原作漫画『DEATH NOTE』の最終話、page.108「完」までのネタバレを含みます。
Lが死ぬところを覚えていると、「あれで月が勝って終わったんだっけ?」となりますよね。ところが、Lの死は第一部の終わり。その後にニアとメロが登場し、月との決着が描かれます。原作本編は全12巻です。
日本の実写映画とNetflixの実写版は、それぞれ原作とは別の筋書きです。TVアニメも、月の最期の描写は漫画と異なります。
原作の結末で夜神月はどうなる?

夜神月は、ニア側にデスノートをすり替えられて敗れ、松田に撃たれた後、リュークに名前を書かれて心臓麻痺で死にます。月が勝って新世界の神になる結末ではありません。
ただし、松田の銃撃だけで月の死が決まるわけではないんですね。月の名前をノートに書いて、最後に命を奪うのはリュークです。(参考:原作あらすじ、ふたまん+の原作・アニメ比較)
倉庫で誰も死なず、月だけ名前が書かれていない
最終対決の場所は倉庫。月と日本の捜査本部、ニアたちが一堂に会し、キラを信奉する魅上照が、その場の人々の名前をノートに書き込みます。月の計画では、ここでニアも捜査本部の人間も死ぬはずでした。
ところが、待っても誰も死にません。魅上が使ったノートは、すでにニア側の偽物に替わっていたからです。
しかも、魅上が名前を書かなかったのは月だけ。魅上が誰をキラとして守っているか、そのノート自体が示してしまうんですね。「誰も死ななかった」で終わらず、「なぜ月だけ除外した?」まで突きつけられます。月にとっては、勝利を証明するはずのノートが自分を追い詰める証拠になったわけです。
月は自分がキラだと認め、犯罪者を裁いてきた正当性を主張します。それでも、その場を支配し直すことはできませんでした。(参考:RENOTEの原作あらすじ)
腕時計の切れ端を使おうとして、松田に撃たれる

追い詰められた月は、腕時計に隠していたデスノートの切れ端に、ニアの名前を書こうとします。まだ手元に殺せる紙がある。あの状況でも、月はそれを使って逆転しようとするんです。
その動きを止めるのが松田。月に発砲し、ニアの名前を書くのを阻みます。(参考:ニアの人物解説、ふたまん+の比較記事)
原作の月は、その倉庫でリュークに助けを求めます。けれどリュークが自分のノートに書いたのは、ニアたちの名前ではなく、月の名前でした。
Lの死で終わらない。その後がニアとメロの追跡
Lは第一部で本当に死にます。月は、死神レムが弥海砂を守ろうとする気持ちを利用し、Lを殺すように仕向けました。レムがノートにLの名前を書き、Lは死亡します。
Lの死後、月は二代目Lとして捜査を続ける立場に収まります。キラ本人が、キラを追う捜査の中心にいる状態です。捜査会議の席に犯人が座っていると思うと、議事録まで疑いたくなりますね。
そこで月を追うのが、Lの後継候補であるニアとメロ。第二部の中心となる二人です。(参考:原作あらすじ、Lの死とニアの登場)
| 人物 | 終盤で何をするか |
|---|---|
| ニア | キラを追う組織SPKを率い、倉庫で月の正体を暴く人物です。 |
| メロ | ニアとは別に動き、高田清美を誘拐します。この事件が、本物のノートを見つけるきっかけになりました。 |
最後に月を追い詰めるのはニアですが、そこにメロの行動がつながっています。ニアが一人で、最初から月の仕掛けをすべて見抜いていたわけではないんです。
月はなぜ負けた?本物のノートが見つかったきっかけ
月の敗因を「ノートをすり替えられると思っていなかった」と説明すると、肝心の駆け引きが抜けてしまいます。月はすり替えを予想し、魅上に偽物のノートを持ち歩かせていました。ニアが偽物に細工している間に、本物で最終対決を制する計画です。
本物と偽物が増えてくると、読んでいるこちらも付箋が欲しくなりますね。ただ、決着に必要なのは「魅上が普段見せていたノート」と「隠していた本物」の区別です。
月は、ニアに偽物をつかませるつもりだった
魅上はキラの代理として動き、高田清美は月と魅上をつなぐ役目を担います。月は、魅上が普段使っているように見せるノートを偽物にし、実際の裁きを高田に行わせていました。
ニア側が見張っているのは、その偽物。つまり、最初の時点では月の仕掛けが成功していたんです。ここを飛ばすと「ニアがノートを替えたら勝った」という話になってしまいますが、月もちゃんと対策していました。
メロが高田を誘拐し、魅上が本物を取り出す
計画を崩したのは、メロによる高田の誘拐でした。魅上は彼女を殺すため、貸金庫に隠していた本物のノートを取り出します。
月も高田を始末しようと動いていましたが、魅上は月が同じ対応を取れることを知りません。月の指示を待たずに本物を使った、この行動がニア側に見つかります。
メロの誘拐によって、魅上が隠していた本物のノートの所在が露見します。ニアの部下ジェバンニは本物の内容を写した偽物を用意し、ノートをすり替えました。月がニアをだますために用意した偽物とは、別のすり替えです。
月は「本物で勝てる」と思ったまま倉庫へ行く
月は、本物まで替えられたことを知らずに最終対決へ向かいます。魅上が名前を書けば、自分以外が死ぬはず。そう信じたまま、実際には人を殺せないノートに勝負を預けてしまいました。
この敗北を読むと、月が油断していたかどうかだけでは説明しきれないと感じます。月が考えた対策を、予定外の誘拐と魅上の判断が崩したんですね。勝ち誇れるはずの瞬間に、誰も死なない。ここで月の表情を追うと、読み返していてもページをめくる指が止まります。
リュークはなぜ月を助けなかった?
