕石片

ヨミエルはシス司令と取引し、関係者への復讐を進めていました。組織が欲しかったのは、彼の身体に埋まった隕石片です。公園の隕石は監視されており、身体の中の破片が持ち出せる標的になっていました。

潜水艦ではヨミエルがカノンを操り、リンネを襲わせます。その間にシス司令はヨミエルの身体から破片を抜き取り、ジョードとその身体がある制御室を切り離しました。用済みになった協力者も、事件を知る人たちも沈めるつもりです。

さらに潜水艦へ魚雷が撃ち込まれ、カノンをかばったリンネが落下物で死亡。シセルは彼女を救いますが、船には水が入り続けます。ひとつ死を変えた先に、また別の危機が待っていました。

残骸を動かしたヨミエルが、2人を助ける

ヨミエルは潜水艦の残骸を操って大きな腕のように組み上げ、リンネとカノンを救いました。

少女たちは懐中時計の信号を頼りに、シセルとミサイルを魚雷へ乗せて、切り離された制御室へ送ります。そこでジョードはすでに死亡していました。シセルがジョードの死の4分前へ戻ると、ヨミエルの遺体にもコアがあると分かります。

隕石片を失った身体には死者のコアが現れ、死の4分前へ戻れるようになっていました。その死亡時点は10年前。シセル、ミサイル、ジョード、ヨミエルは、公園の人質事件まで戻ります。

4分で足りるのかと思ったら、基準になる死が10年前だった。ここで、ずっと使ってきた力が物語の出発点に届くんです。

最後の運命改変は、隕石・銃弾・落下物の3段階

隕石と銃弾を防ぎリンネを救う流れ

ヨミエルへの隕石と、ジョードの銃弾を防ぐ

戻った先の公園には、追い詰められたヨミエル、人質のリンネ、救出に来たジョードがいます。シセルとミサイルは噴水の水流や焼き芋、照明、ミノくんの像を動かし、隕石が当たる位置を変えました。

そらした隕石片はジョードの足に当たり、その衝撃で銃が発射されます。ミサイルが銃弾と焼き芋を交換し、ヨミエルの致命傷を防ぎました。まさか焼き芋が命を救うとは! こんなに頼もしい食べ物だったんですね。

リンネを落下物から救うのは、ヨミエル自身

次に迫るのは、動かしたミノくんの像が幼いリンネへ落ちる危険です。足を負傷したジョードは動けず、ヨミエルも倒れています。そこで2匹は、像を別の物と交換して、リンネを助け出す数秒を作りました。

シセルとミサイルが落下までの時間を稼ぎ、ヨミエルの魂が10年前の自分の身体を操ります。彼はリンネを安全な場所へ投げ、自分の身体で像を受け止めました。けがを負いながらも生き延び、少女も助かります。

最後にヨミエルは、復讐の相手だったリンネを自分で守ります。その行動で、自分の死から始まった10年間の事件を変えました。人質を取った男が、人質を助ける男になる。ここが結末のいちばん胸に残るところです。

クネリの正体は、別の未来で待ち続けたミサイル

公園の運命を変えた後、クネリが現れ、自分の正体を明かします。彼はシセルとともに行動したミサイルとは別に、救出に失敗した未来を経験した、老いたミサイルでした。

最初の一夜では、記憶を探すシセルの協力を得られず、ミサイルは自分でリンネとカノンを救おうとしました。けれども、沈む潜水艦で行き詰まります。同じ形の物を交換する自分の力に、物を動かすシセルの力が必要だと悟ったのです。

そこでヨミエルの身体から10年前へ戻り、次にシセルが目覚めるまで待ちました。クネリが電気スタンドから声をかけるまでには、10年の待ち時間がありました。あの妙に世話焼きな案内役は、友達を救うための作戦を抱えた犬だったんです。

シセルを急がせた夜明けの期限も、協力を引き出すための嘘でした。使命を果たしたクネリは、シセルに感謝して消えていきます。部屋を照らすだけの電気スタンドが、最後にはずいぶんまぶしく感じられますね。

エンディングで、ジョード一家・ヨミエル・シセルはどうなる?

