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ヴァイオレット・エヴァーガーデンのネタバレ!劇場版で少佐に会えた?

ヴァイオレット・エヴァーガーデンのネタバレ!劇場版で少佐に会えた?

誰かの恋文は書けても、自分の「愛してる」はうまく言えない。ヴァイオレットの不器用さは、最後まで胸に残ります。

TV版・外伝・劇場版の結末ネタバレです。アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、2018年のTVシリーズ全13話、2019年の外伝、2020年の劇場版へ続きます。

ギルベルト少佐は生きており、ヴァイオレットは劇場版で彼と再会します。そこへ至るまでには、少佐の拒絶も、約束した依頼人との別れも待っていました。

仕事の文章なら書けるのに、身近な人への「ありがとう」で手が止まる。そんな経験があると、彼女が自分の手紙を書くまでの道のりを、なおさら近く感じるんですよね。

戦場で別れた少佐と、「愛してる」を知るための仕事

ヴァイオレットは、幼いころから兵士として戦ってきた少女です。上官のギルベルトは彼女に名前を与え、読み書きを教えました。彼女にとって、少佐の命令は行動を決める支えだったんです。

最後の激戦でヴァイオレットは両腕を失い、重傷のギルベルトと離れ離れになります。彼が残したのは、生きて自由になるよう願う言葉と「愛してる」でした。その意味を、当時の彼女は理解できません。

戦後、少佐の友人であるホッジンズに迎えられ、彼の営むC.H郵便社へ。そこで出会うのが、依頼人の気持ちを手紙にする代筆の仕事「自動手記人形」、通称ドールです。

第2〜3話|正確に打つことと、気持ちを書くこと

働き始めたヴァイオレットは、相手の発言をそのまま受け取り、本音をくみ取れずに苦情を招きます。手紙を頼んで軍の報告書のような文章が出てきたら、受け取る側もちょっと困りますよね。

養成学校で出会ったルクリアは、戦争から帰った兄スペンサーを大切に思っていました。兄は両親を守れなかった自分を責めています。妹が伝えたかったのは、兄が生きてそばにいてくれる喜びでした。

ヴァイオレットはその思いを短い手紙にし、兄へ届けました。依頼人が口にした言葉の奥にある気持ちを探すことが、彼女の仕事になっていきます。

第4〜6話|家族への感謝、王女の恋、離れている寂しさ

同僚アイリスの故郷では、両親が用意した誕生日会に、アイリスが失恋した相手まで招かれていました。家を飛び出した理由や娘を案じる親心を知り、ヴァイオレットは親子の間を手紙でつなぎます。

続く王女シャルロッテの依頼は、隣国の王子ダミアンとの公開恋文です。国じゅうに読まれる恋文ですから、私なら清書の前に胃が痛くなりそうです。王女が知りたかったのは、飾った文章の向こうにある王子自身の気持ちでした。

そこで二人は自分の言葉で手紙を交わすようになり、結婚へ進みます。シャルロッテは、母のように慕ってきた侍女アルベルタにも感謝を告げて旅立ちました。

天文台で写本の仕事を手伝った第6話では、青年リオンとの会話から、少佐と離れた自分の感情を「寂しい」と知ります。彼女との出会いを経たリオンも、父と同じ文献収集家として旅に出る決意を固めるんです。

TV後半のネタバレ|別れの痛みを知り、それでも代筆に戻る

第7話|オスカーの娘と、湖を渡る日傘

戯曲家オスカーは、娘オリビアを病気で失い、酒に逃げていました。娘に聞かせていた物語を完成させたいと願いながら、筆が進まない日々です。

ヴァイオレットは娘の日傘を手に、湖へ大きく跳び出します。その姿に、湖を渡ってみたいと話していたオリビアを重ね、オスカーは涙を流しました。

大切な人を失った側の痛みを知ったヴァイオレットは、自分が戦場で奪ってきた命についても考え始めます。人の気持ちが分かるほど、過去の自分が苦しくなるんですよね。

第8〜9話|少佐の墓と、同僚から届いた手紙

ギルベルトは未帰還兵として扱われ、墓が建てられていました。それを知ったヴァイオレットは、激戦の地インテンスへ戻り、少佐との別れをたどります。崩れた大聖堂の記憶と、自分が生き残った現実が重なりました。