原作の月が最後に助けを求める相手はリュークです。周りの人間を殺してほしいと頼みますが、リュークが書くのは月の名前。月と長く行動していても、キラの勝利を守る味方にはならなかったんです。
倉庫で月が自分にすがる姿を見て、リュークは月を見限ります。助けを求めた相手に、自分の名前を書かれてしまった。この突き放し方が、原作の月の最期なんですね。
参考:リュークの人物解説、ciatrの月の原作での最期、エンタメ&漫画BLOGの原作最終対決
ずっと隣にいるので、つい「最後くらい助けるのでは」と期待したくなりますよね。でも相手は死神。身近にいても、命まで保証してくれる関係ではありませんでした。
最終話page.108「完」は、月の死後まで描く
原作は月が死んだ場面で終わらず、最後のpage.108「完」で一年後を描きます。世の中はキラの支配以前の状態へ戻っていきますが、キラを信じる人々は残ったままです。
原作の終わりには、キラに祈りを捧げる人々の姿があります。月自身は死んだ。それでも、キラを求める人がいなくなったわけではないんですね。(参考:原作あらすじ、エンタメ&漫画BLOGの一年後の後日談、ふたまん+の原作のラスト)
私は、この後日談があることで、月の敗北だけでは閉じない怖さを感じます。悪人を裁く存在を求めた人たちは、月がいなくなった世界でも祈っている。犯人が死んだから全部解決、とは読み終えられない余韻です。
原作とアニメのラストを混同しないために
TVアニメでも、月が敗れ、最後にリュークが月の名前を書く大筋は共通しています。ただ、月が倉庫から逃げ出す描写はTVアニメ版のものです。原作で月が死ぬ場面に、その映像を重ねないようにしたいですね。
| 場面 | 原作漫画 | TVアニメ |
|---|---|---|
| 松田に撃たれた後の月 | 倉庫でリュークに助けを求めます。 | 倉庫を逃げ出します。 |
| 最後に月の名を書く人物 | リュークです。 | 同じくリュークです。 |
映像で覚えていた場面が、読み返した漫画に出てこないと「あのページ、飛ばした?」と戻りたくなりますよね。月の最期は、まさに記憶が混ざりやすいところです。
決着を読み返すなら、原作12巻のpage.99〜108
倉庫での決着から後日談まで確かめるなら、原作12巻です。集英社のカラー版12巻の目次には、page.99「二人」からpage.108「完」までが掲載されています。
月がどうなるかだけ知るなら死の場面でも答えは分かりますが、最後の「完」まで読むと、その後の世界も見えてきます。原作の結末を確認するときは、月の死だけで止めず、page.108の後日談まで。ここまで読んでこそ、全12巻のラストです!
TVアニメは全37話で、最終回は第37話「新世界」です。映像で月の最期を確かめるなら、この回に当たります。
TVアニメ版の公式予告
VIZ Media公式のTVアニメ版予告です。
よくある質問(FAQ)
夜神月は最後に死ぬ?誰が殺す?
原作では死亡します。松田の銃撃を受けた後、リュークがノートに月の名前を書き、心臓麻痺で死にます。最後に月の命を奪うのはリュークです。
Lも原作で死ぬ?
はい。第一部でレムに名前を書かれ、死亡します。Lの死後も原作は続き、ニアとメロが月を追う第二部に進みます。
原作の最終話は何巻・何話?
本編の最終巻は12巻、最後の話はpage.108「完」です。月の死後、一年後の世界が描かれるところまでが原作本編になります。
ニアが一人で月を倒したの?
月を倉庫で追い詰めるのはニアですが、メロが高田を誘拐し、魅上が本物のノートを取り出したことが決着につながります。ニアの推理だけで、最初からすべての仕掛けを見抜いた勝利ではありません。
まとめ
原作の夜神月は、ノートのすり替えで敗北し、松田に撃たれ、最後にリュークに名前を書かれて死にます。Lの死は物語の途中で、その後のニアとメロの行動が月の敗北につながりました。
そして12巻のpage.108「完」には、月がいなくなった一年後の世界が残ります。月は死んだのに、キラを信じる人は残った。この後日談まで含めたものが、原作『DEATH NOTE』の結末です。