改変後のジョード一家とヨミエルと黒猫

アルマが生きる家で、カノンの仕掛けが人を祝う

ヨミエルが10年前に生き延びたことで、アルマを殺す復讐も変わりました。新しい現在ではジョード、アルマ、カノンがそろい、リンネの刑事としての門出を祝います。カノンの仕掛けは、今度こそお祝いに使われていました。

ミサイルも家族のそばにいます。父が獄中で娘を思い、娘が母の死を背負っていた一夜の先に、みんなで集まれる部屋ができたんです。仕掛けを作るカノンの得意なことが、そのまま人を喜ばせる力へ戻ったのも、私は好きです。

ヨミエルは刑期を終え、婚約者の待つ暮らしへ帰る

新しい運命のヨミエルは、人質事件の罪で服役しました。10年の刑期を終える彼のもとには、生きて待っている婚約者シセルがいます。死亡扱いによって失った2人の未来が、つながり直しました。

獄中でヨミエルが描いていたのは、赤いスカーフを巻いた黒猫の絵です。ヨミエルと猫が過ごした時間まで大切に残したように感じる、温かな締め方でした。

猫シセルは、子猫の姿と死者の力を保つ

公園では、ヨミエルを外れた隕石片が猫シセルの体内に入りました。ジョードが引き取った黒猫は、身体の時間が止まったまま、10年後も子猫の姿で暮らしています。

死者の力も残っていますが、シセルがいるのは家族のそばです。ヨミエルを孤独にした特異な身体を、猫は人に囲まれながら受け止めました。最後の小さな姿を見て、あの一夜を走り回ったのがこの子だったのかと思うと、つい頬が緩みます。

注意したいのは「4分前」と、改変前の記憶

過去へ戻る際の4分は、その死者が死亡した時刻から数えます。今いる時刻から一律に4分さかのぼる仕組みだと思うと、潜水艦から公園へ移る場面で混乱しやすいんです。ヨミエルの身体には、10年前の死が保存されていました。

冒頭の「夜明けに消える」は、クネリがシセルを動かすために作った期限です。エンディングの猫は、隕石片による力を持って暮らし続けています。

また、10年前へ戻った4人は、変える前の一夜の記憶を持ち越します。ジョードもヨミエルも、シセルたちが何をしたかを知っているんです。リンネは新しい運命でも刑事になり、ジョード一家や猫シセルと親しく過ごしています。

結末を知って遊び直すと、序盤の会話が変わって聞こえる

再プレイで気になるのは、シセルが文字を読めないこと、リンネの発砲、クネリの熱心な誘いです。最初は別々だった違和感が、猫の正体と犬の10年につながっていました。

特にクネリとの最初の会話は、知ってからだと少し切ないですね。操作を教えるやり取りの向こうに、何度も助けたかった相手と、ようやく会えた協力者がいます。

物を動かす仕掛けとキャラクターの動きが分かる、2023年リマスターの公式発売映像です。

ゲームの案内は『ゴースト トリック』公式サイトにあります。小さな動作が大事件につながる仕掛けは、実際に触ると「あ、それが動くの!」となる楽しさです。

FAQ

黒幕はヨミエルですか、シス司令ですか?

リンネたちへの復讐と、アルマ殺害の仕掛けを進めたのはヨミエルでした。一方、シス司令は隕石を手に入れるために彼と組み、最後に取引相手を切り捨てます。2人の狙いが重なって、一夜の事件が広がったんです。

リンネがシセルを撃ったのはなぜ?

身体をヨミエルに操られ、抵抗した際の流れ弾が鞄の黒猫へ命中したからです。リンネ自身も自分の発砲の記憶を失い、監視カメラの映像を見て戸惑っていました。

2023年リマスターでも、最後の真相は同じですか?

主人公の正体から過去を変える最終事件まで、DS版の物語を引き継いでいます。2023年版では映像が高解像度になり、アレンジされた音楽やギャラリーなども楽しめます。

まとめ

赤いスーツを自分の姿だと思った黒猫と、電気スタンドで待ち続けた犬。2匹の助け合いが、ある男の復讐を、人を救う選択へ変えました。

最後にうれしいのは、カノンの仕掛けもヨミエルの絵も、誰かと一緒に生きる暮らしの中へ戻っていくことです。大事件を解いた主人公の居場所が、家族のそばの子猫。その着地が、なんともいいんですよね。

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