郵便社へ戻っても部屋にこもり、生きていてよいのか、代筆を続けてよいのかと苦しみます。そんな彼女へ届いたのが、アイリスとエリカの手紙です。

仲間に案じられていると知り、配達員ローランドの仕事も手伝ったヴァイオレットは、再び人々の手紙に触れました。誰かの大切な人を傷つけた過去を抱えながら、今の自分の手が届けられる思いに向き合います。

第10話|母が残した、50年分の誕生日の手紙

幼いアンは、病気の母がヴァイオレットと二人きりで手紙を書くことに寂しさを募らせます。母と過ごせる時間が減っていくのに、自分だけが遠ざけられてしまう。子どもの側からすれば、つらい時間でした。

母の依頼は、自分の死後も50年間、アンの誕生日に届ける手紙の代筆です。母は、成長した娘へ毎年届く言葉を、生きているうちに用意していました。

手紙はアンの人生の節目にも届き続けます。このアンと母のつながりが、劇場版のデイジーへ受け継がれることになります。

第11話|兵士エイダンを看取り、故郷へ言葉を運ぶ

戦地からの依頼を知ったヴァイオレットは、ホッジンズに黙って現地へ向かいました。そこで重傷の兵士エイダンを助け、小屋に運び込みます。

エイダンは、両親への感謝と恋人マリアへの愛を託して息を引き取ります。ヴァイオレットは故郷へ手紙を届け、彼を守れなかったことを涙ながらに謝りました。家族と恋人は、最期の思いを運んだ彼女に感謝するのです。

TV最終話の結末は、和平と少佐へ送る一通の手紙

TV最終話の和平と少佐宛ての手紙

第12〜13話では、和平を妨げようとする勢力が列車を襲います。ヴァイオレットは少佐の兄ディートフリートと乗客を守り、相手の命も奪わずに戦おうとしました。

さらに鉄橋の爆弾が列車を脅かします。ベネディクトも撤去に加わり、ヴァイオレットは義手を壊しながら爆弾を引きはがしました。妨害は阻止され、和平調印式が行われます。

ライデンへ戻った彼女は、ディートフリートに連れられてギルベルトの母に会います。母はギルベルトを戦死したと受け止め、今も愛していると話しました。その姿を受け止めたヴァイオレットも、航空祭へ向けて少佐宛ての手紙を書き上げます。

空から手紙が舞う日に託されたのは、代筆を重ねた今なら、あの言葉を少し理解できるという思いでした。最後に彼女は新たな依頼先を訪れ、いつもの仕事の挨拶をします。

TV版の終着点は、自分の意志で人の思いを届け続けるヴァイオレットです。少佐からの命令を待っていた少女が、自分で仕事を選び、依頼人のもとへ歩いていました。

外伝の結末|エイミーの手紙がテイラーの将来を変える

姉の手紙を受けたテイラーの歩み

『外伝―永遠と自動手記人形―』でヴァイオレットが引き受けるのは、女学校にいるイザベラ・ヨークの教育係です。閉じこもるように暮らすイザベラも、身分にとらわれず接する彼女と友情を育てます。

イザベラの以前の名前は、エイミー・バートレット。貧しい暮らしの中で、孤児のテイラーを妹として育てていました。ヨーク家に入ることを受け入れたのは、妹の生活を保障してもらうためです。テイラーは孤児院へ入り、二人は離れ離れになりました。

教育係の仕事を終えるとき、ヴァイオレットは妹宛ての手紙を代筆します。ベネディクトが届けたその手紙は、テイラーに姉とのつながりを取り戻させました。

手紙をもらった妹が、幸せを届ける仕事を目指す

3年後、テイラーはC.H郵便社を訪れ、配達人になりたいと願い出ます。ベネディクトから配達を学び、ヴァイオレットに文字を教わりながら、今度は姉に返事を書く側になりました。

ベネディクトはイザベラの居場所を突き止め、手紙を届けます。テイラーは茂みから姉の姿を見つめ、手紙に涙する様子を見届けました。

テイラーが顔を合わせる日として選んだのは、一人前の配達人になり、自分の手で姉に手紙を渡せる未来です。その後はエヴァーガーデン家に引き取られ、働ける年齢に向けて学ぶことになります。

姉が妹に用意した暮らしを、妹が自分の夢につなげていく。離れていても二人の人生が動き出すところに、この外伝の温かさがあると思います。

劇場版のユリスは、親友へ電話で最後の気持ちを届ける

ユリスの家族への手紙と親友への電話

劇場版では電話が普及し、手紙を取り巻く暮らしも変わり始めています。人気のドールになったヴァイオレットへ依頼してきたのは、病院で暮らす少年ユリスでした。

ユリスは家族に内緒で話をしたがり、見舞いの両親と弟が来ると、彼女をベッドの下に隠れさせます。あのきちんとした仕事着で潜る姿には、少し笑ってしまいますよね。彼が秘密にしたかったのは、自分の死後に家族へ渡す手紙の依頼でした。

ヴァイオレットは父、母、弟へ向けた思いを聞き取り、3通の手紙を用意します。素っ気ない態度の奥に、家族を大事に思い、残される人を気遣う気持ちがありました。

もう一人、ユリスには親友リュカへ謝りたいことがあります。病気で弱った姿を見られるのがつらく、見舞いを断っていたのです。手紙の相談を始めたところで体調を崩し、続きは後日に持ち越されます。

島にいるヴァイオレットと、病室へ駆けつけた二人

ヴァイオレットがギルベルトを探して島へ渡った後、ユリス危篤の電報が届きます。嵐と船の事情で、彼女はすぐに戻れません。代わりにアイリスとベネディクトが病室へ急ぎました。

衰弱したユリスの気持ちを届けるため、二人が手配したのは電話です。ユリスはリュカに謝り、リュカも友人を案じ続けていた思いを返します。二人は声を交わし、その後ユリスは亡くなりました。

家族には生前に書いた手紙が届き、親友には電話を通して本人の声が届きます。アイリスが代筆に代わる方法を選んだところに、彼女の仕事への誠実さも感じるんです。相手のために、その場でできることを選んでいました。

ギルベルトは島の教師に!それでも面会を拒む理由

少佐の生存を探る手がかりは、未配達の手紙の筆跡でした。ホッジンズは見覚えのある文字に気づき、ディートフリートにも確かめたうえで、ヴァイオレットとエカルテ島へ向かいます。

そこには右目と右腕を失ったギルベルトがいました。島の子どもたちに勉強を教え、手紙の代筆もして暮らしています。ホッジンズが本人と対面し、ヴァイオレットも子どもたちから先生の話を聞きました。

ところがギルベルトは、彼女との面会を拒みます。彼を足止めしているのは、幼いヴァイオレットを戦わせ、両腕を失わせたという罪悪感です。自分から離れているほうが彼女は幸せに生きられる、と考えていました。

ヴァイオレットは雨の中で彼の住まいを訪れ、扉越しに声をかけます。戦場で途切れた話の続きをしたいと願う彼女へ、ギルベルトは帰るよう告げました。彼女は泣きながら走り去り、ホッジンズも友人の頑なさに怒ります。

生きていると分かった喜びの先で、こんなふうに拒まれるのはつらいですね。

劇場版の結末|最後の手紙から、浜辺の再会へ

最後の手紙から浜辺で再会するまで

ユリスの最期と、仲間が届けた思いを聞いたヴァイオレットは、島を去ることを決めます。少佐が生きていること、声を聞けたことを受け止め、手紙を島の子どもに託しました。

そこにつづったのは、自分を受け入れ、文字や生きるための多くのことを教えてくれた感謝です。少佐の言葉が、生きていく支えになったことも書きました。

そして手紙の最後の一文は、「私は、少佐を愛してます。」です。人の思いを知ろうと働き続けた彼女が、今度は自分の愛を相手へ届けます。

ギルベルトのもとには兄ディートフリートも訪れ、ブーゲンビリア家の責任を自分が引き受けると話しました。弟にも自由に生きるよう背中を押します。手紙を読んだギルベルトは、彼女を追って走り出すのです。

船はすでに出航していました。岸から自分を呼ぶ声を聞いたヴァイオレットは海へ飛び込み、島へ向かいます。二人がようやく向かい合うのは、エカルテ島の浜辺です!

ギルベルトは彼女を傷つけたことを詫び、今も愛していること、そばにいてほしいという願いを告げます。ヴァイオレットは涙に声を詰まらせ、彼はそんな彼女を抱きしめました。

私の解釈では、この再会は、成長したヴァイオレットの意志をギルベルトが受け止めた瞬間でもあります。二人が相手の幸せを願う気持ちが、ここでようやく重なるんですね。

再会のその後|島の郵便仕事と、デイジーに残ったもの

ヴァイオレットは、引き受けていた依頼を終えてからC.H郵便社を辞めます。向かった先はエカルテ島。ギルベルトと暮らし、灯台の郵便業務を受け継ぎました。

自分の仕事に区切りをつけたうえで、住む場所を選ぶ。長く彼女を案じてきたホッジンズには寂しい旅立ちでしょう。それでも、ここまで自分で決められるようになったことがうれしいんですよね。

約60年後、アンの孫が島で両親へ手紙を書く

劇場版の始まりと終わりに登場するデイジーは、TV第10話のアンの孫です。祖母の死後、大切に残されていた手紙を見つけ、その代筆をした女性に関心を持ちました。

彼女の時代には、かつてのC.H郵便社の建物は博物館になっています。そこから島へ足を運び、ヴァイオレットが島の人々に慕われていたことを知るのです。

デイジーは、気まずくなっていた両親へ感謝と愛をつづります。封筒にはヴァイオレットをかたどった切手。昔の依頼人の孫が、自分自身の思いを届ける側になりました。

エンドクレジットの後には、ヴァイオレットとギルベルトが指切りをする姿が続きます。物語の最後に残るのは、穏やかに向き合う二人の表情です。

「泣ける」の中には、戦争と病気の痛みもある

本編には児童兵の戦闘、腕を失う負傷、家族との死別や少年の病死が含まれます。美しい街並みや柔らかな色彩と、かなり切実な出来事が同じ物語にあるんです。

自宅で観るなら、途中で休みながら付き合うのもよいと思います。家族との別れに気持ちが重なる時期は、特につらく感じるかもしれません。

劇場版の公式予告を、音と一緒に

物語を知ってから映像に戻ると、声の震えや言葉を待つ時間も気になりますね。短い映像で作品の空気に触れたいときには、公式の本予告があります。

京都アニメーション公式チャンネルによる、2020年劇場版の本予告です。

FAQ|ヴァイオレット・エヴァーガーデンの気になること

緑色のブローチは、誰からもらったものですか?

ギルベルトから贈られた品です。彼女はその石の色を少佐の瞳に重ね、胸元につけて大切にしています。

同僚エリカの、小説家になる夢はどうなりましたか?

劇場版のころには郵便社を離れ、ヴァイオレットの紹介で戯曲家オスカーに弟子入りしています。物語を書く仕事を目指し、自分の道を歩き始めていました。

まとめ

この物語で胸に残るのは、同じ「愛してる」に、親子や姉妹、友人、恋する二人それぞれの顔があることです。誰かへの言葉を探した時間が、ヴァイオレット自身の人生を育てていました。

大切な人に送る文章は、いつだって少し照れくさい。それでも書いた人がいて、受け取って生きていく人がいる。その往復を思うと、机の中の古い手紙も読み返したくなりますね。

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